Twitterは「今、ここ」であったことをリアルタイムでつぶやける気軽さが特徴の ソーシャル・ネットワーキング・サービス です。ビジネス情報の発信にも適しており、うまく使えば認知度アップや集客効果を期待できます。
しかし、業務が忙しくて発信し損ねてしまったり、業務時間外の発信ができなかったりと、思うように活用できないこともあるでしょう。もしTwitterに予約投稿機能があれば、このようなお悩みも解決できます。
そこで今回の記事では、Twitterでの予約投稿の可否やスマホでのやり方、利用時の注意点についてご紹介します。
目次
Twitterで予約投稿はできるの？
結論からいうと、 Twitterで予約投稿は可能です。
ツイート作成時に投稿したい日時を指定しておけば、そのタイミングで自動ツイートされます。リアルタイムで発信したいけれど、そのタイミングでの投稿が難しい場合や、毎日決まった時間にツイートする手間を減らしたい方などにとっては、便利な機能といえます。
ただし、スマホで予約投稿ができるのはブラウザ版のみです（2022年10月現在）。アプリ版のTwitterでは予約投稿ができないので、スマホから投稿する際にはブラウザからログインしましょう。
Twitterの予約投稿機能を使うメリット
上記でご紹介したようなTwitterの予約投稿機能は、特にビジネス情報を発信する場合に非常に役立ちます。予約投稿を使うメリットとしては以下のような点が挙げられます。
忙しい時間帯でも投稿ができる
Twitterは特にリアルタイムでの投稿が重視されるSNSであるため、適切な時間の投稿が望まれます。例えばカフェであればランチタイムに、小売店であればタイムセールの前に情報を発信することで集客アップが望めます。
しかし、忙しい時間帯には通常の業務に追われて投稿を忘れてしまったり、投稿に時間を取られて業務がおろそかになってしまったりすることもあります。予約投稿を活用すれば、忙しい時間帯でも自動的に投稿ができ、投稿忘れや本業に支障がでることを防げます。
業務時間外に投稿ができる
予約投稿を活用すれば業務時間外にも投稿ができます。例えば、ユーザーが家でくつろいでいる時間にゆっくり見てもらえるよう夜に投稿をしたい、キャンペーンやイベントの日の朝に投稿をしたい、という場合に便利です。
誤字や脱字、内容の間違いを減らせる
一般のユーザーが今いる場所やしていることを何気なく投稿するというのであれば、少々誤字や脱字があっても問題ありません。
しかし、ビジネスでTwitterを使う場合は、誤字や脱字は極力減らしたいものです。特に記載内容に間違いがあるとクレームに発展することがあるので、投稿の前に内容をしっかり確認しておく必要があります。予約投稿をすれば事前に文章を確認する時間を多く取れるため、誤字脱字や内容の間違いを減らせます。
ツイートの内容に一貫性をもたせることができる
フォロワーを増やすためには、Twitterの投稿内容に一貫性をもたせると良いといわれています。そのアカウントでどのような情報が得られるのか、ユーザーが把握しやすいためです。
しかし、Twitterは短文で気軽に投稿できるため、投稿内容にバラつきが生じてしまいがちです。特に投稿担当者が複数いる場合は、一貫性を持たせることが難しいかもしれません。予約投稿を使って投稿内容を一括で管理すれば、内容に一貫性をもたせやすくなります。
繰り返し投稿ができる
決まった時間や曜日に繰り返し同じ投稿を行うという場合も予約投稿が便利です。カフェのランチタイムやクリニックの休診日の周知などに活用できます。
Twitterを常にアクティブな状態にできる
フォロワーを伸ばすためにはコンスタントに投稿することが重要です。とはいえ、投稿のたびに内容を考え投稿を行うのは大変です。空いた時間にまとめて投稿を作成し予約投稿機能で定期的に投稿すれば、Twitterを常にアクティブな状態にできます。
スマホからTwitter予約投稿をする方法
スマホから予約投稿を行うには、ブラウザ版のTwitterにログインする必要があります。以下より、ログイン方法や予約投稿の方法を解説します。
ブラウザ版のTwitterにログインする
ブラウザ版のTwitterにログインするには、登録時の情報が必要です。電話番号もしくはメールアドレスでTwitter登録された方は、アカウントIDとパスワードを準備しておきましょう。GoogleやAppleのアカウントで登録された方は、GmailアドレスやApple ID、パスワードを準備します。
