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【完全版】Google広告の電話コンバージョン|測定・設定方法から分析のポイントまで詳しく解説
2022年12月23日更新日:2024年07月24日
Google広告において、コンバージョンの達成率は広告掲載の成果を知るために非常に重要な指標です。現在ではスマートフォンでの検索行動が一般的になり、そのまま問い合わせの電話をかけることが増えたことから、電話をコンバージョンに設定することも多くなっています。
今回の記事では、Google広告で電話コンバージョンを測定するための設定方法や分析のポイントをご紹介します。
Google広告の「電話コンバージョン」の概要とその重要性
Google広告の掲載やMEOといったWeb対策の成果を測定するためには、コンバージョンの設定とその達成率を見ることが重要です。コンバージョンとは最終的な目標となるアクションのことで、Webページからの予約・資料請求・電話での問い合わせなど、業種や店舗によって具体的な内容はさまざまです。
Google広告の「電話コンバージョン」とは、Google広告に表示された番号からユーザーが店舗や医院などに電話をすることを指します。スマートフォンユーザーが増えた現在、電話コンバージョンを正しく計測することはとても重要です。
特に、以下のような特徴を持つ業種は電話での問い合わせが多い傾向にあります。
- 緊急性が高い
- 予約が必要
- 高齢者からの問い合わせが多い
- 個々の悩みやトラブルなどデリケートな相談をすることが多い
上記の特徴に当てはまる業種として代表的なのは、飲食店・病院・歯科医院・法律事務所などです。これらの業種では電話コンバージョンの計測・分析が必要不可欠なものであるといえるでしょう。
Google広告の「電話コンバージョン」の運用ポイント
Google広告の電話コンバージョンを最適化するためには、ユーザーの興味を引く広告作りや電話をかけやすい体制作りが必要です。特に以下の3点に注意して、Google広告を効果的に設定しましょう。
ユーザーの気を引く広告文を作成する
ユーザーが電話をかけたくなるような動機づけのために、自店舗・自院の魅力とユーザーのニーズを踏まえた広告文を作成することが重要です。具体的には、以下のような広告文が考えられます。
- 「コーヒー好きで、歯の黄ばみが気になる方はいませんか?」→具体的な悩みの提示や問いかけ
- 「20〜25歳の女性の方へ!」→特定のユーザー属性に向けた文章
- 「〇〇さんも愛用中!」→好きなタレントと同じものを使いたいというニーズに訴求
- 「新サービス〇〇を先行体験してみませんか?」→人より早くサービスを体験したい、新しいもの好きの方に向けた訴求
上記のように「〇〇がしたい」「〇〇が悩み」といった具体的なニーズを持つ方に訴求する広告文から「自分に向けた広告」「人より早く体験できる」「無料で利用できる」といった特別感を用いた広告文も考えられるでしょう。
こうした広告文を作るためには、自店舗・自院の強みや特徴を洗い出すことと、ユーザーのペルソナ設定をできる限り明確に行うのがポイントです。サービスを提供する側と提供される側の双方をしっかりと研究することで、よい広告文が作りやすくなります。
店舗の営業時間に合わせて広告を表示する
店舗の営業時間外にも広告を表示させていると、スタッフ不在の時間にも問い合わせの電話がきます。電話はつながりませんが、成果報酬が発生するため無駄なコストがかかってしまいます。また、電話をかけたユーザーにとって時間のロスになり、不快感を抱かせてしまう原因にもなります。店舗の営業時間に電話問い合わせを促進できるよう、広告のスケジュールを設定するとよいでしょう。
ターゲットをモバイルに絞る
パソコンに表示されるGoogle広告に電話番号を表示させていても、そこから電話をかけるケースはあまりありません。ターゲットをモバイルに絞ることで、効率のよい配信が可能になります。
Google広告で電話コンバージョンを計測する方法
以下の4つの機能のいずれかを使うことで、Google広告での電話コンバージョンを計測することが可能です。
- Google広告の専用転送電話番号
- 電話番号表示オプション
- 電話専用広告
- Googleタグマネージャー
それぞれの特徴や設定方法について詳しく解説していきます。
※特徴や設定方法は変更になる場合があります。最新情報はGoogle広告のヘルプセンターなどでご確認ください。
Google広告の専用転送電話番号でのコンバージョン計測設定方法
