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【2022年版】「Googleで予約」を活用して予約数を増やす!メリット・デメリットや設定方法まで詳...
2022年12月11日更新日:2024年04月19日
GoogleやGoogleマップでローカル検索を行った際に表示される「Googleビジネスプロフィール」は、ビジネス情報を一覧で表示でき、直接電話をかけたり経路検索ができる便利なサービスです。それに加え、2018年からは「Googleで予約」という機能が導入されました。Googleビジネスプロフィールから直接予約ができるため、活用することで、より予約数を増やすことができます。
今回の記事では「Googleで予約」を利用できる条件やメリット・デメリットについてご紹介します。
「Googleで予約」とはどんな機能?
「Googleで予約」は、Google検索・Googleマップ・Googleアシスタントを使って予約やチケット購入ができる機能で、日本では2018年に導入されました。「Googleで予約」からの予約は、あらかじめ連携させた予約管理システムや予約サイトなど(プロバイダ)に集約され管理することができます。
従来の予約方法
「Googleで予約」を利用する以外の予約方法は、以下の3通りです。
【1】予約URLとのリンク
Googleビジネスプロフィールに自社サイトの予約フォームや予約サイトのURLを掲載し、そのページに移動して予約を行います。
【2】メッセージ機能
Googleビジネスプロフィールの「メッセージ機能」を利用してユーザーと店舗・医院が直接やり取りし、予約を行います。メッセージ機能については、後程詳しくご紹介します。
【3】電話
Googleビジネスプロフィールに掲載している店舗・医院の電話番号にユーザーが電話をかけ、予約を行います。
「Googleで予約」を使える業種
2022年11月現在「Googleで予約」を使える業種は、以下のものに限られています。
業種 | 業種 連携している予約サイト・予約システム(例) |
---|---|
レストラン(飲食店) | ぐるなび・Hitosara・TableCheck・EPARKグルメ・トレタ・RETTY・GATE Reserve・一休.com |
アクティビティ(イベント) | Asoview・KLOOK |
美容(美容室、ネイルサロン、エステ) | EPARK Beauty・Ozmall・BeautyMerit・kanzashi・TBCSCAT・STORES 予約 |
フィットネス(ヨガ・ピラティス・フィットネス) | STORES予約 |
※連携している予約サイトや予約システムの最新情報については、こちら(パートナー (google.com))でご確認ください。
2022年11年現在、病院や歯科医院は対象になっていません。
ただし、2020年5月から美容やフィットネスが対応業種に追加されたことを考えると、今後対応する業界や業種は増えていくことが予想されます。
「Googleで予約」のメリット
「Googleで予約」を利用することは、自社サイトや電話での予約と比較してどのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットをご紹介します。
店舗側のメリット
Googleで予約を活用すると、店舗側には「予約件数の増加」や「予約作業の効率化」などのメリットがあります。Googleで予約を活用する店舗側の具体的なメリットは、以下のとおりです。
- 予約数が増える
- 予約ミスを減らせる
- 他店との差別化になる
- MEO対策との相性が良い
上記4つのメリットについて、以下でそれぞれ解説します。
予約数が増える
Googleビジネスプロフィールから予約を行う場合、従来の方法では、自社サイトに移動してサイト内の予約フォームから個人情報を入力して予約を行ったり、メッセージ機能を使って店舗や医院とやり取りをしたりするなど、予約完了までにいくつかの操作が必要です。
しかし、「Googleで予約」であれば、そのまま予約が可能です。Googleアカウントに登録された情報が自動入力されるため、個人情報を入力する手間もありません。予約までの操作が少なくなるため、予約の面倒さを理由に離脱するユーザーが減少し、予約数の増加につながります。
予約ミスを減らせる
自社サイトの予約フォーム・メッセージ機能・電話での予約は、聞き間違い・確認や入力忘れといったヒューマンエラーが生じます。「Googleで予約」を利用すれば、あらかじめ登録していた予約プラットフォーム上で予約情報を一元管理できるため、予約ミスを減らすことができます。
