MEO外部対策!サイテーションとは?獲得方法や注意点を徹底解説!

スマートフォンを操作している

サイテーションとはMEOにおける外部対策の一つで、店舗運営において非常に注目されています。

しかし、何となく重要性が理解できても、具体的にどういった意味なのか、何をすればいいのかがわからない方も多いのではないでしょうか。

今回は、MEOにおけるサイテーションの重要性や意味、具体的な対策方法を解説します。これからサイテーションの獲得に注力していきたいと考えている店舗運営者の方は、ぜひ参考にしてください。

MEOにおける外部対策と内部対策の違い

ノートパソコンと観葉植物とコーヒーカップ

MEOは「Map Engine Optimization」の略で、Googleマップの検索順位において上位表示されるために行う対策を指します。SEO(検索エンジン最適化)と混同しやすいですが、SEOは、通常の検索結果における検索順位の向上を目指すもので、MEOはGoogleマップ上での検索順位向上を目指すものです。

MEOは、外部対策と内部対策にわけられます。どのような違いがあるのか詳しく確認しましょう。

MEOにおける外部対策

MEOにおける外部対策は、今回のテーマでもあるサイテーションを指します。外部対策とは自店ホームページの外で行われる対策のことで、具体的にはほかのホームページや各種SNSなどに対する対策を指します。

MEOにおける内部対策

MEOにおける内部対策は、主に「Googleビジネスプロフィール」での対策のことです。店舗の営業時間・住所・電話番号・写真情報などを適切に追加することでGoogleからの信頼を高め、より上位に表示されるようにするのが、内部対策です。

外部対策と内部対策の具体的な違い

サイテーションなど外部サイト・SNSで行う対策を外部対策、Googleビジネスプロフィールなどで行う対策を内部対策といいます。双方の対策を適切に行えば、Googleマップでの検索順位がより高くなるでしょう。

サイテーションとは?

スマートフォンを操作している女性

サイテーションとは、ほかのサイトやSNSで自社・自店について言及されることです。主に口コミなどを指し、Googleは口コミなどが多いほど「繁盛店」「信頼できる店」と評価するため、Googleマップ上での検索順位が高くなりやすいのです。

Googleビジネスプロフィールヘルプの「ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み」には「関連性」「距離」「視認性の高さ」の3つの項目があり「視認性の高さ」については以下の説明がされています。

視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館・ランドマークとなるホテル・有名なブランド店などはローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク・記事・店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Googleでのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。

引用元:Googleビジネスプロフィールヘルプ

上記の文章を見ても、Web上の口コミなどが検索順位に影響すると考えられるでしょう。口コミをはじめとしたサイテーションの獲得は非常に重要なのです。

サイテーションと被リンクの違い

サイテーションと被リンクは同じ外部対策として混同しやすいですが、意味は明確に異なります。

上述したとおり、サイテーションは、ほかのサイトやSNSで自店が言及されることを指します。特にリンクなどを貼る必要はなく「A店のパンがおいしかった」「B店のパスタが最高だった」など、文章中に店名や社名が出てくるだけでサイテーションに該当するのです。

一方、被リンクは、外部サイトにおいて自社・自店のサイトのリンクが貼られることを指します。これは、自社・自店のサイトがより検索上位に表示されるために行う対策で、MEOではなくSEOに分類されるものです。

サイテーションはMEO対策に、被リンクはSEO対策に分類されるという違いがあります。

サイテーションの重要性

パソコンの前で電話をしている女性

SEOに比べるとMEOの認知は広まっておらず、サイテーションの重要性もあまり認識されていないのが現状です。

しかし、サイテーションを考えて経営を行うことは、インターネット全盛期の現代ビジネスにおいて非常に大切です。サイテーションに対する意識が、自店の来客数や売上を大きく左右することもあります。

MEOにおけるサイテーションの重要性

MEOにおけるサイテーションの重要性を確認しましょう。

サイテーションを増やし、Googleマップで上位表示されるようにする重要性は、Googleマップのシェアを見ると理解しやすいです。株式会社movがネット上で行ったアンケートによると、回答者1,240名のうち99.4%が「Googleマップを使用したことがある」と回答しました。また、株式会社エフェクチュアルの調査でも、回答者330名のうち87.0%が「Googleマップアプリを使用したことがある」と回答しています。

Googleマップでの検索順位によって自店の来客数などが大きく左右されることがわかるでしょう。

SEOにおいてもサイテーションは重要

SEOにおいてもサイテーションは重要です。サイテーションがSEOに効果があるという公式発表はありませんが、顧客の行動原理を考えるとSEOにも効果があると推測できます。

