LINEは日本国内で最も多いユーザー数を誇るSNSアプリです。そのため、LINE公式アカウントの機能を活用した集客・販促を行うことで高い効果が得られるでしょう。
この記事では「LINE公式アカウントの詳細が知りたい」「LINE公式アカウントの作成方法が知りたい」という方に向けて、 LINE公式アプリの概要・機能・メリットとデメリット・導入事例などを詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。
目次
LINE公式アカウントとは?

LINE公式アカウントとは、LINE上で企業や店舗が公式アカウントを作成し、友だち追加してくれたユーザーにダイレクトにメッセージを送れるサービスのことです。新サービスやお得な情報をメッセージで送ることでユーザーの購買意欲を促進できるため、多くの企業が利用しています。
LINE公式アカウントは無料で利用できます。まだアカウントを作成していない企業や店舗は今すぐ登録しましょう。
LINE公式アカウントでできること

LNE公式アカウントでできること(主な機能)は、以下の通りです。
- メッセージ配信
- チャット機能
- リッチメニュー
- LINE VOOM投稿
- LINEコール
- レポート機能
- 友だち追加広告
- LINEで予約
それぞれ詳しく解説していきます。
メッセージ配信
メッセージ配信とは、友だちになってくれたユーザーに一斉にメッセージを配信できる機能です。配信の事前予約や、属性で絞り込んで配信もできます。
チャット機能
チャット機能とは、友だちになってくれたユーザーと個別チャットできる機能です。ユーザーからメッセージやスタンプの送信があった場合のみ利用できます。自動応答の設定も可能です。
リッチメニュー
リッチメニューとは、公式アカウントとのトーク画面の下部に表示されるメニューのことです。ワンタップするとリンク先に飛べるようになっているので、購買・来店に繋がる導線を設定しておきましょう。
LINE VOOM投稿
LINE VOOMとは、主に写真や動画の投稿や閲覧・クーポンの配信などができる機能のことです。以前は「タイムライン」という名称でしたが、2021年11月より「LINE VOOM」 に変更されました。
LINEコール
LINEコールとは、LINE公式アカウントと無料で通話できる機能のことです。ビデオ通話も無料でできます。電話番号は使用しないため、電話番号の流出などを心配する必要はありません。
レポート機能
レポート機能では、友だちの追加数・リーチ数・ブロック数などのデータを確認できます。レポート機能を参考に、アカウント運用のPDCAサイクルを回していきましょう。
友だち追加広告
友だち追加広告とは、LINE公式アカウントの友だちを獲得するためにLINEアプリ内に広告を掲載できる機能のことです。多くのユーザーが使用している「LINEアプリ」内の広告は非常に効果が高いので、予算に余裕がある場合はぜひ利用しましょう。
LINEで予約
LNEで予約とは、LINE公式アカウントで予約が取れる機能のことです。ふだん利用しているLINE上で予約が完結するので、ユーザーにとってとても便利な機能といえます。
LINE公式アカウントを活用するメリット・デメリット

