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SEO対策とは?具体的なやり方と上位表示される仕組みを徹底解説!
2023年07月04日更新日:2024年04月19日
スマートフォンの普及によって、消費者が商品やサービスを購入する際にネットで情報収集することが当たり前になりました。企業は、自社の商品やサービスを消費者に知ってもらいブランディングや販売促進するために、ホームページなどの自社メディアをつくって活用するケースが増えています。
「ホームページは作ったけどアクセス数が増えない」「上位表示させるためには何をすればいいのか」などの悩みを抱えている企業も多いのではないでしょうか。
今回は、ホームページを作ろうか検討している方やホームページを作ったけれどアクセス数が増えず改善を考えている方に向けて、SEO対策で上位表示される仕組み、具体的なやり方を詳しく解説します。ホームページや自社メディアを使って売上をアップさせたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
SEO対策とは
SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、検索エンジン最適化を意味します。ホームページや自社メディアを作っただけでは、見込み客に見てもらうことはできません。GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示されることでクリック率が上がり、ホームページや自社メディアへの流入を増やすことができます。
SEO対策とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジン上のオーガニック検索(自然検索)で、ホームページや自社メディアを上位表示させるために行うあらゆる施策のことです。
例えば、自社でダイエットサプリを販売する場合に「ダイエットサプリ おすすめ」などのキーワードを設定して上位表示させるためのコンテンツを制作し、さまざまな施策と改善を繰り返し上位表示させます。この一連の流れを、SEO対策といいます。
SEO対策のメリット
SEO対策のメリットは、以下の3つです。
- 中長期的なアクセスが見込める
- 購買意欲が高い見込み客にリーチできる
- 広告と比べると費用対効果が高い
それぞれ詳しく解説します。
中長期的なアクセスが見込める
SEO対策で成果が出ると、ホームページや自社メディアへの中長期的なアクセスが見込めます。大きな検索順位の変更が起こるのは、競合サイトが自社サイトよりも見込み客の検索ニーズに合ったコンテンツを制作している場合や、Googleの大幅なアルゴリズムのアップデートなどが原因です。
一時的な検索順位の変動はありますが、しっかりとSEO対策をして上位表示されたサイトが、いきなり2ページ目以降に飛ばされるケースはあまり多くありません。もし、一つのキーワードで検索順位が下がったとしても、上位表示されているサイトはほかのキーワードでも上位表示されていることが多く、すべてのキーワードでいきなりアクセスがなくなることはないでしょう。
購買意欲が高い見込み客にリーチできる
消費者が商品やサービスを購入するときの購買行動プロセスを表す代表的なモデルに、AISASの法則があります。AISASの法則は英語の頭文字を取って作られた造語です。
AISASのそれぞれの意味は、以下のとおりです。
- A(Attention):注意・認知
- I(Interest):興味・関心
- S(Search):検索
- A(Action):行動・購入
- S(Share):共有
上記のように、見込み客が商品やサービスを認知(Attention)してから購入(Action)するまでの過程では、購入の直前に検索(Search)を行います。SEO対策をして自然検索からホームページや自社メディアにアクセスを増やすことで、購買意欲の高い見込み客を獲得することができるのです。
広告と比べると費用対効果が高い
Google広告やYahoo!広告のようなリスティング広告は、1クリックごとに費用が発生します。そのため、ホームページや自社メディアのアクセス数を増やすには多くの広告予算が必要です。また、購買につながりやすい人気のキーワードは競合も多く、1クリックあたりの広告単価も高騰しています。広告は出稿をやめると、上位表示されなくなりホームページや自社メディアへのアクセスがなくなるリスクもあるでしょう。
しかし、SEO対策で上位表示した場合は、サーバーやドメイン代などの年間1万円前後の少ないコストで運用することができます。SEOに成功して月間アクセスが10万を超えても、追加のコストはかかりません。中長期的に考えると、費用対効果が高いことがわかります。
SEO対策のデメリット
SEO対策のデメリットは、以下の3つです。
- 効果が出るまで時間と労力が必要になる
- 成果が出る保証がない
- Googleアルゴリズムの影響を受ける
