MEO対策とは「Map Engine Optimization」の略で、マップエンジンの最適化を指します。
MEO対策を行うとユーザーがGoogleマップ上から自店舗や自院を探しやすくなるため、集客・集患アップにつながるでしょう。特に地域性の強いビジネスである歯科医院では、MEO対策を行うことでターゲットエリアでの検索上位に表示されやすくなるため、競合相手と差をつけることができます。
インターネットを使った対策と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、SEO対策やリスティング広告と比較すると費用も手間もかからず、初心者でも簡単に始めることが可能です。
今回は、MEO対策を自分で行うときの手順や注意点をご紹介します。
目次
MEO対策とは？
MEO対策とは「Map Engine Optimization（検索エンジン最適化）」の略で、主にGoogleマップ上での検索において上位表示されるために行う対策を指します。飲食店や美容院だけでなく、病院やクリニックなどもGoogleマップを用いて調べ、クチコミや画像などを比較して行く先を決める人が増加したため、MEO対策が重要視されるようになりました。
MEO対策で主に行うのは「Googleビジネスプロフィール」というツールを用いた対策です。Googleビジネスプロフィールでは、Googleマップ上に表示される自社サービスの概要や写真などを管理できるほか、クチコミへの返信や最新情報の投稿などを行うこともできます。
Googleビジネスプロフィールで編集できる各項目を検索エンジンに最適化し、検索結果上位を目指すのがMEO対策です。
MEO対策のメリット
MEO対策を行うと、集客・集患をするうえでさまざまなメリットがあります。SEO対策よりも早期に効果が現れる場合も多く、ネット集客で苦戦している方には非常におすすめの集客・集患方法です。
以下、MEO対策の具体的なメリットを3つご紹介します。MEO対策をするべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
検索結果画面における優位性が高い
Googleの検索結果画面の上部には、ローカルパックとよばれるGoogleマップ専用の表示場所が設けられています。MEO対策を行って上位表示されるようになると、ローカルパックに表示されます。つまり、MEO対策を行えば、Google検索においても上位表示される可能性が高まるのです。
SEO対策をして検索上位に表示させる場合、アクセス数はもちろん、ドメインパワーとよばれるサイトそのものの知名度も必要です。ドメインパワーは大企業ほど強いため、新規開設したサイトや小規模事業者はドメインパワーの点で不利になり、コンテンツ作成を頑張っても上位表示が困難なケースがあります。
MEO対策にドメインパワーは影響しないため、小規模事業者や開業してから間もない店舗・病院・クリニックでも、対策次第でGoogleマップ検索の上位に表示させることが可能です。Google検索での上位表示にもつながるでしょう。
潜在顧客や見込み顧客に対して効果的に訴求できる
Google検索を利用している方は「このエリアでこのサービスを提供している店や病院を探したい」というように、ニーズが明確化しています。自社・自院の存在や魅力を知ってもらえれば、来店・来院が見込めるでしょう。来店・来院見込みの高い顧客に対して効果的に自社サービスを訴求できることは、MEO対策の大きなメリットです。
東京駅周辺の焼肉店を探すのであれば「東京駅 焼肉」、渋谷の歯科医院を探すなら「渋谷 歯医者」など、「地名+サービス名」で検索をしたことがある方もいるのではないでしょうか。どこで何をしたいかが決まっている状態の顧客に訴求できれば、来店に結びつく可能性は非常に高いです。MEO対策は、SEO対策以上に集客・集患につながりやすいといえるでしょう。
正確かつ分かりやすく顧客に自社情報を伝えられる
Googleマップの検索結果を見ると、店名・写真・営業時間・サービスジャンル・電話番号・Webサイトなど、さまざまなビジネス情報が一覧で表示されるため、自社情報を分かりやすく伝えられます。
