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2021年06月19日更新日:2024年04月19日

MEO対策

Webマーケティングの手法の1つとしてMEO対策というのがあることは知っているけれど、具体的にどのようなことをすれば良いのかよくわからない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、MEO対策とは何かから施策として行うメリットまで詳しく解説します。

MEO(Map Engine Optimization)対策の概要とGoogleマイビジネスとの連携

スーツを着用した男性がグラフや図の大きな水色のモニターを見ている

MEOとはMap Engine Optimizationの頭文字を取った言葉で、マップエンジン最適化を意味します。

GoogleやYahoo!など、さまざまな検索エンジンで上位表示させるための対策をSEO(Search Engine Optimization)対策と呼びますが、MEOはSEOのGoogleマップバージョンだと考えるとわかりやすいでしょう。

SEO対策を行った場合は、検索するキーワードが同じであれば世界中で同じ検索結果が表示されます。

しかし、MEO対策を行った場合においては、同じキーワードでGoogleマップを検索しても、東京と北海道では検索結果が異なります。GoogleがIPアドレスと位置情報を基にユーザーが行きたくなるような場所を表示するためです。

このように、場所によって検索結果が異なることを「ローカル検索」と呼びます。

ローカル検索では、Googleマイビジネス(Google検索やGoogleマップなどにビジネスやお店などの情報を管理し、表示するための無料ツール)への登録情報を基に検索順位が決まるので、MEO対策ではGoogleマイビジネスに登録する内容が重要だと言えるでしょう。

Googleマイビジネスのヘルプには、ローカル検索結果のランキングは「関連性」「距離」「知名度」の要素を組み合わせて決定すると記載されています。

関連性とは、ユーザーが検索しているキーワードと一致する割合が高いかどうか、距離とは、ユーザーが検索している位置から店舗の所在地までの距離、知名度とは、どれだけユーザーに広く知られているかです。

ランキングを上げるために具体的にどのような対策を取ればよいのかをGoogleが開示していないのは、SEO対策においてもMEO対策においても同じです。

参照元:Googleマイビジネス「概要」

MEO(Map Engine Optimization)対策によるメリット

星とチェックボックスが5段あり、最上段の星が5つ並べられている部分にチェックが入っている

MEO対策を行うことで得られるメリットを7つご紹介します。

無料で簡単に始めることができる

MEO対策はGoogleマイビジネスへ無料登録することで始められるので、SEO対策のようにWebサイトやコンテンツ・LPなどの制作費をかけて準備する必要がありません。

もし上位表示できればお金をかけずに集客につなげることができるので、費用対効果が高いと言えるでしょう。

上位表示を短期間で達成できる

MEO対策はSEO対策と比較すると、上位表示できるまでの期間が短くて済む傾向にあります。SEO対策は、内部対策・外部対策を両方行い、Webサイト全体に施す必要があるため、一般的には効果が出るまで半年~1年程度かかると言われています。

しかしMEO対策では1週間~1か月ほどで効果を実感できるでしょう。

さらにSEO対策ではGoogleのアルゴリズムが更新されて、せっかくの施策を1からやり直さなければならなくなる可能性も0ではありません。

MEO対策でもGoogleのアルゴリズムの更新が今後ないとは言えませんが、対策をしてから効果が出るまでが早い、SEO対策と比較すると効果を実感できる期間が長くなるでしょう。

競合が少ないため集客しやすくなる

MEO対策は、SEO対策やリスティング広告の運用などと比較するとまだ認知度が低く、行っている店舗や企業、またクリニックはそれほど多くありません。

それだけ競合が少なく上位表示しやすいということなので、早めに行っておくことで効果が得やすくノウハウも蓄積できるでしょう。

検索意図が明確なのでコンバージョンに繋げやすい

ローカル検索をするユーザーの意図は明確なので、SEO対策やリスティング広告と比較すると、少ない手順で問い合わせや来店といったコンバージョンに繋げることが可能です。

MEO対策ではGoogleマイビジネスに住所や連絡先が記載されているので、ユーザーに次の行動を促しやすいと言えるでしょう。

MEO対策をしっかりと行いローカル検索の上位に表示されれば、意欲の高いユーザーに効果的にアプローチできるということです。

ポータルサイト以上に費用対効果が高い

店舗ビジネスを行っている場合、飲食店であればぐるなびや食べログ、美容室であればホットペッパービューティといったポータルサイトで集客を試みる店が多いのではないでしょうか。

