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【2022年版】ローカル検索とは?検索順位が決まる仕組みや対策方法についてわかりやすく解説!
2022年11月26日更新日:2024年04月19日
近年、SEO施策のなかでも重要視されているのがローカル検索への対策です。特に実店舗への集客をWeb上で行いたい場合は、ローカル検索対策は避けて通れないといわれています。
今回は、ローカル検索の基本について解説していきます。あわせてローカル検索への対策方法と検索順位を上げるコツを紹介します。記事を読むだけでローカル検索について理解できるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
ローカル検索とは?
まず、ローカル検索とはそもそも何なのか説明します。ローカル検索とは、インターネットの検索エンジンにおいて、場所・地域にあわせた検索結果を表示させる仕組みのことです。
例えば、外出先でお腹が空いたとき、みなさんは近くの飲食店を検索することが多いでしょう。そのときに、ブラウザに「カフェ」「ラーメン屋」など単語を1つしか入れていないのに、現在地から近い店舗が自動的に表示されたことがあるのではないでしょうか。
Googleで検索すれば、Google マップが表示されることも多いはずです。この仕組みがローカル検索と呼ばれるものです。
Googleを含む検索エンジンの多くは、飲食店関係の検索が行われた際、ユーザーの現在地情報をもとに検索結果を表示させるようになっています。
飲食店に限らず、場所や地域性に関連のある検索ワードでは同様の仕組みが働きます。今いる場所ごとに最善の検索結果を得られるのが、ローカル検索ということになります。
ローカル検索の大きなメリットとは?
ローカル検索は、ユーザーにとって大変便利な機能です。同時に、検索される店舗にとっても大きなメリットがあります。具体的には次の3つです。
- 来店者数の増加
- 問い合わせ件数の増加
- 詳細情報をカンタンに提供できる
項目ごとに詳しく説明していきます。
来店者数の増加
まずローカル検索のメリットとして挙げられるのが、来店者数の増加です。実店舗の立場からすると、ローカル検索は近くの見込み顧客に効率的に自店の情報を提供できます。
その結果、ローカル検索対策をする前と後では、来店者数が大きく変わることが多々あります。
実店舗の宣伝としてよくあるチラシの頒布などでは、顧客になる可能性が低い人たちにもコストをかけて宣伝しています。そのため、労力に対して効果が薄いと言えます。
しかし、ローカル検索では自店の住所がある地域・業態に関連のあるキーワードからユーザーが流入します。最初から見込み顧客の可能性が高いユーザーに情報を提供できるため、大きな効果を得やすいのです。
集客力を高めるには、ローカル検索はもはや必須といっても過言ではありません。
問い合わせ件数の増加
ローカル検索を活用することで、問い合わせ件数の増加も望めます。
ローカル検索では検索結果に店舗の電話番号・Webサイトへのリンクが表示されるため、問い合わせ・予約などのアクションにつながりやすいのです。
問い合わせ件数が増えれば、オンライン上では伝えきれないサービス内容・魅力を紹介できるため、必然的に来店客数は増えます。丁寧な回答をしていれば、信頼度も向上することでしょう。
直接来店を促せる機会が増えるのはローカル検索の大きな特徴といえます。
詳細情報をカンタンに提供できる
ユーザーが必要とする詳細情報をカンタンに提供できるのもローカル検索のメリットです。ローカル検索では、営業時間・イートイン・テイクアウトの可否を一目でわかるように掲載できます。お店や提供しているサービスを、事前に来店客が理解しているため、ミスマッチや些細なトラブルが減少するでしょう。
また、画像を投稿できるため、飲食店であればオススメのメニューや、店内の雰囲気を伝えることができます。掲載している情報が充実していれば競合と差別化できるほか、ユーザーからの期待値も高まることでしょう。
ローカル検索対策を行う際には、最低でも掲載情報の充実化は図るようにしてください。
歯科医院にこそローカル検索は重要!その理由とは
上記では飲食店を例に挙げてご紹介しましたが、歯科医院も同様に、ローカル検索で上位表示されることは非常に重要です。なぜなら、歯科医院の特徴の一つに地域性の高さが挙げられるからです。
基本的に患者さんが歯科医院を選ぶ際には、通院がしやすい近場から探します。そのため、ローカル検索で上位表示されることが、そのまま来院動機につながりやすいのです。また、歯科医院は現在数が非常に多く、地域内での競争が激化しています。ローカル検索で上位表示されることで、競合医院と大きく差をつけることができます。
以上2点の理由から、ローカル検索の順位を上げることは歯科医院において急務の対策となります。
次の項からローカル検索の順位の決まり方や対策方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ローカル検索の順位はどうやって決まる?
