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【2022年版】Google(グーグル)マップに広告掲載で集客力アップ!ローカル検索広告とMEOの違...
2022年11月08日更新日:2024年04月19日
スマートフォンの普及が進むに従い、Googleを利用したローカル検索によって行きたい店舗や病院を探すユーザーが増えています。これに伴い、ネット集客において重要性を増しているのが、自店舗・自院のビジネス情報をGoogleマップ検索の上位枠に表示させる「MEO」や「ローカル検索広告」です。
今回の記事では、ローカル検索広告とMEOの特徴や使い分け方法についてご紹介します。
ローカル検索とは?
ローカル検索とは、検索ワードに含まれる地域名やユーザーの現在地に合わせて、検索結果を最適化させる仕組みです。例えば、Googleで「荻窪 ラーメン」というように場所に関する検索を行うと、ファーストビューにマップが表示されることがあります。
また、ユーザーの位置情報が取得されている場合には、場所名を入れなくても、「ラーメン」だけで近隣のラーメン店がマップ表示されます。
このように、その検索に適切な場所の情報を表示させる仕組みのことを「ローカル検索」といいます。
歯科医院におけるローカル検索の重要性
歯科医院において集患力を上げるためには、ローカル検索で上位に表示されることが非常に重要です。その理由としては、歯科医院をビジネスとして見た時の地域性の高さにあります。
多くの患者さんは通院しやすい近隣の歯科医院を選択しますので、広い地域に情報を発信するよりも、地域内のユーザーにターゲットを絞ったほうが効率的に集患アップにつなげることができます。
MEOとローカル検索広告はこのローカル検索において上位枠に表示されるための対策です。以下に詳しくご紹介していきましょう。
ローカル検索広告とは?
ローカル検索広告はローカル検索におけるリスティング広告のようなものです。ユーザーがGoogleやGoogleマップでローカル検索をした際に、自店舗・自院の情報を広告として表示することができます。
費用はかかりますが、MEO1位の店舗より上位の枠に表示されるため、ユーザーにビジネス情報を見てもらえる確率が高まります。その結果、集客・集患アップにつながるのです。
メリット
ローカル検索広告は、即効性や検索順位、コスト面などにおいてメリットがあります。早期に結果を出したい店舗・病院や、コストを抑えたい場合におすすめでしょう。
それでは、それぞれのメリットについて以下で解説します。
即効性、確実性が高い
ローカル検索広告は、設定をすればすぐに上位表示されます。そのため、即効性・確実性が高く、実績に繋がりやすい点がメリットでしょう。あまり知名度のない店舗・病院や新規開業する場合でも、時間をかけずに認知度を高められます。
MEO1位の店舗より上位の枠に表示される
Googleマップの検索結果では、ローカル検索広告が一番上位に表示されます。時間をかけてMEO対策をした店舗・病院よりも上位に表示できるのは、ローカル検索広告の大きな強みです。また、MEOのように順位変動もほとんどなく、予算さえあれば継続して上位表示させられます。
クリックされることで初めて課金されるため、余計な出費がかからない
ローカル検索広告は、クリック数に応じて費用が発生します。そのため、実績に繋がった分だけ費用を支払えばよく、無駄な出費が発生しません。費用対効果や、少ない予算の中で効率良く集客をしたい場合には、非常におすすめのネット集客・集患方法です。
デメリット
上記のとおり、即効性や表示順位などのメリットがあるローカル検索広告ですが、デメリットもあります。特に、長期にわたってローカル検索広告を運用する場合はデメリットも大きくなりがちです。
以下で、ローカル検索広告のデメリットを詳しく解説します。
費用がかかる
ローカル検索広告は、クリック数に応じて費用が発生します。地域や業種によっては費用がかさんでしまうケースもあり、ネット集客・集患にまったく予算が割けない店舗・病院には適していません。また、出稿を停止すれば上位表示されなくなるため、上位表示させるためには費用をかけ続けなくてはならないのです。
ただし、予算上限を設定できるので、クリック数増加によって予想外に費用が膨らんでしまうといったトラブルは回避できます。
クリック単価の設定によっては上位表示されない場合がある
ローカル検索広告を出稿する際、設定するキーワードに競合他社も広告を出していた場合は、より予算が高額な広告が優先的に上位表示されます。競合他社の出稿状況や予算によっては上位表示されないケースがあるのも、ローカル検索広告のデメリットです。この場合は、予算を増やすかキーワードを変更することで、上位表示できる可能性があります。
ローカル検索広告単体では出稿できない
ローカル検索広告を出稿する場合は、Google検索全体へ広告を出すかたちになります。ローカル検索広告(Googleマップでの広告)のみ出稿することはできないため、Googleマップ対策に特化したい店舗・病院にとっては、費用が無駄になりやすく、デメリットと言えるでしょう。
逆に、Google検索全体へ広告を出したい方にとっては、この点はあまり気にする必要はありません。
MEOとは?
