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SEO対策は自分でできる?施策の種類や注意点を解説!
2023年07月22日更新日:2024年04月19日
ネットから長期的に安定して自社サイトへ集客して継続的に商品やサービスを販売するには、自社に合ったキーワード検索で上位表示させる「SEO対策」が必須です。
SEO対策は専門用語も多く難しいイメージがあるため、専門のSEO業者に外注している企業も多いのではないでしょうか。SEO対策を外注する場合は長期的に多くの費用が必要になるので、自社での運用を検討する企業もあるでしょう。
「SEO対策を自社で行う場合は何から始めればよいのか」「SEO対策にはどのような種類があるのか知りたい」「コストをなるべく抑えた対策方法はあるのか」などの疑問をもつ方も多いです。SEO対策には、初心者でもポイントを押さえて根気よく取り組むことができれば、高度な知識がなくてもコストをかけずに取り組める施策があります。
今回は、自分でできるSEO対策の施策の種類や注意点を解説します。なるべくコストを抑えて効果的にSEO対策を行いたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
SEO対策は自分でできる?
SEO対策には、専門知識が必要な施策から高度な知識を必要としない施策まで、多くの種類があります。SEO対策の目的は、ユーザーの悩みや疑問などの「検索意図」を満たしたコンテンツを作り、GoogleやYahoo!などの検索エンジン上で上位表示を獲得して自社サイトへの集客や、商品・サービスの成約を目指すことです。
専門のSEO業者に外注せずに自分でできるSEO対策はあります。高度な知識がない初心者でもできるSEO対策が、コンテンツSEOです。SEO対策の一部を内製化できれば、外注する場合でもコスト削減につながるでしょう。コンテンツSEOについては、後述しますので参考にしてください。
SEO対策の施策の種類
SEO対策の施策の種類は、大きく分けて以下の3つです。
- コンテンツSEO
- 内部SEO
- 外部SEO
それぞれ詳しく解説します。
コンテンツSEO
コンテンツSEOは、ウェブサイトのコンテンツを最適化して検索エンジンでの表示順位を向上させるための手法で、SEO対策の基本です。Googleは「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」を重視しています。
見込み客は何らかの悩みや疑問があって検索するでしょう。自社の見込み客が抱えている悩みや疑問を理解して、検索意図に合ったコンテンツを積み上げることで、長期的に上位表示を獲得して売上アップにつなげることができるのです。
Googleはコンテンツの評価基準において、Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取った「E-E-A-T」を重視しています。自社がもつ経験や専門性などを活かしてコンテンツを作成することで、高い評価を獲得できるでしょう。
例えば、ゴルフ用品を販売している会社の場合、自社のゴルフクラブを使ったショットのデータと、他社クラブを使ったデータを比較してコンテンツ化する、ゴルフ用品販売実績や創業20年などの権威性を明記するなどを行うと、上位表示されやすくなります。
内部SEO
内部SEOは、Googleのクローラーに自社サイトを正しく評価してもらうための施策です。Googleはクローラーを巡回させて、サイトをインデックス(登録)して検索で表示する順位をランキング形式で決めています。
Googleに自社サイトを正しく評価してもらう施策は、サイト内部の構造を最適化することです。具体的には、以下のような施策が挙げられます。
- ページタイトルにキーワードを入れる
- 見出しタグ(h2~h4)を使って構造を整える
- ページの概要を説明するメタディスクリプションを最適化する
- スムーズなクローラーの巡回を促すための内部リンクを最適化する
- スマホで見やすいようにモバイルフレンドリーなサイトにする
- 画像サイズを軽量化してページの表示速度を高速化する
外部SEO
外部SEOは、ほかの外部サイトなどから自社サイトへ高い評価を獲得するための施策です。「Googleが掲げる10の事実」によると「4.ウェブ上の民主主義は機能する」のなかで「PageRankのアルゴリズムでは、ページ間のリンクを投票と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します」と公表しています。
