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2023年07月15日更新日:2024年04月19日

SEO対策

今や日本を含めた世界中の人々が利用するプラットフォームとなった、YouTubeを活用した集客に力を入れる企業が増えています。

しかし、ただ動画を投稿しているだけでは希望する集客効果は得られないでしょう。今回は、YouTubeにおけるSEO対策のやり方を詳しく解説します。本記事を読んで、YouTubeのSEO対策やおすすめのツールについての理解を深め、効果的に集客を行ってください。

YouTubeのSEO対策とは?

SEOと表示されたノートパソコン

YouTubeのSEO対策とは、投稿したコンテンツをYouTubeの検索結果で上位に表示させる施策のことを指します。上位表示の主な要素は、以下の3つです。

  • 関連性
  • エンゲージメント
  • 品質

それぞれ解説します。

関連性

関連性とは、タイトル・タグ・説明文・コンテンツがどれだけキーワードに一致するかを指します。選定したキーワードをもとにタイトルやコンテンツを作成することが、上位表示の前提条件です。

エンゲージメント

エンゲージメントとは、再生回数・コメント・高評価・シェア・チャンネル登録者数などを指します。最新のアルゴリズムでは、高いエンゲージメントを獲得しているコンテンツほど、高く評価される傾向にあります。

先ほど解説した「関連性」を高めることと同様に、視聴者から評価されるクオリティの高いコンテンツを制作することも大切です。

品質

品質では、E-A-T(専門性・権威性・信頼性)が重視されています。Google検索と同様、E-A-Tを備えたチャンネルが高い評価を得られる傾向にあります。

YouTubeのSEO対策の重要性

パソコンとSEO対策

SEO対策と聞くとGoogleのWebサイトに行う施策というイメージが強いかもしれませんが、YouTubeにおいてもSEO対策は必須といえるでしょう。検索したキーワードに基づいて、ユーザーのニーズに合致するコンテンツが検索結果に表示されるよう、YouTubeにもSEOが実装されているためです。

上位表示を狙うには、SEO対策が必須ということを念頭に施策を行いましょう。

YouTubeのSEO対策 | キーワード選定

キーワード検索とSEO

Google検索のSEO対策と同様、まずはキーワードを選定しましょう。キーワード選定の手順は、以下のとおりです。

  1. サジェストを調査する
  2. 検索ボリュームを調べる
  3. 競合を分析する

それぞれ解説します。

サジェストを調査する

まずサジェストを調査しましょう。サジェストとは、指定したキーワードと一緒に検索される可能性の高いキーワードのことです。基本的には、ユーザーの「検索頻度」や「関連度合い」に応じて表示されるといわれています。

例えば「ブログ」のあとにスペースを入力すると「ブログ 収益化」「ブログ 書き方」「ブログ アフィリエイト」などのサジェストが表示されます。これらが「サジェストキーワード」です。サジェストキーワードのなかから候補をいくつか挙げてください。

検索ボリュームを調べる

候補をいくつか挙げたら、検索ボリュームを調べましょう。まったく検索されていないキーワードで上位表示しても誰にも視聴されないため、検索ボリュームのあるキーワードを選ぶ必要があります。

ただし、検索ボリュームの多いものほど競合が多い傾向にあるため、はじめのうちは競合性の低いものを狙うとよいでしょう。検索ボリュームを調べることと並行して、競合を調査することも大切です。

検索ボリュームは、ツールを使えば簡単に調査できます。SEO対策に活用できるツールは後述しますので、参考にしてください。

競合を分析する

競合性の低いキーワードを選定したら、競合を分析します。

コンテンツの内容はもちろん、タイトル・説明文・ハッシュタグなどを見て、使用されているキーワードをチェックしましょう。ユーザーに支持されるコンテンツを作成するには、競合の分析は欠かせません。

YouTubeのSEO対策 | キーワードに応じた対策

YouTubeの再生が表示されたタブレット

YouTubeのSEO対策(キーワードに応じた対策)について解説します。具体的な内容は、以下のとおりです。

  • タイトルにキーワードを含める
  • 説明文にキーワードを含める
  • ハッシュタグを入れる
  • タグを設定する

それぞれ解説します。

タイトルにキーワードを含める

コンテンツのタイトルにキーワードを含めましょう。これはGoogle検索のSEO対策と同じく必須の施策です。タイトルは、ユーザーがどのコンテンツを視聴するかを決めるための判断材料であることはもちろん、SEOにおいても重要な要素の一つだからです。