MEO(Map Engine Optimization:マップエンジン最適化)は、Googleでローカル検索を行った際、結果画面上部に現れる「Googleマップ専用枠(MEOエリア)で上位に表示されるよう、検索アルゴリズムに則って最適化することを指す用語です。
MEOとSEOの最大の違いは、対策範囲の広さです。SEOは全国もしくは全世界が対象となりますが、MEOは特定の地域内で上位化することを目的としており、ローカルSEOと呼ばれることもあります。
メリット
MEO対策をすると、コスト面や手軽さといった点において多くのメリットがあります。新規で事業をスタートし、まだ予算がないケースにおいては、MEOはメリットが大きいネット集客・集患方法であるといえるでしょう。
以下で、MEO対策のメリットについて解説します。
自分で行う場合、費用がかからない
MEOはGoogleビジネスプロフィールを使って無料で始められるので、自分で行うのであればゼロコストで実施可能です。集客・広告にかける予算がない場合や、まだ売上のない新規事業の場合は、とても嬉しいメリットでしょう。継続して行う場合でも費用はかからないので、固定費を増やしたくない場合にMEOはおすすめできます。
Googleビジネスプロフィールのアカウントを取得するだけで気軽に始められる
MEOは、Googleビジネスプロフィールのアカウントを取得すればスタートできます。オーナー確認の審査はありますが、事業に関する書類提出や契約作業も必要ありません。こうした手軽さや継続のしやすさもMEOのメリットでしょう。
デメリット
MEOは低コストでスタートできる反面、即効性や検索順位などの点でデメリットがあります。早期に結果を出さなくてはいけない場面や、あまり手間をかけられない場合、こうしたデメリットの影響が大きくなるでしょう。
以下でMEOのデメリットを解説しますので、対策をスタートする前にぜひご覧ください。
効果が出るまでに数か月以上かかることもある
MEOは実施してもすぐに効果が出ず、半年〜1年ほど継続して対策しなくてはならないケースもあります。すぐに高い集客効果を出したい場合には、あまり適していないでしょう。また、地域に認知度の高い競合がいる場合や、すでにMEOを長期間やってきた競合がいる場合は、どれだけ対策をしても大きな結果が得られないこともあります。
こうした即効性のなさや不確実性はMEOの代表的なデメリットです。
アルゴリズムの変化により順位が変動する場合がある
Googleは、よりユーザーに有益な検索結果が出せるように、アルゴリズムを日夜改良しています。こうした改良によって検索順位が大きく変動するケースも多く、せっかく上位表示が取れても1〜2か月で上位から外れてしまうこともあるでしょう。
アルゴリズムが変更される度に対策をせねばならず、継続して上位表示させにくいのもMEOのデメリットです。
ローカル検索広告より下に掲載される
前述のとおり、ローカル検索広告はMEOよりも上に表示されるため、どれだけ努力してMEO対策をしても、広告があれば最上位表示されません。これは対策方法で変動するものではなく、MEOを行ううえでとても大きなデメリットでしょう。
しかし、ローカル検索広告が出稿されていないキーワードも多いため、地域や業種、対策キーワードによっては影響がないケースもあります。
ローカル検索広告とMEOの違いはなに?
