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MEO・ SEO・リスティング広告の違いとは?活用して集客率を高めよう!
2022年11月11日更新日:2024年04月19日
スマートフォンやパソコンの普及により、さまざまな情報をインターネットで収集するユーザーが増えてきました。それに伴い、インターネットに広告を掲載し多くのユーザーに見てもらうためのWeb施策の重要性は一層増しています。
Web施策としてよく知られているのはSEO対策やリスティング広告ですが、最近では知識や技術がなくても始められ、費用対効果の高いMEO対策を始める店舗や医院が多く見られます。
今回の記事では、MEO対策・SEO対策・リスティング広告という3つのWeb施策の違いや特徴についてご紹介します。また、記事後半ではMEO対策の始め方や注意点についての解説していますので、MEO対策に興味のある方はぜひ最後までお読みください。
MEO対策とは?
MEOとは、Map Engine Optimizationの略で、日本語では「マップ検索エンジン最適化」と呼ばれます。一般的には、Googleマップの検索結果において上位表示されるための施策がMEO対策です。
具体的なMEO対策
具体的なMEO対策は、Googleビジネスプロフィールで行うのが一般的です。
Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供しているツールで、Googleマップで表示される自店舗・自院の情報を編集できます。このツールを用いて、自店舗・自院情報を充実させたり口コミへ返信します。
Googleビジネスプロフィールの登録
MEO対策を行うためには、まずGoogleビジネスプロフィールへの登録作業が必要です。「この店・病院のオーナーです」と登録することによって、自店舗・自院の情報追加や編集が可能になります。
自店舗・自院情報の追加
オーナー登録が完了したら、Googleビジネスプロフィール上で自店舗・自院情報を追加していきます。具体的には、業種(ジャンル)・営業時間・電話番号・ホームページの情報・対応しているサービスに関する情報などです。
情報が充実しているほど上位表示されやすくなり、さらに顧客も自店舗・自院について理解しやすくなるため、来店・来院に繋がりやすくなります。
写真や動画の追加
写真や動画を追加するのも、MEO対策において非常に重要です。
自店舗・自院の外観や内装写真はもちろん、展開しているサービスや商品・サービス風景・新商品に関する写真を追加します。こうした視覚メディアは、顧客がサービスに関して理解を深めるのに役立ち、上位表示もされやすくなる要素です。
口コミの管理・返信
口コミの管理や返信も、MEO対策において大切な対策です。具体的には、それぞれの口コミに対してお礼や謝罪の返信をしたり、事実無根の口コミがあれば通報したりといった作業を行います。
口コミの多さは、知名度や信用度といった点において検索エンジン・顧客双方から重視されているポイントのため、こうした口コミの管理もMEO対策を行ううえで欠かせません。
情報の更新
MEO対策においては、情報を追加していくだけでなく、定期的に更新していくことも重要です。
古い情報をそのままにしておくと、顧客からのクレームに繋がるだけでなく、検索エンジンからの評価も上がりにくくなってしまうため注意しましょう。特に、取り扱いが終了したサービスに関する写真の削除忘れや、営業時間・電話番号・ホームページのURLの変更忘れが多く、トラブルに繋がりやすいため定期的に確認してください。
MEO対策のメリット
MEO対策は上記のようにさまざまな作業を行わなくてはなりませんが、その分メリットも数多くあります。上位表示されることによって集客効果が得られるのはもちろん、認知度の向上や顧客からの信頼度アップも望めるのがMEO対策を行うメリットです。
以下でMEO対策のメリットを細かく解説しますので、参考にしてください。
上位表示されることで、集客力がアップする
