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2022年12月20日更新日:2024年04月19日

MEO対策

歯科医院は地域内での競合が多いため、集患力を上げる対策が必要です。有効なのはやはりWeb対策で、なかでもGoogleマップでの検索順位向上を目的とした「MEO対策」は費用対効果が高い対策として注目を集めています。

しかしながら、MEO対策には独自のノウハウが必要です。それに加え、広告用の画像や映像の準備・投稿や口コミへの回答などの手間がかかるため、医院の運営を行いながら自身で対策するのは困難でしょう。そこで、MEO対策を代行会社に依頼することで、時間や手間を最小限に抑えつつMEO対策を行うことが可能です。

今回の記事では、MEO対策を代行会社に依頼する際の費用や注意点についてご紹介します。

歯科医院でMEO対策を行うメリット

歯科医の手のひらの上に歯のマークが浮いている

MEO対策と聞くと、行うのは企業や店舗が多いと思われるかもしれません。しかし、病院や歯科医院といった医療分野にこそMEO対策は非常に有効な手段になりえます。

ここからは、歯科医院でMEO対策を行うメリットをご紹介します。

近隣の患者さんに訴求できる

「地域名_歯医者」のキーワードで検索する患者さんは、すでに歯科医院に行くことは決まっており、あとはどこにするかを考えている状態です。

MEOで検索上位を取れば、そのような来院見込みの高い患者さんに訴求することができます。

来院に結びつきやすい

MEO対策では、上位表示だけではなく、Googleビジネスプロフィールを利用した店舗情報の掲載を行い、検索画面上で必要な情報をすべて患者さんに開示することができます。

その場で電話をかけて予約をしたり、予約フォームに飛んで予約をしたり、経路を検索したりできるため、検索行動がそのまま来院に結びつきやすいという特長があります。

競合が少なく成果が出やすい

SEOでは競合が多く、上位表示にはかなりのコストがかかります。MEOはまだMEO対策を行っている歯科医院は少ないため競合相手が多くない状況です。それに加えて、競合相手が地域内の歯科医院に限られるうえ、初期費用が安く抑えられます。

SEO対策やリスティング広告と比較すると、MEO対策は費用対効果が高く、また成果が早く出ることが期待できます。

MEO対策の費用を決める要素

地図のようなイラストにピンが刺さっている

一口にMEO対策といっても、対策会社やプランごとにその内容はさまざまであり、それによって価格にバラつきが生じます。「安いから」という理由で選ぶと期待した成果が得られず、費用ばかりがかさんでしまう恐れもあります。

MEO対策の費用を決める要素を抑え、自社の目的や業種に適した対策会社やプランを選ぶようにしましょう。

初期費用

MEO対策を行うにあたって必要となるGoogleビジネスプロフィールのアカウント取得や基本情報の登録・写真撮影といった事前準備に必要な費用です。

SEO対策やリスティング広告と比較すると、MEO対策の事前準備にはそれほど手間がかからないため、初期費用を無料に設定しているという業者も多く見られます。

一方で、初期費用が高い対策会社には注意が必要です。ただし、初期費用が高い代わりに成果報酬や月額費用を安く抑えている対策会社もありますので、初期費用だけで判断せず、全体の費用を見るようにしましょう。

対策キーワード数

MEO対策では、Googleマップの上位表示を目指し、あらかじめ対策キーワードを設定します。

対策キーワード数は平均4~6程度ですが、業種や戦略によっては10個程度の対策キーワードを設けることもあります。対策キーワードが多ければ多いほど費用がかかります。

ただし、この対策キーワードは多ければ多いほどよいというわけではありません。詳しくは後ほどご説明します。

契約期間

MEO対策は、ある程度長期的な観点で継続する必要があるため、契約期間は6か月単位もしくは12か月単位とされているのが一般的です。当然のことながら、契約期間が長いほど費用は高くなります。

しかしながら、長期になればなるほど1か月あたりの費用が安くなる場合があります。成果を出たら早めに切り上げるのか、じっくりと腰を据えて対策を行うのか、目的に合わせて契約期間を決めるとよいでしょう。