準備ができたら、以下よりTwitterのログイン画面にアクセスしてください。
もしTwitterアプリが開いてしまうときは、URLを長押ししてください。その後に出てきたメニューの中から「新規タブを開く」をタップすれば、ブラウザ版のTwitterを開けます。
ブラウザでTwitterを開いたら、ログイン方法を選びましょう。Googleアカウントで登録されている方は「Googleでログイン」を、Appleのアカウントで登録されている方は「Appleアカウントでログイン」をタップして、ログイン情報を入力します。
電話番号やメールアドレスで登録されている方は、電話番号もしくはメールアドレス、ユーザー名を入力し、「次へ」をタップしてください。次の場面でパスワードを入力し、無事ログインできれば、タイムラインの画面が表示されます。
投稿画面を開いて投稿内容を入力
画面右下のツイートボタンを選択し、通常通りに投稿内容の入力や画像添付を行います。
日付と時刻を指定
投稿が完成したら、予約設定のボタン（スケジュールと時計の絵のボタン）を選択し「予約設定」の画面を開きます。
予約したい日付と時間を指定し「確認する」を選択します。
予約する
投稿画面に指定した日時が表示されるので、間違いがないかを確認し「予約設定」を選択して予約完了です。
リプライへの予約投稿も可能
他のアカウントへのリプライも予約投稿が可能です。ツイートのリプライボタンを選択すると、リプライツイートの投稿画面が開きます。あとは通常の予約投稿と同じ手順で操作すれば、リプライの予約投稿ができます。
Twitter予約投稿の確認・編集・削除方法
Twitterで予約投稿したツイートは、あとから内容を確認・編集したり、削除したりすることが可能です。ここからは、それぞれの手順について解説します。
予約投稿の確認方法
投稿画面を開き、上部にある「未送信ツイート」をタップしてください。
その後、予約済みのタブに切り替えれば、予約投稿したツイートを一覧で確認できます。
予約投稿の編集方法
予約投稿の確認方法のとおりにツイートの一覧を表示させたあと、編集したいものをタップします。投稿画面に移動したら、必要な編集を行ってください。「予約設定」をタップすれば、編集内容が保存されます。
投稿時間だけを変更したい場合は、投稿画面に表示されている予定時刻をタップしてください。時間を変更して「更新」をタップすれば、内容が保存されます。
予約投稿の削除方法
投稿画面を開き「未送信ツイート」をタップしたら、予約済みのタブに切り替えます。その後、右上にある「予約済み」をタップして、削除したいツイートの横にチェックを入れてください。右下の「削除」をタップすれば、予約投稿を削除できます。
Twitterの予約投稿機能を使う場合の注意点
Twitterの予約投稿は便利ですが、万能ではありません。投稿法によっては使えないこともあります。また、投稿の予約をしたら後は放置するのではなく、その内容や投稿方法は適切かどうか、改めて確認することが大切です。
Twitterの予約投稿を使う際、特に注意したい点をいくつかご紹介します。
予約投稿でできないこともある
Twitterの予約投稿でできないことは、以下の4つです（2022年10月現在）。
- ツリー投稿
- タグ付け
- アンケート機能
- 返信者の制限
具体的な内容をご紹介します。
ツリー投稿
ツリー投稿は、自分の投稿に対してセルフリプライするかたちで複数の投稿をすることを指します。140字を超える長文や4枚以上の画像を一度に投稿したいという場合には、ツリー投稿が便利です。
しかし、予約投稿ではツリー投稿ができません。セルフリプライを作成した時点でカレンダーボタンの選択ができない仕様になっているからです。長文を予約投稿したい場合は、複数投稿に分ける必要があります。
タグ付け
タグ付けとは、ツイートで投稿する画像や写真に他のアカウントの情報を紐づける機能です。例えば、写真に写っている人や、画像に写り込んでいるお店の情報を紹介したいときに使います。
画像や写真にタグ付けすると、カレンダーボタンの選択ができません。予約投稿はできないため、タグ付けしたい場合は、リアルタイム投稿での対応が必要です。
アンケート機能
Twitterには、アンケート機能がついています。投票形式で、最大4つまで選択肢を設定できます。誰がどの選択をしたかはわからない仕様のため、手軽に回答できるのが特徴です。
