ウミガメ株式会社
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2023年09月23日更新日:2024年04月19日

MEO対策

インターネットの普及に伴い、店舗を利用する前にローカル検索(地域名+業種)で情報を収集するユーザーが増加しています。ローカル検索結果で上位に表示されると、来店見込みの高いユーザーに自社の情報をダイレクトに伝えることができるので、非常に高い集客効果を見込めるでしょう。

今回は、ローカルリスティングの概要や、メリット、設定方法などを解説します。ローカルリスティングへの理解を深めたい方は、ぜひ参考にしてください。

ローカルリスティングとは?

Google MapとMEO

ローカルリスティングとは「地域名+業種」など、場所に関連するキーワードが検索された際にGoogleマップに広告枠で表示させることです。

ユーザーはさまざまなキーワードで情報収集を行いますが、地域名を含んだキーワード検索のことを「ローカル検索」といいます。ローカル検索で広告を表示させるので、ローカルリスティングという名称となっています。

ローカルリスティングが掲載される場所

ローカルリスティングが掲載される場所は、Googleマップです。例えば、Googleの検索窓で「原宿 美容院」と調べると、以下のように表示されます。

グーグルマップで検索した結果

ローカル検索では、検索結果の下に「場所」の検索結果が表示されるのです。

グーグルマップで検索した結果

「その他のお店やサービス→」を選択すると、ローカル検索結果の一覧が表示されます。

グーグルマップで検索した結果

この画面では、赤線部分の「広告」と表示されている店舗がローカルリスティング(広告出稿)を行っています。

ローカルリスティングを設定すると検索結果の上位に表示されるため、多くの方の目に入り集客効果が高くなるでしょう。Google検索のリスティング広告のように広告文(説明文)は表示されず、店舗の特徴が端的に表示されていることが多いです。

ローカルリスティングのメリット

ビジネスマンが十字を指差している

ローカルリスティングのメリットは、以下の3つです。

  • 実店舗の集客に強い
  • 集客効果が高い
  • 問い合わせが増える

それぞれ詳しく解説します。

実店舗の集客に強い

冒頭でもお伝えしましたが、ローカル検索は「地域名+業種」で検索されるキーワードのことです。そのため、以下のような実店舗を運営する業種は、特にローカルリスティングの効果が高いといえます。

  • 美容院やサロン
  • 飲食店
  • 旅館・ホテル
  • 病院
  • 販売店

実店舗をもっておらず、ネットショップなどを運営している会社では、ローカル検索(ローカルリスティング)で上位表示に成功しても売り上げ向上の効果は低いでしょう。

集客効果が高い

ローカル検索は、来店前のユーザーが情報収集する際に利用することが多いです。ローカルリスティングで上位表示に成功すれば、多くのユーザーを集客できます。

「ラーメン店に行く」「美容院に行く」など目的が決まっており、あとは近くのお店を見つけるだけのユーザーに自社の情報を提供できるので、非常に集客効果の高い施策といえるでしょう。

問い合わせが増える

ローカル検索結果には、Webサイトのリンク・電話番号・メールアドレスなどを一覧で表示できます。気になることがあった際、ユーザーがすぐに問い合わせできるのです。

営業時間・メニュー・駐車場・店舗の写真など、来店前にユーザーが知りたい情報をすぐに確認できることは、ユーザーにとって大きなメリットといえるでしょう。

ローカルリスティング情報の入手方法

ネットワーク環境

ローカルリスティング情報の入手方法は、以下のとおりです。

  • Googleビジネスプロフィールの登録情報
  • 一般公開されている情報(企業の公式サイトなど)
  • ユーザーからの情報修正の提案

それぞれ解説します。

Googleビジネスプロフィールの登録情報

Googleビジネスプロフィールとは、Googleが無料で提供しているGoogle検索やGoogleマップ上に企業情報を掲載できるサービスです。インターネットユーザーの多くがGoogleで情報を収集し、Googleマップを利用しているので、Googleビジネスプロフィールの重要性は非常に高いといえます。

ローカルリスティングでは、Googleビジネスプロフィールをもとに情報を表示しています。Googleビジネスプロフィールに登録したら、常に最新かつ正確な店舗の情報を入力しましょう。

ユーザーは表示された店舗情報を頼りに来店するため、誤った情報を掲載しているとユーザーに多大な迷惑をかける可能性があります。

一般公開されている情報(企業の公式サイトなど)

ローカルリスティングの情報源には「クロール可能なWebコンテンツなど、一般公開されている情報」が含まれます。つまり、企業の公式サイトなどが情報源になるのです。

自社にWebサイト制作の専門の人材がいる場合は、充実したコンテンツとなっていることが多いですが、いない場合は必要な情報が掲載されていない、もしくは公式サイトが見つけにくいケースが見受けられます。

ローカル検索では公式サイトのURLが掲載されるため、来店前の多くのユーザーが企業の公式サイトを訪問し、店舗情報やメニューなどの情報を収集するでしょう。公式サイトには、集客見込みの高いユーザーに必要な情報を正確に届けるという大切な役割もあります。