Google広告専用転送電話番号とは、Google広告や表示広告オプションに使用できる電話番号です。Googleから固有の電話番号が付与され、ユーザーがこの電話番号にかけると自動的に自店舗・自院の電話番号に転送されるという仕組みです。設定・計測が簡単である点が大きなメリットです。
Google広告専用転送電話番号を利用してコンバージョンを計測するためには、以下のような手順を踏んで設定を行います。
- Google広告にログインし、「ツールと設定」を選択する
- 「コンバージョン」を選択し、「+」をクリックする
- トラッキングするコンバージョンの種類を「電話件数」にする
- トラッキングする通話の発生元を「ウェブサイトに掲載した電話番号への問い合わせ」にする
- コンバージョンアクションの設定を行う
- タグの取得方法を選択する
- グローバルサイトタグの設定と、電話番号スニペットの設定で「ウェブサイトに表示されている電話番号を入力する」を選択し、電話番号を入力してスニペットを作成する
- グローバルサイトタグと電話番号スニペットをWebサイトに貼り付ける
電話番号表示オプションでのコンバージョン計測設定方法
電話番号表示オプションを利用すると、Googleのリスティング広告に会社や店舗の電話番号を表示できます。スマートフォンの場合は、電話番号をタップすればすぐに電話をかけることができます。広告からすぐに電話できるため、スマートフォンユーザーのコンバージョン達成率向上が期待できます。
一方で、実際に通話がなされた回数ではなく、リスティング広告に表示された電話番号のタップ回数がカウントされるため、正確な通話回数が分からないというデメリットがあります。電話番号表示オプションと、それを利用した計測を設定するための手順は以下のとおりです。
- Google広告にログインし、「広告と広告表示オプション」を選択する
- 「+」をクリックし、「電話番号表示オプション」を選択する
- 電話番号の追加先と電話番号を入力する
- 広告のプレビュー画面が表示されるので、確認して「すべてのキャンペーン」のページに戻る
- 「設定」を選択して、画面上部の「アカウント設定」をクリックする
- 通話レポートを「オン」にする
電話専用広告でのコンバージョン計測設定方法
電話専用広告は広告に電話番号を表示し、タップすると直接電話発信になります。電話表示オプションとは異なり、ランディングページへのリンクはできません。また、利用はスマートフォンに限られます。すぐに通話ができるため、特に緊急性の高い業種に向いています。
電話専用広告とそれを利用した計測の設定は以下の手順で行います。
- Google広告にログインし「広告と広告表示オプション」を選択する
- 「+」をクリックし「電話専用広告」を選択する
- 電話番号などの情報を入力して「すべてのキャンペーン」の画面に戻る
- 「設定」を選択して、画面上部の「アカウント設定」をクリックする
- 通話レポートを「オン」にする
Googleタグマネージャーでのコンバージョン計測設定方法
GoogleタグマネージャーはGoogleが提供するタグを一元管理するためのツールです。一般的には、広告タグや計測タグを使用する際には各ページにタグを埋め込む必要があります。ページ数が増えれば増えるほど手間が増え、間違いや見落としも多くなります。
各ページ内にGoogleタグマネージャーが発行したタグを埋め込むことで、各ページのHTMLを編集せずにタグの設定作業を行うことができるため、タグ設定が簡単になります。このGoogleタグマネージャーを利用して、電話コンバージョンを測定することも可能です。すでにGoogleタグマネージャーを導入している場合は、すぐに設定できるため便利です。
ただし、カウントされるのは通話回数ではなくタップ回数であるため、実際の電話コンバージョン達成率とずれが生じる場合があります。
- Googleタグマネージャーのアカウント設定を行い、タグを取得する
- 取得したタグをWebサイトに配置する
- メニューから「変数」を選択し「クリック」にある項目全てにチェックを入れる
- メニューから「トリガー」を選択し、右上の「新規」をクリックして、新規トリガーのタイプを「リンクのみ」に設定する
- トリガーの設定を行い、発生場所を「Clock URL」「含む」を選択し、電話番号を入力する
- メニューから「タグ」をクリックし、右上の「新規」をクリックして、タグタイプを「Googleアナリティクス」に設定する
- タグの設定画面で各項目の名称を入力し、トラッキングIDにGoogleアナリティクスのトラッキングIDを入力する
- メニューから「トリガー」を選択し、作成したトリガーを保存する
- 画面右上の「公開」をクリックする
Google広告の電話コンバージョン測定結果の確認方法