例えば、Googleマップで上位表示された店舗が顧客の目にとまった場合、その店舗のホームページやSNSをチェックしようと考えるでしょう。Googleマップには、その店舗のホームページやSNS情報も記載することができるため、自店ホームページのPV数向上が期待できます。

また、SNSなどでよい口コミがあった場合でも、そこに行きたいと考えた方は店舗のホームページやSNSなどをチェックするでしょう。自店ホームページへの外部流入が増えるきっかけとなるため、SEOにおいても有利に働く可能性があるのです。

サイテーションを獲得するための事前準備

カフェでパソコンを開いて作業する男性の手元

サイテーションを獲得するために、まずは2つの事前準備を行いましょう。

  • Googleビジネスプロフィールに登録する
  • NAP情報を統一する

それぞれ詳しく解説します。

Googleビジネスプロフィールに登録する

店舗ビジネスなどのローカルビジネスを行っている場合は、Googleビジネスプロフィールへの登録が必須です。GoogleマップやGoogle検索では、Googleビジネスプロフィールの情報をもとに自社のビジネスが直接表示されるため、可能な限り詳細なビジネス情報を登録しましょう。

自社ビジネスのオーナー登録も行ってください。オーナー承認をしないと、ネット上や一般のユーザーからの情報をもとにGoogleが自動的にビジネス情報を作成するため、正確な情報ではなくなるリスクがあります。

オーナー登録をすれば、自社の口コミがあった場合に返信することができます。ユーザーとコミュニケーションが取れてサイテーションの獲得につながるでしょう。

NAP情報を統一する

サイテーション獲得の準備として、NAP情報を統一することも大切です。NAP情報とは店舗名(Name)、住所(Address)、電話番号(Phone)の頭文字を取った言葉です。

検索エンジンは、リンクされていないネット上のNAP情報で同一ビジネスであるかを判断しています。Googleビジネスプロフィール・自社のホームページ・情報サイト・SNSなどのNAP情報を統一させることで、関連するサイテーション情報であることを伝えることができるのです。

効果的にサイテーションを獲得するための方法

パソコンの前で資料を見ている女性

サイテーションを獲得するには、主に4つの方法があります。それぞれを組み合わせることで、より効果的にサイテーションを獲得できます。

効果的にサイテーションを獲得するための4つの方法は、以下のとおりです。さまざまな方法を柔軟に試してみましょう。

店名・社名をわかりやすくする

まずは店名や社名などをわかりやすくしましょう。サービスや商品についてイメージがわかない名称の場合、口コミが増えにくいためです。また、あまりにも複雑な名称や長い名称の場合、顧客が覚えられずサイテーションの獲得に悪影響を与えるでしょう。

サイテーションを獲得するためだけに店名を変更する必要はありませんが、これからビジネスを始める方や名称変更を検討している場合は「サイテーションを獲得しやすいか」という視点をもって名称を決めましょう。

SNS上での認知度を高める

SNS上で認知度を高めるのは、効率よくサイテーションを獲得できる方法です。InstagramやTwitterなどのSNS運用を活発化させ、多くの人に認知してもらいましょう。

自店のSNS運用もサイテーションに該当します。最初のうちは口コミが投稿されなくても、継続して運用するだけでサイテーションを獲得することになるのです。継続的にSNSを運用することで自店のファンが増え、次第に口コミも広がるでしょう。

ファンを獲得することは、MEOのみならず店舗経営にもよい影響を与え、ファンがファンを作っていくよい循環が生まれることも期待できます。

Web広告を活用する

Web広告を活用するのは即効性のある方法です。新規開業する店舗やSNS運用をする時間がない場合は非常に効果的でしょう。

Web広告は「どのような人に表示するか」を選択できるため、ターゲットを絞って掲載することができます。その広告を見た人が来店し、口コミを書いてもらうことができれば、無駄な経費をかけることなくサイテーションを獲得できるのです。

ただし、掲載をやめると効果がなくなるため、持続性はほかの方法より劣ります。費用対効果なども慎重に考えながら運用する必要があるでしょう。

ポータルサイトに掲載する

無料・有料を問わず、いろいろなポータルサイトに掲載しましょう。ネット上に自社のビジネス名が掲載されるようになるので、サイテーションの獲得につながります。

特に、自社のビジネスに関係のある知名度が高いポータルサイトへ掲載すると、高い効果が期待できるでしょう。例えば、美容院を経営している場合はホットペッパービューティーへ掲載するなどが挙げられます。

