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MEO対策でInstagramを使うメリットとGoogleビジネスプロフィールとの連携
2023年11月01日更新日:2024年04月19日
来店・来院動機の高い顧客に効率よくアプローチするには、Googleマップで自社のビジネス情報を上位表示させる施策、MEO対策が非常に有効です。MEO対策の基本はGoogleビジネスプロフィールを充実させることですが、並行してネット上の自社情報の露出度を増やす、いわゆる外部施策も重要といえます。
MEO対策の外部施策として優れているのが、Instagramとの連携です。アクティブユーザーが多く、独特の世界観を形成しているInstagramをうまく活用することで、幅広いユーザーにリーチできるだけでなく、自社のイメージアップにもつながります。
今回は、MEO対策でInstagramを活用するメリットや、Googleビジネスプロフィールとの連携方法について解説します。
MEO対策とは?
MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、ローカル検索を行った際にGoogleマップでの上位表示を目指す施策です。
例えば、Googleで「渋谷 歯科医院」というように「地域名+サービス」で検索すると、検索結果にGoogleマップと並んでビジネス情報(Googleビジネスプロフィール)が表示されます。Googleビジネスプロフィールをクリックすると、経路検索や電話ができるため、直接的な来店・来院につながりやすいでしょう。
Googleの月間アクティブユーザー数は約7,000万人(2022年)といわれており、パソコン・スマートフォンともに検索エンジンのシェア率はトップを誇ります。MEO対策を行うことで、幅広いユーザーにアプローチできるのです。
Instagramとは?
Instagramは、画像・動画の投稿に特化したSNSです。月間アクティブユーザー数は3,300万人(2019年)と非常に多く、20~40代を中心に男女問わず幅広いユーザーに利用されています。
ハッシュタグを利用した検索行動や情報収集を行う(タグる)ユーザーも多く、Instagram内で独自の文化・世界観が確立されています。ビジネスアカウントに登録すれば、広告出稿や直接電話やメールができるアクションボタンを設置でき、顧客との接点を増やすことが可能です。
GoogleビジネスプロフィールとInstagramは、ユーザー数が多い、ユーザーの具体的な検索行動にヒットしやすい、来店・来院につなげやすいなど、さまざまな共通点があります。親和性が非常に高いといえるでしょう。
MEO対策においてInstagramを活用するメリット
上述したとおり、GoogleビジネスプロフィールとInstagramは共通点が多く、並行して進めやすいWeb対策です。Instagramを活用することで、MEOにも有利に働きます。
MEO対策においてInstagramを活用する具体的なメリットを確認しましょう。
幅広いユーザーにアプローチできる
Instagramは、SNSのなかでもトップクラスのユーザー数を誇り、年代や性別のバランスがよいという特徴があります。Instagramを活用することで、Googleビジネスプロフィールでは拾いきれない幅広いユーザーにアプローチできるでしょう。
ブランディングやイメージアップにつながる
Instagramは画像・動画に特化したSNSであることから、情報を視覚的に伝えるのに向いています。Instagramに写真や動画を投稿することで、自社の魅力やイメージをわかりやすくユーザーに伝えることができ、ブランディングやイメージアップにつながるでしょう。
サイテーションを獲得できる
MEO対策の一つに、サイテーションの獲得があります。サイテーションとは、ネット上で自社情報が引用・掲載されることです。サイテーションがあればあるほど、認知度が高いとGoogleに判断され、検索時にGoogleビジネスプロフィールの情報が上位表示されやすくなります。
Instagramに投稿することで自社情報がユーザーの目に留まる機会が増えて引用・拡散につながるため、サイテーションを獲得しやすくなるでしょう。
Webマーケティングの効率化につながる
Googleビジネスプロフィールには、SNSのようにリアルタイムで情報を発信できる「投稿機能」があります。GoogleビジネスプロフィールとInstagramに同じ記事を投稿することで、工数を抑えつつ、幅広いユーザーにアプローチできるでしょう。認知度向上につながります。
MEO対策におけるInstagramの活用方法
GoogleビジネスプロフィールとInstagramに同じ記事を投稿することで、効率よく情報を発信できます。Googleビジネスプロフィール及びInstagramには、どのような記事を投稿すればよいのでしょうか。
具体例をご紹介します。
最新情報の告知
最も重要なのは、最新情報の告知です。店舗であればセールやイベント情報、医院であれば臨時休診や診察時間の変更などの情報は必ず掲載しましょう。
自社サイトはしっかり作り込むので更新しづらいですが、GoogleビジネスプロフィールやInstagramであれば気軽に投稿・更新できます。ユーザーに有益な情報を提供できるので、閲覧数を増やすことにつながるでしょう。
写真を活用した投稿
Instagramの視覚的なアプローチができるという点を活かし、店舗や商材など、自社の雰囲気や魅力を伝えられる写真を掲載するのも理想的な活用法です。
