サイトアイコン ウミガメ株式会社

飲食店がMEO対策をすべき理由|メリット・デメリットも解説

ケーキをトレーに乗せた男女が撮影している

Selfie shit of two BLOGGER of young adult asian owner entrepreneur review cafe coffee shop for social media and online marketing in cafe. Using for startup of small business maketing and consumerism concept.

ローカル検索でGoogleマップの上位に表示されるために最適化を行う「MEO対策」は、特に地域密着型のビジネスである飲食店とは相性抜群です。

誰でも無料で簡単に始められることから費用対効果もよく、予算や人員の少ない飲食店でも取り組みやすい点も大きな魅力です。

今回の記事では、飲食店におけるMEO対策のメリットと始め方についてご紹介します。

MEOとは?

MEOとは「Map Engine Optimization」の略で「マップエンジン最適化」「ローカルSEO」とも呼ばれています。

Googleにおいて「ローカル検索」を行った際、Googleマップにおいて店舗情報を検索結果の上位に表示させるための取り組みを指します。

ローカル検索とは

ローカル検索には以下の2通りの意味があります。

  1. 場所に関連したキーワードで検索した際、そのキーワードと関連性の高い場所の情報を表示させる仕組みのこと
  2. 検索した場所によって検索結果が変わる仕組みのこと

最近ではスマートフォンによる検索が主流になっているため【2】のローカル検索が増えています。

例えば地名を入れずに「ラーメン」のみで検索をした際にも、検索場所から近いラーメン店がGoogleマップに表示されます(位置情報をONにしている場合)。

なぜ、飲食店でMEO対策が注目されているのか?

MEO対策はデジタルマーケティングの中では比較的新しい施策ですが、飲食店において特に注目され、 その重要性は年々高まりを見せています。

その理由をいくつかご紹介しましょう。

スマートフォンユーザーの増加

総務省が発表した「令和3年版情報通信白書」によると、国内世帯におけるスマートフォンの保有率は86.8%と、パソコンの保有率70.1%を大きく上回っています。

それに伴い、出かけた先でローカル検索を行い、行きたい飲食店を選ぶという検索行動が増えたことから、MEO対策は一層重要性を増しています。

検索結果の最上部に表示される

Googleのブラウザでローカル検索を行った場合、Googleマップ及びGoogleマイビジネスの上位結果がページの最上部に表示されます(ローカル広告がある場合はそれが最上部に表示されます)。

ユーザーが飲食店を検索した際に、飲食店のポータルサイトやリスティング広告を行っている飲食店より上部にGoogleマイビジネスの情報が表示されるため、ユーザーの注意を引くことができます。

飲食店と相性がよい

上記の理由からさまざまな業種で取り組まれているMEO対策ですが、特に飲食店との相性は抜群で、MEO対策に取り組むことで来店・来客アップが大いに期待できます。

飲食店がMEO対策向きである主な理由は以下の通りです。

【1】地域性が高い

MEOはローカル検索において上位に表示される施策であることから、地域密着型のビジネスに向いています。

飲食店は特に地元住民や観光客がローカル検索で近隣の店舗を調べ、来店するという行動が多いことから、MEO対策を行うことで大きな成果を上げることができます。

【2】緊急性が高い

例えば習い事やレジャーなど緊急性の低い場所について調べるという場合は、事前にゆっくり比較検討し最適な所を選ぶという行動となる場合が多いです。それに対し、飲食店をローカル検索するユーザーは「今、まさに食事をしたい」と考えている場合がほとんどです。

MEO対策をしっかり行って上位に表示されることで、来店動機の高いユーザーに自店舗の存在を知らせることができ、直接的な集客アップにつながります。

【3】対策キーワードが多い

MEO対策で重要となるのが「対策キーワードの設定」です。対策キーワードを意識してGoogleマイビジネスのページ作りを行うことで、検索上位に表示されやすくなります。

しかし、例えばラーメン屋だからといって「ラーメン」をキーワードに設定すると、競合が非常に多くなり上位表示されることは困難です。

「とんこつラーメン」「チャーシューラーメン」「ラーメン定食」など、キーワードを具体的にすることで、そのキーワードで検索した場合に上位表示される確率が高まります。

飲食店は対策キーワードの候補が多く、競合店の多さ・ユーザーのニーズ・自店舗の強みなどから戦略的にキーワードを選定することができるため、MEO対策との相性が非常によい業種であるといえます。

飲食店がMEO対策を行うメリット・デメリット

MEO対策には数多くのメリットがある反面、デメリットも存在します。MEO対策に取り組む前に、メリットとデメリットについて知り、デメリットに関してはどのように対策を行うかを考えておきましょう。

【メリット】来店動機の高いユーザーに効率よく情報を発信できる

先ほどご紹介した通り、MEO対策はローカル検索において自店舗の情報を上位に表示させるための対策です。MEO対策に似た対策として「SEO対策」がありますが、こちらは検索エンジンにおける上位表示のための対策であり、対象が全国(場合によっては全世界)になる点がMEO対策との大きな違いです。