順位計測システム

MEOの対策方法は、順位計測システムなどを用いてその結果を計測したうえで、現状の順位を把握し、さらなる対策を行うことで上位表示に近づけるというのが主な流れです。

MEO対策において順位計測システムは、成果を知るために、また対策を行うために必要不可欠なもので、ほぼすべての会社が導入しています。

対策会社独自の順位計測システムを利用する場合には、その内容に応じて追加コストがかかる場合もあります。独自のシステムで取得できるデータを用いて新しい対策ができることもありますので、追加コストがかかるからと敬遠せず、まずは対策会社にデータの内容や活用方法について確認してみましょう。

対策内容

MEO対策の頻度やその内容は、会社によってさまざまです。対策方法の例を挙げると以下のようなものがあります。

  • 投稿用写真・動画の制作
  • 競合分析
  • 訪問やビデオ通話でのサポート
  • GoogleビジネスプロフィールやSNSへの投稿代行
  • 来客促進クーポンの提供

このようなサービスをプラン料金内で提供している会社もあれば、別途費用がかかる会社もあります。プラン料金が安いからといって飛びついてしまうと、必要なサービスを受けるために別途費用が必要となり、余計に高くついてしまう恐れもあります。

追加料金

上記のように、対策内容によっては追加料金がかかるものがあります。例を挙げると以下のようなものがあります。

  • HP・LPの作成
  • 計測システムのオプション機能
  • SNS代行
  • 写真・動画撮影
  • ストリートビュー撮影

契約形態別|MEO対策の費用の相場

地球儀と黄緑色の電卓

上記でご紹介したとおり、SEO対策の費用はさまざまな要素によりバラつきがあります。

しかし、ある程度の相場は把握しておかなければ、法外に高い対策会社を選んでしまいかねません。この項では、MEO対策の費用相場をご紹介します。

契約形態は大きく分けて2種類

相場についてお話する前に、SEO対策を外部に委託する際の契約形態について説明しておきましょう。契約形態は大きく分けて以下の2種類があります。

【1】成果報酬型

成果に対して報酬を支払う契約形態です。一般的には、対策キーワードを用いた検索で上位3位に入った日を成果の出た日とし、1日ごとに成果報酬が発生するという仕組みになっています。

成果が出れば報酬を支払うという形態は利用者にとっても納得がいきやすいのですが、場合によっては報酬総額が非常に高くなってしまうことがあるため注意が必要です。

【2】月額固定型

月額費用が固定で請求される契約形態です。費用が決まっているため予算が組みやすいというメリットがありますが、その反面、成果が出なくても報酬を支払わなければならないというデメリットもあります。

費用相場

MEO対策の費用相場をまとめると以下のようになります。

  1. 初期費用:0~5万円
  2. 成果報酬型:800~1,500円/日
  3. 月額固定型:20,000~50,000円/月

成果報酬について例を挙げて計算してみましょう。

例えば、4つ設定したキーワードのうち、いずれかが月20日間上位表示された場合、成功報酬は20日分となります(キーワードごとに成果報酬が計算される場合もあります)。これを上記の相場に当てはめると、16,000~30,000円となります。

場合によっては月額固定型を上回る費用がかかることがあるため、上限金額が設定されていることもあります。成果報酬型は、対策会社ごとに成果が出たとされる条件や報酬の加算法が異なりますが、4~6個のキーワードで月額上金額が40,000円以内というのが相場です。それを超える場合は対策会社を見直すか、月額固定型に切り替えたほうがよいでしょう。

実際あるMEO対策会社の料金

PRICEと書かれた紙がファイルに挟まれ電卓と眼鏡が置かれている

実際にあるMEO対策会社の料金を調べてみると、以下のようになりました。

【1】月額固定型

企業名初期費用料金(月額)
株式会社プロモスト0円30,000円 (6か月契約)
株式会社コーボー 4キーワードパック0円18,000円
株式会社ウィルビー0円33,000円 (6か月契約)

【2】成果報酬型

企業名初期費用成果報酬(1日)月額上限
株式会社コーボー 4キーワードパック無料700円
ALL WEB CONSULTING無料1,000円
GH株式会社無料2,000円
株式会社プロモスト50,000円1,500〜1,800円45,000 〜54,000円

MEO対策業者の選定ポイント

スーツ着用の男性がタブレットと資料を女性に見せながら説明している

上記でご紹介したように、MEO対策の料金は対策会社によってかなり大きなバラつきがあります。費用を抑えるため、安い対策会社に頼みたいところですが、依頼しても効果が出なければ意味がありません。