MEO対策を行う際の主なメリットは、Googleマップの検索上位に表示されることで、集客力がアップする点です。
昨今、Googleマップでお店や病院について調べる人も多く「地域名+サービス名」などで検索した際に上位表示されれば、大きな集客力アップが望めます。
Google検索においても、上位表示されやすくなる
Googleマップではなく通常のGoogle検索をした際も、MEO対策を行うと上位表示される可能性が高まります。
「地域名+サービス名」「地域名+商品・ブランド名」などで検索した際、Googleでは検索結果画面の上部にGoogleマップの検索結果が表示されるようになっています。これを「ローカルパック」と呼びます。MEO対策を行い、Googleマップ上での検索上位を取っておくことで、ローカルパックでも上位表示される可能性が高まるのです。
来店意思の高いユーザーに訴求できるため、来店率が上がりやすい
Googleマップで検索しているユーザーは、既に「〇〇がしたい・欲しい」などのニーズが固まっているケースがほとんどです。そのため、Googleマップでの検索上位が取れると、SEO対策よりも来店率が上がりやすくなります。
これまでのWeb施策において「閲覧数は上がったのに、来店に繋がらない」といった経験をした方でも、MEO対策であれば実績に結びつきやすく、達成感が得やすいでしょう。
低コストで対策ができる
MEO対策を行うためのツール「Googleビジネスプロフィール」は利用料がかかりません。そのため、非常に低コストで対策ができます。
ホームページ運用のようにサーバー代がかかることもなく、SEO対策のようにツール代やコンサルティング料や代行料をかけずとも対策ができるため、Web施策にかける予算が少ない店舗・病院でも対策が行いやすいでしょう。
競合が少なく、実績が上げやすい
MEO対策はWeb施策の中でも比較的新しい対策のため、競合が少なく、実績が上げやすいのもメリットのひとつです。Web対策において主流のSEO対策やリスティング広告などは、業種によっては競合が非常に多く、代行業者を入れても結果が出ないケースが少なくありません。
しかし、MEO対策であれば本格的に対策をしている店舗・病院が多くないため、効果が得やすいでしょう。
MEO対策のデメリット
上記のように数多くのメリットがあるMEO対策ですが、対策を行ううえでデメリットも存在します。特に、即効性や継続性を期待する方にとってはデメリットとなる部分も少なくないため、対策をする際には注意が必要でしょう。
以下でMEOのデメリットを詳しく解説しますので、これからMEO対策を行おうと考えている方はぜひご覧ください。
口コミ対策や情報更新など、手間がかかる
MEO対策は多岐に渡るため、1〜2人で行う場合はかなりの負担になります。特に、口コミは投稿される時間がまったく読めないにも関わらず、内容によっては早期に対応する必要があるため、通常業務に影響する可能性もあるでしょう。
また、最新情報の更新や過去情報の削除に加え、その他のSNSやホームページ運用など行う場合は非常に手間が増えてしまいます。
業種やタイミングによっては、効果が出るまでに時間がかかる
MEO対策は業種やタイミングによって効果が出るまでに時間がかかるため、即効性を求める方にはあまり向きません。
MEO対策は、長期にわたって行うことで、初めて効果が表れるものです。そのため、できる限り早く効果を出す必要があるならば、後述するリスティング広告などのほうが良いでしょう。
対策できる内容に限りがある
MEO対策は、現状Googleビジネスプロフィールで編集できる範囲でしか直接的な対策ができません。そのため、対策できる範囲に限りがあり、他社と差別化するのが難しくなるケースも少なくないでしょう。
競合他社も本格的にMEO対策をしている場合、知名度が高く口コミが集まりやすいほうが有利になってしまいます。場合によっては、新規開業した店舗・病院が不利になりやすいのも、MEOのデメリットといえるでしょう。
SEO対策とは?