Googleの公式ヘルプによると、ローカル検索の順位は3つの要素で決まっています。具体的には次のとおりです。
- 関連度
- 距離
- 視認性の高さ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
関連度
まず、検索順位を上げる要素として「関連性」が重要であるとGoogleは公言しています。
関連性とは、検索語句とローカル ビジネス プロフィールが合致する度合いを指します。充実したビジネス情報を掲載すると、ビジネスについてのより的確な情報が提供されるため、プロフィールと検索語句との関連性を高めることができます。
要約すると、検索されるキーワードに対して、どれだけ情報が合致しているかが「関連度」ということになります。具体的で豊富な情報を掲載しておけば、キーワードとの結び付きが深くなり、関連度が高まるということです。例えば、ユーザーが「ラーメン 豚骨」と検索したとしましょう。そのときにお店のプロフィールにラーメン屋であることしか記載されていないと、検索上位には表示されません。上位に表示されるのは「豚骨ラーメンを提供している」と具体的に記載しているお店です。また、掲載情報を充実させることで、ユーザー側も知りたい情報を得られる可能性が高まります。
Web上に具体的で分かりやすい情報を掲載することは、検索順位対策と同時に、ユーザーへの効果的なアプローチになるのです。
距離
次にローカル検索で重要視されるのは「距離」です。言葉が意味するとおり、検索したユーザーのいる地点から、検索結果に表示される店舗や場所までの距離が関係します。
距離とは、検索語句で指定された場所から検索結果のビジネス所在地までの距離を指します。検索語句で場所が指定されていない場合は、検索しているユーザーの現在地情報に基づいて距離が計算されます。
引用元:「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」
検索キーワードに特定の店舗や地名が含まれない場合は、検索ユーザーの現在地情報によって周辺の関連施設を表示します。わかりやすくいえば、新宿にいながら単に「ラーメン屋」と検索しても、池袋の店舗は距離的に出てこない、あるいは検索順位が著しく低下します。優先的に表示されるのは、新宿の各駅から徒歩圏内の店舗であると考えたほうがいいでしょう。
ローカル検索の特性上、ユーザーから店舗までの距離は無視できない要素となっているのです。
視認性の高さ
ローカル検索では、検索対象となる店舗や場所の「視認性の高さ」も重要な要素とされています。視認性の高さは、一般的に「知名度」と呼ばれるものを指す言葉です。視認性が高ければ、ユーザーが知りたがっている情報である可能性が高いと判断されているわけです。
視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
引用元:「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」
例えば、誰もが知っている観光地・ホテル・有名ブランド店などは優先的に表示されます。例えば個人が営む喫茶店と、スターバックスやドトールコーヒーでいえば、後者のほうが表示されやすくなっています。
ただし、ネット上に投稿された口コミ・レビューの内容も知名度に大きく影響します。個人店でもネット上で多くの支持を集めていれば、視認性が高いと認識され、上位に表示されやすいのです。
ローカル検索の表示順位を確認する方法
ローカル検索の表示順位を確認する方法には、Google広告を用いた方法や専用ツールを用いた方法など、さまざまなものがあります。本記事では、Googleビジネスプロフィールヘルプを使用していない方でも検索できる方法をご紹介しますので、参考にしてください。
なお、以下で紹介しているのはGoogle Chromeを使用した方法です。Google Chromeをインストールしていない方は、こちらのページからダウンロードしてからお試しください。
プライベートウィンドウを開く
まず、Google Chromeのブラウザ右上にある「・・・」ボタンを押し「新しいシークレット ウィンドウ」を選択してください。
調べたい地域を検索し、緯度・経度を調べる
シークレットウィンドウを開いたら、ローカル検索の表示順位を調べたい地域や駅名を検索します。そして、検索した地名・駅名に立っている赤ピンを右クリックし、緯度・経度情報をコピーしましょう。コピーした緯度・経度情報は、メモアプリなどにペーストしておいてください。
調べたいキーワードで検索をかける
新しいタブを開き、Googleマップにて調べたいキーワードで検索をかけます。今回は「歯列矯正」で検索をかけました。
デベロッパーツールを開き、緯度・経度情報を入力する
検索結果が表示されたら、ブラウザ右上「・・・」からデベロッパーツールを開きましょう。画面右側にデベロッパーツールが表示されたら、右上の「・・・」を押し「その他ツール▶センサー」を選択してください。デベロッパーツールの下側にセンサー設定画面が表示されるので、場所を「その他…」に設定したうえで、先ほどコピーした緯度・経度情報を入力します。
再度検索ボタンを押して、位置情報が反映されているか確認する
デベロッパーツールに緯度・経度情報を入力したら、再度検索ボタンを押して、調査したいキーワードで検索をします。Googleマップの検索結果を一番下までスクロールして、位置情報が指定した地名になっていれば成功です。
表示順位を確認
位置情報が正しく反映されていたら、検索結果の表示順位を確認しましょう。
なお、検索結果は随時更新されますので、現段階での結果を記録しておきたい場合は、画面をスクリーンショットで保存しておくなどすると確実です。
ローカル検索に広告は出稿できる?