情報の更新はGoogleビジネスプロフィールから簡単に行えるため、休業情報や営業時間の変更なども即座に反映可能です。来店する際に知りたい情報を分かりやすく伝えられることも、MEO対策のメリットです。
検索順位はどうやって決まるの？
MEO対策を行う際に重要なのは、検索順位が決まる仕組みです。
SEO対策の場合、ドメインパワーやコンテンツの内容、権威性などが検索結果に影響しますが、MEO対策はコンテンツを投稿するわけではありません。何がどのように影響して検索順位が変動するのか理解しにくいと思う方もいるでしょう。
Googleマップの検索順位を決定づける要素については「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法『ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み』」で「関連性」「距離」「視認性の高さ」と明確に公表されています。3つの要素について詳しく解説するので、MEO対策の参考にしてください。
関連性
関連性とは、検索語句とビジネスプロフィールが合致する度合いを指します。充実したビジネス情報を掲載すると、ビジネスについてのより的確な情報が提供されるため、プロフィールと検索語句との関連性を高めることができるでしょう。
距離
距離とは、検索語句で指定された場所から検索結果のビジネス所在地までの距離を指します。検索語句で場所が指定されていない場合は、検索しているユーザーの現在地情報に基づいて距離が計算される仕組みです。
視認性の高さ
視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名をもつお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなるのです。
ビジネスについてのWeb上の情報（リンク、記事、店舗一覧など）や、Googleでのクチコミ数とスコアも検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く、評価の高いビジネスはランキングが高くなるでしょう。Web検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化（SEO）の手法も適用できます。
MEO対策は自分でできる？
MEO対策は、SEO対策やリスティング広告の作成など、ほかのWeb対策と比較するとハードルが低く、自分で行うことも十分可能です。
MEO対策を自分でできる主な理由として、以下の5点が挙げられます。
簡単に始められる
SEO対策やリスティング広告は、自社サイトや広告の作成から始める必要があるため、自力で行うのは困難です。
MEO対策は、Googleビジネスプロフィールにビジネス情報を登録するだけで始められます。MEO対策を始める手順は、のちほど詳しくご紹介します。
費用がかからない
Googleビジネスプロフィールへの登録は無料であり、使用料もかかりません。MEO対策を行ううえで便利な対策ツールも、無料もしくは安価で多く出回っています。
通信費や人件費・撮影用の資材費などはかかりますが、ほかのWeb対策と比べると遥かに低いコストで行えるのです。
やるべきことが明確である
MEO対策を始めたあと、やるべきなのは店舗情報を充実させることです。営業時間やサービスの種類などの店舗情報をもれなく登録する、クチコミに返信するなど、SEO対策に比べるとやるべきことは限られています。
何から手をつければよいかわからないという状態になりにくく、SEO対策に比べると自分で行いやすいでしょう。専門的な知識があったほうがスムーズに対策を行えますが、簡単な動画・画像の撮影であれば特別な技術も必要なく、手軽に取り組めます。
競合相手が少ない
SEO対策やリスティング広告の場合、競合相手は日本中、場合によっては世界中に広がるため、対策の成果が出ないことも多いでしょう。
MEO対策の競合相手は、地域内の同業他社に限られます。また、MEO対策は比較的新しいWeb対策なので、実施している店舗やクリニックはまだ多くありません。競合相手が少なく、効果（検索結果の上位表示）が出やすい点もMEO対策のメリットといえます。