キーワードを不自然に詰め込むと、タイトルが長くなる、内容が伝わりにくくなるなどのデメリットがあるため、簡潔にまとめてください。

説明文にキーワードを含める

コンテンツについての説明文は、内容を理解してもらう指標の一つです。

  • 説明文の冒頭にキーワードを入れる
  • コンテンツと関係のない内容は極力避ける

上記のポイントを押さえた長すぎない適度な文章量の説明文に、自然にキーワードを含めることが大切です。また、検索結果ページに表示される説明文は最初の2〜3行だけなので、冒頭でキーワードを含めながらコンテンツの全体部分を紹介してください。「もっと見る」以降に詳細を記載するような文章構成を心がけましょう。

紹介文にコンテンツと関係のない内容を含めると、SEOはもちろん、ユーザーからもマイナスの評価を受けるでしょう。コンテンツと関連する内容のみ記載してください。

ハッシュタグを入れる

ハッシュタグを入れる

ハッシュタグを入れることも、SEO効果が期待できるでしょう。

YouTubeでは、動画の冒頭部分に3つのハッシュタグを反映できます。ハッシュタグを反映させるとタイトルの上にリンクとして表示され、視聴者がクリックしたときに同じテーマの動画が関連動画として表示されやすくなります。

あまりに多くのハッシュタグを設定すると、すべてのハッシュタグが無効となりSEOにおいてマイナスとなるため、ハッシュタグは3つ前後に絞りましょう。

タグを設定する

タグを設定する

YouTubeのタグには、関連動画に自分の動画が表示される、YouTubeの検索結果で自分の動画が上位表示されるなどのSEO効果があります。

ハッシュタグとの違いは「#」があるかどうかです。ハッシュタグは動画再生画面に表示されますが、タグは表示されません。タグは、動画が表示される回数を増やすために大切な要素といえるでしょう。

YouTubeのSEO対策 | 動画制作時にできる対策

スタジオで動画を撮影する人々

YouTubeの動画制作時にできる対策を解説します。YouTubeでは、視聴者に長く動画を視聴してもらうほど評価が高まります。動画を最後まで見てもらえる工夫をすることが重要です。

動画制作時にできる主な対策は、以下のとおりです。

動画の内容を最初に伝える

動画は、始まって10秒の段階で約2割の視聴者が離脱するといわれています。離脱の原因は、動画の始まり方にあることが多いです。

内容がわからないままスタートする動画は、視聴者が離脱しやすい傾向があります。そのため、動画の冒頭で何をするのかを伝え、視聴者に動画を見る価値があることを示しましょう。

すぐに本題に入る

人気YouTuberでない限り、悠長なオープニングをしても視聴者は見てくれません。挨拶と動画内容の紹介をしたら、すぐに本題に入ることを意識しましょう。

動画内で予告する

動画の序盤で、視聴者の興味を引き付ける重要な情報を予告することも効果があります。視聴者プレゼントの内容の発表など、視聴者を引き付ける情報は数多くあるでしょう。

予告は、特に視聴者が離脱しそうなタイミングで行うことが非常に効果的です。

動画内で高評価・コメントを促す

ふだん目にする動画でも、終盤で「高評価・コメントよろしくお願いします」と伝えているものが多いでしょう。YouTuberが高評価・コメントを促す理由は、大きく2つあります。

1つ目は、高評価やコメントが多いとYouTube側からの評価が上がるためです。評価が上がることで「YouTube上の検索結果」や「おすすめ」に表示されやすくなる利点があります。

2つ目は、動画を投稿しているYouTuber自身のモチベーションの向上に繋がるためです。評価されていることが数字に現れると、誰でも嬉しくなるでしょう。

モチベーションを向上させるため、YouTube側から評価されるため、高評価・コメントを促してください。

YouTubeのSEO対策 | 動画投稿時にできる対策

パソコンとスマホで映像コンテンツを見る女性

YouTubeのSEO対策は、動画制作時にできる対策と、動画を投稿する際にできる対策があります。前述したタイトルや説明欄にキーワードを含めることに加え、以下の対策を行いましょう。

再生リストを作る

再生リストを作る

再生リストは、YouTubeに投稿している複数の動画を、カテゴリやジャンルなどで分類して一つのリストにまとめる機能のことです。再生リストを作成すると、特定のテーマや関連性のある動画を一つのリストにまとめることができます。また、リスト内の動画が連続して再生されることも特徴です。