通常の検索と同じく、ローカル検索にも広告を出稿することができます。
方法は、GoogleビジネスプロフィールとGoogle広告を併用するだけです。広告を表示させたい地域を細かく設定できるため、極端に人里から離れているなどを除けば、基本的にどこの店舗・施設でも有効です。そして、広告の出稿料金は複数のアクションから選択することが可能です。例えば、ユーザーが場所の詳細をクリックする、クリックして電話をする、といった具合です。広告が表示されるだけでは料金がかからないようになっています。ユーザーがアクションを起こすごとに料金が発生しますが、そういったユーザーは見込み顧客である可能性が高いため、最終的に利益となることでしょう。
ローカル検索で大きな効果を得るには、広告出稿は欠かせない手段といえます。
ローカル検索で広告を出稿する方法
では、具体的に広告を出稿する場合、どのように設定を行えば良いのでしょうか?以下では、Googleビジネスプロフィールと広告の連携方法や、住所設定オプションについてなどを解説します。
ビジネスオーナー認証
ローカル検索で広告を出稿する場合、まず「店舗・病院のオーナーである」ということを証明する必要があります。Googleビジネスプロフィールに店舗が登録してある場合は、以下の方法でビジネスオーナーの認証を行ってください。
- ビジネスプロフィールトップから「オーナー確認を行う」を選択する
- 電話やテキストメッセージなど、任意の方法を選択する
- 指示された手順で、オーナー確認を行う
オーナー確認の方法は「電話」「テキストメッセージ」「メール」「録画」「ライブ通話」「ハガキ」から選択できます。場合によっては複数の方法を使う必要がありますので、注意しましょう。また、審査には7営業日ほどかかりますので、余裕を持って申請をしてください。
Google広告との連携方法
ビジネスオーナーの確認が完了したら、Google広告とビジネスプロフィールを連携しましょう。連携する際は、以下の方法で連携ができます。
- Google広告の管理画面を開く
- 管理画面から「広告と広告表示オプション」を選択する
- 「広告表示オプション」から、プラスマークを押し、「住所表示オプション」を選択する
- Google広告に連携するビジネスプロフィールを選択する
- ビジネスプロフィールに登録したメールアドレスに認証メールが送られてくるので、認証する
上記の方法で、ビジネスプロフィールとGoogle広告が連携され、広告出稿が可能となります。
住所表示オプションの設定方法
住所表示オプションとは、広告において自店舗・自院情報をどのように表示するかを選択できるオプションのことです。住所表示オプションは、以下の方法で設定できます。
- Google広告のトップページから「広告と広告表示オプション」→「広告表示オプション」を選択する
- プラスマークをクリックし、住所表示オプションを開く
- 住所表示オプションを設定する
上記の方法で住所表示オプションの設定をしっかりと行うと、情報が充実して訴求力が高まるだけでなく、表示面積が増えて専有面積が増えるのもメリットでしょう。
ローカル検索広告の設定方法
ローカル広告検索を出稿する場合は、まず住所表示オプションの設定が必要です。
住所表示オプションの設定が完了している場合は、Google広告から広告の出稿が可能です。広告出稿に際しては、どのキーワードで検索した時に表示されるかを選択する必要があります。そのため、事前にターゲットにするキーワードを選定しておきましょう。
ローカルキャンペーンの設定方法
広告出稿の方法には、ローカルキャンペーンという方法もあります。
ローカルキャンペーンとローカル検索広告の主な違いは、どこに表示されるかです。ローカル検索広告の場合は、ローカル検索とGoogleマップ検索に広告が掲載されるのに対して、ローカルキャンペーンではローカル検索とGoogleマップ検索のほかに、YouTubeやGmail、ディスプレイ ネットワークなどにも掲載できるのがメリットです。
ローカルキャンペーンは、以下の方法で作成できます。
- Google広告トップページへアクセスする
- キャンペーンを選択し、プラスマークをクリックして表示される「新しいキャンペーンを作成」を選択する
- 「来店数と店舗売上の向上」を選択する
- 各種選択が完了したら、「続行」を選択する
キャンペーンの作成ではかなり細かな設定も可能なため、参考ページを見ながらご自身のビジネスにあった設定を行ってください。
ローカル検索への対策方法