具体的な施策は「被リンクの獲得」「サイテーションの獲得」などです。特に、大手サイトや自社に関連する外部サイトからの被リンクは、良質な被リンクとしてGoogleから高い評価を受けます。
シェアしたくなる役立つコンテンツを作成し、SNSで自社商品やサービスの話題作りをして発信しましょう。
自分でできるSEO対策
SEO対策の基本は、検索ユーザー(見込み客)にとって有益なコンテンツを作ることです。自分でできる有益なコンテンツを作る手順は、以下のとおりです。
- 自社に合ったキーワードを選定する
- キーワードから想定読者を設定する
- 想定読者の検索意図を考える
- 競合サイトをリサーチする
- 見出しタイトルを考える
- 記事の構成を決める
- ユーザーがわかりやすい文章を書く
それぞれ詳しく解説します。
1.自社に合ったキーワードを選定する
SEO対策で最初に行うのは、自社に合ったキーワードを選定することです。
例えば、中学生向けの学習塾を運営している場合、Googleが提供している「Googleキーワードプランナー」などのキーワードツールを使って「中学生 学習塾」と検索しましょう。「オンライン 塾 中学生」や「個別指導 塾 中学生」など、関連するキーワードを見つけることができます。
出てきたキーワード候補のなかから自社に合ったキーワードを選定してコンテンツを作成すると、効率よく見込み客にリーチすることが可能です。
2.キーワードから想定読者を設定する
キーワードを選定したら、自社の見込み客になりそうな想定読者を設定しましょう。先ほど例に挙げた「中学生 学習塾」で検索するユーザーは「高校受験対策の学習塾を探している人」や「学校の授業対策向けの学習塾を探している人」など、さまざまな想定読者が考えられます。想定読者を設定することで、必要なコンテンツが明確になるでしょう。
自社が「高校受験対策」を強みとしている場合は「高校受験対策の学習塾を探している人」を想定読者としてコンテンツを作ることで、自社に合った見込み客に刺さる記事が書けます。
想定読者の性別・年齢・居住地域・家族構成・趣味趣向などを細かく設定して、1人の想定読者に絞り込むことを「ペルソナ設定」といいます。ペルソナを設定することで、特定の想定読者視点でのコンテンツを作成できるでしょう。
3.想定読者の検索意図を考える
SEO対策で想定読者の検索意図を考えることは、上位表示を狙ううえで非常に重要です。検索ユーザーは何らかの悩みや知りたいことがあってGoogleなどの検索エンジンで検索します。
Googleは検索ユーザーに役立つコンテンツを高く評価し、上位表示させると公表しています。
例えば「ソース シミ」で検索した場合、想定読者の検索意図は「ソースのシミの落とし方を知りたい」ということがわかるでしょう。実際にGoogleで「ソース シミ」で検索すると「ソースのシミの落とし方」のコンテンツが上位表示されています。Googleが現在上位表示させているコンテンツが、現状の最適解といえるでしょう。
4.競合サイトをリサーチする
実際にコンテンツを作成する前に、競合サイトをリサーチすることも重要です。競合サイトをリサーチする際は、実際にGoogleなどの検索エンジンで狙ったキーワードを検索するとよいでしょう。
検索結果に上位表示された1~10位の記事を見てどのようなコンテンツか調べると、現在のSEOでの正解がわかります。上位のサイトに共通する内容や、自社が提供できるオリジナルのコンテンツをピックアップしてコンテンツを作ると、上位表示されやすくなるでしょう。
5.見出しタイトルを考える
見出しタイトルは、検索ユーザーがクリックして自社サイトにアクセスするかを決める重要な判断材料です。見出しタイトルには必ず狙ったキーワードを入れましょう。Googleは見出しタイトルの情報をクロールして、コンテンツに何が書いてあるかを判断する材料にしています。
見出しタイトルの文字数は30文字までが最適です。長いタイトルは検索表示で「・・・」と表示されることがあります。数字などを入れながら簡潔にまとめると、クリック率が上がるでしょう。
ただし、キーワードを詰め込みすぎると不自然な見出しになり、クリック率が低下する可能性があるので注意してください。
6.記事の構成を決める