なお、アンケートは一度投稿したら、早期終了ができない仕様になっています。予約投稿による誤字脱字のチェックができないため、内容をよく確認したうえで投稿しましょう。
返信者の制限
Twitterでは、ツイートに返信できる人を制限する機能があります。返信できる人をフォロワーのみにしたり、@ツイートしたアカウントのみにしたりすることが可能です。これにより、ツイートの返信欄が荒れにくくなります。
不特定多数から返信が来るのを避けたいときは、リアルタイム投稿で対応しましょう。
変更があった場合は必ず予約を取り消す
投稿内容に変更があった場合は、必ず予約を取り消す、もしくは投稿内容を修正するようにしましょう。例えばクリニックなどで「学会参加のため臨時休診」の予約投稿を作成した後、学会が中止になって臨時休診もなくなったとします。その際には、予約を取り消すか、いつも通り診療をしている旨を投稿しないと患者さんが来ないという事態になってしまいます。
予約投稿の内容や投稿日時はきちんと把握し、状況に応じて取り消しや修正をするようにしましょう。
予約投稿していることがバレる場合がある
Web版Twitterとアプリでは投稿の形式が変わることはないので、基本的に予約投稿していることをユーザーに知られることはありません。
しかし、注意深いユーザーは予約投稿をしていることに気づく場合があります。その主な原因は、以下の2点です。
【1】表示の違い
例えば、アイフォンのアプリから投稿するとTwitterに「Twitter for iphone」と表示されます。それに対し、ブラウザから投稿すると「Twitter Web APP」と表示されます。日常的にアプリから投稿していると、この表示の違いからブラウザから投稿している、つまり予約投稿していることが分かってしまう場合があります。
【2】返信に対する反応
予約投稿に対してユーザーから返信があってもすぐに反応ができません。ふだん、ユーザーの返信にすぐ反応している場合は予約投稿をしていることが分かってしまう場合があります。
以上の点から、予約投稿だと知られてしまう場合がありますので、知られたくない場合は、ふだんからブラウザで投稿する・即返信はしない、といった工夫が必要です。
Twitterで予約投稿ができるツール・アプリ4選
公式のWebブラウザ版のTwitter以外にも、専用のツールやアプリを使って予約投稿を行う方法があります。こうしたツールやアプリは予約投稿だけではなく、投稿やフォロワーを管理・分析できる便利な機能を備えていますので、ビジネスでTwitterを使う場合には非常に役立ちます。
特におすすめのツールやアプリを4つご紹介します。
※機能・料金は2021年7月現在のものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
Tweetdeck
TweetDeckは、Twitter社が提供する公式クライアント・アプリで、予約投稿を始め、アカウントの管理・運用などに役立つ便利な機能が搭載されています。複数のカラム（列）を一画面に並べて表示し、タイムライン・通知・ダイレクトメッセージなどを一覧化できる点が大きな特徴です。表示する内容はカスタマイズでき、効率的な運用が可能になります。
Twitterのアカウントを持っていれば、TweetDeckの公式サイトにアクセスし、ログインするだけですぐに無料で利用できるため、導入や管理に手間がかかりません。また、ログイン後は複数のアカウントをTweetDeckアカウントに登録し、同時に管理をすることも可能です。Twitter公式のツールのため安心して使える点も大きなメリットです。
デメリットとしては、現在はブラウザ版しかないこと、そのブラウザ版が英語表記しかないことです。とはいえ、Twitterのヘルプセンターに日本語での使い方説明があること、英語表記でも感覚的に使い方が分かることから、総合的には使いやすいツールであるといえます。
SocialDog
SocialDogは、株式会社AutoScaleが運用するTwitter専用のマーケティングツールです。さまざまな業種・規模の企業や個人に活用されており、アカウント数は60万以上に上ります。プランは、Lite（無料）・Lite +（月額980円）・Pro（月額4,980円）・Business（月額14,800円）があり、Liteは10件・Lite +は30件・Pro、Businessは無制限に予約投稿が可能です。