そのため、公式サイトのクオリティが低い場合は、Web専門の人材を採用する、自社でWeb担当者を育てる、クラウドソーシングサイトなどでサイト制作を外注するなど、公式サイトのクオリティを上げる努力をしましょう。

ユーザーからの情報修正の提案

ユーザーからのビジネス情報の修正提案も、情報収集源となっています。Googleビジネスプロフィールや企業の公式サイトから情報を収集・反映しているとお伝えしましたが、必ずしも正確な情報が反映されるわけではありません。

Google公式サイトの「ローカルリスティングヘルプ」でも「ローカルリスティングが不正確である、または削除する必要があると思われる場合は、情報の提案をするか削除をリクエストしてください」と記載があります。Googleマップのビジネス情報を編集する場合は、Google公式ヘルプを参照してください。

ローカルリスティングを始める手順

ステップアップ

ローカルリスティングを始める手順は、以下のとおりです。

  1. Googleビジネスプロフィールに登録する
  2. Google広告アカウントを開設する
  3. Google広告とGoogleビジネスプロフィールを連携させる
  4. Google広告オプションで「住所アセット」を設定する

それぞれ詳しく解説します。

Googleビジネスプロフィールに登録する

ローカルリスティングを始めるには、Googleビジネスプロフィールに登録する必要があります。Googleビジネスプロフィールで登録する情報は、以下のとおりです。

  • 企業名
  • 所在地
  • カテゴリー(業種)
  • サービス提供地域
  • 連絡先
  • 公式サイトURL

前項でも解説しましたが、ローカルリスティングはGoogleビジネスプロフィールを情報源としているため、正確な情報を入力する必要があります。Googleビジネスプロフィールの登録はこちらから行ってください。

Google広告アカウントを開設する

次に、Google広告アカウントを開設しましょう。ローカルリスティングを利用するには、Google広告アカウントが必要です。Google広告アカウントの開設はこちらから行ってください。

Google広告とGoogleビジネスプロフィールを連携させる

Google広告アカウントを解説したら、Googleビジネスプロフィールを連携させましょう。手順は、以下のとおりです。

  1. Google広告アカウントにログインする
  2. 「ツールと設定」アイコンをクリックする
  3. 「設定」で「リンクアカウント」をクリックする
  4. 「Googleサービス」で「Googleビジネスプロフィール」を見つけ「詳細」をクリックして新しいリンクを設定する
  5. 「Googleビジネスプロフィールをリンクする」ボタンをクリックする
  6. ダイアログが表示されるので、所定のプロセスに沿って操作する

参照元:Google広告ヘルプ「サービス間のリンク設定: Google ビジネス プロフィールを Google 広告にリンクする」

Google広告オプションで「住所アセット」を設定する

住所アセットとは、広告文の下に住所が表示されるオプション機能のことです。前のステップでGoogleビジネスプロフィールと連携させていますが、連携すれば住所が表示されるわけではありません。「住所アセット」を設定すれば、地図や距離が表示されるようになります。

ほかの広告より目を引くので、クリック率や集客の向上が期待できます。効果を最大化するために、住所アセットの設定も検討しましょう。

参照元:Google広告ヘルプ「住所アセットについて」

住所アセットの設定方法

住所アセットの設定方法は、以下のとおりです。

  1. Google広告の管理画面で「キャンペーン」アイコンをクリックする
  2. セクションメニューで「アセット」プルダウンをクリックする
  3. 「アセット」をクリックする
  4. プラスボタンをクリックし「住所アセット」を選択する
  5. 表示される画面に沿って自店舗を追加し「保存」をクリックする

検索キーワードと住所アセットの設定が完了すれば、ローカルリスティングと通常のリスティング広告を同時に掲載できるようになります。

なお、ローカルリスティング単体では配信できず、リスティング広告内の「広告表示オプション」を設定しなければ出稿できません。ローカルリスティングを配信する場合、通常のリスティング広告としても配信されることを理解しておきましょう。

参照元:Google広告ヘルプ「住所アセットの設定方法」

ローカルリスティングにかかる費用

電卓と資料

ローカルリスティングの課金方式はクリック課金型で、クリックに対して料金が発生します。課金の条件は、以下のとおりです。

  • 「場所の詳細」をクリックされたとき
  • 「ルート検索」がクリックされたとき
  • 「電話発信」されたとき
  • 「Webサイト」をクリックされたとき

クリック単価はキーワードの競合度合いによって異なるため、ビッグキーワードや広いエリアを設定すると単価が高くなる傾向にあります。相場は1クリック単価50~1,000円です。

Google広告のアカウントで利用できる「キーワードプランナー」を利用すれば、キーワードごとの平均クリック単価を調べられるので活用しましょう。

ローカルリスティングで上位表示させるコツ!