他店との差別化になる
「Googleで予約」のボタンは「経路」や「ナビ開始」のボタンの下部に大きく表示され非常に目立つため、連携していない他社よりも予約がしやすく、他社との差別化につながります。
また、予約情報を含めGoogleビジネスプロフィールの情報が充実していると、「ネット集客に力を入れている」という良い印象を与えられるでしょう。こうした点も、「Googleで予約」を活用するメリットです。
MEO対策との相性が良い
MEO対策はGoogleビジネスプロフィールをユーザーのニーズに応えられるよう充実化させることが第一命題となります。ユーザーにとって利便性の高い「Googleで予約」を導入することで、ユーザーがGoogleビジネスプロフィールを利用する確率が高まるでしょう。それに伴い、Googleビジネスプロフィールへの口コミが増えることも期待できます。
ユーザー側のメリット
Googleで予約を活用すると、店舗側だけでなくユーザー側にもメリットがあります。「Google予約」を活用するユーザー側のメリットは、以下のとおりです。
- 電話をせずに予約ができる
- 公式サイトを経由せずに予約が取れる
- どこから予約を取れば良いかが一目で分かる
上記3つのメリットについて、以下でそれぞれ解説します。
電話をせずに予約ができる
わざわざ電話をしなくても予約できるのは「Googleで予約」を活用するユーザー側のメリットのひとつです。電話でしか予約が取れない場合、時間帯や場所を選ぶため、予約が取りにくく感じるケースがあるでしょう。
また、昨今は電話をする機会も減っているため、電話自体に苦手意識があったり、料金プランの関係でなるべく電話をしたくないという方もいます。そのため、電話をしなくても予約が取れるようになるのは、ユーザー側にとってとても大きなメリットなのです。
公式サイトを経由せずに予約が取れる
公式サイトを経由せずに予約ができるというのも「Googleで予約」を活用する大きなメリットです。Googleマップで店舗について調べ、そのまま予約までできるため、ユーザー側の手間が大幅に省けます。また、サイトによっては会員登録が必要な場合もありますが「Googleで予約」であればそうした手間もかかりません。
このように、気軽かつ簡単に予約がとれるのも「Googleで予約」を活用するメリットです。
どこから予約を取れば良いかが一目で分かる
予約の窓口が分かりやすくなるのも「Googleで予約」を活用するユーザー側のメリットです。公式サイトなどでは、予約窓口が分かりにくい場合もあるでしょう。また、会員登録がやりにくかったり、予約画面が使いにくかったりするケースもあります。
しかし「Googleで予約」は目につきやすく、操作もシンプルです。そのため、どこからどのように予約を取れば良いかが初めての人でも分かりやすく、簡単に予約が取れます。こうしたユーザーにとっての利便性も「Googleで予約」を活用するメリットです。
このように、「Googleで予約」を導入・活用することは、ユーザー側にとってもさまざまなメリットがあります。MEO対策に力を入れている場合は、機能面を充実させるためにも「Googleで予約」の導入を検討しても良いかもしれません。
「Googleで予約」のデメリット
上記でご紹介したとおり「Googleで予約」は予約数の増加や予約管理の簡便化につながるというメリットがありますが、それに対してデメリットも存在します。「Googleで予約」を利用することの主なデメリットは、以下のとおりです。
- 費用がかかる
- 予約システムや予約サイトの管理が必要になる
- すべての業種で利用できるわけではない
上記3つのデメリットについて、以下でそれぞれ解説します。
費用がかかる
「Googleで予約」自体は無料で利用できますが、利用するためにはGoogleと提携している予約管理システムや予約サイトと契約を結ぶことが必要です。その際に費用がかかる場合があります。
それに加え、予約を獲得した際に費用が発生する仕組みになっているものが多く「Googleで予約」の予約が課金対象になる場合もあります。Googleビジネスプロフィールから従来の方法でユーザーが予約をした場合は無料であるため「Googleで予約」を導入したために余計なコストがかかってしまう場合もあります。
提携する予約サイトの課金システムを把握したうえで、費用対効果を考えて導入の判断をするようにしましょう。
予約システムや予約サイトの管理が必要になる