ローカル検索広告とMEOの違いには、費用や対策期間、表示順位といった点があります。これらの違いをまとめると「自然検索か有料検索」と言い換えることもできるでしょう。
ローカル検索広告とMEOの違いを以下にまとめてみました。
主な対策 | 即効性 | 対策にかかる費用 | 表示される順番 | |
自然検索 | ・MEO ・SEO | 遅い | 無料※ | 有料検索より下 |
有料検索 | ・ローカル検索広告 ・リスティング広告 | 速い | 有料 | 自然検索より上 |
上記のように、ローカル検索広告とMEOではさまざまな違いがあります。
以下の項目では、自然検索と有料検索の違いなども含めてそれぞれ解説しますので、ぜひご覧ください。
自然検索か有料検索か
検索結果に表示されるもののうち、広告枠に該当するものを「有料検索」、それ以外を「自然検索」と呼びます。本記事のテーマであるローカル検索広告とMEOを分類すると、MEOは自然検索、ローカル検索広告は有料検索に含まれるものです。上記の表にあるとおり、有料検索(ローカル検索広告)は費用さえかければ早く効果が出て、自然検索よりも上位に表示させられます。
しかし、昨今は有料検索エリアをユーザーが読み飛ばすケースもあり、必ずしも上位表示させられれば良いというわけではなくなってきました。
即効性
MEOは対策を始めてから結果が出るまでに数か月〜半年ほどかかるのに対して、ローカル検索広告はすぐに効果が表れます。こうした即効性に関しては、ローカル検索広告が圧倒的に有利でしょう。
ただし、キーワードによってはそもそも検索するユーザーが少なく、ローカル検索広告を出しても効果が出にくい場合もあります。
対策にかかる費用
ローカル検索広告は、1クリックあたり50〜1,000円前後の費用がかかるのに対して、MEOは自力でやる場合は無料です。こうした費用面に関してはMEOが有利で、小規模事業者や予算がかけられない状況でも行いやすいでしょう。
しかし、MEOは対策業者を入れなくては効果が出にくい場合もあります。MEO代行業者を入れるとローカル検索広告以上に費用がかかるケースもあるため、こうした費用を考えるとMEOが必ずしも費用面で有利とは言えません。
表示される順番
表示される順番は、上記画像のようにローカル検索広告が最上位です。上位に表示されるほど閲覧されやすくなるため、こうした表示順位や視認性はローカル検索広告が有利でしょう。ローカル検索広告の場合、通常のGoogle広告に比べると広告であることが分かりにくく、読み飛ばされる心配が少ないのもメリットです。
また、同じキーワードで広告が複数出稿されていた場合、広告が多いほどMEOの表示件数は減ってしまいます。そのため、広告の多い人気キーワードではMEOで勝負できないケースもあるでしょう。
ローカル検索広告にかかる費用
ローカル検索広告は表示だけなら無料で、ユーザーが下記の行動を行った場合にクリック単価が課金されます。
- [場所の詳細を取得] のクリック
- [ルート検索] のクリック
- モバイルの Click-to-Call のクリック
- ウェブサイトのクリック
ワンクリックに対して最大支払える金額(入札単価)は自分で細かく設定することができます。以下に詳しくご紹介しましょう。
クリック単価と入札単価の違い
クリック単価と入札単価は混同されがちですが、同じものではありません。
- クリック単価:ワンクリックに対して実際に支払う金額
- 入札単価:ワンクリックに対して最大支払える金額
クリック単価は、基本的に入札単価以下となります。
順位の決定方法とクリック単価
ローカル検索広告では、広告自体の「品質スコア」も重要です。品質スコアは以下の3要素で決定されます。
- クリック率(CTR)
- 入札キーワードと広告文の関連性
- リンク先ページ内容の関連性やユーサビリティ
まとめると「ユーザーにとって有用かつ分かりやすい」ことが評価のポイントであり、これはMEO対策にも重要な要素なのです。ローカル検索広告だけではなく、Googleマイビジネスや自社サイトに関しても、この点を意識して作成するようにしましょう。
この「品質スコア」入札単価が掛け合わされて「広告ランク」が付けられ、その広告スコアが同じキーワードで入稿している競合サイトより上位の場合に広告が表示されます。広告ランクが同じ場合は、他社の入札額を上回るのに必要な最低金額が実際のクリック単価になるのです。
例えば自社が入札単価30円で最も高く入札しており、その次の他社が10円で入札していたとすると、実際のクリック単価は11円となります。このような仕組みにより、クリック単価は基本的に入札単価以下になるのです。
広告が表示されない原因としては、入札単価もしくは品質スコアが低いことが挙げられます。キーワードの「ステータス」の部分に原因が表示されますので、それを確認しつつ対策を行っていくと良いでしょう。
入札価格を細かく設定する
入札単価はさまざまな項目に分けて細かく調整することも可能です。特に検索行動を直接来店・来院に結び付けることを目的とする場合は、ターゲットとする時間帯や顧客属性を踏まえた調整を行うと効率良く情報を発信できます。