サイテーションを獲得する際の注意点

スマートフォンを操作している女性

サイテーションを獲得することはMEOにおいて非常に重要ですが、獲得を急ぐあまり自店の信頼を下げてしまっては本末転倒です。

以下、サイテーションを獲得する際の3つの注意点を解説します。

ネガティブな口コミのサイテーションもある

ネガティブな口コミによるサイテーションには特に注意が必要です。一度ネガティブな口コミが投稿されると、すぐには削除できません。投稿主に削除を依頼すると、より一層ネガティブな口コミを投稿されるケースもあるため、慎重な対応が求められます。

ネガティブな口コミを回避するには、自店の商品やサービスを向上するしかありません。よいサービスを提供し続けることで、ネガティブな口コミを上回る数のポジティブな口コミが投稿されます。ポジティブな口コミが増えれば、店舗の信頼は徐々に回復するでしょう。事業主が返信できるサイトの場合は、誠意を込めて返信しましょう。

ただし、事実に反する口コミは早急に対処する必要があります。悪い口コミは驚くほどのスピードで広まるため、通報機能などを活用して早急に対処しましょう。

強引にサイテーションを獲得しようとしない

サイテーションを獲得するために、口コミを書いてくれたら割引するなどのサービスを提供している店舗も少なくありません。よい口コミだけ投稿するように強制する、口コミの投稿を強要するなどを行うと、ネガティブな口コミを増やす要因となります。

口コミなどのサイテーションは、店舗のサービスに満足した方や感動した方が自発的に投稿してくれるのが理想です。強引にサイテーションを獲得しようとせず、地道に対策を続けましょう。

自店サービスの品質が重要なことを忘れない

ポジティブなサイテーションを安定して獲得する最適な方法は、自店のサービスクオリティを高めることです。高レベルな商品やサービスを提供していれば、自然とポジティブなサイテーションを獲得できます。

割引サービスなどを活用してよい口コミを集める方法もありますが、昨今はよい口コミばかりだと「サクラではないか?」と顧客から疑われることもあります。実際のサービスレベルとかけ離れた高い評価が多いと顧客の期待値が上がりすぎてしまい、来店した際に「期待外れだった」「思ったほどではなかった」と評価されるかもしれません。

ポジティブなサイテーションが多数集まったとしても、甘えてはいけません。常に自店のサービスを磨いていくことは、安定してポジティブなサイテーションを獲得するには欠かせないのです。

サイテーションの確認方法

パソコンを使って調べ物をするビジネスマン

サイテーションを獲得する施策を行ったあとは、どれくらいサイテーションを獲得できたか確認することが大切です。効果を確認することで、よりよい施策や改善を行うことができます。

サイテーションの確認方法は、以下の3つです。

  • Google検索で確認する
  • SNS検索で確認する
  • Yahoo!リアルタイム検索機能で確認する

それぞれ詳しく解説します。

Google検索で確認する

Google検索でサイテーションを確認できます。「“店舗名”-site:サイトURL」で検索してみましょう。「“”」には店舗名や商品・サービス名、ブランド名など、サイテーションを確認したいワードを入れます。「-site:」のあとにサイトURLを入れて検索すると、記載したサイトURLを除いた、店舗について記載があるサイトが表示されます。ポジティブ・ネガティブを含めたサイテーションの総数がわかるでしょう。

SNS検索で確認する

SNSでのサイテーションを確認する場合は、検索ボックスに店舗名や商品・サービス名を入れて検索しましょう。TwitterやInstagramなど、自社に合ったSNSでどのぐらいサイテーションを獲得できているかがわかります。

Yahoo!リアルタイム検索機能で確認する

Yahoo!リアルタイム検索機能を使うことで、TwitterとFacebookでのサイテーションを確認できます。TwitterとFacebook以外のSNSのサイテーションは確認できませんが、登録不要かつ無料で使えるので試してみましょう。

まとめ

スマートフォンを操作している人

今回は、サイテーションについて、MEO外部対策における重要性や具体的な対策方法などを解説しました。

サイテーションの獲得において重要なのは、自店のサービスを向上することです。SNSの活用なども大事ですが、継続的かつ安定してサイテーションを獲得できるのは、よいサービスを提供し続けることだといえます。サービスの品質を向上し続けたうえでSNSの運用に力を入れるなど、効率よくサイテーションを獲得できれば店舗運営によい循環が生まれるでしょう。

この記事を参考に、サイテーションに関する理解を深め、店舗運営に役立てましょう。

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