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。一般的に、Google検索での上位表示を目指して行う対策を指す用語です。SEO対策を行うと、Googleの検索結果やその他検索エンジンの検索結果において上位表示され、ホームページの閲覧数向上や来店・来院数の増加が期待できます。
具体的なSEO対策
SEO対策を行ううえで、ホームページ作成から対策の実施まで複数の工程があります。始めるまでは難しく感じますが、順序を守って対策を行えば、誰でもスムーズに作業を進められるでしょう。
以下でSEO対策の具体的な手順を解説しますので、これからSEO対策を始める方は参考にしてください。
ホームページの作成
SEO対策は自店舗・自院のホームページを上位表示させる施策なので、まずはホームページを用意する必要があります。サーバーの契約やドメインの取得、そしてホームページの作成をすれば、SEO対策の準備は完了です。
なお、URLやホームページのタイトルなどもSEO対策に影響する場合がありますので、設定には十分配慮してください。
ターゲットキーワードの設定
ホームページが用意できたら、ターゲットキーワードを設定します。
ターゲットキーワードとは「上位表示を狙うためのキーワード」のことです。おすすめは「地域名+サービス名」「地域名+サービス名+細かなジャンル名」です。最初から「歯科」「ホワイトニング」のように1単語で上位表示を取るのは難しいので、まずは2〜3単語からなる検索ワード(ロングテールキーワード)を設定するのが良いでしょう。
ユーザーニーズの調査
ターゲットキーワードが設定できたら、ユーザーニーズと競合の調査を行います。
ユーザーニーズとは「この検索ワードで調べている人は具体的にどんなニーズがあるのか」ということです。例えば「渋谷 ホワイトニング」で調べている人は「安い」というキーワードを加えて調べるケースも多くあります。この結果から「渋谷のホワイトニングについて調べる人は、安いクリニックを探している」というニーズがあると分かるでしょう。このように、関連キーワードやサジェストと呼ばれるワードを調べると、よりユーザーのニーズを深く理解できます。
競合の調査
SEO対策において、競合の調査も非常に重要です。
競合調査では、まずターゲットキーワードでGoogle検索をして、上位10位に表示されるページを調査します。上位表示されているページは、ユーザーニーズにしっかりと応えられているとGoogleが判断している有益なページです。そのため、競合を調査したうえで、さらに良いページを作るようにすれば、効果的に上位表示させられるでしょう。
コンテンツの作成
ターゲットキーワードの設定や競合の調査ができたら、コンテンツを作成していきます。
多くの場合は、ブログやコラムなどの形式でコンテンツを作成するのが一般的です。コンテンツを作成する場合、メインターゲットだけでなく、関連ワード(サジェスト)からもヒントをもらって、その関連ワードに答えるようなコンテンツを作成するのも良いでしょう。コンテンツ数は100前後あると、少しずつ結果が出始めるといわれています。多ければ必ず結果が出るというわけではありませんが、より多くのキーワードで自店舗・自院のホームページが表示されるように、ある程度のコンテンツ数は必要です。
コンテンツごとの閲覧数や回遊率などの分析
コンテンツの作成が完了し公開したら、コンテンツごとの閲覧数や滞在時間、回遊率などを分析します。
閲覧数や滞在時間、回遊率などはコンテンツごとに違いが出ますので、結果から「どこにユーザーニーズがあるか」「どのキーワードで上位表示が取れているのか」「どのキーワードが狙い目か」などを分析しましょう。
SEO対策のメリット
上記のように手間のかかるSEO対策ですが、適切に対策を進めれば数多くのメリットがあるものです。具体的には、コスト面や顧客との信頼関係構築などが挙げられます。