では、具体的なローカル検索への対策方法を見ていきましょう。
ローカル検索では、主に以下の4つの基本的な対策方法があります。
- NAPの表記統一
- 口コミの獲得
- 最低限のSEO対策
- ナチュラルリンク獲得
それぞれ詳しく見ていきましょう。
NAPの表記統一
ローカル検索対策の基本として、NAPの表記を統一させる必要があります。
NAPとは、Name・Addressee・Phoneの略です。つまり、公開する店舗名・住所・電話番号の表記を統一させるということになります。表記を統一することで、Googleから同一店舗の情報と認識されやすくなるほか、ユーザーが情報を見たときのわかりやすさも増します。よくあるのは、横文字の店舗名・施設名においてカタカナ表記とアルファベット表記どちらも採用しているケースです。これでは、検索エンジンからもユーザーからも別店舗として誤解されてしまう恐れがあります。
ローカル検索対策を意識するなら、公開する店舗の情報は表記を統一し、判別がつきやすいようにしておきましょう。
口コミの獲得
次に重要なのは、口コミを獲得することです。先にも解説したとおり、ローカル検索で上位表示されるには知名度が重要です。口コミ数が増えれば知名度が高いと判断され、検索上位に表示される可能性が高まります。
しかし、悪評が多くなってしまっては、ローカル検索対策としても店舗集客としても逆効果です。現場で高品質なサービスを提供することはもちろんのこと、公式サイトの充実や電話対応の品質向上など、ユーザーが高評価の口コミをしてくれるように努めましょう。また、口コミをしてもらった場合はこまめに返信をしてください。ユーザーとの距離が近い店舗として知られれば、口コミをしてもらえる可能性も高まります。たとえクレームと思われるような口コミでも、誠実に対応すれば好印象を与えることが可能です。
ローカル検索対策には、小手先のテクニックだけではなく現場での真摯な努力も必要不可欠なのです。
最低限のSEO対策
ローカル検索対策には、通常のWeb検索の順位を向上させるためのSEO対策も欠かせません。ローカル検索対策は、いわゆるSEOとは別と考える人が多いですが、それは間違いです。
通常検索でも表示順位が高ければ、ローカル検索でも有効に働きます。そのため、基本的には店舗の公式サイトを開設し、検索順位を上げる施策を行いましょう。サイトを軽量化する、ユーザーの使いやすい設計を考えてアクセスを集める、といった具合です。
ローカル検索対策は、あくまでもSEO対策の派生であると考えておきましょう。
ナチュラルリンク獲得
ナチュラルリンクの獲得も重要です。
ナチュラルリンクとはそのままの意味で、自然に貼られたリンクのことを差します。簡単にいえば、第三者に貼られた各Webサイトや店舗の詳細ページのリンクがナチュラルリンクです。Googleでは、ナチュラルリンクが多いサイトや店舗を「品質が高い」「知名度がある」として評価します。ナチュラルリンクを獲得するためには、各Webサイトで紹介されるような話題性が重要です。
新規イベントや新商品を企画するときは、ナチュラルリンクが獲得できるような斬新なアイデアを盛り込むようにしましょう。
音声検索への対応
日本ではまだなじみがありませんが、音声検索への対応もMEO対策になりえます。海外ではボイスサーチと呼ばれる検索手法で、音声入力を使って検索をするという意味です。
昨今では、スマホに代表されるIoT機器を使用した音声入力の精度が高まっています。将来的には、音声検索が主流となっていくことでしょう。そのため、今のうちから対策をしておくと、競合より一歩先のローカル対策ができます。具体的には、音声検索専用のキーワード対策が必要です。音声検索は通常の文章や単語での検索とは違い、ユーザーが口語を使うという特徴があります。普通なら「カフェ オシャレ」と検索するところを、音声検索では「オシャレなカフェ」と検索するといった具合です。
今後継続してMEO対策を行うのであれば、音声検索用のサイト作りや情報の掲載方法を考えたほうがいいでしょう。
まとめ
ローカル検索の概要や対策方法について解説しました。ローカル検索を上手く活用すれば、実店舗への集客や売上向上に大きくつながります。むしろ、インターネット社会となった現代では、ローカル検索対策なしでは実店舗の運営は難しいといえるでしょう。
これからローカル検索対策を行おうと考えている人は、ぜひ本記事を参考にしていただき、効果的な施策を考えてみてください。対策前と対策後では、店舗への来客数に大きな違いがあるはずです。