ポータルサイトでは広告費や予約の際の手数料などにコストがかかる上、競合店舗と同列に表示されてしまうため、ユーザーに比較検討されやすいというデメリットがあります。

しかし、MEO対策に必要なのはGoogleマイビジネスへの登録のみで、コストは発生しません。検索1位となれば、比較されるのは2位と3位の店舗のみとなり、費用の割に高い集客効果を得ることが可能です。

スマホユーザーに効果的にアプローチできる

スマホで検索をかけるユーザーの場合、PCで検索をかけるユーザーより緊急度が高い可能性がありますが、モバイル検索ではローカル検索結果がファーストビューとして表示されるため、このようなユーザーに効果的にアプローチすることができます。

このためMEO対策を行えば、スマホユーザーからの新規顧客獲得が容易になるでしょう。

詳細な情報提供ができる

Googleマイビジネスにお店の詳細情報を登録すると、Googleマイビジネスを閲覧しているユーザーに情報発信することができます。

支払い方法や営業時間などもできるだけ詳細に記載しておくと、その情報をもとにユーザーの来店が促進されるでしょう。

MEO対策を行うべき業種とは?

おもちゃのお店が3つ並べられ真ん中のお店に赤いピンが立っている

MEO対策を行った方が良い業種を3つご紹介します。

飲食店

飲食店がMEO対策と相性が良い理由は、飲食店を探す時に店までの距離の優先度が高いためです。またユーザーの目線に立って考えると、Googleマイビジネスの口コミ情報も店に行くかどうかを考えるための判断基準とすることができます。

ポータルサイトはコストが高すぎる、WebサイトでSEO対策を施しながらコンテンツ作成や情報発信を行なうのは手間がかかりすぎると思ったことがある場合は、MEO対策を行い、Googleマップからの集客を行うのが望ましいでしょう。

美容室・サロン

2020年5月にHAIRLOG SPECIALがインターネットを通じて行った全国の20代~50代の男女を対象に行ったアンケート調査によると、美容室やサロンを選ぶ決め手として「家や職場から近い」と回答した人が56%でした。

このようにお店までの距離の優先度が高い人たちをMEO対策で集客できれば、ポータルサイトなどへの広告費の節約にもつながるでしょう。

病院・クリニック

病院やクリニックの場合、ほとんどの人が地域名と合わせて検索するので、MEO対策による効果は高くなります。

地元の住民はもちろんのこと、「旅行先で急に体調が悪くなった」、「歯の詰め物が取れた」というような旅行客の来院動機にもつながりますので、特に観光地に医院を構えている場合はMEO対策を行うことでさらなる来患数の増加が望めます。

休診日・電話番号・駐車場の場所・口コミなど、患者が事前に把握しておきたい内容をGoogleマイビジネスに表示することができるのもメリットの1つです

Googleマップに上位表示される仕組み

ノートパソコンの前に人が座り空に人間マークの複数のアイコンを描いている

最初の項目で、Googleマイビジネスのヘルプには、ローカル検索結果のランキングは「関連性」「距離」「知名度」の要素を組み合わせて決定すると記載されていることに触れましたが、この仕組みについて、もう少し詳しく説明します。

最初に「関連性」ですが、検索キーワードとGoogleマイビジネスに登録している情報の関連性が重要視されるため、具体的にはタイトルや基本情報などに、検索キーワードとなる地域名や業種・サービスを入力しておくことが大切です。

次に「距離」ですが、検索キーワードの地域名と設定した住所の距離が近ければ優先的に上位表示されやすくなってはいるものの、関連性や知名度ほど重要視されてはいません。

最後に「知名度」ですが、オンラインとオフライン両方の知名度を指し、店舗や施設の名前や情報がブログやSNSでどれだけ言及されているかなどで判断されるので、言及されやすい商品やサービス・接客を提供することが重要です。