以下で、SEO対策のメリットについて詳しく解説しますので、参考にしてください。
無料で対策できる
SEO対策は無料で活用できるツールが豊富なため、無料でも対策可能です。ホームページ運営に関わるサーバー料金やドメイン使用料などはかかりますが、それ以外のコストはかけずに対策でき、予算の少ない店舗・病院でも手軽に実施できます。
ただし、昨今はSEO対策を行う店舗・病院が非常に多く、SEO対策業者を活用している方も少なくありません。独学でも対策可能ではありますが、効果的に進めたいのであれば業者の活用も視野に入れる必要があるでしょう。
コンバージョン率が高い
「地域名+サービス名」「地域名+商品名」などのキーワードで検索しているユーザーは来店意思が高く、そのため上位表示が取れればコンバージョン率も非常に高くなります。
上位表示を獲得すれば、認知度のアップも期待でき、長期的な集客増加も望めるでしょう。
対策が自社サイトの充実にも繋がる
SEO対策では、コンテンツの新規投稿や修正などを行います。こうした対策は自社サイトそのものの充実につながり、ホームページを見た人がブラウザバックしてしまう「離脱率」を低く抑えられるようになるでしょう。
また、クオリティの高いホームページは顧客からの信頼や安心感にも直結し、より来店・来院してもらいやすくなります。
SEO対策のデメリット
コスト面や顧客との信頼といった点でメリットのあるSEO対策ですが、デメリットもあります。SEO対策はMEO対策と比べると競合が多く、コスト面や即効性などの面においてデメリットもあるWeb施策です。
以下でSEO対策のデメリットについて詳しく解説しますので、参考にしてください。
対策代行を利用すると、対策コストが増える
SEO対策は、何年も前から対策をしている店舗・病院が多くあるため、地域や職種によっては代行業者を利用しないと効果が出にくいケースがあります。代行業者を利用した場合、対策の内容によっては高額な費用がかかる場合もあるため注意しましょう。
特に、ホームページのリニューアルを行う必要がある場合は、数百万円の費用がかかるケースも少なくありません。代行業者を利用する場合は、事前に費用についてしっかりと打ち合わせをしましょう。
対策が複雑になってきたため、専門知識がないと難しい
昨今はGoogle側がSEO対策に関する施策を頻繁に行っているため、従来の対策手法が使えないケースも多くあります。
「とにかく長文のコンテンツを作ればいい」「キーワードをたくさん入れればいい」といった手法は過去のもので、昨今はより複雑な対策が求められているのです。そのため、自社・自院スタッフのみで対策を行う場合、事前にかなりの勉強が必要になります。また、事前に勉強をしたとしてもプロの代行業者にはかなわないことも多く「もっと早く代行業者に頼んだほうが良かった」となってしまうケースも少なくありません。
効果が出るのが遅い
SEO対策としてコンテンツを発信しても、そのコンテンツがGoogleの検索エンジンに認知され、それが検索結果に反映されるまでには数週間かかります。また、サイトそのものの評価が向上するにはさらに長い時間がかかることも多いでしょう。そのため、SEO対策をしてもなかなか効果が表れず、途中で断念してしまう店舗・病院も珍しくありません。
特に競合が多い場合は、半年〜1年ほど対策を続けても効果が出ない場合があります。そうした際には、リスティング広告をはじめとした即効性のある対策を打つか代行業者を利用するのがおすすめです。
マップや広告よりも下に表示される
検索キーワードにもよりますが、検索上位を取ったとしても、Googleマップ(ローカルパック)や広告のほうが上に表示されるケースも多くあります。SEO対策に注力しても、必ずしも1番上に表示されるわけではないというのもSEOのデメリットでしょう。
「対策キーワードで必ず1位を取りたい」と考えている方は、SEO対策だけでなくMEO対策とリスティング広告の活用も並行して進める必要があります。
リスティング広告とは?