Google広告の電話コンバージョンの測定結果は、Google広告の通話レポートの「すべてのキャンペーン」の画面で「レポート」→「事前定義レポート」→「アセット」→「電話番号アセット」を選択すると確認することができます。通話データでは、電話の開始/終了時間・通話時間・発信者の電話番号といった詳細を知ることもできます。
電話コンバージョンの測定結果をGoogle広告運用に生かすためには、以下の分析ポイントを意識するといいでしょう。
Google広告の電話コンバージョン測定結果を分析するときのポイント
電話コンバージョンの測定結果をGoogle広告運用に生かすためには、以下の分析ポイントを意識するといいでしょう。
【1】成果の高い広告の傾向をつかむ
特に成果の高いキーワード・広告・広告グループ・キャンペーンを把握し、広告運用の改善に利用します。
【2】広告費設定の改善に利用する
投資収益率を把握し、それによって広告費の割り当てを最適化します。
【3】電話問い合わせの傾向をつかむ
特に電話問い合わせの確率が高い地域や電話の応対時間と成約率の関係など、ユーザーの電話問い合わせの傾向をつかみ、広告配信や電話応対の改善に生かします。
【4】ユーザーのニーズを把握する
先ほどご紹介したとおり、緊急性の高い業種やターゲット層に高齢者が多い業種では、電話での問い合わせが多い傾向にあります。Webサイトからのコンバージョンと電話コンバージョンを比較し、どちらがユーザーにとってアプローチしやすいアクションであるかどうかを見極めることも重要です。
電話を利用したアプローチのニーズが高いと判断できた場合には、電話専用広告を導入したり電話対応可能数を増やしたりするなど、電話コンバージョンをさらに上げるための施策を取るとよいでしょう。
Google広告は広告代理店に設定・運用を依頼しよう
Google広告において成果を出すためには、自社の強みやユーザーのニーズの把握はもちろんのこと、Google広告のシステムを知り、それに合わせて理想的な設定をすることが重要です。運用目的の設定・キーワード戦略・アカウント設計などさまざまな知識が必要であるため、自社運用では思うように成果が出せないこともあります。
Google広告を扱う広告代理店に運用代行を依頼することで、効果的なGoogle広告の設定・配信が可能になります。それに加え、分析や改善策提案も行ってくれるため、効率よく成果を上げることができます。
最後に、Google広告運用の実績が豊富な広告代理店をご紹介します。
※企業情報は2021年9月現在のものです。最新情報は各企業のWebサイトにてご確認ください。
株式会社ユニアド
リスティング広告などの運用型広告のプロフェッショナルが多数在籍する株式会社ユニアドでは、その豊富な知識とノウハウを生かし、成果の出る広告運用をサポートします。クライアントの満足度も高く、依頼継続率(3か月以上)は96%を誇ります。
リスティング広告運用サービスは3つのプランから選択でき、最も安いシンプルプランでは、初期費用10万円、運用手数料は広告費の20%で、アカウント設定やレポートなど基本的な運用サポートをカバーしてくれます(運用手数料の下限は10万円)。
ASUE株式会社
ASUE(アスエ)株式会社はインターネット広告・Web制作を中心に事業を展開しています。Googleの正規代理店であり、運用者全員がGoogle広告認定資格を保有、セミナーや勉強会などマーケティングの知識を得る取り組みも活発に行っています。
広告配信はもちろんのこと、アクセス解析・サイト改善・現場状況の確認を通して効果を最大化するための施策を提案してもらうこともできます。担当者が窓口対応もしているためコミュニケーションが取りやすく、疑問点や不安点を気軽に相談できる点も大きな魅力です。
ウミガメ株式会社
ウミガメ株式会社では医療業界の広告に詳しいプロフェッショナル集団が広告運用をサポートします。GoogleやYahoo!の検索連動型広告やディスプレイ広告を始め、YouTube・Facebook・Instagram・Twitterといった有名SNSの広告運用もサポートし、目まぐるしく変化を続けるインターネット広告業界において広告運用の最適化・最大化を目指します。
まとめ
Google広告の電話コンバージョンについて、設定と測定方法をご紹介しました。スマートフォンユーザーが増加しつつある現代において、電話コンバージョンの測定と分析はWeb対策の成果を知るために重要な手段です。特に電話での予約や問い合わせが多い歯科医院では、電話コンバージョンの達成率を上げるための施策によって、集患アップが大いに期待できます。
自分で対策することが難しい場合は、Google広告の運用代行に強い広告代理店に依頼することも検討してみるとよいでしょう。