Googleローカルガイドとは、Googleマップを通して世界各地の情報を発信しているユーザーのことです。昨今はGoogleマップで観光スポットや人気店の情報を調べる消費者も多く、ローカルガイドが発信する情報も重要度が増しています。
本記事では、Googleローカルガイドとは何か、そしてローカルガイドになるメリットや特典には何があるかについて詳しく解説します。Googleローカルガイドに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
ローカルガイドとは?

Googleローカルガイドは、Googleマップにクチコミや写真を投稿して、各地の情報を発信しているGoogleユーザーを指します。

例えば、日本の代表的な観光地である「東京タワー」「金閣寺」「浅草寺」などをGoogleマップで検索すると、クチコミの上位にローカルガイドのクチコミが表示されるでしょう。このように、Googleマップを通じて各地の情報を案内してくれるのがローカルガイドです。
Googleローカルガイドは、ローカルガイドのページから登録するだけで、すぐに活動をスタートできます。ローカルガイドにはバッジが付与されますが、登録するだけでバッジがもらえるわけではなく、継続的な活動によってGoogleから認められた場合にのみローカルガイドバッジが付与されます。
ローカルガイドができる情報発信
ローカルガイドになると、クチコミや写真投稿をはじめとした各地の情報発信ができます。
投稿・発信できる主な情報は、以下のとおりです。
- 各地にある施設・観光スポットなどのクチコミ
- 5段階の評価(星マーク)
- 写真・動画の投稿
- 各地の質問に対する回答
- Q&Aへの返信
- 情報の編集
- 新しい場所に関する情報の追加
- 道路情報の追加
- 情報に間違いがないかの確認提案
- 場所リストの作成・公開
- 施設に関する説明の追加
上記のように、ローカルガイドとして発信・提供できる情報は多岐にわたります。こうした情報発信によって、自分が住んでいる地域や国、さらに世界各地に関する情報を充実させたり、よりユーザーが快適に情報収集できるようにするのがローカルガイドの役割です。
ローカルガイドになるとどんなメリット・特典があるの?

各地の施設や道路などに関して情報を発信する「Googleローカルガイド」ですが、ただ発信するだけではなく、発信すればするほどメリットがあります。
ローカルガイドになることで得られるメリット・特典は、以下のとおりです。
- レベルによって、バッジが獲得できる
- Googleの新しい機能をいち早く体験できる
- ローカルガイドの公式活動に参加できる
- ローカルガイドのイベント(交流会)を主催できる
上記4つのメリット・特典について、この後の項目で解説します。ローカルガイドを深く知りたい方は、ぜひご覧ください。
レベルによって、バッジが獲得できる
前述のとおり、Googleローカルガイドはレベル4以上になると、レベルごとにデザインされたバッジを取得できます。自分の頑張りが可視化されるバッジシステムは、ローカルガイドとして情報発信をする大きなメリットでしょう。また、ほかのローカルガイドと交流する際に、バッジはお互いの活動実績を知るためのツールとなります。こうした点において、レベルごとに付与されるバッジは、ローカルガイドとしての活動を行ううえでの魅力的な特典です。
なお、レベル4になってバッジが付与されると、Googleマップのクチコミ画面にバッジが表示されるため、自分のクチコミに注目を集めやすくなります。上位表示もされやすくなるため、自分が発信した情報がより多くの人に届き、役立つでしょう。
Googleの新しい機能をいち早く体験できる
Googleローカルガイドは、Googleの新しい機能を体験するための招待を受けられます。一般ユーザーよりも一足先に新技術を体験できるのは、ローカルガイドになる大きなメリットです。体験できる新機能はGoogleマップの機能に限ったものではなく、さまざまなサービスの機能を体験できます。新技術・新機能に興味がある方にとっては、とても魅力的な特典です。
なお、新機能が体験できるのは、ポイントを獲得してレベルアップしたローカルガイドに限られます。新機能を体験したい方は、まずクチコミや写真・動画の投稿などを通じて、ポイントを獲得しましょう。
ローカルガイドの公式活動に参加できる
2022年現在は新型コロナウイルス感染症の影響でストップしていますが、Googleではローカルガイド向けの公式イベントを毎年開催していました。こうしたイベントに参加できるのも、ローカルガイドになるメリットのひとつです。
イベントの参加には特定のレベルまで到達している必要がありますが、レベルや年齢、語学力などの条件を満たしているユーザーであれば公式イベントに参加できます。イベントの飛行機代やビザ代などはGoogleが負担するので、経済的な負担なくイベントに参加できるのはとても魅力的です。
ローカルガイドのイベント(交流会)を主催できる
公式イベントだけでなく、ローカルガイド自身がイベント(交流会)を主催したり、参加したりすることも可能です。Google主催のものでないため、イベントに関わる費用は自己負担となりますが、ローカルガイド同士で交流が図れるのも、メリットのひとつといえるでしょう。
交流会では、料理店巡りや地域の写真撮影会、地図編集会など、さまざまな活動が可能です。こうした交流会活動を通じて各地の理解を深めたり、より正確かつディープな情報発信ができるのも、ローカルガイドになるメリットでしょう。
ローカルガイドのレベルをあげるために!