特に、医院はお店のように少し立ち寄ることができず、院内の様子がわかりづらいです。院内の雰囲気や設備が分かる写真を掲載すると、ユーザーに安心感を与えられるでしょう。来院動機を高めることができます。
お役立ち情報の紹介
Googleビジネスプロフィール、Instagramどちらにおいても、閲覧数を増やすには更新頻度を上げることが非常に重要です。ビジネス情報に変更がなくても、定期的に投稿を行わなくてはなりません。
定期的な投稿として適しているのが、お役立ち情報の紹介です。歯科医院であれば「フロスの使い方」や「矯正中の口腔ケア法」など、プロフェッショナルならではの情報を掲載するとよいでしょう。
情報を掲載する際は、対策キーワードを意識するとより効果的です。Instagramであれば「#矯正」「#歯のケア」などのハッシュタグをつけることで、多くのユーザーの目に留まりやすくなります。
GoogleビジネスプロフィールとInstagramの連携方法
Googleビジネスプロフィールの記事をInstagramにも流用できれば、投稿作業の効率を上げられます。
しかし、Googleビジネスプロフィールは、X(旧:Twitter)やFacebookと投稿を共有(シェア)できますが、Instagramとは共有できません。Googleビジネスプロフィールの投稿をInstagramにも掲載するにはどうすればよいのでしょうか。
GoogleビジネスプロフィールとInstagramの連携方法をご紹介します。
手作業で投稿する
手作業で各媒体に投稿するのが、最も簡単な方法です。GoogleビジネスプロフィールとInstagram、2回に分けて投稿しなくてはならず手間はかかりますが、無料でできる点がメリットです。
連携ツールを使う
GoogleビジネスプロフィールとInstagramには公式の連携機能はありませんが、サードパーティ製の連携ツールは多数開発されています。費用はかかりますが、自動反映されるため労力削減につながるでしょう。
GoogleビジネスプロフィールとInstagram連携時の注意点
GoogleビジネスプロフィールとInstagramの連携にはメリットも多いですが、使い方を誤るとかえってユーザーに悪い印象を与えます。ガイドライン違反のペナルティを受けることもあるでしょう。
GoogleビジネスプロフィールとInstagram連携時の注意点は、以下のとおりです。
写真を準備しなくてはならない
Googleビジネスプロフィールはテキストのみの投稿が可能ですが、Instagramは写真がなければ投稿できません。GoogleビジネスプロフィールとInstagramを連携させる際は、必ず写真を準備しましょう。
なお、最適なアスペクト比はGoogleビジネスプロフィールが4:3、Instagramが1:1となっています。異なる画角でも投稿は可能ですが、画像がクロップ(切り出し)される場合や、レターボックス(黒帯の挿入)がなされる場合があるため注意してください。
性質や機能が違う
Googleビジネスプロフィールの記事とInstagramは、最新情報をコンスタントに伝えられるツールという点では共通していますが、性質や機能の面で異なる点があります。
違いは、以下のとおりです。
文字数
Googleビジネスプロフィールの投稿機能は、自社のイメージや商材に合わせて写真をメインにするか、テキストをメインにするか決めてもよいでしょう。
一方、Instagramはビジュアルに特化したSNSであり、長いテキストは好まれません。長くとも150文字以内に収めましょう。
ハッシュタグ
Instagramは、ハッシュタグによって検索性を高めることができます。Instagramの記事には必ずハッシュタグをつけましょう。
ただし、Googleビジネスプロフィールの記事に不必要にハッシュタグをつけると、Googleからスパムと見なされる場合があるので注意してください。連携ツールのなかには、Instagramの記事をGoogleビジネスプロフィールに反映させる際、自動的に不要なハッシュタグを消してくれる機能があるものも存在します。
世界観
Instagramは「インスタ映え」という言葉があるとおり、ビジュアルに訴えるおしゃれな写真投稿がメインです。フィード投稿(通常投稿)に投稿した写真が並ぶため、写真に統一感があると独特の世界観が生まれ、ブランディングやイメージアップにつながります。
GoogleビジネスプロフィールとInstagramを連携させる際は、Instagramのフィード画面に自社の世界観がどのように形成されるか、顧客はどのようなイメージをもつかを意識しましょう。
双方のガイドラインを遵守する
GoogleビジネスプロフィールとInstagramでは、ガイドラインが異なります。特に、Googleビジネスプロフィールは禁止事項が多いため注意が必要です。
例えば、Instagramの記事をGoogleビジネスプロフィールに使用する際、記事内に以下の記載があるとガイドラインに抵触する恐れがあります。
- 電話番号
- 自社サイト以外のURL
- 過剰、もしくは不自然なハッシュタグ
ガイドライン違反とみなされると検索順位が下がるだけでなく、GoogleアカウントやGoogleビジネスプロフィールの停止などのペナルティを受けることがあります。上記のようなGoogleビジネスプロフィールに不要な要素を自動削除する機能ある連携ツールも存在するので、利用するとよいでしょう。
GoogleビジネスプロフィールとInstagramの連携ツール5選!