再生リストは視聴者も作成できますが、投稿者自身が再生リストを作ることで、SEO対策としてより効果が表れるでしょう。再生リストは、動画の詳細画面で作成できます。

終了画面・チャンネルカードを設定する

終了画面・チャンネルカードを設定する

終了画面とは、動画の終わりに一定時間、ほかの動画などのカードを表示して視聴者を誘導する、チャンネル登録を促すなどができる機能です。エンドカードともよばれます。表示された動画などのサムネイルをクリックすると、ほかの動画やサイトへアクセスできるため、コンバージョンへのハードルが下がるでしょう。

チャンネルカードは、自分のチャンネル以外の関連したチャンネルに誘導したい場合に用いられます。画面の右上に表示されるもので、任意のタイミングで表示させることが可能です。自分のサブチャンネルなども誘導の対象になります。

タイムスタンプを付ける

タイムスタンプ

タイムスタンプは、指定した時間から動画を視聴できるように動画のコメント欄や概要欄に設定できるリンクのことです。タイムスタンプを付けることで、視聴者が見たい場面にすぐ飛ぶことができるようになります。

特に長尺の動画の場合は、タイムスタンプを付けるとよいでしょう。タイムスタンプは、ユーザーエクスペリエンスの向上、SEOの機会を最大化させるために非常に重要です。

サムネイルを魅力的なものにする

クリック率の高い動画は、おすすめ動画や関連動画に表示されやすくなります。

ユーザーは検索結果に並ぶ多くのサムネイルから再生する動画を選ぶため、人を惹きつける魅力的なサムネイルを設定することが大切です。魅力的かどうかはユーザーが決めます。そのため、自己満足で終わらせず、必ず効果検証をしましょう。

サムネイルには工数をかけるだけの価値があります。もし、思うようにクリック率が上がらない場合は、手間をかけてでも作成し直してください。

YouTubeのSEO対策 | 動画の分析と改善

ノートパソコンを指し話しているビジネスマン

動画の分析と改善について詳しく解説します。分析項目は、以下の5つです。

  • 視聴者の属性
  • 時間帯
  • 視聴者維持率
  • インプレッション・クリック率
  • 流入経路

YouTubeのSEO対策に関しても、数字をもとにPDCAサイクルを回すことが大切です。上記のデータは、後述するYouTubeアナリティクスで確認できるため、必ず活用しましょう。

視聴者の属性

Googleアカウントに登録されているデータをもとに、視聴者の属性(年齢・性別・地域)を把握できます。視聴者の属性を把握することで動画の方向性が明確になるため、効果的な施策・改善を行えるでしょう。

時間帯

ユーザーが自分の動画に滞在している時間帯を、グラフで把握できます。視聴される人気の時間帯を把握すれば、投稿のタイミングやSNSでの宣伝・ライブ配信の計画に役立つでしょう。

自分の動画のファンにとって最適なタイミングで投稿することは、動画の再生回数を伸ばすことにも繋がります。

視聴者維持率

視聴者維持率とは、ユーザーが動画をどのくらい継続して視聴したかを示す指標です。視聴者維持率が高ければ高いほど、ユーザーにとって価値のあるコンテンツということです。価値のあるコンテンツと判断されれば、おすすめや関連動画に表示されやすくなります。チャンネル登録者数の増加・リピートによる再生回数の増加などのメリットもあるでしょう。

視聴者維持率を上げるには、視聴者の興味が継続していたシーンや離脱が増えたシーンに注目して、それぞれの要因を分析することが効果的です。特に、離脱が増えたシーンにはどのような要因があるのか、分析して改善しましょう。

インプレッション・クリック率

インプレッションとは、サムネイルが1秒以上表示された回数を示します。つまり、検索結果・おすすめ・再生リストなど、どこかの画面にサムネイルが表示された回数ということです。

インプレッションのクリック率とは、インプレッションのうち、サムネイルがクリックされた回数を示します。クリック率が低い場合はユーザーが関心を示していないということなので、タイトル・サムネイルを改善しましょう。

流入経路(トラフィックソース)

流入経路は、トラフィックソースともよばれ、ユーザーがどのような経路で自社のチャンネルの動画にアクセスしてきたかを指します。各トラフィックソースの定義は、以下のとおりです。

  • ブラウジング機能
  • チャンネルページ
  • 関連動画
  • YouTube検索

それぞれ解説します。

ブラウジング機能

ブラウジング機能とは、視聴者のこれまでの視聴履歴から、視聴者のトップページ・再生履歴・登録チャンネルなどの画面におすすめ動画を表示する機能のことです。

ブラウジング機能の流入の多くはトップページからなので、ブラウジング機能からのアクセス=トップページからのアクセスと認識して問題ないでしょう。トップページからの流入は、最も重要なトラフィックソースといえます。