ローカルガイドのレベルをあげるには、クチコミや写真などの投稿が必要です。クチコミや写真を投稿すると、投稿内容に応じてポイントを獲得でき、獲得した総ポイント数によってレベルが上がります。
以下では、投稿内容ごとに獲得できるポイントとポイント数ごとのレベルについて解説します。
ローカルガイドのレベルは1〜10の10段階
Googleローカルガイドには、投稿状況に応じてレベルが設定されています。レベルは、クチコミや写真の投稿によって獲得できるポイントの数によって決まり、ポイントに応じてレベル1〜10までレベルアップが可能です。
レベル | ポイント |
---|---|
レベル1 | 0ポイント |
レベル2 | 15ポイント |
レベル3 | 75ポイント |
レベル4 | 250ポイント |
レベル5 | 500ポイント |
レベル6 | 1,500ポイント |
レベル7 | 5,000ポイント |
レベル8 | 15,000ポイント |
レベル9 | 50,000ポイント |
レベル10 | 100,000ポイント |
引用元:ポイント、レベル、バッジについて
レベルに応じて大きく変わるのが、ローカルガイドが取得できるバッジです。
レベル1〜3はバッジが付与されず、レベル4になって初めてバッジが付与されます。レベル4からは段階ごとにバッジデザインが変わり、星形の角がレベル数に応じて増えていくため、星の角がいくつかでレベルが判断できるのがポイントです。
ポイントが獲得できる対象コンテンツは、全14種類
レベルアップに必要不可欠なポイントですが、これは投稿するコンテンツの数や内容によって異なります。具体的なポイント付与数は、以下のとおりです。
対象 | 貯まったポイント |
---|---|
クチコミ | 1件につき10ポイント |
200文字を超えるクチコミ | 1件につき10ボーナスポイント |
評価 | 1件につき1ポイント |
写真 | 1件につき5ポイント |
写真のタグ | 1件につき3ポイント |
動画 | 1件につき7ポイント |
回答 | 1件につき1ポイント |
Q&Aへの返信 | 1件につき3ポイント |
編集 | 1件につき5ポイント |
場所の追加 | 1件につき15ポイント |
道路の追加 | 1件につき15ポイント |
情報の確認 | 1件につき1ポイント |
有効なリストの公開 | 1件につき10ポイント |
説明(リスト内) | 1件につき5ポイント |
例えば、写真付きで200文字を超えるクチコミを投稿すれば、1件につき25ポイントが獲得できます。バッジ取得のラインとなる「レベル4」になるには250ポイント必要ですから、写真付きで200文字超えのクチコミを10件投稿すれば、レベル4に到達するという仕組みです。
効率よくポイントを獲得してレベルを上げるためには、クチコミや写真・動画の投稿だけでなく、その他の活動も重要です。例えば、修正が必要と思われる情報に関して確認の提案を行ったり、マップリストを公開したりするのも良いでしょう。特に、リスト公開では10ポイントを獲得できるので効率よくポイントが貯まります。旅行や外出をする頻度が多くない方でも、こうしたリストや質問回答などに関しては比較的やりやすいでしょう。ご自身のスタイルに合わせて、どのような活動をするか選択していくと、無理なくポイントを獲得できます。
Googleから提供されているヒントも参考に
Googleのヘルプセンターでは『優れたクチコミを書くためのヒント』や『優れた動画を制作するためのヒント』のように、優れた情報を発信するためのヒントも公開されています。
これからローカルガイドとして活動する方は、どのような情報を発信すべきか分からない方も多いでしょう。その場合は、こうしたヘルプがとても参考になります。特に動画や写真に関しては、どのように撮影や編集をすべきかが明確に説明されているので、初心者の方でも活用しやすくなっています。
ローカルガイドになるには?

Googleローカルガイドになるためには、ローカルガイドになるための条件を満たす必要があります。また、ただクチコミを投稿すれば良いわけではなく、ローカルガイドとして活動するための手続きが必要です。
以下では、ローカルガイドになるための条件と、手続き手順について解説します。
ローカルガイドになるための条件とは?
ローカルガイドになるための条件として、Googleでは以下の条件が設けられています。
【ローカルガイドになるための条件】
- 有効なGoogleアカウントを持っている
- 18歳以上である
- ローカルガイドの参加登録をしている
- 18 歳未満のユーザーの Google Workspace for Education アカウント、組織、ブランド、企業ではない
- 有料サービスを提供していない(ストリートビューの認定プロバイダとしてマーケティングを行っている場合などは、プログラム対象外)
ローカルガイドになるための手続き手順は?
ローカルガイドになるための手続きは、非常に簡単です。こちらのページから登録ができますので、以下の内容をご覧になりながら手続きをしてみてください。
ローカルガイドトップから、登録を開始する

Googleローカルガイドのトップページにアクセスし、画面中央の「始める」をクリックしてください。
都市名の選択と、規約同意を行う

「始める」ボタンをクリックすると、登録画面が表示されます。
まず「自分の都市」にお住まいの地域を入力して、自分の都市を入力しましょう。自分の都市を入力したら、プログラム利用規約と更新情報の受け取りに関して内容を確認し、問題なければ同意のチェックボックスをクリックします。
ローカルガイドの登録完了

Googleマップが表示されたら、登録完了です。
自分のアカウントページから、おすすめスポットについて情報を発信したり、各地の情報について修正提案をしたりしてみましょう。
まとめ

Googleローカルガイドは、各地の情報発信を通じてより多くのGoogleマップユーザーが快適に各地の情報を調べられるようにするための専門家です。クチコミや写真・動画だけでなく、道路情報や質問に対する回答などもでき、さまざまなかたちで情報発信ができます。旅行好きな方や情報発信をするのが好きな方、地域振興をしたい方にはぴったりではないでしょうか。
本記事を読んで興味を持った方は、ぜひGoogleローカルガイドへの登録をしてみてください。登録自体は無料で、登録作業もとても簡単に完了します。ぜひ、ローカルガイドの活動を通じて、各地の情報を発信してみましょう。