また、フォロワーの管理・分析・自動DM機能など、Twitter運用に欠かせない機能を備えており、活用することで効率的にフォロワーを増やせます。フォロワー獲得のためのツールはTwitterのルールに則っていないことが多く、運営側にスパムと認定されてアカウントを凍結させられてしまう危険性があります。
しかし、SocialDogの機能は全てTwitterの公式ルールに準拠しているため、スパム認定されるリスクは非常に低く、安心して使用できます。それに加え、マニュアルが充実しているため初めてTwitterや運用ツールを使うという方にも向いています。
Hootsuite
Hootsuiteは、ライアン・ホルムズ氏が開発したSNS管理サービスです。
Twitterだけではなく、Facebook・Instagram・YouTube・Pintarest、また世界最大級のビジネス特化型SNSであるLinkedlnなど、複数のSNSを一括で管理できます（無料版で管理できるアカウントは2つまで）。各SNSをブラウザのようなタブで切り替えできるためSNSを行き来する手間がかからず、複数のSNS投稿を同時に行うことができます。
予約投稿は無料プランでは5件まで可能・有料プランでは無制限となります。有料プランでは利用可能なユーザー数やアカウント数が増えますので、ビジネスで利用する場合は有料プランを検討しても良いでしょう。
buffer
bufferは、Buffer, Inc.が開発した予約投稿サービスで、Instagram・Facebook・Twitter・Pinterest・LinkedInを一括で管理できます。
無料版のほかに、エッセンシャル（月額5ドル）・チーム（月額10ドル）・エージェンシー（月額100ドル）があり、無料版は10件、エッセンシャル・チーム・エージェンシーは2,000件の予約投稿が可能です。Android・iPhoneともにアプリがあるため、スマートフォンからの投稿にも活用できます。
現在のところ英語版しかありませんが、カレンダーや時計をタップして予約投稿日時を設定できるため、英語が分からなくても問題なく使うことができます。
歯科医院でTwitterを有効活用する方法
Twitter・Instagram・FacebookといったSNSは、いまや自社サイトと並んでビジネス情報を発信するための重要なツールとなっています。それぞれの特徴や強みを活かして使い分けをすることで、ブランディングやユーザーからの好感度アップにつながります。
それでは、歯科医院においてTwitterを使う場合には、どのような情報を発信すれば良いのでしょうか。
臨時休診や混み状況などを知らせる
Twitterはリアルタイムで最新の情報を発信できる点が大きなメリットです。そのメリットを活かし、臨時休診や込み状況など、ホームページでは分かりづらい情報を患者さんに知らせることができます。混んでいない時や予約に空きが出た時にTwitterでその情報を発信すると、すぐに患者さんが予約を入れることができます。
治療法や医学ネタを紹介する
歯科医院ならではの口腔ケア・インプラントについての投稿・医学ネタのリツイートなど、歯科医院ならではの投稿をするのもTwitterの有効な使い方です。Twitterではリプライ機能を使って質問をすることもできるため、患者さんからの質問を受け付けることができ、コミュニケーションの活性化につながります。
院長やスタッフの日常を紹介する
もともとTwitterは、日常の何気ないつぶやきを楽しむためのSNSです。その特徴を活かし、院長やスタッフの日常を紹介するのも良いでしょう。その日に食べたものや気になったことなどを写真や短い文章で紹介することで、院長やスタッフの様子が良く分かり、親しみをもってもらえます。
まとめ
Twitterでフォロワーを増やすには、適切な時間に適切な内容の投稿を行うこと・投稿の頻度を保つことが重要です。
しかし、ビジネスでTwitterを利用する場合、忙しい時間帯に投稿ができない・投稿に手間や時間をかけられない、ということがあります。それに加えて、無秩序に投稿を繰り返していると、内容に一貫性がなくフォロワーが離れてしまうということにもなりかねません。
Twitterの予約投稿を活用すれば、質の良い投稿を適切な時間にコンスタントに公開することができます。現在では便利なアプリやツールも数多く開発されており、予約投稿だけではなく、Twitterや複数のSNSを手軽に管理・分析することも可能です。そうした機能・アプリ・ツールの力を借りながら、Twitterをビジネス情報発信の場として活用してみてはいかがでしょうか。