先述のとおり、GoogleビジネスプロフィールとInstagramを自動連携させるには、専用のツールが必要です。最後に、おすすめの連携ツールを5点ご紹介します。
※情報は2023年9月現在のものです。最新情報は各ツールの公式サイトにてご確認ください。
MEOアナリティクス
MEOアナリティクスは、オルグロー株式会社が提供する、店舗情報の管理・分析の効率化に役立つツールです。複数の店舗の一元管理やクチコミの自動返信・自動投稿機能があり、運用コストの大幅な削減が期待できます。
機能の一つに、InstagramとGoogleビジネスプロフィールの連携があります。Instagramに記事を投稿すると、自動的にビジネスプロフィールに反映される機能です。複数のビジネスプロフィールと一括連携することも可能です。
新規利用者は2週間無料、そのあとは1か月250~1,500円と比較的安価に利用できます。
ただし、ご紹介した料金は1店舗の料金です。店舗数により単価が異なるので注意してください。
MEOチェキ
MEOチェキは、株式会社トライハッチが提供するGoogleビジネスプロフィール管理・分析ツールです。国内55,000店舗に利用されており、豊富な実績から得られたデータを活用した内部分析・競合分析ができます。SNSとの連携機能もあり、Instagram・LINE・X(旧:Twitter)への一括投稿が可能です。
利用料金はプランによって異なり、最もシンプルな「エントリープラン」は月額3,278円となっています。月3回、有人オペレーターによるチャットサポートを受けることができるため、MEO初心者も安心して利用できるでしょう。
ローカルミエルカ
ローカルミエルカは、株式会社Faber Companyが提供する導入店舗数40,000店を誇るMEO対策ツールです。店舗情報の一元管理・記事の自動配信をはじめ、効率的にMEO対策を進めるためのさまざまな機能を利用できます。
クチコミ収集に役立つアンケートの作成・管理機能がある点が大きな特徴です。ブログ・Instagramとの連携機能もあり、工数を抑えつつ来客・来店機会のアップが見込めます。
無料トライアルがあるので、気になる方は問い合わせるとよいでしょう。
Gyro-n MEO
Gyro-n(ジャイロン) MEOは、株式会社ユニヴァ・ジャイロンが提供する運用から順位チェックまでをワンストップで行えるMEO対策ツールです。1,000店舗以上を抱えるチェーンブランド大企業の利用実績もあり、エリアや時間を指定した順位チェック、多言語による検索結果の確認、競合店舗との比較など、深く正確な分析を行えます。
Instagramの連携機能では、連携するInstagramアカウントとGoogleビジネスプロフィールの数を自由に選べるため、複数のインフルエンサーに依頼した投稿をビジネスプロフィールに一括で掲載する、店舗共通のキャンペーンを各店舗のビジネスプロフィールに掲載するなどの使い方も可能です。
1店舗月額1,500円でほぼすべての機能を利用できるという明朗な料金体系も、魅力といえるでしょう。
マップ職人
マップ職人は、株式会社フリースクエアが提供するGoogleビジネスプロフィール管理&MEOツールです。海外店舗含めて12,200件以上という豊富な実績をもち、各種メディアにも取り上げられています。
複数店舗の一括管理やGoogleビジネスプロフィールの最適化などに役立つ30以上の機能があり、InstagramとGoogleビジネスプロフィールの連携もその一つです。使いたい機能だけ契約することができ、Instagram連携であれば1店舗月額2,200円から利用できます。
まとめ
Instagramは、ユーザー数が多いことや、ビジュアルに訴える投稿が可能であることから、認知度やイメージの向上に役立つツールです。MEO対策にも有効で、特にGoogleビジネスプロフィールの記事投稿と併用することで、工数を抑えつつ大きな成果を生み出せるでしょう。
しかし、現状では自動連携機能がないため、GoogleビジネスプロフィールとInstagramそれぞれに投稿を行う、もしくは連携ツールを使用する必要があります。連携ツールを使用する場合は、ツールの料金や性能、サービス内容を比較し、予算や目的に合ったものを選びましょう。