リスティング広告とは「検索連動型広告」と呼ばれるもので、ユーザーの検索履歴に基づいて表示される広告のことです。例えば、美容について頻繁に検索しているユーザーには美容系の広告、スポーツについてよく検索する場合はスポーツ関連の広告といったように、そのユーザーの趣味趣向に合わせた広告が表示されます。
リスティング広告は、主に以下の2つに分類できます。
【1】検索連動型広告
検索結果ページの上部に表示される広告で、一般的にリスティング広告といえばこちらを指すことが多いです。
リスティング広告を設ければ必ず検索結果に表示されるうえ、その商品やサービスに興味を持っているユーザーにのみ配信できるという特徴があります。また、広告は基本的に情報を入力するだけで完成するため、準備に手間もかかりません。
【2】コンテンツ連動型広告
GoogleやYahoo!JAPANと提携しているWebサイトにマッチした内容である場合、そのサイト内の広告欄に表示されるタイプの広告です。滞在時間が長いWebサイトを利用して自店舗・自院の宣伝ができるため、ユーザーの目に留まりやすいというメリットがあります。
ただし、検索連動型広告とは異なり、バナーの作成が必要です。
今回の記事では、【1】検索連動型広告を「リスティング広告」とし、MEO対策やSEO対策との比較を行います。
リスティング広告を掲載する流れ
リスティング広告はSEO対策やMEO対策とは異なり「広告」での集客となるため、取り組み方が大きく異なります。
以下では、一般的なリスティング広告の掲載方法をご紹介しますので、導入を検討されている方は参考にしてください。
広告の配信
まず、広告主が広告の配信設定をします。どのページを広告として掲載するかを決め、Google広告から申請を行いましょう。
広告を配信する際は、広告のジャンルやターゲットとなるキーワードを設定するのが一般的です。「こういうジャンルが好きな人」「こういったキーワードで検索している人」のように、ターゲットをかなり絞り込んで掲載できるのがリスティング広告の強みといえます。
ユーザーが検索をする
リスティング広告は、ユーザーが検索行動をしてはじめて表示されます。このタイミングで「オークション」という作業が行われ、Google側は複数ある広告をどのような順番で表示するか選択します。
オークションによる掲載順位は、掲載単価や広告のクオリティなどを総合的に判断されるため、できる限り予算をかけておくと良いでしょう。
広告の表示・クリック
Googleのアルゴリズムによって、ユーザーの検索結果にリスティング広告が表示されます。
リスティング広告が表示されただけでは掲載料は発生せず、ユーザーがクリックした場合のみ、用が発生するのがポイントです。
リスティング広告のメリット
上記のようにSEO対策やMEO対策とは大きく異なる「リスティング広告」は、他のWeb施策とは異なるメリットがあります。特に即効性を重視する方にはメリットの多いWeb対策といえるでしょう。
以下でリスティング広告のメリットをご紹介しますので、導入するか悩んでいる方は判断材料のひとつとしてお役立てください。
その商品やサービスに興味を持っているユーザーにのみ配信できる
リスティング広告は掲載するユーザーの属性を選択できるため、その商品やサービスに興味を持っているユーザーのみに絞って配信できます。これは、費用対効果の面で大きなメリットになるでしょう。
費用を無駄なく実績に繋げたい場合には、リスティング広告がおすすめです。
即日上位表示される
SEO対策やMEO対策に比べて、リスティング広告には即効性があります。掲載手続きをすれば即日広告が表示されるようになり、SEOやMEOのように数か月〜1年などの長期にわたって取り組みをせずとも、自社コンテンツを上位表示させることが可能です。
新しく店舗や病院をオープンする際などには、こうした即効性のあるリスティング広告が効果を発揮するでしょう。
検索結果のトップに表示される
リスティング広告は、検索結果のトップに表示されます。ユーザーが最も目にする場所に表示してもらえるので、クリックしてもらいやすくなるでしょう。
競合が多くSEO対策での差別化が難しい場合でも、リスティング広告であれば簡単に上位表示させることが可能です。
準備に手間がかからない
リスティング広告は、どのページをどのようなユーザーに届けるかを設定すれば良いので、準備の手間がかかりません。
SEO対策やMEO対策のように長期にわたって作業をする必要もないので、誰でも手軽に活用できるでしょう。Web対策に割ける人材が少ない場合にも、リスティング広告はおすすめできます。
リスティング広告のデメリット
上記のように「即効性」や「手軽さ」といった面でメリットのあるリスティング広告ですが、その反面、コスト面や継続性の面でデメリットがあります。
