従来の歯科治療には、「歯科は再生しない」という前提がありました。そのため、保存・補綴領域等において、素晴らしい歯科材料や方法が開発されてきました。それはそれで歯科の役割として重要な位置を占めており、今後も変わるものではありません。

一方、従来の「歯科は再生しない」という考え方だけでは、ブラックトライアングルやマウスピース矯正に付随する様々な副次的反応に対応することは困難であり、ここに医科の分野で昨今進歩を遂げている「再生医療」の考え方を導入する必要性が出てきました。

具体的には、幹細胞という生体の様々な細胞になることができる細胞を培養した際に作られる「幹細胞培養上清液」を使用します。この中には、「成長因子」「エクソソーム」といった生理活性物質が含まれており、これらの物質が歯周組織の再生誘導に重要な役割を果たします。

治療法としては、既にできてしまったブラックトライアングルに対しては、成長因子を直接歯肉に注射して、歯周組織の再生誘導を図ります。予防法としては、高浸透性を持つ媒体をキャリアにして成長因子を経歯周ポケットあるいは経粘膜的に浸潤吸収させます。また、この高浸透性を持つ媒体の殺菌効果（pH12）や、ホワイトニング効果、プラーク乳化作用などにより、歯周病や口臭の予防も併せて行います。

またマウスピース矯正に限らず、矯正治療には咬合力も深く関係してきます。咬合力が強すぎる場合、予期した方向性とは異なった結果に誘導されてしまうことも考えられます。歯科治療の実践の中で、咬合育成は様々な分野で述べられてきていますが、逆に「咬合制御」に関してはあまり触れられてきませんでした。

咬耗の顕著な症例や、かみしめ・食いしばり・歯ぎしりなどの口腔習癖のある方は、矯正歯科治療におけるハイリスク群とも考えることができます。リスクマネジメントの観点からも、咬合力の適正化を目的として歯科ボツリヌス治療を行うことは、今後の歯科におけるスタンダードとなってゆく可能性もあります。

今回のハンズオンセミナーでは、次世代の統合的な歯科治療に関するエビデンスやテクニックを発信しておられる清水洋利先生と、全ての症例のクリンチェックを行い新規の患者様・修正を含めると １日約１００件を行っている伊藤剛秀先生をお招きし、ブラックトライアングルに対する再生医療を用いた治療と予防、マウスピース矯正時に遭遇しやすい歯周炎から口臭の問題、さらには、咬合力の適正化を含めた口腔総合マネジメントの観点から解説して頂きます。

そしてご参加される先生方には人形模型や薬剤等をご用意しておりますので、再生医療を歯科応用した治療を実際に体感して頂きノウハウを身に付けて頂くことが可能です。また人形模型ではなく、スタッフ様やご親族の方を同伴して頂き施術して頂くことも可能でございます。

ハンズオンセミナーのため参加できるのは先着15医院様となりますので、他院との差別化を図り、再生医療を用いた治療と予防のメカニズム、対処法を学び更なるスキルアップを目指したい方はぜひご参加ください。

01歯周組織再生誘導剤オーラルリバイバー進呈
02幹細胞サイトカイン製剤進呈（美容クリニックなどで幹細胞上清点滴などで使用されているもので美容外科価格だと、10万円相当の治療費になる薬剤です）
03被施術モニター様をご同伴の場合 or 先生が非施術体験の場合にデモ施術（どちらか）
↑MMクリニック神戸医科歯科医院で5万円相当の施術です。
04販売している施術マニュアルDVDの進呈（定価33,000円）。

• さらなるスキルアップを目指す方
• マウスピース矯正におけるリスクマネジメントを学びたい方
• 他院とは全く違う視点で差別化したい医院様
• 医院経営をマウスピース矯正で強化したい方

01ブラックトライアングル対策（歯肉退縮の予防とリカバリー）
02幹細胞の成長因子による治療
03咬合力の適正化を含めた口腔総合マネジメント
04実際の治療に関するデモンストレーション

09：30　開場
10：00　セミナー開始　伊藤剛秀先生
11：00　清水洋利先生
12：00　ハンズオン模型実習
13：00　実技講習
14：00　セミナー終了

講師紹介清水　洋利

一般社団法人　日本美容歯科医療協会　理事長　歯科医師・ 博士（歯学）
MMクリニック神戸医科歯科医院　院長
1993年　徳島大学歯学部卒業　康楽賞・Caulk / Dentsply Award受賞 歯科医師免許取得
1997年　徳島大学大学院歯学研究科博士課程修了　博士（歯学）
　　　　徳島大学歯学部附属病院第一保存科勤務
2001年　岡山大学歯学部附属病院第一保存科勤務
2003年　日本再生歯科医学会　理事・事務局長・準備委員長
2004年　外来医長を経て退職後、医療法人社団グローバル会勤務
2006年　一般社団法人　日本抗加齢医学会認定専門医
2007年　国立健康・栄養研究所認定　栄養情報担当者
2009年　栄養情報担当者協会　副理事長・学術ワーキンググループ代表
2009年　日本抗加齢医学会　第9回学術大会　優秀演題選出
2009年　公益財団法人　日本健康・栄養食品協会認定　食品保健指導士
2010年　一般社団法人　日本食品安全協会認定　上級健康食品管理士
2010年　Q-MED (Sweden) 認定　Restylane Master（ヒアルロン酸指導医）
2011年　一般社団法人　日本統合医療学会認定医
2012年　一般社団法人　日本美容歯科医療協会理事長
2015年　一般社団法人　日本臍帯・プラセンタ学会　理事・倫理審査委員
2017年　一般社団法人　日本美容再生医療学会　理事
2018年　一般社団法人　日本臨床研究安全評価機構　相談役
2019年　一般社団法人　臨床美容再生医療学会　理事
2021年　MMクリニック神戸医科歯科医院　理事長・院長

口腔機能と栄養摂取（口腔内科）、美容医療の手技を応用した口腔機能回復治療といった、次世代の統合的な歯科治療に関するエビデンス・テクニック・コンプライアンス等について、全国の歯科医師をはじめとする歯科医療関係者に伝えている。

講師紹介伊藤 剛秀

岩手医科大学歯学部卒
全ての症例のクリンチェックを行い、新規の患者様・修正を含めると１日約１００件を行う。
ただ歯を並べるのではなく、患者様の骨格・生活習慣・コンプレックスなど、患者様一人一人の声に耳を傾け、ライフステージを考慮し治療にあたる唯一無二のスーパードクター。