【2023年版】LINE公式アカウントの基本機能と作り方について解説!

ネットワークシステム

LINEは、日本国内で最もユーザー数が多いSNSアプリです。LINE公式アカウントの機能を活用した集客・販促を行うことで、高い効果が得られるでしょう。

今回は、LINE公式アプリの概要や機能、メリット・デメリット、導入事例などを詳しく解説します。LINE公式アカウントの詳細や作成方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

LINE公式アカウントとは?

スマートフォンとトークの吹き出し

LINE公式アカウントとは、LINE上で企業や店舗が公式アカウントを作成し、友だち追加してくれたユーザーにダイレクトにメッセージを送れるサービスのことです。新サービスやお得な情報をメッセージで送ることでユーザーの購買意欲を促進できるため、多くの企業が利用しています。

LINE公式アカウントは無料で利用可能です。アカウントを作成していない企業や店舗は、今すぐ登録しましょう。

LINE公式アカウントでできること

メールのアイコン

LNE公式アカウントでできることは、以下のとおりです。

  • メッセージ配信
  • 応答メッセージ配信
  • チャット機能
  • リッチメニュー
  • クーポン配布
  • ショップカード機能
  • ポイント管理
  • LINE VOOM投稿
  • LINEコール
  • レポート機能
  • 友だち追加広告
  • LINEで予約

それぞれ詳しく解説します。

メッセージ配信

メッセージ配信とは、友だちになってくれたユーザーに一斉にメッセージを配信できる機能です。属性で絞り込んで配信することや、配信を事前に予約することなどもできます。

応答メッセージ配信

応答メッセージとは、あらかじめ「ユーザーからこのメッセージがきたら、こう応答する」と設定し、メッセージを配信できる機能です。お客様からの問い合わせにスピーディーに対応できるでしょう。

チャット機能

チャット機能とは、友だちになってくれたユーザーと個別チャットできる機能です。ユーザーからメッセージやスタンプの送信があった場合のみ利用できます。自動応答の設定も可能です。

リッチメニュー

リッチメニューとは、公式アカウントとのトーク画面の下部に表示されるメニューのことです。ワンタップするとリンク先に飛べるので、購買・来店につながる導線を設定しましょう。

クーポン配布

クーポン配布とは、店側がクーポンを作成し配布できる機能です。割引率やクーポンデザインは店側が自由に設定できます。新規来店率やリピート率の向上に役立つでしょう。

ショップカード機能

ショップカード機能は、ポイントカードのようなものです。店独自のデザインでショップカードを作成できます。リピート率の向上に役立つのはもちろん、友だち追加を促す効果もあるでしょう。

LINE VOOM投稿

LINE VOOM投稿とは、主に写真や動画の投稿・閲覧、クーポンの配信などができる機能です。以前は「タイムライン」という名称でしたが、2021年11月より「LINE VOOM」 に変更されました。

LINEコール

LINEコールとは、LINE公式アカウントと無料で通話できる機能です。ビデオ通話も無料でできます。電話番号は使用しないため、流出などを心配する必要はありません。

レポート機能

レポート機能とは、友だちの追加数・リーチ数・ブロック数などのデータを確認できる機能です。レポート機能を参考に、アカウント運用のPDCAサイクルを回しましょう。

友だち追加広告

友だち追加広告とは、LINE公式アカウントの友だちを獲得するためにLINEアプリ内に広告を掲載できる機能です。多くのユーザーが使用している「LINEアプリ」内の広告は非常に効果が高いので、予算に余裕がある場合はぜひ利用しましょう。

LINEで予約

LNEで予約とは、LINE公式アカウントで予約を取れる機能です。ふだん利用しているLINE上で予約が完結するので、ユーザーにとって非常に便利な機能といえます。

LINE公式アカウントを活用するメリット・デメリット

コメント欄と手

LINE公式アカウントを活用するメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

LINE公式アカウントを活用するメリットは、以下のとおりです。

  • ユーザー数No.1のSNSアプリである
  • メッセージを読んでもらえる確率が高い
  • 集客・販促機能が充実している
  • 無料のため手軽に利用できる

それぞれ詳しく解説します。

ユーザー数No.1のSNSである

LINEは、国内No.1のユーザー数を誇るSNSアプリです。ユーザー数が多いということは、それだけ多くの人にアプローチできるということです。SNSマーケティングを行ううえで、LINEの活用は必須といえるでしょう。

メッセージを読んでもらえる確率が高い

メルマガの場合、メールをチェックしないユーザーも多いため読んでもらえる確率が低く、迷惑メールフォルダに入るとユーザーに到達すらしません。

LINEであれば、ユーザーにブロックされない限り確実にメッセージが届きます。LINEは毎日チェックするユーザーが多いため、メルマガよりも読んでもらえる確率が高いでしょう。