デザイン力がなくても取り組める
自社サイトや広告、ランディングページはデザインが非常に重要です。ユーザーの目を引くようなインパクトのあるセンスのよいデザインでなければ、よいイメージをもってもらえません。
Googleビジネスプロフィールはテンプレートに情報を入力するだけなので、どの店舗・医院もデザインは変わりません。デザイン力がなくても、こまめに情報更新をすることで競合他社と差をつけられます。
MEO対策を自分で行うデメリット
MEO対策はあまり費用がかからず、技術がなくても取り組めるというメリットがありますが、その反面手間がかかるというデメリットがあります。以下、MEO対策を自分で行うデメリットを詳しく確認しましょう。
時間や手間がかかる
MEO対策は手軽に始められますが、結果を出すためにはこまめに更新しなくてはなりません。MEO対策の効果が現れるまでには、3か月～半年程度必要です。
特にMEOに対する知識が少ない状態から始めると、結果が出るまでに多大な手間や時間がかかるでしょう。
常に最新情報を追い続ける必要がある
MEOのアルゴリズムや業界のトレンドは、常に変化を続けています。MEO対策で効果を出すためには、常に最新の情報にアップデートし、Googleからの高評価を得られるようにユーザーのニーズを満たせる更新をしなくてはなりません。
外注した場合は、情報を獲得するノウハウに秀でたプロから最新情報を提供してもらえます。自社でMEO対策を行う場合、担当者が常に最新情報をキャッチする必要があり、業務負担が大きくなるでしょう。
人件費がかかる
MEO対策は、単にGoogleビジネスプロフィールに情報を書き込めばよいというわけではありません。記事や写真の定期的な投稿、最新情報への更新、クチコミの管理や返信、効果測定、競合分析、SNSや公式サイトへの紐づけなど、多大な作業が必要です。
MEO対策に注力するのであれば、ほかの業務を行う社員に兼任してもらうのではなく、専任の担当者をつける必要があるでしょう。人件費がかさみ、代行会社に依頼するよりもコストがかかる可能性があります。
MEO対策を自分で行うときの手順
MEO対策を自分で行うときの手順は、以下のとおりです。
1.Googleビジネスプロフィールの登録状況を確認する
事前準備として、店舗名をGoogleで検索して自店舗のビジネス情報がすでにGoogle上に存在するかどうかを確認しましょう。開業してからある程度時間が経っている場合は、登録されているケースが多いです。
登録されている場合は「2.ビジネス管理の権限を得る」、登録されていない場合は「3.Googleビジネスプロフィールに登録」へ進んでください。
2.ビジネス管理の権限を得る
登録されている場合は、「このビジネスのオーナーですか？」の表示をクリックし、オーナー権限付与の依頼をGoogleに行います。電話・メール・ハガキのいずれかでオーナーであることをGoogleに証明することで、ビジネス管理の権限を得られます。
認証が終わったら「4.店舗情報を設定する」へ進みましょう。
3.Googleビジネスプロフィールに登録する
登録されていない場合は、Googleビジネスプロフィールにて以下の手順で登録を行います。
- トップページの「今すぐ管理」をクリックする
- 「Googleにビジネス情報を追加」をクリックしてGoogleアカウントでログインする
数名のスタッフで管理する場合、店舗用のアカウントを作成してログインすると管理をスムーズに行えます - 基本情報を登録する
ビジネス名・実店舗の有無・住所・商品配達や出張型サービスの有無・サービスの提供地域などを登録します - Webサイトと電話番号を登録する
- 「次へ」→「終了」をクリックする
公式サイトでも手続きの詳細が解説されていますので、参考にしてください。
4.店舗情報を設定する
Googleビジネスプロフィールの登録、もしくは権限の獲得が完了したら、店舗情報を設定しましょう。
基本情報の変更のほか、写真・動画の掲載など、正確な情報を数多く盛り込んでください。利用者に見つけられやすくなり、信頼性もアップします。
MEO対策を自分で行うときのポイント！
