「コロナ禍で人足が減った」「売り上げが伸びない」とお悩みの経営者さまは多いのではないでしょうか。そんな経営者さまにおすすめなのが、店舗の集客・宣伝の施策を打つことです。集客・宣伝の施策を打つことで、人足が増えて売り上げが伸びるのはもちろん、ファンの獲得にもつながります。
しかし、店舗の集客・宣伝には効果が低い方法もあるため、資金をムダにしかねません。そのため、本記事では効果的な集客・宣伝方法をご紹介します。ぜひ参考にして、店舗の売り上げを伸ばしていきましょう。
集客・宣伝とは?

店舗の集客・宣伝とは、商品やサービスの強みや魅力を世に発信して、新規顧客やファンの獲得につなげる施策です。誰が見ても魅力のある商品やサービスでも、その存在を知らなければ購入には決してつながりません。
また、既存顧客であっても他社にはないサービスを宣伝することで、ファンの獲得につながるのはもちろん、店舗の評判も上がります。そのため、店舗を運営していくうえで、集客・宣伝は欠かせません。
集客・宣伝によって期待できる効果

集客・宣伝によって期待できる効果はさまざまですが、今回は3つご紹介します。
売り上げが伸びる
効果的な集客・宣伝を行うことで、新規顧客の獲得につながり売り上げが伸びます。また、売り上げが伸びたことにより、これまでよりも店舗運営に資金を回せるため、規模を拡大した集客・宣伝もできます。このように、売り上げが伸びると雪だるま式で店舗を拡大していくことができるため、集客・宣伝は欠かせません。
ファンの獲得
既存顧客に向けた集客・宣伝をしていくと、ファンの獲得につながります。ファンを獲得すると継続的に自社の商品やサービスを購入してもらえるだけではなく、一回あたりの利益も増えるケースが多いです。特に人口が少ない日本では、新規顧客の獲得が比較的難しいといわれています。そのため、既存顧客をファンにすることが売り上げを伸ばす近道といえるでしょう。
知名度が上がる
前述しましたが、集客・宣伝は商品やサービスの魅力を世に発信し、多くの顧客の目に留まれば、知名度が上がります。
知名度が上がることにより得られる効果は以下の3つです。
- 売り上げが伸びる
- 優秀な人材を確保できる
- 店舗を拡大しやすくなる
知名度の高い店舗は信頼性が高いため、顧客は安心して商品を購入してくれます。また、従業員を募集すれば応募が殺到することも珍しくなく、優秀な人材の確保がしやすくなります。信頼性が高い店舗には出資者も現れやすく、店舗を拡大する際の資金調達には困らないでしょう。
おすすめの集客・宣伝方法

集客・宣伝方法について、オンライン・オフライン・新規顧客・既存顧客向けごとに、おすすめの方法をご紹介します。
オンラインによる集客・宣伝方法
オンラインによる集客・宣伝は、不特定多数の方にアプローチできることが特徴です 。オンラインをうまく活用することで、店舗の人足が多くなることは間違いありません。
オンラインによる集客・宣伝方法を4つご紹介します。
SNSを活用する
SNSは生活の中心になりつつあります。日本人口の半数以上がSNSを利用しており、2020年末時点では、約8,000万人もの方がSNSを利用しているというデータがあります。