集客・販促機能が充実している

前述のとおり、LINE公式アカウントには集客や販促に便利な以下の機能が揃っています。

  • クーポン
  • ショップカード
  • 抽選
  • LINEで予約

これらの便利な機能を活用し、ユーザーの購買意欲を促進しましょう。

無料のため手軽に利用できる

LINE公式アカウントは無料で開設でき、コミュニケーションプランであれば利用料も無料です。コニュニケーションプランは1か月に1,000通まで無料でメッセージを送れるため、まずは無料(コミュニケーションプラン)で始めるとよいでしょう。

デメリット

LINE公式アカウントを活用するデメリットは、以下のとおりです。

  • LINEを使っていないユーザーには配信できない
  • 友だち追加してもらわないと配信できない
  • メッセージを送信してくれたユーザーとしかチャットできない
  • スマホユーザー以外への訴求力が低い

それぞれ詳しく解説します。

LINEを使っていないユーザーには配信できない

当然のことですが、LINEを使っていないユーザーには配信できません。自社商品のターゲットが高齢の方の場合、LINEを使っていない可能性もあります。違う集客方法を検討したほうがよいでしょう。

友だち追加してもらわないと配信できない

便利な機能が充実しているLINE公式アプリですが、友だち追加してもらわないと配信できません。店舗スタッフから声をかける、店舗内にポスターを設置するなど、友だち追加をしてもらう工夫をしましょう。

メッセージを送信してくれたユーザーとしかチャットできない

LINE公式アカウントでは、メッセージを送信してくれたユーザーとしかチャットできません。反応してくれたユーザーにクーポンや特典を用意するなど、ユーザーからメッセージを送ってもらう工夫をしましょう。

スマホユーザー以外への訴求力が低い

ガラケーはタッチ操作ができないため、LINE公式アカウントの便利な機能を最大限に活かすことができません。スマホユーザーが少ないターゲット(年齢層)の場合、LINE公式アカウントでの集客や販促は思ったような効果が出ないでしょう。

LINE公式アカウントを開設できない業種

黄色い机に置かれたばつ印のふだ

LINE公式アカウントのガイドラインに反する業種は、アカウントを作成できません。具体的には、以下のような業種です。

  • 医療:医療品を取り扱う企業など(クリニック・病院は可)
  • 出会い系:街コンイベント会社、相席居酒屋、ライブチャットなど
  • アダルト:性風俗店、メンズエステなど
  • 連鎖販売取引:ねずみ講、マルチ商法など
  • 販売方法:違法営業、不安・射幸心などを煽る営業など
  •  クレジットカード現金化:ショッピング枠現金化の情報発信など
  •  ギャンブル:オンラインカジノ、ギャンブルなど
  •  個人情報:個人情報販売など
  •  模倣品・海賊版:模倣品や海賊版の販売など

不安な場合は、あらかじめ「LINE公式アカウントガイドライン」を確認してください。

LINE公式アカウントの開設方法          

資料を指しているビジネスマン

LINE公式アカウントには「認証済みアカウント」と「未認証アカウント」があります。

「認証済アカウント」になると、友だち追加広告が利用できる、友だち検索結果に表示されるとなどのメリットがありますが、LINEの審査を通過する必要があります。「未認証アカウント」は審査不要なので、まずは手軽に利用してみたい企業や店舗は、未承認アカウントから始めるとよいでしょう。

LINE公式アカウントの開設方法は、以下のとおりです。

①開設ページにアクセスする

LIne公式アカウント開設ページ

LINE公式アカウントの開設ページにアクセスし「LINE公式アカウントをはじめる」を選択しましょう。

②アカウントを登録する

LINE登録画面2

アカウント登録のページで、現在使用しているLINEアカウントもしくはメールアドレスを利用してアカウントを登録します。今回は、メールアドレスを使用した登録方法を解説します。

③メールアドレスを入力して仮登録する

LINE登録画面

メールアドレス・名前・パスワードを入力し、登録作業を進めましょう。登録が完了したら「サービスに移動」というボタンをクリックして、アカウントの詳細情報を入力してください。

④アカウント作成画面で情報を入力する

アカウント作成画面

メールアドレスが登録できたら、LINE公式アカウントを作成するために必要な情報を記載します。アカウント名やユーザー名、業種などビジネスに関する情報を登録しましょう。