文章を書く前に、記事全体の構成を決めましょう。上位表示サイトの記事構成を参考にして、想定読者が読みやすい流れを考えてください。読みやすい構成のコンテンツを作成できれば、サイトの滞在時間が長くなる、回遊率がアップするなどのメリットがあります。上位表示されやすくなるでしょう。
記事の構成でh2~h4のタグを整えると、スムーズなクローリングを促しGoogleに正しくサイトを評価してもらえる可能性が高いです。
7.ユーザーがわかりやすい文章を書く
難しい専門用語はできるだけ使わず、ユーザーにわかりやすい言葉を使って文章を書きましょう。難しい専門用語が多く理解しにくい文章だと、ユーザーは読みにくさを感じます。どれだけよい内容でも、すぐにサイトから離脱するでしょう。
PREP法でサイトの文章を書くと、ユーザーに読まれる文章になります。PREP法とは、Point(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(結論)の頭文字を取ったライティング方法です。ネット上の文章は、結論から書くことを意識するとよいでしょう。
自分でSEO対策をするときにやってはいけないこと
自分でSEO対策をするときにやってはいけないのは、大量の被リンクを購入すること、コピペで文章を作ることです。Googleは以前、被リンクの数が多いサイトを高く評価していました。
しかし、近年はアルゴリズムのアップデートを繰り返して、低評価サイトや関連のないサイトからの被リンクがあるサイトの評価を下げています。品質の低いサイトからの被リンクが大量にある場合は、ペナルティを受けることもあるのです。
コピペで作られた文章で構成されているサイトも、品質が低いサイトと判断される可能性があります。検索表示されないケースが多いので注意しましょう。
自分でSEO対策をするときに活用したいツール
自分でSEO対策をするときに活用したいおすすめのツールをご紹介します。ツールをうまく活用することで、効率的に施策を行えるでしょう。自分でSEO対策をするときにおすすめのツールは、以下の3つです。
- Googleキーワードプランナー
- Googleサーチコンソール
- ラッコキーワード
それぞれ詳しく解説します。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、Googleが無料で提供しているキーワードツールです。自社に関連するキーワードの月間検索ボリューム数や、関連するキーワードを調べることができます。
キーワードの競合性もわかるので、サイトを立ち上げて間もないときは競合性が低いキーワードから取り組むと、最短で上位表示される可能性が高まるでしょう。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールも、Googleが無料で提供している便利なツールです。キーワードごとの検索順位や、Google検索からどのようなキーワードで自社サイトにユーザーが流入しているのかがわかるので、コンテンツを作ったあとの分析・改善に活用できます。
狙ったキーワードでアクセスされているかの分析や、想定していなかったキーワードでの流入を発見することもできるので、SEO対策には欠かせないツールといえるでしょう。
ラッコキーワード
ラッコキーワードも、無料で利用できるキーワードツールです。狙ったキーワードの関連キーワードを調べることができますが、検索ボリュームは表示されません。Googleキーワードプランナーとの違いは、Google検索以外のBingやYouTube、Amazonなどでの関連キーワードも調べることができる点です。
狙ったキーワードの「見出し抽出(上位20サイト)」や「共起語(上位20サイト)」も調べることができるので、上位表示できるコンテンツを作るのに非常に役立つツールといえるでしょう。
まとめ
今回は、自分でできるSEO対策の種類や施策、やってはいけないことなどを解説しました。SEO対策は専門用語も多いため難しいイメージがありますが、ポイントを押さえれば高度な知識がなくても自分でも行えます。
SEO対策をすべて専門業者に依頼すると、長期的に高額な費用負担が発生します。初心者はコンテンツSEOから取り組むことで、外注費用を大幅に減らすことができるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、SEO対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。