引用元:株式会社ICT総研 2018年度 SNS利用動向に関する調査
SNSの利用者の多さから、幅広い顧客に商品やサービスをアピールでき、リツイート機能もあるため、顧客のフォロワーにまで情報を届けることができます。そのため、最も顧客の目に留まる集客・宣伝方法といえるでしょう。SNSは無料で利用できるため、取り組みやすいのもポイントです。
ホームページを持つ
ホームページを持つことで得られる効果は、以下の3つです。
- 顕在顧客(自身のニーズを自覚している顧客)に対して集客・宣伝ができる
- 社内教育につながる
- 顧客に安心感を与えられる
顧客自身が検索エンジンにキーワードを入力し検索することでホームページにたどり着くことが多いため、顕在顧客に対して効果的な集客・宣伝を行うことができます。また、ホームページ内に企業理念を掲載することにより、入社したばかりの従業員が店舗の方針を確認できるため社内教育にもつながります。そのほか、代表者の顔写真や企業情報を細かく掲載することで、顧客に対して安心感を与えやすいといえるでしょう。
このようにさまざまなメリットがあるため、店舗運営していくうえで、最低限ホームページは必要といえます。
LINE公式アカウントを活用する
LINE公式アカウントを活用した集客・宣伝には、以下の3つのメリットがあります。
- ファンを獲得できる
- 店舗の改善点を発見できる
- 即効性が高い
LINE公式アカウントを活用すると顧客とチャットで1:1のやり取りができるため、ユーザーエクスペリエンス(顧客体験)を高められ、ファンを獲得しやすいです。また、アンケート機能が備わっており顧客の本音を聞けるため、店舗の改善点を発見することができます。
LINEは、国内で利用者数No1のプラットフォームです。そのため、多くの顧客に商品やサービスをアピールでき、LINEの使いやすさからメッセージの開封率も高いため、効果をすぐに得られる集客・宣伝方法といえます。
動画配信
写真に比べて動画は動きがあるため、視覚的訴求力が高いです。視覚的に欲求をくすぐる動画には人をひきつける力があるため、飲食店などの視覚的訴求しやすい店舗には特におすすめです。また、最近ではSNSでも動画の投稿ができます。前述した、SNSを利用した集客・宣伝方法と組み合わせることで、より人足が増えるでしょう。
オフラインでの集客・宣伝方法
近年ではオンラインによる集客・宣伝が主体ですが、オフラインでも訴求しやすい施策があります。
オフラインによる集客・宣伝方法を4つご紹介します。
テレアポ
テレアポは、商品やサービスの魅力を直接伝えることができるため、訴求しやすいです。文字ではどうしても伝わりにくい「感情」を伝えることができ、また顧客のニーズを直接ヒアリングできるため、訴求しやすいだけではなく、ファンの獲得にもつながります。
しかし、テレアポを効率的に行うには一定数以上の従業員の確保が必要で、その分費用もかかります。また、新規顧客の場合は、営業の電話が入るとお怒りになる方もいらっしゃるため従業員の精神的負担も多いです。そのため、十分な資金を確保できる店舗や既存顧客が多い店舗には効果的な集客・宣伝方法といえるでしょう。
ダイレクトメール
チラシやカタログなどを送付するダイレクトメールは、既存顧客のみならず、新規顧客など一度に多数の顧客にアプローチできます。また、ダイレクトメールはご自宅に必ず届くため、効果的な集客・宣伝方法といえます。
しかし、発送の手間やチラシの印刷代などの費用がかかります。費用対効果を高めるためには、訴求しやすく他者との差別化を図るダイレクトメールを送りましょう。資金的にダイレクトメールの導入が難しい場合は、ご自宅のポストに直接チラシを入れる「ポスティング」もあります。
看板の設置
人通りが多い場所に店舗を持っている場合は、看板を設置することがおすすめです。看板は、教科書のような規則ただしい文字ではなく、感情を込めた文字やかわいい文字で書くことができるため、顧客の心を動かしやすい集客・宣伝方法です。
しかし、看板を立てている店舗は多いため、他店舗との差別化を図らなければ目に留まりにくいでしょう。たとえば「飲み放題の最初の1時間は300円」など、お得感を得られる看板を出すことで顧客の目に留まりやすくなります。
チラシ・ティッシュ配り
チラシ・ティッシュ配りは、費用対効果が高く、店舗におすすめしたい集客・宣伝方法です。年代や性別など、狙ったターゲット層に商品やサービスを直接アピールできるため、訴求しやすく、費用もチラシ・ティッシュ代や人件費のみなので費用対効果が高いといえるでしょう。
しかし、天候に左右されるというデメリットがあります。悪天候の場合は外に出る人の数が減るため、天気のいい日に行うことで最大限の効果を得られるでしょう。
新規顧客向けの集客・宣伝方法
開業して間もない店舗は、特に新規顧客の獲得に力を入れましょう。熱いファンになってもらうには、まずは新規顧客の獲得からです。
新規顧客向けの集客・宣伝方法を3つご紹介します。
広告を出す
若年層に対して集客・宣伝を行う場合は、広告を出すのが効果的です。現代では、SNSに限らずインターネットの利用者が爆発的に増え、利用者の多くは若年層となっています。そのため、おしゃれな店舗や若年層に人気のある業種の店舗であれば、効果的に集客・宣伝を行えます。
また、広告を出すだけでなく、広告を出した後の効果測定も必ず行いましょう。得られた情報から改善点を見つけてPDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)を回すことで、最大限の効果を得られます。おすすめの効果測定ツールはGoogleアナリティクスです。また、広告はGoogle広告から出すこともできます。
既存顧客からの紹介
既存顧客からの紹介で新規顧客を獲得することは、古くから有力な集客方法とされています。知り合いから紹介された店舗は信頼性が高く、はじめから店舗に好印象を持ってもらえるため、ファンの獲得にもつながりやすいです。
しかし、紹介するかどうかは顧客次第なので、お友達紹介キャンペーンなどの施策を打つのがおすすめです。たとえば、飲食店の場合「お友達を紹介するとドリンク1杯無料」など、知り合いを紹介するとお得になる施策を打つことで積極的に紹介してくれるでしょう。
無料セミナー
無料セミナーでの集客・宣伝方法は、成約率が高いためおすすめです。セミナー参加者は自店舗に対して興味を抱いているため、他の施策に比べて大きな成果を得られます。
しかし、会場の選定や日程の調整などの手間や費用がかかります。セミナーでは顧客の購買意欲をくすぐるようなプレゼンを行いましょう。たとえば、セミナー参加者のみで、商品やサービスを割引で購入できるなどの施策がおすすめです。
既存顧客向けの集客・宣伝方法
既存顧客向けに集客・宣伝をすることで「ファン」の獲得につながります。前述しましたが、ファンが増えると利益が上がるなど、さまざまなメリットがあります。
既存顧客向けの集客・宣伝方法を2つご紹介します。
店舗の会員になってもらう
既存顧客にファンになってもらうためには、お得感を与える必要があります。店舗の会員には「何日までに来店すると500円off」などのクーポンを定期的に発行することで、顧客にお得感を与えられ、店舗に対して良心的なイメージを持ってくれます。
また、店舗会員に誘導する際は、カードではなく店舗独自のスマートフォンアプリを導入するといいでしょう。カードは発行に手間がかかったり、お財布の中にいくつもカードがある場合は探す必要がありました。
しかし、昨今では多くの方がスマートフォンを持ち歩いているため、カードをお財布に入れて持ち歩く必要がありません。また、スマートフォンの操作に慣れている人であれば、会員登録もスムーズに行えるでしょう。
定期的にイベントを行う
既存顧客を飽きさせないためには、定期的にイベントを行うのがおすすめです。たとえば、季節に応じたフードメニューを提供するなど、目新しさを出して顧客の心を掴みましょう。
定期的にイベントを行いファンの獲得に成功している店舗の代表例は『スターバックス』です。スターバックスは、月に一度の限定ドリンクや季節限定ドリンクの販売を行っており、顧客を飽きさせず常に魅了し続けています。
目新しさがないと既存顧客は離れてしまう可能性があるため、定期的にイベントを行い、ファン獲得につなげましょう。
集客・宣伝方法に悩んだら