以下でリスティング広告に関するデメリットを解説しますので、導入を決めた方もぜひ利用前にご覧ください。
クリックされるたびに費用がかかる
前述のとおり、リスティング広告はクリックされた件数に対して費用がかかるため、コストが読みにくいという点はデメリットになります。
ただし、1日ごとの予算上限を設定できるため「想定の数倍も費用がかかってしまった」といった事態にはなりません。余裕を持った予算組みをしておけば、コストが膨れ上がることなくリスティング広告を運用できるでしょう。
掲載をやめれば効果がなくなる
リスティング広告はあくまで「広告」であるため、掲載をやめればユーザーに表示されなくなります。対策を行えば長期間上位に表示されるSEO対策やMEO対策と比べると、こうした継続性の低さは大きなデメリットでしょう。
リスティング広告によって大きく認知度が上がれば問題ありませんが、認知度アップに効果が見られなかった場合、ずっと費用をかけ続けなくてはならないケースも発生します。こうしたコスト面も、リスティング広告を運用するうえでのデメリットです。
MEO対策・SEO対策・リスティング広告の違い
今回ご紹介する3種類のWeb施策は、いずれも自店舗・自院の情報を検索結果の上位に表示させるための施策ですが、その費用や手間・対象範囲・得られる効果は対策方法によって大きく異なります。
以下で、MEO対策・SEO対策・リスティング広告の違いを解説しますので、それぞれの違いを理解したい方はぜひご覧ください。
費用
施策 | 費用相場 |
---|---|
MEO対策 | 1~5万円程度 |
SEO対策 | 1万円程度から、場合によっては数十万~数百万円 |
リスティング広告 | 月20~50万程度 |
まず気になるのは、施策にかかる費用です。
リスティング広告はクリック課金制であり、クリック単価×クリック数で決定されます。費用にバラつきはありますが、相場としては月20~50万程度を見ておくと良いでしょう。
SEO対策及びMEO対策は自分で行えば費用はかかりません。
しかし「本格的に対策をしたい」「対策する時間がない」という場合は代行業者に委託することになります。代行業者に委託する場合の費用は施策内容や契約形態により差がありますが、MEO対策は1~5万円程度、SEO対策は1万円程度から、場合によっては数十万~数百万円かかる場合もあるでしょう。
必要な期間
施策 | 平均的な期間 |
---|---|
MEO対策 | 1か月程度 |
SEO対策 | 半年程度 |
リスティング広告 | 即日 |
施策を始めてから上位表示されるまでの期間が最も短いのは、リスティング広告です。施策を行えば即日表示されるため、すぐに結果を目にすることができます。MEO対策の場合は、施策を行ってから上位表示されるまでに早くても1か月程度、SEO対策は半年程度かかります。
即効性という観点では、リスティング広告が最も高いといえるでしょう。
表示順
施策 | 表示場所 |
---|---|
リスティング広告 | 最上部 |
MEO対策(ローカルパック) | リスティング広告の下 |
SEO対策 | リスティング広告、ローカルパックの下 |
Googleで検索した場合、上記の順番でそれぞれ表示されます。多くのユーザーはページ上部から見ていくため、最上部に表示されるリスティング広告は有利であるといえます。
しかし、昨今はユーザーが広告を広告であると認知してきており、広告部分を読み飛ばすユーザーもいます。そうした観点から考えると、リスティング広告のみに頼らず、MEO対策やSEO対策も同時に進めたほうがより手堅い対策ができるでしょう。
コンバージョン率
コンバージョンとは、ユーザーがホームページの目標とするアクションを起こしてくれた状態を指します。例えば歯科医院であれば、来院予約の電話が入る、もしくは直接来院するといったユーザーの行動がコンバージョンとなります。
MEO対策・SEO対策・リスティング広告それぞれから流入したユーザーが、どれだけコンバージョンに至ったかを示す「コンバージョン率」は、効果の程度を知る目安のひとつになります。
それぞれのWeb施策のコンバージョン率は以下のとおりです。
施策 | コンバージョン率 |
---|---|
リスティング広告 | 1〜3% |
MEO対策(ローカルパック) | 1% |
SEO対策 | 6% |
表を見ると、SEO対策のコンバージョン率は他の対策よりも高くなっています。
しかし、MEOやリスティング広告の集客力が低いというわけではありません。まずはユーザーに自店舗・自院の存在を広く知らせ、来店・来院の動機を高めるという点ではいずれも有効な手段であるといえます。自店舗・自院の状況やWeb施策での目標、予算に適した方法を選ぶことが重要です。
結局どの対策を行えばいいの?