それぞれ詳しく解説します。
効果が出るまで時間と労力が必要になる
SEO対策を行えばすぐに検索順位が上がるわけでははありません。サイトを運営している年数やドメインの強さ、競合サイトの強さなど、さまざまな要因で検索順位が決まります。自社固有の会社名・商品やサービス名であれば早くて1か月ほどで上位表示されることもありますが、半年~1年かかることも珍しくありません。ライバルサイトが強い場合は上位表示されないこともあります。
検索上位表示を狙う場合は、想定読者に価値のあるサイトを作ることや、記事を定期的にアップすることなどが重要です。一度検索上位表示に成功しても、順位を維持していくために定期的な改善も必要になるでしょう。
成果が出る保証がない
SEO対策の一番のデメリットは、徹底的にSEO対策をしても成果がでる保証はないことです。SEO対策の本質はユーザーファーストでサイトを作ることですが、よいサイトを作ったと思っても検索上位表示されるとは限らないのです。
SEOの効果を発揮するには、検索1ページ目に表示させる必要があります。2021年11月発表のCTR調査によると、検索順位が1位だと13.94%、検索順位が10位になると1.32%と、順位が下がるに連れてCTRが低くなることがわかっているのです。
<検索順位とCTR>
検索順位 | 日本のCTR(クリック率) |
---|---|
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
6位 | 2.42% |
7位 | 2.06% |
8位 | 1.78% |
9位 | 1.46% |
10位 | 1.32% |
参照元:史上最大規模|CTR調査研究
Googleアルゴリズムの影響を受ける
Googleは、検索ユーザーにとって有益な検索エンジンになるように、検索順位を決定するアルゴリズムのアップデートを定期的に行っています。大幅なアップデートによって、今まで上位表示を獲得していたサイトが2ページ目以降や検索圏外になることもあります。
検索ユーザーを満足させるサイトにするために、日々ブラッシュアップすることが大切です。
SEO対策におけるGoogleの考え方
SEO対策をする際は、Googleの考え方に沿って施策を行うことが重要です。日本国内の検索エンジンのシェアはGoogleが76%、Yahoo!が15%となり、2社で検索エンジンの約90%のシェアを占めています。Yahoo!のアルゴリズムはGoogleのアルゴリズムを採用しているので、Googleの考え方に沿ったSEO対策を行えば、成功につながるでしょう。
GoogleはSEO対策の考え方で特に重要な「Googleが掲げる10の事実」を公表しています。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
「Googleが掲げる10の事実」を理解し、SEO対策を行いましょう。
SEO対策で上位表示される仕組み
SEO対策で上位表示させるために、上位表示の仕組みを理解しましょう。
まず、Googleが順位を決めるためにクローラーという巡回ロボットでWebサイトの情報を取得します。取得した情報をもとにページをインデックス(登録)してランキングを決定し、表示順位を判定します。検索キーワードに対してGoogleが「有益な答え」をしていると判断したサイトが上位表示される仕組みです。
また、Googleは検索品質評価ガイドライン「E-E-A-T」を公表しています。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
「E-E-A-T」を意識したサイトを作成しましょう。
SEO対策のやり方
SEO対策のやり方は、大きく以下の3つにわけられます。
- 外部対策
- 内部対策
- コンテンツSEO
それぞれ詳しく解説します。
外部対策
SEOにおける外部対策は、自社サイトに関連のあるテーマやほかのサイトからの被リンクの獲得、第三者からよい評価を得るための施策です。Googleは、外部からの被リンクが多いことをよいサイトの基準としています。また、自社の商品やサービスなどのよい評価がネット上に多いほど、よいサイトとして評価します。
関連性のある他社サイトからの被リンク獲得や、自社に関係するサイテーションの獲得のためのコンテンツ制作、SNSでのブランディング、話題作りの情報発信を行いましょう。
内部対策
SEOにおける内部対策は、Googleに自社サイトを迅速、かつ正確にインデックスしてもらい検索ユーザーにわかりやすいサイトであると正しく評価させるための施策です。内部対策を最適化することで検索上位表示を目指します。内部対策には多くの施策がありますが、最も重要な3つの施策は、以下のとおりです。
- 定期的にクロールさせるための施策
- 正しくインデックスさせるための施策
- ページエクスペリエンスを向上させるための施策
それぞれ詳しく解説します。
定期的にクロールさせるための施策