チャンネルページ

自動生成したトピックごとのチャンネルページから動画が再生されると、カウントされます。

関連動画

関連動画とは、再生されている動画の横や、動画再生後に表示される動画のことです。人気動画の関連画面に自社の動画が表示されると、再生回数が伸びる大きな要因となるでしょう。

YouTube検索

検索窓でキーワードを検索後、フィードの表示された動画がクリックされるとカウントされます。どんなキーワードで検索されたのかは、ツールで確認できます。

YouTubeのSEO対策に活用できるツール

パソコンとタブレットのシステム環境

YouTubeのSEO対策にはツールが必須です。前項で解説した5つの分析項目はYouTubeアナリティクスで確認できますが、ほかのツールを活用することでより深い分析が可能になります。ぜひ複数のツールを活用しましょう。おすすめのツールは、以下の5つです。

  • vidIQ Vision for YouTube
  • YouTubeアナリティクス
  • NoxInfluencer
  • ラッコキーワード
  • Googleキーワードプランナー

それぞれ解説します。

vidIQ Vision for YouTube

vidIQ Vision for YouTubeのHP画像

vidIQ Vision for YouTubeは、Google Chromeの拡張機能でYouTube公認のツールです。多くのクリエイターに利用されています。vidIQ Vision for YouTubeでは、主に以下のデータを収集できます。

  • SEOスコア
  • 再生回数、再生時間
  • 高評価数、低評価数、割合
  • タグ
  • チャンネル登録者数のランキング
  • キーワード調査

ほかにも、SEO対策に役立つ詳細なデータの確認が可能です。無料で利用できるため、ぜひ活用しましょう。

YouTubeアナリティクス

YouTubeアナリティクスの画像

YouTubeアナリティクスは、自社のチャンネル内にある「YouTube Studio」からアクセス可能な無料で利用できるツールです。YouTubeアナリティクスでは、主に以下の分析が可能です。

  • 視聴者の属性
  • 時間帯
  • 視聴者維持率
  • インプレッション・クリック率
  • 流入経路

上記の情報は動画・チャンネルの質を高める重要な指標となるため、YouTubeアナリティクスを積極的に活用して運営に活かしましょう。

NoxInfluencer

NoxInfluencer

NoxInfluencerは、自社のYouTubeチャンネルの分析に加え、競合チャンネルの分析が可能なツールです。無料で利用できますが有料プランもあるので、必要な分析項目に合わせて選びましょう。NoxInfluencerでは、主に以下の分析が可能です。

  • 登録者数の変化
  • 再生回数
  • 広告の推定収益
  • チャンネル登録者数のランキング
  • 競合チャンネルの分析

どのようなコンテンツがユーザーの興味・関心を刺激できるのか、データをもとに分析することは非常に重要です。競合チャンネルを徹底的に分析し、自社のチャンネル運営に活かしましょう。

ラッコキーワード

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、無料で使えるキーワードリサーチツールです。一瞬でキーワードについての必要な情報を収集してくれます。ラッコキーワードを使う基本的な流れは、サジェストを抽出し、抽出したサジェストからユーザーの役に立ちそうなワードなどを見つけます。

ラッコキーワードは無料で利用できますが、一部有料の機能や制限があるので注意してください。有料プランに入ることで、月間検索数の取得やより多くのサジェストが取得できるようになります。

AIによる提案回数や、各種キーワードの調査などが1日ごとに制限されていますが、有料プランを契約することで制限が解消されます。無料プランでも十分に使えますが、より不自由なく使いたい場合は有料プランを契約するとよいでしょう。

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、検索ボリュームを無料で調査できるSEOツールです。Googleアカウントさえあれば誰でも利用できます。Googleキーワードプランナーは、実際にGoogle広告で配信する予定のユーザー、またはすでに広告配信をしているユーザーへの提供が前提のサービスです。

無料で利用できますが、具体的な数値を見たい場合は広告配信をする必要があるため注意してください。

まとめ

YouTubeの再生が表示されたノートパソコン

今回は、YouTubeの具体的なSEO対策やおすすめのツールを解説しました。

SEO対策は奥が深く、施策を行ったからといってすぐに結果が出るわけではありません。施策を地道に続け、PDCAサイクルを回すことが大切です。

分析・改善を繰り返すことでユーザーのニーズを把握でき、有益なコンテンツを作成できるようになります。今後、ますます動画マーケティングの重要性は高まっていくと考えられます。今すぐSEO対策に取り組みましょう。

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