しかし、飲食店においては対象地域を絞ることができるMEO対策の方が有効です。例えば東京のラーメン屋がSEO対策を行って全国に情報を発信したとしても、北海道や沖縄の人が来店する可能性は低く、費用に対する効果は望みにくいです。

MEO対策を行ってローカル検索の上位に表示されることで、近隣のユーザーに効率よく情報を発信することができるため、ダイレクトに来店につなげることが可能です。

【メリット】費用対効果が高い

飲食店には専用のポータルサイトが数多く存在していますが、ある程度の利用料がかかるため、特に個人経営の場合は予算上利用が厳しいという場合があります。SEO対策やリスティング広告も同様で、成果を出すまでに長期的な支出が必要となります。

しかし、MEO対策はGoogleマイビジネスのアカウント開設と情報の充実化が主な対策内容であり、基本的には無料で取り組むことができます。対策会社に依頼するともちろん費用はかかりますが、SEO対策やリスティング広告と比較すると安価で、効率よく成果を上げることができます。

【メリット】口コミを集めることができる

飲食店のポータルサイトには必ずといっていいほどユーザーのレビューや口コミの投稿欄が設けられています。利用者視点の評価は、他のユーザーにとっては店舗を選ぶための重要な情報源となっているのです。

Googleマイビジネスにおいてもユーザーの口コミを集めることができます。よい口コミが集まれば、それだけ他のユーザーへの訴求力も高まります。また、口コミが集まることでGoogleからの評価も上がり、MEOにも有利に働くという好循環が生まれます。

【デメリット】本格的に取り組む場合は手間や費用がかかる

MEO対策はGoogleマイビジネスの記事作成をするだけで簡単に取り組むことができます。

しかし、簡単に取り組めるがゆえに、作成しただけで放置してしまう店舗も少なくありません。成果を出すためには写真や動画を掲載したり、口コミに返信したりするなど長期的な取り組みが必要です。

MEO対策会社に運用を依頼することでそうした手間を削減できますが、その分費用がかかります。

【デメリット】ネガティブな口コミが集まることがある

Googleマイビジネスの口コミは誰でも自由に書き込むことができます。利用したうえでの正当な評価やクレームはもちろんのこと、店舗に関係のない文章や悪意のある内容なども掲載されてしまいます。そうした不当な書き込みはGoogleガイドラインに違反しているため削除依頼が可能です。

ネガティブであっても正当な書き込みに関しては削除できませんが、誠実に返答することで高評価に転じさせることもできます。

口コミは丁寧にチェックして、それぞれの内容に適した対策を取ることが大切です。

飲食店のMEO対策ステップ1:店舗オーナー登録

ここからは飲食店がMEO対策を始める際の手順をご紹介します。まずはオーナー登録を行う方法とその事前準備について解説します。

事前準備

事前準備として、Googleアカウント及びメールアドレスを取得しておきましょう。

メールアドレスは既存のものでも構いませんが、Googleが提供する「Gmail」であればGoogleアカウントと連携がしやすいため便利です。

Googleで自店舗を調べる

Googleマイビジネスの店舗情報はオーナー以外でも登録や編集が可能であるため、すでに存在している場合があります。

まずはGoogleで自店舗を検索し、Googleマイビジネスが存在しているかどうかを確認しましょう。

自店舗のGoogleマイビジネスが既に存在している場合

以下の手順でオーナー登録を行います。

  1. Googleマイビジネスに表示されている「このビジネスのオーナーですか?」をクリック
  2. 遷移したページから「管理を開始」をクリックする
  3. 遷移したページからオーナー確認方法を選択

オーナー確認は、ハガキもしくは電話、場合によってはメールも利用できますが、ハガキがもっとも一般的な確認方法です。連絡先を入力し「郵送」をクリックすれば完了です。到着までに最大19日程度かかります。ハガキが届いたら記載されている確認コードを入力し、オーナー登録は完了です。

自店舗のGoogleマイビジネスが存在しない場合

先にステップ2の「店舗情報の登録」を済ませてからオーナー登録を行います。登録方法は上記と同様です。

飲食店のMEO対策ステップ2:店舗情報の登録

Googleマイビジネスのページにアクセスし「ログイン」もしくは「今すぐ開始」をクリックして、指示に従って以下のようなビジネス情報を入力します。

【1】ビジネス名(店舗や事業の名前)

ビジネス名を入力します。後ほどご紹介する通り、ビジネス名の統一はMEOにとって非常に重要になりますので間違いや表記揺れのないにしましょう。

【2】住所

住所を入力します。こちらも正確な情報を入力するようにしましょう。下部に「商品配達や出張型のサービス提供を行っている」と表示されますが、実店舗で営業を行う場合はスキップします。