「Googleで予約」は予約システムや予約サイトと連携する必要があるため、そちらの管理が必要になります。それぞれのシステムやサイトにガイドラインが設定されているため、それを把握したうえで情報の掲載や管理を行う必要があります。営業時間や料金が変更になった場合、自社サイト・Googleビジネスプロフィール・連携しているシステムやサイトのすべての情報を更新しなくてはなりません。これを忘れてしまい情報にバラつきが生じると、クレームや信用低下につながってしまいます。
しかし、Web上の情報が増えることから認知度が上がり、MEOに有利であるともいえます。すべての情報を統一化させ最新の情報を掲載することで、ユーザーインターフェースや信用性の向上を目指しましょう。
すべての業種で利用できるわけではない
前述したように「Googleで予約」を使えるのは「レストラン」「イベント関係」「美容関係」「フィットネス関係」の業種に限られています。宿泊施設でもGoogleを経由して予約する機能はありますが「Googleで予約」を利用できるわけではありません。
予約制のショップやコンサルティング業、クリニックなどは利用できないため、こうした業種の制限があるのは「Googleで予約」のデメリットです。
Googleビジネスプロフィールから「Googleで予約」を設定する方法
続いて「Googleで予約」をGoogleビジネスプロフィールで設定する手順をご紹介します。
「Googleビジネスプロフィール」に登録する
まずはGoogleビジネスプロフィールに登録します。自分で登録していなくても、すでに第三者が登録をしている場合がありますので、自店舗の名称をGoogle検索して、Googleビジネスプロフィールのページがすでにあるかどうかを確かめます。
すでにある場合は「このビジネスのオーナーですか?」をクリックし、指示に従ってオーナー登録(通話もしくはメールが一般的)を行います。Googleビジネスプロフィールが登録されていない場合は、こちらのページの「今すぐ開始」をクリックし、指示に従ってビジネス情報を入力し、オーナー登録を行います。
プロバイダを選び、契約する
先ほどご紹介したとおり「Googleで予約」を利用するためには、プロバイダとの連携が必要です。Googleの提示する「『Googleで予約』のパートナー」から、連携先を選びます。業種・知名度・契約料・課金形態などを吟味したうえで選ぶようにしましょう。
連携先を選んだら契約を結び、次の手順に移ります。
プロバイダとの連携を行う
Googleビジネスプロフィールの管理画面からサイドバーの「予約」をクリックし、プロバイダを選択します。複数契約している場合はオーナー側で選択する、もしくはすべてを「Googleで予約」の対象としてユーザー側で選択することが可能です。
登録から1週間程度で提携が完了します。
ユーザーが「Googleで予約」機能を利用して予約する方法
続いて、ユーザーが「Googleで予約」機能を利用して予約をする方法をご紹介します。予約方法や入力項目は業種によって異なりますが、大まかな流れはほぼ同じです。
予約するお店やサービスを選択する
Google検索・Googleマップ・Googleアシスタントを使って、予約するお店やサービスを検索します。
予約ボタンをクリック
「Googleで予約」に対応している場合、「席を予約」(レストラン)もしくは「オンラインで予約」(美容・フィットネス・アクティビティ)のボタンが表示されるのでクリックします。
必要な情報を入力する
表示に従い、人数・日付・時間・希望するサービス・希望するスタッフ(美容院など)・支払方法など、必要な情報を入力します。
予約を確定する
「予約」もしくは「リクエスト」をクリックして予約完了です。
歯科医院におすすめ!Googleビジネスプロフィールの便利な機能
現在のところ、歯科医院では「Googleで予約」を利用することはできませんが、Googleビジネスプロフィールにはほかにも便利な機能があります。いずれも無料で利用できますので、さらなるMEO対策に活かしていきましょう。
投稿機能
「投稿機能」を使うと、ブログ記事やSNSのようにお知らせ・イベント・画像などを投稿することができます。臨時休診や空き状況のお知らせなど、リアルタイムで発信したい情報を掲載することで、ユーザーに常に新しい正確な情報を伝えることが可能です。
それに加え、定期的に更新を行うことでGoogleからの評価が上がり、検索上位に表示されやすくなることから、MEO対策にもなります。
メッセージ機能
メッセージ機能を利用すると、ユーザーがビジネスオーナーに直接メッセージを送り、オーナーがそのメッセージに返信することができます。