具体的には、以下のような項目で調整を行うことができます。
【1】地域
ターゲットエリア外のユーザー相手に広告を表示させても、来店・来院にはつながらない場合が多いです。地域によって入札単価を調整することで、ターゲットエリア内で表示を多く、エリア外では少なくすることができます。
【2】曜日と時間帯
営業時間外に広告を表示しても来店・来院につながりにくいうえ、問い合わせの電話を直接受けられないため、かえってユーザーからの評価が下がってしまうことにもなりかねません。
営業時間外の曜日・時間帯の入札単価を引き下げることで広告表示がされにくくなり、メリハリのきいた情報発信ができます。
【3】ユーザー属性
ユーザーがGoogleにログインしている場合は、年齢や性別といったユーザー属性による絞り込みも可能です。例えば「20代の女性」などターゲットが明確な場合は、対象となる属性のみ単価の引き上げを行うという使い方もできます。
【4】デバイス
PCやスマートフォンといった、デバイスでの調整をかけることも可能です。スマートフォンで検索してすぐに来店・来院という導線を想定している場合は、スマートフォンの入札単価を引き上げる、もしくはパソコンの入札単価を引き下げることを考えても良いでしょう。
ローカル検索広告の設定方法
ローカル検索広告の設定方法をご紹介します。手順自体は非常にシンプルで、以下の4ステップ(Googleマイビジネスの登録をすでに行っている場合は3ステップ)で完了します。
【1】Googleマイビジネスを登録する
Googleマイビジネスの登録を行い、店舗情報を設定します。詳細は以下をご参照ください。
関連記事:MEO対策は自分でできる?初心者でもすぐできる方法を解説
【2】Google広告アカウントの設定をする
続いてGoogle広告アカウントの設定をします。Google広告公式サイトへアクセスし、必要なデータを入力してアカウントを作成します。
Googleマイビジネスと同アカウントであれば初期状態でリンクされています。異なるアカウントでGoogleマイビジネスとGoogle広告アカウントを管理する場合は、Googleマイビジネスでリクエストの承認を依頼する必要があります。
【3】住所表示オプションを有効にする
Google広告アカウントの「広告表示オプション」の中の「住所表示オプション」を有効にし、自店舗・自院のマイビジネスの情報を設定します。
【4】広告配信の設定をする
広告を表示したいキーワードを選択して配信します。
なお、ローカル検索広告単体での出稿はできません。必ずリスティング広告と一緒に配信されますので、広告テキストの登録も併せて行っておきましょう。
集客効果を上げるためのMEOと広告の使い分け方法について
MEOとローカル検索広告は、いずれもローカル検索において自社の情報を上位の枠に表示させるための対策ですが、その内容や費用には大きな違いがありました。MEOとローカル広告を効率良く活用するためには、MEO対策を地道に行いつつ、状況に応じてローカル検索広告を取り入れることが重要です。
ローカル検索広告の活用例をいくつかご紹介しましょう。
オープン時に広く周知する
ローカル検索広告の最大のメリットは即効性にあります。特に新しくオープンした店舗や医院はMEOで結果を出すには時間がかかりますので、まずローカル検索広告によって優先的に検索上位に表示させると効率良く情報を発信できます。
顧客が増えればそれだけGoogleマイビジネスへの口コミが増え、自然とMEO対策にもつながります。
ターゲットに効率良く情報を発信する
先ほどご紹介したとおり、ローカル検索広告は項目ごとに細かく入札単価を調整することができます。特に来店・来院を増やしたいユーザーの地域・属性・曜日・時間帯などが明確に決まっている場合は、ローカル検索広告は非常に有効な手段になります。
競合と差をつける
エリア内に競合店舗・医院が数多く存在する場合、MEOだけでは上位表示が難しい場合があります。ローカル検索広告を利用すれば、MEO1位より上位の枠に表示させることができるため、競合と差をつけることができます。
まとめ
スマートフォンから今すぐ利用したいお店やサービスを検索し、そのまま来店・来院するという行動を取るユーザーが増えた現在、ローカル検索において上位枠にビジネス情報を表示させるための対策であるMEOやローカル検索広告は集客・集患アップのために非常に有効な手段です。それぞれに特徴やメリット・デメリットがありますので、その違いを押さえたうえで適切に活用していくと良いでしょう。
また、いずれの方法においても情報の充実化は必ず行いましょう。たとえ上位枠に表示されたとしても、Googleマイビジネスや自社サイトの情報が古かったり正確ではない場合は、ユーザーからの評価が得られず、来店・来院につなげることができません。クリックばかりされて集客率が増えず、余計な費用がかさんでしまうことにもなります。
Googleマイビジネス・ローカル検索広告・自社サイト・ポータルサイトなど、インターネット上に情報を掲載する際には、ユーザーのニーズに適合した正確かつ最新の内容になるように配慮しましょう。