ここまで、MEO対策・SEO対策・リスティング広告について解説しましたが、さまざまな方法があると「結局どれが良いのか?」と迷ってしまう方も多いでしょう。どの方法が適しているかは、コストや即効性など、どの点に重点を置くかで異なります。
以下で、いくつかのケースに分けて適した対策方法をご紹介しますので、参考にしてください。
予算が少ない場合
Web施策にかけられる予算が少ない場合は、SEO対策もしくはMEO対策がおすすめです。特に、MEO対策は競合が少なく対策方法がシンプルなため、低予算でも取り組みやすいでしょう。
SEO対策の場合、ホームページがない状態だとサーバー使用料やドメイン取得料などがかかるため、まったく予算がかけられない場合には適していません。
即効性を求める場合
できる限り早く結果を出したい場合には、リスティング広告がおすすめです。リスティング広告は検索上位にすぐ表示されるため、設定をすればすぐに効果が得られます。
ただし、競合が多いキーワードの場合は対策費用が高額になってしまうため、予算が少ない場合にはあまりおすすめできません。
自店舗・自院に関する情報を発信したい
自店舗・自院に関する情報を積極的に発信したい方なら、SEO対策がおすすめです。SEOはコンテンツ発信が対策の中心となるので、情報発信をしながら対策を進めることができます。
ただし、SEO対策は競合が多く、効果が見えにくい場合も少なくありません。自店舗・自院の情報発信のみにこだわる場合は、他の対策とSNS運用を組み合わせるといった方法も検討してください。
MEO対策に向いているのはどんな業種?
MEO対策はGoogleマップを利用したWeb施策であることから、実店舗のあるビジネスに向いています。地域性が高いため「今すぐに行きたい」という動機が起こりやすいビジネスであれば、MEOは非常に有効な手段になりえます。
特に以下のような業種はMEO対策に向いています。
- 飲食店
- 美容院・サロン
- 病院・クリニック
- 不動産関係
- 宿泊施設
歯科医院がMEO対策に向いている理由
上記でご紹介した通り、病院やクリニックはMEO対策に向いています。その中でも、歯科医院は特にMEO対策が重要な業種であるといえます。その主な理由は、以下の3つです。
【1】地域性が高い
歯科は治療にある程度の日数が必要であるため、多くの利用者は通院しやすいエリアにある歯科医院を選びます。MEO対策を行うことで周辺の潜在患者へのアプローチになり、集患力アップにつながります。
【2】競合が多い
歯科医院は数が多く、エリア内での競合が激化しています。MEO対策を行うことで同エリアの競合医院と差をつけ、利用者の目に留まりやすくなります。
【3】個人経営が多く、リスティング広告やSEO対策にかける予算や時間がない
総合病院や大手のチェーンの飲食店であれば予算をかけてリスティング広告の掲載やSEO対策を行うことができます。
しかし、歯科医院は個人経営が多く、そこまで時間や費用をかけられないという所も多いのではないでしょうか。MEO対策は無料で始めることができ、代行業者に依頼する場合もそれほど高い費用はかかりません。自分で行う場合もSEO対策ほど手間がかかりませんので、実務をこなしながら取り組むことができます。
集客率を高めるには?費用対効果を高くしよう
MEO対策の大きな特長として、費用対効果が高いという点が挙げられます。知識や技術がなくても、細やかな修正や改良を繰り返すことで上位に表示される確率はぐっと高まります。
最後に、集客率を高めるために行うべき対策をいくつかご紹介します。
Googleビジネスプロフィールの内容を充実させる
MEO対策で初めに行うことは、Googleビジネスプロフィールのアカウント登録と情報の入力です。