予約受付・問い合わせ・簡単な相談などができるほか、メッセージをくれたユーザーにはリアルタイムの情報を発信できるため、ユーザーとのコミュニケーション活性化につながります。電話と異なり、時間を気にせず気軽にメッセージを送れる点もメリットです。
ただし、急ぎのメッセージや大量のメッセージに対応できず、悪質なメッセージが来てしまうというデメリットがあります。メッセージ機能を無効にしておくことも可能であるため、メリットとデメリットを比較して利用するか否かを決めると良いでしょう。
ウェブサイト
Googleビジネスプロフィール上で簡易的なWebサイトを作成することができます。まだWebサイトを持っていない場合や、低コストでWebサイトを運用したいという場合には非常に便利です。テーマ(全体の色やデザイン)を設定し、必要な情報を配置するだけで簡単にできあがります。
「今すぐ電話」や「アクセス」などのアクションボタンを追加することもできるため、「Googleで予約」と同じく、ユーザーの予約行動までの離脱を防ぐことも可能です。
また、Googleビジネスプロフィールの情報を書きかえた場合、自動でサイト上の情報も更新されるため、変更忘れがない点も魅力です。ウェブサイトの情報を充実させることでMEOにも有利になりますので、使わない手はありません。
Google広告との連携
GoogleビジネスプロフィールはGoogle広告と連携することが可能です。連携によりGoogle広告に企業や店舗の住所・地図・電話番号などを追加することが可能になります。
また、ユーザーが店舗・医院の近くにいる場合や関心を示している場合は、Googleマップを含むGoogleの検索サイトやマップの検索結果・Googleディスプレイネットワーク・YouTube動画広告などに表示される可能性があります。
インサイト
Googleビジネスプロフィール上でユーザーがどのようなアクションを起こしたかが分かる機能です。確認できるデータは以下のとおりです。
- ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法
- ビジネスの検索に使用された検索語句
- ユーザーがビジネスを見つけたGoogleサービス
- ユーザーの反応(Googleビジネスプロフィール内での行動)
- ルートのリクエスト(ルート検索をどのエリアから行ったか)
- 電話
- ビジネスが認知されている要因
- 混雑する時間帯
- 写真の閲覧(同業他社との比較も可)
- 写真の枚数(同業他社との比較も可)
上記のデータは管理画面の「インサイト」から確認することが可能です。表やグラフになっているため分かりやすく、無料で利用できる点も大きな魅力です。
MEO対策は成果を分析し、さらなる改良を繰り返すことによって強化されます。そのためにもインサイトを有効に活用するようにしましょう。
商品を追加
「商品を追加」では、主に取り扱っている商品やサービスなどを登録できます。
歯科医院における活用方法を見ると『インビザライン』『PMTC』『ホームホワイトニング』など細かなサービスラインナップを掲載している医院が多いようです。
この「商品を追加」の機能では、商品をジャンルごとに分類できます。「ホワイトニング」「歯列矯正」「審美歯科」「インプラント」などのジャンルで分類して掲載すれば、より見やすい治療メニューを作成できるでしょう。
質問と回答
「質問と回答」の機能では、ユーザーからの質問に答えられます。
「〇〇はやっていますか?」「〇〇を取り扱っていますか?」など、さまざまな質問に回答できるため、ユーザーと歯科医院双方にとってメリットのある機能です。 また、この機能を通して「どのような点でユーザーは疑問を感じるのか」「ユーザーが知りたい情報は何か」を知ることもできます。
公式サイトのQ&Aコーナーや今後の情報発信に活用すれば、さらにユーザーに寄り添ったネット集客・集患ができるでしょう。
まとめ
スマートフォンの普及により、ユーザーが「今、ここ」で利用したい店舗やサービスをローカル検索し、そのまま予約を行うという検索行動が増加しています。
Googleビジネスプロフィールから直接予約ができる機能「Googleで予約」は、予約までのアクションを減らし離脱者を防げることから、さらなる予約数アップが期待できます。また、予約情報をプロバイダに集約できることから、受付ミスを防げるというメリットもあります。現在のところ病院や歯科医院では「Googleで予約」は利用できませんが、今後「Googleで予約」が利用できる業種は一層増えることが予想されるため、病院や歯科医院が「Googleで予約」を利用できる可能性はあります。
予約の簡便化とMEO対策に有効な「Googleで予約」のメリットとデメリットをしっかり押さえておきましょう。