上述したとおり、MEO対策はGoogleビジネスプロフィールの登録と店舗情報の設定のみで簡単に始めることができます。
始めたからと放置するのではなく、さらなる充実を図らなければ本当のMEO対策にはなりません。意図せずルールを破っている場合や、利用者に不親切な内容になっている場合もあるでしょう。こまめに情報を確認し、修正やブラッシュアップを行う必要があります。
MEO対策を自分で行うときのポイントは、以下のとおりです。
正確な情報を提供する
開業時間や料金など、店舗情報が変更になった場合は必ず店舗情報を更新し、常に最新の情報を正確に伝えるようにしましょう。
また、自店・自院のホームページを所有している場合やポータルサイトへの登録を行っている場合は、すべての情報を統一してください。例えば、ホームページでは「White歯科クリニック」と記載しているのに、Googleビジネスプロフィールでは「ホワイト歯科クリニック」と記載されている場合、Googleに異なる店舗であると判断され、視認性が低下します。
店舗情報を掲載しているサイトをすべて確認し、店名や住所の表記（大文字・小文字・英語・カタカナなど）は必ず統一してください。
店舗情報に変更がある場合はすぐに更新する
Googleビジネスプロフィールにアクセスするユーザーは特に来店・来院動機が高いため、リサーチしたあとすぐに訪問することも少なくありません。
掲載情報が古くユーザー訪問時に移転している、臨時休業であるなどすると、せっかくの来店・来院の機会を逃します。ユーザーからの信頼を失うことにもつながるでしょう。悪いクチコミやクレームに発展することもあるため、大きな損失になるかもしれません。
Googleビジネスプロフィールに掲載する情報は常に最新かつ正確に保ちましょう。
こまめに情報を更新する
店舗・医院の情報が変わらないからと更新しないと、MEOの面で不利になります。更新の少ないビジネスプロフィールは、Googleに古い情報で信頼性に欠ける情報と判断され、検索順位低下の原因になるためです。
Googleビジネスプロフィールには「投稿」の欄があり、SNSのように利用できます。店舗であればイベントやセールの宣伝、クリニックであれば院内設備やスタッフの紹介、臨時休診の告知など、ユーザーに有益な情報を投稿しましょう。
キーワードを分析する
MEO対策において、キーワードの分析は非常に重要です。例えば歯科医院の場合、ターゲットエリアと併せて検索を行い（例：「広尾 歯科」「中目黒駅 歯医者」）、エリア内にどのような歯科医院があって、どのようなMEO対策をしているかを調べましょう。
どのようなキーワードに絞れば、競合相手と差別化できるかを考えられます。自院のアピールポイントが「ホワイトニング」だった場合は、積極的に「ホワイトニング」の言葉を店舗情報や公式サイトに盛り込むことで差別化を図れます。
あまりに不自然に多用し過ぎると、かえってMEOの評価を下げることになるので気をつけましょう。
画像・動画を掲載する
MEO対策の基本は、情報を厚くすることです。手軽でインパクトのある方法として挙げられるのが、画像・動画の掲載です。
映りのよい写真や動画などをGoogle ビジネスプロフィールに登録することで、利用者の目を引くことができます。
クチコミを増やす・クチコミに返信する
クチコミおよび高評価の数は、MEOの評価に直結します。できるだけ多くの人にクチコミを依頼しましょう。投稿されたクチコミに返信すると、利用者とのコミュニケーションの活性化につながります。
よいクチコミはもちろん、悪いクチコミに誠実に対応することも重要です。謝罪の言葉と今後の対応・改善策を伝えることで、ほかのユーザーにも好印象を与えられるでしょう。キーワードを入れてクチコミに返信することも、有効なMEO対策になります。
しかし、クチコミを獲得するために不正行為を行うとアカウント停止になる恐れがあります。ルールは必ず順守しましょう。
ガイドラインを遵守する
Googleビジネスプロフィールでは、掲載できる情報についてガイドラインが設けられています。
- 報酬を渡してよいクチコミを書いてもらうよう依頼する、担当者がアカウントを変えて何度もクチコミを書く
- 「駅から徒歩3分！インプラントなら〇〇歯科」というように、検索キーワードを盛り込んだ実際の医院名とは異なる名前を記載する