ここまで、店舗に効果的な集客・宣伝方法をご紹介してきましたが「集客が難しい」と悩まれている経営者さまもいらっしゃるでしょう。
そんなお悩みを解決する方法を2つご紹介します。
ターゲット層を明確にする
「集客・宣伝を行っても効果がない」とお悩みであれば、まずはターゲット層を明確にすることからはじめましょう。ターゲット層が明確になっていなければ、自社の商品やサービスの魅力を伝えても顧客には響きません。逆に、ターゲット層が明確であれば顧客に響きやすいといえます。
たとえば、街中で「そこの方〜」と呼んでも振り向いてくれる方はいません。いても少ないでしょう。ターゲット層を明確にして「そこの青い服を着た男性の方〜」と呼ぶことで、青い服を着た男性は振り向いてくれるでしょう。このように、ターゲット層を明確にすることで顧客に響き、これまでよりも店舗の集客・宣伝がうまくいきます。
業者に店舗の集客・宣伝を代行してもらう
「店舗の集客・宣伝方法がわからない」という方には、業者に集客・宣伝の代行サービスを利用することがおすすめです。代行サービスには、集客・宣伝はもちろん、店舗のホームページを制作してくれるサービスもあります。そのため、集客・宣伝方法がわからずお悩みであれば、業者に一から運用お任せするのも一つの手です。
まとめ

店舗の集客・宣伝とは、商品やサービスの強みなどの魅力を世に発信して新規顧客やファンの獲得につなげる施策で、店舗を運営していくうえで欠かせないことであることがご理解いただけたはずです。
オンラインやオフラインなど、さまざまな集客・宣伝方法があるため、予算に合った取り組みやすい施策を行いましょう。取り組む際は、ターゲット層を明確にすることも忘れずに行なってください。