⑤管理画面にログインする

アカウントが開設できたら、管理画面にログインしましょう。管理画面にログインできたら、アカウントの登録は完了です。

管理画面からアカウントの基本情報を入力しましょう。

アカウントの基本情報

引用元:LINE for Business「LINE公式アカウントの作り方|開設の設定と運用方法

LINE公式アカウントの基本操作

パソコンから飛び出したDocumentを触る男性

LINE公式アカウントの基本操作や、さまざまな機能の使い方は、LINEの公式サイトに非常にわかりやすいマニュアルが掲載されています。ぜひ参考にしましょう。

LINE公式アカウントマニュアル

引用元:LINE公式アカウント マニュアル

LINE公式アカウントの開設・運用費用

電卓とメガネ

LINE公式アカウントの開設は無料ですが、運用費用はプランによって異なります。

提供されているプランは、以下のとおりです。

  • コミュニケーションプラン:無料
  • ライトプラン:5,000円
  • スタンダードプラン:15,000円

それぞれ詳しく解説します。

コミュニケーションプラン

コミュニケーションプランは月額無料のプランです。無料メッセージは200通までで、追加でメッセージを送ることはできません。

ライトプラン

ライトプランは、月額5,000円のプランです。無料メッセージは5,000通、追加でメッセージを送ることはできません。

スタンダードプラン

スタンダードプランは、月額15,000円のプランです。無料メッセージは30,000通までとなっており、追加メッセージの料金は、以下のとおりです。

スタンダードプラン

LINE公式アカウントのプランは月単位で変更できます。利用状況に合わせて、自社に最も合ったプランを選択しましょう。

引用元:【公式】LINE for Business

LINE公式アカウントを友だち追加してもらうためのポイント

KEYPOINTSと書かれたメモ帳とペンと電卓

前述しましたが、LINE公式アカウントは友だち追加してもらわなければ意味がありません。友だち追加してもらうためのポイントは、以下のとおりです。

スタッフから声をかける

メニューを伺う際やお会計の際に、友だち追加するメリットを伝えましょう。友だち追加してもらえる確率が上がります。スタッフから積極的に声をかけてください。

店頭POP・掲示物で告知する

卓上・メニュー・入口・レジ横など、目立つ位置に、友だち追加用のQRコードを印刷した掲示物を設置しましょう。ユーザーがメリットを感じれば、友だち追加してくれます。

友だち追加することのメリット(魅力)を感じる内容の掲示物を作成することが大切です。

LINE広告を運用する

LINE広告を運用して、友だち追加を促す方法もあります。LINEのトーク画面上部や関連サービスなど、適切な場所をアルゴリズムが判断し表示してくれます。

ターゲットを細かく設定して配信できるので、運用次第では費用対効果が非常に高くなるでしょう。新規ビジネスで認知度が低い場合に向いている手法です。

LINE公式アカウントの活用事例

手のひらの上にあるイラストの電球マーク

LINE公式アカウントを活用することで、大きな成果を得た事例が数多くあります。今回は、厳選した3つの事例をご紹介します。

株式会社アークミール

株式会社アークミール

株式会社アークミールは「ステーキのどん」「ステーキハウス フォルクス」「しゃぶしゃぶすき焼き どん亭」「ドン・イタリアーノ」の4ブランドを展開している会社です。

LINE公式アカウントを開設し「LINEで予約」を全店舗で導入したところ、最初の5日間で約650組から「LINEで予約」で来店予約をしてくれました。1店舗あたり平均10組程度が「LINEで予約」経由で来店している計算となります。そのあとも利用ユーザーは順調に伸びています。

参照元:LINE for Business 事例

有限会社味源

有限会社味源

有限会社味源は、菓子類・麺類・健康食品など、自社ブランド商品の製造・販売のほか、他社ブランドの企画や開発を行っている会社です。

開封・クリック率・経由売り上げが低迷しているメルマガに代わるツールとして、LINE公式アカウントを導入しました。セール前日の事前告知や当日午後のリマインド配信によってメッセージ経由の売り上げが5倍に増加しました。カードタイプのメッセージを活用したところ、リッチメッセージに比べてクリック率が2倍に増加し、メッセージ経由の売り上げが3倍となっています。

LINE公式アカウントを運用してから、売り上げの増加に加え、販売層の拡大にも成功した事例です。

参照元: LINE for Business 事例

霧島酒造株式会社

霧島酒造株式会社

霧島酒造株式会社は、芋焼酎「黒霧島」で知られる全国でも有数の焼酎メーカーです。

人口減少や若年層のアルコール離れにより、業界全体の売り上げが下降傾向にあるなかで、打開策としてLINE公式アカウントを導入しました。キャンペーンの応募チャネルをLINEに一本化し、友だちとの継続的なコミュニケーションを実施したところ、キャンペーン応募者の20~30代の割合が前年のキャンペーン時に比べ232%増加し、LINE公式アカウントの友だち数は約18万人を超えています。

売り上げはもちろん、 ユーザーのエンゲージメント強化にもつながりました。データを活用することで、今後の戦略にも影響を与えたよい事例といえるでしょう。

参照元:LINE for Business 事例

まとめ

ノートパソコンと吹き出し

LINEは、日本国内で最大の利用者数を誇るSNSサービスです。LINE公式アカウントを有効に活用できれば、集客・販促に絶大な効果があります。

自社でLINE公式アカウントを導入していない場合は、本記事の内容を参考に、今すぐ導入しましょう。

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