- 電話番号欄に事業拠点につながらない電話番号を記載する（歯科医院の場合、医院の電話番号ではなく院長の携帯電話の番号を記載するなど）
上記のような行為は規約違反となり、アカウント停止などの罰則を受ける場合があるので注意してください。
また、医療分野に関しては、厚生労働省が「医療広告ガイドライン」を定めています。
- 通常考えられる診療科名ではない診療科名（例：限定解除要件を満たさず「インプラント科」と掲載する）
- 医薬品医療機器等法で承認されていない医薬品による治療法
- 著名人との関連（例：俳優の〇〇さんも当院で治療を受けました）
上記のような記載はガイドラインに違反するため、6か月以下の懲役、または最大300,000円の罰金が課されます。
自分で対策を行う際はもちろん、代行を依頼する場合も業者が違反行為をしないよう確認しましょう。
成果測定を行う
漫然とMEO対策を行うだけでは、結果は出ません。対策による効果が現れているかを評価して改善を行う、いわゆるPDCAサイクルを回す必要があります。
Googleビジネスプロフィールには「パフォーマンス（旧：インサイト）」という機能があります。Googleマイビジネスの閲覧回数や、アクション（経路検索、電話、Webサイトへのアクセスなど）の回数、検索に使用されたキーワードなどの指標を確認できる機能です。
指標をもとに、対策キーワードや掲載内容の見直し、ターゲットの絞り込みなどの対策を行い、常にブラッシュアップを続けることが重要です。
自社サイトを充実させる
自社サイトやSNSも、MEOの評価対象になります。サイトやSNSを運用している場合は、そちらの質も向上させましょう。
特に気をつけたいのは、利用者が必要とする情報が載っているかどうかです。Googleのクチコミを分析し、利用者が何を求めているか・何を知りたいかを把握し、サイトやSNSに反映させましょう。
自社サイトやSNSとGoogleビジネスプロフィールをリンクさせ、媒体間の導線を充実させることも重要です。
ただし、Googleビジネスプロフィールにて、指定された箇所（Webサイト、予約リンク）以外にURLを掲載するのはガイドライン違反になるので注意しましょう。
サイテーションを獲得する
MEO対策におけるサイテーション（Citation：言及、引用）とは、他サイトにビジネス情報が掲載されることを指します。サイテーションを獲得すると視認性が高いと判断され、上位表示される確率が高まるでしょう。
サイテーションを獲得するには、Googleプロフィールを充実させることや掲載情報を統一すること、自社サイトやSNSの作成などをしっかり行う必要があります。特に、SNSは情報が拡散されやすいため、自社情報の露出アップに有効です。
情報メディアやポータルサイトへの情報掲載も、サイテーション獲得に役立ちます。
MEO対策は、Googleビジネスプロフィールを充実させるだけではなく、オンライン上の多くの媒体において自社情報を露出することが重要なのです。
自分だけで行うのが難しい場合は代行業者を利用しよう
MEO対策は、費用・手間・知識が比較的かからないWeb対策で、簡単に行うことができます。どうしても時間がない場合や、MEO対策に徹底的に取り組みたい場合は、代行業者を利用するとよいでしょう。
代行業者を利用する際に重要なのは、自分でできることとできないことを洗い出し、何を業者に頼みたいかを明確にすることです。自分でできることとできないことが不明瞭な状態では、自分でもできる作業や不要な作業に費用をかけることにもなりかねません。
例えば「SEO対策やリスティング広告作成も併せて行いたい」「マイビジネス掲載用のストリートビューや写真・動画をプロに撮影してもらいたい」「業者独自の順位計測システムを利用して対策を練りたい、もしくは提案してもらいたい」などの希望を挙げ、対応できる業者を選ぶとよいでしょう。
MEO代行業者に依頼するメリット
MEO代行業者に対策を依頼すると、自社では難しい対策を行ってもらえます。例えば、専用ツールを用いた詳細な分析や、分析結果に基づいた対策方針の洗い出し、具体的な対策の実施など、専門的かつ正確な対策を行ってもらえるでしょう。