では、MEO対策業者を選定する際には、どのような点に気をつければよいのでしょうか。

実績の有無

MEO対策会社のホームページを見ると、「検索3位以内表示率98%」「導入実績2,000件」というように、ほぼすべての会社が実績を掲載しています。このような実績は大きなアピールポイントになりますので、掲載していない会社は実績が少ない、もしくは結果が出せていないという判断をしてもよいでしょう。

目的との合致

一口にMEO対策会社といっても、すべてが均一化されたサービスを提供するわけではありません。会社によって得意とする業種(飲食・美容・医療など)があります。得意な業種ならばユーザーのニーズや現在のトレンドにも熟知しているため、より的確な対策を行うことができます。特に医療分野は「医療広告ガイドライン」によって広告の規制範囲が定められています。ガイドラインを熟知しているか、また対策経験があるのかを必ず確認しておかなければなりません。対策会社の中には、医療向けに特化したMEOサービスを提供しているところもありますので相談してみるのもよいでしょう。

また、「SEO対策やリスティング広告作成」「投稿用画像・動画の制作」「Googleビジネスプロフィールの口コミへの返信代行」など、MEO対策と併せて行いたいことを整理し、それに対応した会社を選定することも重要です。

キーワード数

先ほどご紹介したとおり、一般的な代行プランでのキーワード数は4~6個であり、キーワードを追加するごとに料金が上がる場合もあります。もちろん、多くのキーワードが上位表示されれば、それだけ成果が出る可能性は上がります。

しかし、キーワードは多ければよいというものではありません。例えば、東京の蒲田にある歯科医を例に挙げると、以下のワードで上位表示されれば来院数は増加します。

  • 蒲田 歯医者
  • 蒲田 歯科医院
  • 蒲田駅 歯科
  • 蒲田駅 歯医者

以下の関連性の低いワードで上位表示をしても、来院数にはつながらない恐れがあります。

  • 大田区 歯医者
  • 東京 歯医者

しかし、その反対に上記の4つのキーワードだけでは不十分な場合もあります。例えば、インプラントや矯正歯科・小児歯科など、アピールしたいポイントが多い場合は、キーワードを増やすことで集客の幅を広げることができます。

このように、キーワード数やその内容は自院の診療内容やアピールポイントによって変わります。キーワード数だけに目を向けるのではなく、MEO対策の目的を明確にし、それを達成できるキーワードを適切に提案してくれる対策会社を選ぶことが重要です。

効果測定の方法

MEO対策を行った後、代行会社から「上位表示を獲得できている」といわれてもそれだけで安心はできません。効果測定の方法は会社によって異なるため、自分の望むエリアやキーワードで上位を得られていない可能性もあります。

MEO対策の結果はIPアドレス(位置情報)によって変わるため、対策会社がある地点と自分が望むエリアでは検索結果に違いが生じることがあるからです。IPアドレス(位置情報)を把握でき、目視以外で効果を可視化できるツールを提供している会社を選び、効果測定の判定基準や方法について、依頼前にしっかりすり合わせを行うとよいでしょう。

Googleのガイドラインを守っているか

Googleビジネスプロフィールでは、掲載できる情報についていくつかルールが存在します。例を挙げると

  • 宣伝目的で恣意的な高評価の口コミを掲載する
  • 「ホワイトニングなら〇〇歯科」というように、検索キーワードを盛り込み、実際の医院名とは異なる名前を掲載する

上記のような行為は規約違反となり、Googleビジネスプロフィールの評価を下げて上位表示が難しくなるだけではなく、場合によってはアカウント停止になる恐れもあります。先ほどご紹介した医療広告ガイドラインと併せて、Googleガイドラインの認識があるかを必ず事前に確認しましょう。

まとめ

歯医者さんと子どもを抱っこしている母親

MEO対策は、コストの割に早く高い効果が見込めます。また、地域名と絡めたキーワードを用いるため、地域での集患力が重要になる歯科医院においては特に有効な手段であるといえるでしょう。

MEO対策を代行会社に依頼する場合は、費用相場を抑えたうえで契約形態や期間・サービス内容を確認し、予算や目的に合ったものを慎重に選ぶようにしましょう。

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