Googleのクロールの頻度はサイトの評価によって変わります。自社サイトへの定期的なクロールが行われることで、正確なインデックスが可能になるのです。具体的には以下のことを行いましょう。
- Google Search Consoleから自社サイトへのクロールをリクエストする
- XMLサイトマップの作成とリクエスト
- 検索除外ページや品質の低いコンテンツをnoindexする
正しくインデックスさせるための施策
Googleに自社サイトを正しくインデックスさせるための施策としては、正確なHTMLの設定や構造化を最適化するなどが挙げられます。具体的には以下のことを行いましょう。
- ページタイトルにキーワードを入れるなど最適化する
- メタディスクリプション(ページを簡潔に説明する文章)を最適化する
- 内部リンク構造を最適化する
ページエクスペリエンスを向上させるための施策
Googleはサイトの評価として、コンテンツの質だけではなくユーザーが実際にサイトを訪れたときの快適な体験を重視しています。最近ではスマートフォンでの見やすさやサイト表示の速さも評価基準になっています。具体的には以下のことを行いましょう。
- モバイルフレンドリーに対応する(スマートフォンでの見やすさの最適化)
- ページスピードを最適化する
- HTTPS化によるサイトの安全性を確保する
コンテンツSEO
Googleはユーザーに役立つサイトを上位表示する傾向があります。検索ユーザーに価値のあるコンテンツを制作し、検索上位表示させて集客につなげる施策を、コンテンツSEOといいます。SEOに強いコンテンツを制作するポイントは、以下の3つです。
- 適切なキーワードを選定する
- 検索意図を考慮する
- E-E-A-Tを意識する
それぞれ詳しく解説します。
適切なキーワードを選定する
SEO対策としてコンテンツを制作する際に最初に決めるのは、キーワードです。コンテンツを作っても、ニーズのないキーワードでは意味がありません。
検索ボリュームが多いビッグキーワードは競合サイトが多く、上位表示が難しいです。競合性が高くない、適度に検索ボリュームがある2種類以上のキーワードを組み合わせたロングテールキーワードでコンテンツを制作すると、上位表示させやすくなるでしょう。
例えば「ダイエット」は検索ボリュームが多いビッグキーワードなので、競合が多く上位表示は難しいでしょう。
しかし「ダイエット 簡単 運動」などのロングテールキーワードだと競合が少なくなるため、上位表示を狙いやすくなります。
検索意図を考慮する
ユーザーは解決したいことや知りたいことがあるときに、GoogleやYahoo!などで検索するでしょう。ユーザーが検索を行う際にもつ目的や意図のことを、検索意図といいます。ユーザーが特定の情報を探している、特定の質問に答えを求めている、あるいは特定の商品やサービスを見つけたいと思っているなど、検索意図は多岐にわたります。
検索意図をしっかり考え、検索意図を満たしたコンテンツを制作することでGoogleからの評価が高まり、上位表示させやすくなるのです。
E-E-A-Tを意識する
前述のとおり、Googleはコンテンツの品質評価として「E-E-A-T」を公言しています。
単なる情報を集めるだけでなく「専門性や信頼性」の担保として、積極的に自分が体験したことや行った調査、政府系のサイトから発表されている情報などを取り入れましょう。
SEO対策におすすめのツール
SEO対策で重要なのは、サイトの現状を分析して定期的に改善を行いながら検索上位表示を維持することです。今回は、SEO対策を行ううえで基本となるGoogleが無料で提供しているおすすめのツールをご紹介します。
Google Analytics
Google Analyticsは、サイト内に流入したユーザーの動きを分析できるツールです。Googleアカウントがあれば無料で利用することができます。よく見られているページや滞在時間、ユーザーの居住地域・年齢・流入経路など、サイト内の動きを細かく分析できるのでコンバージョンを目指すうえでも非常に役立つツールです。
Google Search Console
Google Search ConsoleもGoogleアカウントがあれば無料で利用することができます。Google Analyticsとの違いは、ユーザーがサイトに流入する前の動きを詳しく分析できることです。「どのようなキーワードでの流入が多いのか」「キーワードごとの検索順位はどうなっているか」など、詳細に分析できます。ほかにも、サイトの表示速度が適切かどうか、モバイルフレンドリーな構造になっているのかも確認できます。
まとめ
今回はSEO対策の具体的なやり方と上位表示される仕組みについて詳しく解説しました。消費者が商品やサービスの購入を検討する際、ネットで情報収集することが当たり前になり、自社サイトを検索で上位表示させることが企業にとって重要になりました。検索上位表示を成功させるためにはSEO対策が欠かせません。
本記事を参考にSEO対策に取り組み、自社サイトの検索上位表示を目指してください。