代行業者に依頼すると、社員の負担軽減にもつながります。MEO対策では、定期的な情報の更新やクチコミの管理・返信、画像の投稿などさまざまな作業を行います。パフォーマンス（旧：インサイト）という分析画面を使って、MEO対策の結果を分析する必要もあるでしょう。
MEO対策に必要な作業を社員が行う場合、通常の業務と並行して対策を進めねばならず、大きな負担になります。業者に依頼すれば、社員の負担軽減にもつながるでしょう。
MEO代行業者に依頼するときの費用
MEO対策業者に依頼するときの費用相場は、月額20,000〜60,000円前後です。初期費用や追加対策費用が発生する場合もあります。最低契約期間が決まっている場合もあるので、依頼前に確認しましょう。
「成果報酬型」を採用している代行業者もあります。成果報酬型の場合、MEO対策費用相場は日額1,000円前後で「設定した条件（〇〇というキーワードで〇位以内など）を達成した日数×日額」で料金が確定します。成果報酬型の場合も最低契約期間が決まっている場合があり、早期に条件を達成すると想定以上に費用がかかる可能性があるでしょう。
悪質なMEO対策業者を見分けるポイント
MEO対策は比較的新しいWeb対策であり、手法は数多くあります。ガイドラインを無視した不正行為を行う悪質な業者もいるので、事前に対策内容や契約形態、ガイドラインの知識などをしっかり確認して契約しましょう。
契約を結んだあとも、業者が違反行為をしていないか、間違った情報を掲載していないかをチェックする必要があります。
悪質なMEO対策業者を見分けるポイントは、以下のとおりです。
営業電話を頻繁にかけてくる
営業電話を頻繁にかけてくるMEO対策業者には注意しましょう。実績がなく、強引な勧誘をしないと案件を取れないため、頻繁に営業電話をかけている可能性があります。
特に、一度断ったにも関わらず再度営業電話をかけることは違法です。断ったにも関わらず何度も勧誘してくる業者は、依頼したとしてもガイドラインを遵守しない、成果測定の方法が曖昧などの問題がある可能性が高いです。
ガイドラインを無視した対策を行う
「★5のクチコミを掲載します！」と謳う代行業者がいます。業者がアカウントを変えて何度もクチコミを投稿する、第三者に報酬を渡してクチコミ投稿を依頼するなどを行うと考えられますが、明らかなガイドライン違反です。
店舗名や院名を変えることもガイドラインに違反します。例えば、医院名が「ホワイト歯科」の場合、「ホワイトニングなら当院へ！ホワイト歯科」などへの変更を提案する業者とは契約しないでください。
違反行為であることを理解したうえで行う業者もありますが、ガイドラインを把握していない場合もあります。契約を結ぶ前に、Googleガイドラインを熟知しているか確認しましょう。
不明瞭な成果で報酬を求める
「成果が出なければ支払いは不要です」というMEO対策代行業者があります。一見疑わしく感じられますが先述した「成果報酬型」という契約形態の一つであり、こうした契約自体は問題ありません。
しかし、検索結果のみを提示し「3位以内に入ったので報酬をください」と求めてくる業者には注意が必要です。その検索結果が「いつ」「どこで」取得されたものなのかが不明瞭なうえ、一時的に順位を上げるために不正行為を働いている可能性があります。
店舗・医院の所在地でローカル検索をする事例が多いです。検索順位は距離に大きく依存するので、所在地で検索すれば高い確率で上位に表示されます。所在地で検索したスクリーンショットを依頼者に見せて「上位に表示されたので成果報酬をもらいます」と報酬を求めるのです。
MEO対策を依頼する際は、効果測定の判定基準や方法について、業者にしっかり確認しましょう。
MEO対策を格安で依頼できる代行業者
MEO対策を代行業者に依頼したくても、予算が少ないのでお金をかけられないケースは少なくありません。少しでも安く依頼したい方に向けて、格安でMEO対策を依頼できる対策代行業者をご紹介します。
MEO対策業者の選定に困っている方や、予算が多くないためにMEO対策を諦めている方は、ぜひ参考にしてください。
ウミガメ株式会社
弊社は、月額50,000円で広告掲載までご依頼可能なMEO対策代行業者です。