【3】ビジネスのカテゴリ

Googleが設定した候補の中から業種を選択します。後から変更することも可能です。

【4】連絡先やWebサイト

電話番号またはWebサイトのURLを入力します。

新規でGoogleマイビジネスのページを作成した場合、続けてオーナー確認に移ります。「飲食店のMEO対策ステップ1:店舗オーナー登録」を参考に、登録を行ってください。

※登録手順や内容は変更される場合があります。最新の情報はこちらをご確認ください。

飲食店のMEO対策ステップ3:ローカルSEOの運用編

ステップ2まででMEO対策の土台は概ねできましたが、成果を出すためには長期的に運用を行い、改良を重ねる必要があります。

ローカルSEOの運用において、特に注意したい点について解説します。

掲載情報の統一

ローカルSEOを行ううえで、シンプルながら最も重要なことが「掲載情報の統一」です。例えば、WebサイトとGoogleマイビジネスで店舗情報をこのように掲載しているとします。

Webサイト:東京都渋谷区恵比寿南1丁目2-3 恵比寿10番ビル1階 カフェ エトワール

Googleマイビジネス:東京都渋谷区恵比寿南1-2-3 恵比寿十番ビル1F Cafe エトワール

人が見れば同じ店舗ということは分かりますが、Googleは別の店舗であると認識します。「認知度が低い2つの店舗」と見なされるため評価が下がり、上位表示されにくくなってしまいます。

自社サイト・SNS・ポータルサイトなど、さまざまな媒体で情報発信を行っている場合には、掲載情報を必ず統一させておきましょう。特にNAPと呼ばれる最も大切な情報(名称・住所・電話番号)の表記揺れがないようにすることが重要です。

画像や動画の掲載

現在ではInstagramやFacebookのようなSNSの普及が目覚ましく「SNS映え」という言葉からも分かるように印象的な画像や動画への注目度が増しています。

マーケティングの観点からもこうした視覚的な素材の活用は重要視されており、商品やサービスについてビジュアル的に訴えるマーケティング手法「ビジュアルマーケティング」の重要性が認識されています。

店舗やメニューの写真や動画をGoogleマイビジネスに掲載することで、ユーザーの興味を引きファン獲得や来客数アップにつなげることができます。写真や動画は解像度の高い見やすいものを選ぶのはもちろんのこと、一目で雰囲気が分かり興味が湧くという点も重要です。

自店舗で準備が難しい場合は、MEO対策代行の会社に依頼することで、MEOの観点から効果の高い画像や動画を製作してもらえます。

定期的な更新

Googleマイビジネスを作成した後に放置している飲食店も多く見られますが、ユーザーに「本当にこの情報は最新のものなのだろうか」と不信感を抱かせてしまう原因になります。

常に情報を最新のものに保ち続けることはもちろんのこと、投稿機能を利用して活発な更新や口コミへのこまめな返信を行うようにしましょう。そうすることで、ユーザーからの信頼が得られるだけではなく、Googleからの評価も上がり、上位表示されやすくなります。

情報を追加する際には、先ほどご紹介した「対策キーワード」を意識することも忘れないようにしましょう。

口コミの収集と管理

最初にご紹介した通り、Googleマイビジネスの口コミを増やすことで他のユーザーへの宣伝やイメージアップになるだけではなく、Googleから「利用者が多く認知度が高い」と認識されるため、ローカル検索において上位表示されやすくなります。来店したユーザーにGoogleへの口コミ依頼をして、なるべく口コミを増やすようにしましょう。

ただし「よい口コミを書いてくれたら次回飲み物をサービス!」というように、報酬を提示してよい口コミを恣意的に集める行為は違反となりますので、絶対にしてはいけません。

また、投稿された口コミには丁寧に返信しましょう。よい口コミはもちろんのこと、悪い口コミにも誠実に返信することで、ユーザーからの愛着や信用を得ることができます。

成果を分析する

「単に情報を発信して終わり」ではなく、成果を分析して次のMEO対策に活かしていくことも重要です。

Googleマイビジネスでは無料の分析サービス「インサイト」を利用して、自店舗が表示された回数や検索を行ったユーザーの行動などをデータとして得ることができます。

MEO対策会社に任せるのも一つの手段

MEO対策は一つひとつはそれほど手間がかかるものではありませんが、長期的にコツコツと行う必要があります。また、大きな成果を出すためには、画像や動画の製作や効果測定・測定結果を元にした運用の改善など、知識や技術が必要になる場合もあります。

MEO対策会社に任せることで、プロのノウハウを活かした運用やマーケティングが可能です。また、運用の手間を削減し実務に集中することができる点も大きなメリットです。MEO対策を本格的に行うのであれば、専門の対策会社に依頼するのも一つの手段です。

まとめ

飲食店におけるMEO対策の重要性と運用法をご紹介しました。

MEO対策は費用対効果が高く飲食店と相性がよいことから、飲食店オーナー様にはぜひ行っていただきたいWeb対策です。運用には長期的な視点が必要になること、本腰をいれて行うのであれば専門的な知識や技術が必要になることから、MEO対策会社に依頼することも検討してみるとよいでしょう。