電球の一つを指している

ローカルリスティングで上位表示させるコツは、以下の4つです。

  • キーワード選定を徹底する
  • Googleビジネスプロフィールの情報を充実させる
  • 高評価の口コミを集める
  • WebサイトのSEO対策を強化する

それぞれ詳しく解説します。

キーワード選定を徹底する

ローカルリスティングのキーワードは、単純に「地域名+業種」を設定すればよいというわけではありません。競合が多すぎる(強すぎる)キーワードや、検索回数が極端に少ないキーワードを選ぶと、広告を配信しても集客効果が得られないでしょう。そのため、集客が見込めるキーワードを選定することが非常に大切です。

キーワードを選定する際は、Google広告アカウントで利用できる「キーワードプランナー」を活用しましょう。例えば「渋谷 美容院」とキーワードプランナーに入力すると「渋谷 美容院」に関連するキーワードが一覧で表示されます。渋谷で美容院を探すユーザーがほかにどのようなキーワードで実際に検索したかを確認できるので、自社で勝てそうなキーワードかつ需要のあるキーワードを選定しましょう。

Googleビジネスプロフィールの情報を充実させる

ローカルリスティングは「関連性」「距離」「視認性の高さ」の3つの判断基準をもとに、広告の掲載順位を決めています。

例えば「新宿 居酒屋」で調べたときに、これら3つの条件に最も該当する店舗の広告が優先的に表示されます。そのため、Googleビジネスプロフィールの情報を充実させることはもちろん、前項で解説したGoogleビジネスプロフィールに掲載する公式サイトの情報(コンテンツ)も充実させることが大切です。

以下、「関連性」「距離」「視認性の高さ」についてそれぞれ詳しく解説します。

関連性

関連性とは、検索キーワードと店舗がどれくらい関連しているかのことです。

Googleの公式サイトでは「関連性とは、検索語句とローカルビジネスプロフィールが合致する度合いを指します。充実したビジネス情報を掲載すると、ビジネスについてのより的確な情報が提供されるため、プロフィールと検索語句との関連性を高めることができます」と公表されています。

例えば、個室がある和食レストランを経営している場合は、個室があること、和食を提供していることなどの情報を詳しく掲載することで、上位表示される確率が高まるでしょう。

距離

距離とは、検索語句で指定された場所から検索結果のビジネス所在地までの距離を指します。距離によって検索順位が評価される仕組みになっており、検索語句に場所が指定されていない場合は、検索しているユーザーの所在地情報に基づいて距離が計算されます。

店舗近くにいるユーザーに認知してもらうためにも、Googleビジネスプロフィールやホームページには住所に関連する情報を記載しましょう。

視認性の高さ

視認性の高さとは、自社のビジネスがユーザーにどれだけ知られているかを指します。

Googleの公式サイトでは「ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Googleのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます」と公表されています。

ふだんからGoogleビジネスプロフィールやホームページの情報を最適化しましょう。実店舗での商品やサービスの品質を改善して顧客満足度を高め、ポジティブな口コミを集めることが重要です。

参照元:Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」

高評価の口コミを集める

「視認性の高さ」の評価を上げるには、高評価の口コミを集めることが大切です。Googleはユーザーからの口コミを重要視しているので、高い評価を得ている店舗は上位表示されやすいといえます。

高評価の口コミを集める一番大切なポイントは「自分がどのようなときに高評価の口コミを投稿したくなるか」を常に考えながら店舗運営を行うことです。値段以上のサービスを提供できるよう、日々店舗スタッフ全員でPDCAサイクルを回しましょう。

口コミに迅速に返信することも重要です。迅速に返信することで店舗への信頼が高まり、リピートに繋がるかもしれません。

返信の冒頭に「店舗への口コミありがとうございます」「先日はご来店ありがとうございました」など、感謝の気持ちを伝えると好感度が上がるでしょう。ネガティブな口コミに返信する際は「貴重なご意見、ありがとうございます」「いただいたご意見を参考に、サービスの改善に努めてまいります」など、真摯な対応を心がけてください。ほかのユーザーにも好感をもってもらえます。

WebサイトのSEO対策を強化する

ローカルリスティングで上位表示させるには、WebサイトのSEO対策を強化することも重要です。whitesparkが行った「ローカル検索ランキング要素」によると「2023 年のローカル検索の専門家は、Web サイトのコンテンツにより多くの時間とリソースを投資し、この取り組みがローカル パック/ファインダーとローカルのオーガニック検索結果の向上に繋がることを確認しています」と公表しています。

ふだんからWebサイトのSEO対策や被リンク獲得などの施策を行いましょう。

参照元:whitespark「ローカル検索ランキング要素」

ローカルリスティングを活用すべき企業とは?

資料を持っているビジネスマン

ローカルリスティングは、医院・飲食店・販売店など実店舗を運営している企業に適しています。ローカル検索で上位表示に成功すれば、近くにいるユーザーを効率的に集客できるでしょう。

ローカルリスティングでは「店舗から3km以内にいるユーザー」など、細かく条件を絞り込んで広告を出稿できるので費用対効果も高くなります。

まとめ

ローカル検索

今回は、ローカルリスティングについて詳しく解説しました。

インターネットを利用するユーザーが増加している今、ローカル検索の重要性が高まっています。ローカル検索での競合は近隣の同業種に限られるので、通常のSEO対策よりも難易度が低く、効果が出るまでが早いです。競合が取り組み始める前にローカルリスティングを活用し、集客に繋げましょう。

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