歯科医院での実績が多く、集客・集患に悩む歯科医院経営者の方には特に利用していただきたいと考えています。Googleビジネスプロフィールのページ構築だけでなく、素材写真の撮影やストリートビューの撮影なども行っているため、要望に合わせて幅広い対策を行うことが可能です。
MEO対策で悩まれている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
株式会社コーボー
株式会社コーボーのMEO対策は、初期費用0円でスタート可能です。予算に合わせて「成果プラン（日割700円）」と「月額プラン（月18,000円）」から料金プランを選択できます。
低価格なサービスながらも、利用実績3,500店以上、上位表示率86%（2021年9月時点）という実績があり、安心して利用できるでしょう。
株式会社Reyes
株式会社Reyesは、スタンダードプランが月額25,000円、成果報酬プランが日額1,000円と、格安の料金プランが魅力のMEO対策業者です。1地域1社限定となっており、エリア内の同業他社と同時並行して対策を行わないため、競合と差をつけることができます。
順位計測のみのトライアルプランは月額無料で利用できるので、順位計測だけ依頼したい方は検討してはいかがでしょうか。
株式会社ニュートラルワークス
株式会社ニュートラルワークスは、医療系・飲食系・ジムなど、さまざまな業種で対策実績があるMEO対策業者です。大手ネット広告代理店出身のエキスパート集団が、豊富な実績と経験を活かしてキーワード選定や適切な課題設定など効果的な対策を行ってくれます。
成果報酬型は1,000円から利用できるため、予算のない企業やクリニックでも利用しやすいでしょう。料金プランは成果報酬型と固定費用型から選択できるので、予算に応じてプランを選択できます。
株式会社ヒロタケ
株式会社ヒロタケは、成果報酬型で日額1,000円から依頼できるMEO対策代行業者です。契約期間は初回3か月と縛りが短く、利用しやすいでしょう。2023年9月現在は、1か月の月額上限が28,000円（税別）になるキャンペーンも行っています。予算を組みやすいので、MEO初心者に適しているでしょう。
MEO解析センター
MEO解析センターは、成果報酬型で日額500円という破格の料金でMEO対策を依頼できる代行業者です。独自の解析システムを開発しており、きめ細やかな解析に基づいた適切な施策を提案してくれます。地域を問わず日本全国をカバーしており、ビデオ通話によるフォローを受けることも可能です。
2023年9月時点では、1か月無料キャンペーンを実施しています。費用を抑えつつMEO対策を行いたい方は、相談するとよいでしょう。
TONOSAMA
TONOSAMAは1か月から契約可能、月額料金4,600円と、手軽に始められるMEO対策業者です。Instagramに投稿すると自動でGoogleビジネスプロフィールに連携されるサービスも付帯しており、MEO対策に重要な情報更新を簡単に行える点も魅力です。
格安でありながら、Googleビジネスプロフィール内での対策に留まらず、サイテーションの獲得などの外部対策も任せられます。
まとめ
MEO対策は比較的費用がかからず、誰でも手軽に取り組むことができます。特に周辺地域のユーザーの目に留まりやすくなるため、地域性の強い歯科医院にとっては非常に有効な対策です。競合相手に先んじてMEO対策を始めることで、優位に立つことができるでしょう。
MEO対策は始めることだけではなく、継続することが非常に重要です。こまめな情報更新、画像や動画の掲載、クチコミに対する誠実な対応などによって、ユーザーだけでなくGoogleからの信頼も獲得できます。より上位に表示されるようになるでしょう。
自分で行うのが難しい、プロにしかできない対策をしてほしいという場合は、代行業者への依頼を検討してください。代行業者に依頼する場合は、対策内容を確認し、誤った情報を掲載していないか、ガイドラインを守っているかを常にチェックしましょう。
MEO対策は、専門的な知識や技術はあまり必要ないですが、細やかさや誠実さが求められる対策です。できることから着実に進めて、上位表示を目指しましょう。