MEO対策の上位表示するまでの手順

ビジネスシューズを履いた人がSTARTからSTEP1-3からGOALと書かれた床に立っている

MEO対策を行って上位表示させるまでの具体的な手順を5段階に分けてご紹介します。

1.Googleマイビジネスに登録する

ローカル検索ではGoogleマイビジネスへの登録情報をもとに検索順位が決まるので、まずGoogleマイビジネスに登録を行うことから始めます。

Googleマイビジネスに登録するためにはGoogleアカウントが必要となるため、Googleアカウントを持っていない人は先に作成しておきましょう。

2.ターゲットユーザーに合わせたキーワード選定を行い、Googleマイビジネスに盛り込む

ターゲットユーザーが検索しそうなキーワードを分析し、Googleマイビジネス内のテキスト情報に自然な形で盛り込むことが、ローカル検索で上位表示するための1つのポイントだと言えるでしょう。

検索数の多いキーワードは有利となるので、SEO対策でも用いるGoogleキーワードプランナーやGoogleトレンドなどを活用するのも良いでしょう。検索ボリュームがある程度多くて競合が少ないのが理想的なので、さまざまなキーワードを想定して試してみることをおすすめします。

また、MEO対策ではGoogleマイビジネスにおける「情報」の項目を100%埋めることも上位表示するためには大切なので、すべて正確に記載しましょう。

3.口コミ対策を行う

店舗側から操作することのできない口コミを Googleでは 正しい情報と判断しているため、管理と返信は大切です。

まずは、口コミの数や評価を増やすためにSNSやメール・チラシなどで積極的にアピールしましょう。簡単に口コミを投稿するためのQRコードを設置することや、口コミの投稿キャンペーンなどを行うことも有効な施策と言えます。

このようなかたちで口コミが増えてきたら、返信をするようにしましょう。返信をするとユーザーへの印象を良くするだけではなく、店舗の雰囲気なども伝わりやすくなります。

返信を行う際はポジティブな口コミにだけ行うのではなく、ネガティブな口コミにも謝罪や改善など誠意を持って行うようにしましょう。

4.写真を投稿する

Googleマイビジネスには「写真」「動画」「Googleストリートビュー」を掲載することができます。写真や動画はユーザーからの投稿が多いと人気だと評価され、上位表示されやすくなるのです。

お店側からも「内装」「外観」「メニュー」「商品」などに分けて写真を投稿することができるため、ユーザーの来店を促進するためにもクオリティの高い写真を選びましょう。

また、Googleストリートビューの店内版もユーザーの目を惹くコンテンツなので、なるべく画質の良いデータをアップロードするようにしましょう。

5.SNSを活用する

知名度を上げるためには、SNSの活用は欠かせません。また、MEO対策と同時にSNSマーケティングを行うことで、Webマーケティングとしての相乗効果も期待できるでしょう。

ユーザーにとって有益な情報を発信し続ければ、より多くの集客につながります。

ガイドライン違反の施策を行うMEO会社に注意

拡声器からATTENYIONPLEASE!という赤い吹き出しが出ている

Googleのサービスにはそれぞれガイドラインが設けられていますが、Googleマイビジネスにもガイドラインが存在します。

もし違反や不正行為があったと見なされると、Googleマイビジネスのステータスが「停止中」となったり、Googleアカウントが無効化されたりします。

具体的なガイドライン違反の施策には次のようなものがあります。

  • 店舗の名前以外のキーワードをビジネス名に含める
  • MEO対策会社が行うことのある口コミ代行
  • 過度な広告

口コミを増やすのは手間と時間がかかるため、口コミ代行を利用するように勧めるMEO対策会社が存在しますが、ペナルティの対象となる行為のためガイドラインを遵守したMEO対策を心がけましょう。

まとめ

スーツを着用した人の手の中に複数のグラフが浮かんでいる

MEO対策とはマップエンジン最適化を意味し、場所によって検索結果が異なるローカル検索ではGoogleマイビジネスへの登録情報をもとに検索順位が決まるとわかりました。

MEO対策はまだ認知度が低いため積極的な企業やお店が少なく、費用対効果が大きいことから、早めに行っておくことでより集客効果を高めることができます。

また、飲食店・美容室・病院など拠点を持って行うビジネスとの相性が良く、新規顧客獲得などへの期待ができるでしょう。効果が出るのも早いので、ぜひMEO対策をしっかりと行い、より大きな集客へと繋げてみてください。

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