Googleビジネスプロフィールでは、店名(医院名)・住所・電話番号・営業時間などの情報を入力することができます。登録内容を充実させることでキーワード検索に引っ掛かりやすくなります。さらに、ユーザーが必要としている情報を提供しているという点がGoogleに評価され、上位表示の確率が高まります。
NAP表記を統一させる
MEO対策で重要なのは、インターネット上の情報を統一させることです。
例えば、クリニックの住所表記がホームページとGoogleマイビジネスで以下のように異なっていたとします。
- ホームページの住所:〇〇町2丁目1番地 △△ビル1階
- Googleビジネスプロフィールの住所:〇〇町2-1 △△ビル1F
人が見れば上記2つの住所は同一であることが分かりますが、Googleは別の店舗だと認識します。その結果、あまり利用されていない知名度が低い店舗であると評価され、上位表示されにくくなってしまいます。
ホームページはもちろんのこと、SNSやポータルサイトに自店舗・自院の情報を掲載している場合は、すべての表記を統一させておきましょう。特にNAPと呼ばれる企業名・住所・電話番号は、必ず統一させるようにしておくことが重要です。NAPの統一は簡単かつ効果的なMEO対策ですが、意外と見落としているところが多いです。これをきちんとすることで競合相手と差をつけることができますので、必ず取り組むようにしましょう。
常に新しく有用な情報を提供する
店舗や医院が移転したり営業時間が変更された場合は、必ず情報を更新しましょう。
古い情報のまま放置していると、コンバージョンへの導線が絶たれてしまい潜在顧客を逃してしまうだけではなく、信頼を失うことにもなりかねません。Googleビジネスプロフィールに登録して終わりではなく、そこからこまめに更新をすることで効果を高めることができます。上記のような大きな変更点がなくても、口コミやレビューからユーザーのニーズをつかみ、それに対応した情報を盛り込むようにしましょう。
魅力的な画像を掲載する
先ほどご紹介したとおり、MEO対策においては登録内容を常に新しく正確にすることが重要ですが、ユーザーに強く自店舗・自院の魅力を訴求するためには文章だけでは足りません。画像や映像を活用し、コンセプトや雰囲気を視覚的に理解してもらう必要があります。
例えば歯科医院であれば、以下のような写真を掲載しましょう。
- 病院の外観
- 受付や治療室など内部の施設
- 院長やスタッフの写真
雰囲気がつかみやすく、また親しみをもってもらうことができるでしょう。
口コミを活用する
MEO対策のメリットのひとつに、口コミやレビューを集められるという点があります。口コミやレビューはMEO対策において、以下のようなメリットをもたらします。
- 新規利用者の来店・来院動機を高める
- 利用者のニーズをつかみ、経営やGoogleビジネスプロフィールの記載事項に反映させることができる
- 口コミやレビューが多いとGoogleから高評価を得られるため、上位表示される確率が高まる
来店・来院した利用者に口コミやレビューを書いてもらうよう呼びかけて口コミを増やし、もらったレビューにはこまめに返答するようにしましょう。良いレビューはもちろんのこと、悪いレビューにも誠実に返信することで信頼性を高め、利用者に愛着をもってもらうことができます。
まとめ
MEO対策・ SEO対策・リスティング広告、それぞれのWeb施策の違いやメリット・デメリットをご紹介しました。
そのなかでもMEOは、費用がさほどかからないうえ知識や技術がなくても取り組みやすく、また結果が出るまでの期間が比較的短いため、Web対策初心者や予算や時間が取れない方にもおすすめの方法です。
情報を更新したり、口コミに返答したりといった地道な作業を繰り返すことで、検索結果の上位に表示されやすくなり、信頼性の向上や新たな顧客開拓につながります。集客率・集患率アップのために、さっそく今日からMEOを始めてみてはいかがでしょうか。