アライナー矯正を取り入れる際に歯科医師が陥りやすいトラブルと、それを回避するために勉強しなければならないことには、いくつかの重要なポイントがあります。

陥りやすいトラブル

1.治療計画の誤り

アライナー矯正はカスタマイズされた治療計画に基づくため、患者の口腔内状況を正確に評価し、適切な計画を立てる必要があります。誤った評価や計画は、期待される結果を得られない原因となります。

2.患者のコンプライアンス問題

アライナーは取り外しが可能であるため、患者が指示通りに着用しない場合、治療の効果が得られないことがあります。

3.アタッチメントの問題

アライナーの効果を最大化するためには、時にアタッチメント（小さなレジン製の突起）の使用が必要ですが、これらの正確な配置や管理が不十分だと効果が低下します。

4.複雑なケースへの対応

重度の咬合異常や歯列不正など、複雑なケースではアライナーだけでの治療が難しい場合があります。

勉強しなければならないこと

1.正確な診断と治療計画の立案

デジタルスキャン技術の理解、咬合原理、口腔内状況の正確な評価方法など、正確な診断と治療計画を立てるための知識が必要です。

2.患者教育とコミュニケーション

患者が治療プロセスとその重要性を理解し、コンプライアンスを確保するためのコミュニケーションスキルが重要です。

3.アタッチメントとその他の補助装置の管理

アタッチメントの適切な使用方法、配置技術、および患者への指導方法に関する知識。

4.複雑なケースへの対応策

重度のケースやアライナー治療の限界を理解し、必要に応じて他の矯正手段との組み合わせを検討する知識。

5.最新の矯正技術とトレンドに関する知識

アライナー矯正技術は進化しているため、最新の研究、技術、トレンドについて継続的に学ぶことが重要です。

アライナー矯正を成功させるためには、これらのトラブルを回避し、継続的な教育と実践を通じて、必要な知識とスキルを身につけることが不可欠です。

近年ではインビザライン、クリアコレクト、シュアスマイルなど、さまざまなアライナー矯正法があり、デジタル技術の進展により、院内でのインハウスアライナー製作も可能になっています。このように変化が激しい中で、どのように学習し、自身を成長させていくかが鍵を握ります。

そのため今回のセミナーでは全ての症例のクリンチェックを行い新規の患者様・修正を含めると １日約１００件を行っている伊藤剛秀先生と、年間150症例以上を扱うダイヤモンドプロバイダーであり、インビザラインの講師活動も行う新渡戸康希先生をお迎えし、どうやってアライナー矯正を学べばいいのか、どのように自分を成長させていけばいいのか、 「僕たちの失敗と成長」をテーマにお話を聞きたいと思います。

新渡戸先生は年間150症例以上のダイヤモンドプロバイダー保持者として医院経営の傍らインビザラインの講師活動をしていることは有名ですが、開業時からずっと小児歯科に力を入れていたGPでもあります。つまり、矯正治療と小児歯科という領域においては日本屈指の存在であり、特に従来の小児矯正とインビザラインという治療方法を掛け合わせた矯正ノウハウと多くの臨床経験を持っています。

インビザラインでこんな失敗した、あんな苦労した話など、学術や臨床に関する話をするわけではないのですが、過去の失敗や苦労から学び、同じ過ちを繰り返さないための知見を共有するこのセミナーは、リラックスした雰囲気の中で学べるよう、アルコールを飲みながら参加してほしいセミナーです。

アライナー矯正のスキルアップを目指す歯科医師の皆様、ぜひこの機会に参加をご検討ください。

• これからアライナー矯正を始めようとしている先生
• アライナー矯正を始めてみたけどなんだかノらない先生
• 矯正の基礎も何もわからないけど勉強したい先生
• 矯正歯科専門医に患者さんを送ったのにイマイチだったことがある先生

講師紹介伊藤 剛秀

岩手医科大学歯学部卒

全ての症例のクリンチェックを行い、新規の患者様・修正を含めると１日約１００件を行う。
ただ歯を並べるのではなく、患者様の骨格・生活習慣・コンプレックスなど、患者様一人一人の声に耳を傾け、ライフステージを考慮し治療にあたる唯一無二のスーパードクター。

講師紹介新渡戸 康希

岩手県大船渡市生まれ、青森育ち。

函館ラ・サール高校卒業、その後、岩手医科大学歯学部卒。 2016年に千葉県市川市、妙典駅近くにマウスピース特化型歯科クリニックとして開業。その後、医療法人社団杏壬会理事長就任。小児～成人まで幅広い患者層を対象とし、開業1年目で年商１億円を突破。
2022年、池袋に拠点を移し都心にフォーカスを当てたマウスピース特化型歯科クリニックとして、新しいビジネスモデルを展開すると共に、歯科講師として壇上に立ち新しいクリニックの成長に貢献している。特にマウスピース矯正に特化したクリニック内部(全スタッフ)から連動し成約を取っていくシステム作りで自身のクリニックも急成長を見せる。将来は、政治家になりたいという大きな夢を持つ。
開業後よりインビザラインステータスを持ち、2020~2022年と日本でも数少ないインビザラインダイヤモンドステータス(年間で150症例以上)を持つ。

■他資格
東京矯正歯科学会
OTA CAN-ORTHOインビザライン担当講師
ORTC インビザライン担当講師