LINE公式アカウントを活用するうえでのメリットとデメリットについて解説していきます。
メリット
LINE公式アカウントを活用するメリットは、以下の通りです。
- ユーザー数No.1のSNSアプリである
- メッセージを読まれる確率が高い
- 集客・販促機能が充実している
- 無料のため手軽に利用できる
それぞれ詳しく解説していきます。
ユーザー数No.1のSNSである
LINEは、国内No.1のユーザー数を誇るSNSアプリです。ユーザー数が多いということは、それだけ多くの人にアプローチできるということになります。SNSマーケティングを行ううえで、LINEの活用は必須といえます。
メッセージを読まれる確率が高い
メルマガの場合、そもそもメールをチェックしないユーザーも多いため読まれる確率が低く、迷惑メールフォルダに入ってしまうとユーザーに到達すらしません。
LINEであれば、ユーザーにブロックされない限り確実にメッセージは到達します。また、LINEは毎日チェックしているユーザーが多いため、メルマガよりも読まれる確率が高いといえます。
集客・販促機能が充実している
LINE公式アカウントには、集客や販促に便利な以下の機能が揃っています。
- クーポン
- ショップカード
- 抽選
- LINEで予約
これらの便利な機能を活用し、ユーザーの購買意欲を促進しましょう。
無料のため手軽に利用できる
LINE公式アカウントは開設無料で、フリープランであれば利用料も無料です。フリープランは1か月に1,000通まで無料でメッセージを送れるため、まずは無料(フリープラン)で始めてみましょう。
デメリット
LINE公式アカウントを活用するデメリットは、以下の通りです。
- LINEを使っていないユーザーには配信できない
- 友だち追加してもらわないと配信できない
- メッセージを送信してくれたユーザーとしかチャットできない
- スマホユーザー以外への訴求が弱い
それぞれ詳しく解説していきます。
LINEを使っていないユーザーには配信できない
LINEを使っていないユーザーには当然、配信できません。自社商品のターゲットが高齢の方であればLINEを使っていない可能性もありますので、違う集客方法を検討したほうが良いでしょう。
友だち追加してもらわないと配信できない
とても便利な機能が充実しているLINE公式アプリですが、友だち追加してもらわないと配信できません。店舗スタッフからお声がけしたり店舗内にポスターを設置するなどして、友だち追加をしてもらう工夫をしましょう。
メッセージを送信してくれたユーザーとしかチャットできない
LINE公式アカウントのチャット機能は、メッセージを送信してくれたユーザーとしかチャットができません。反応してくれたユーザーにクーポンや特典を用意するなどしてユーザーからメッセージを送ってもらう工夫をしましょう。
スマホユーザー以外への訴求が弱い
ガラケーはタッチ操作ができないため、LINE公式アカウントの便利な機能を最大限に活かすことができません。スマホユーザーが少ないターゲット(年齢層)の場合、LINE公式アカウントでの集客や販促は思ったような効果が出ないでしょう。
LINE公式アカウントの開設方法

LINE公式アカウントには「認証済みアカウント」と「未認証アカウント」があります。
「認証済アカウント」になると「友だち追加広告が利用できる」「友だち検索結果に表示される」といったメリットがありますが、LINEの審査に通貨する必要があります。「未認証アカウント」は審査不要なので、まずは手軽に利用してみたいといった企業や店舗におすすめです。
それでは、LINE公式アカウントの開設方法について解説していきます。
①開設ページにアクセスする

はじめにLINE公式アカウントの開設ページにアクセスし「LINE公式アカウントの開設(無料)を選択しましょう。
②「アカウントを作成」を選択する
以下のページに進むので「アカウントを作成」を選択します。

③アカウント登録する
続いて表示される下記のページにて、現在使用しているLINEアカウントもしくはメールアドレスを利用してアカウント登録します。

④管理画面にログインして完了
アカウントが開設できたら管理画面にログインしましょう。管理画面にログインできたら、アカウントの登録は無事完了です。
あとは管理画面からアカウントの基本情報を入力していきましょう。

LINE公式アカウントの基本操作

LINE公式アカウントの基本操作や、その他さまざまな機能の使い方については、LINEの公式サイトにとても分かりやすいマニュアルが掲載されています。ぜひ参考にしましょう。
LINE公式アカウントの開設・運用費用

LINE公式アカウントの開設は無料となっていますが、運用費用についてはプランによって違います。
プランは、以下の3つに分類されます。
- フリープラン
- ライトプラン
- スタンダードプラン
それぞれ詳しく解説していきます。
フリープラン
フリープランの月額料金は無料ですが、無料メッセージ通数は1,000通までとなっており、追加でメッセージを送ることはできません。
ライトプラン
ライトプランの月額料金は5,000円です。無料メッセージ通数は15,000通となっており、上限を超えても1通5円で追加メッセージを送れます。
スタンダードプラン
スタンダードプランの月額料金は15,000円です。無料メッセージ通数は45,000通となっており、追加メッセージの料金は以下の通りです。

LINE公式アカウントのプランは月単位で変更できるので、利用状況に合わせて自社に最も合ったプランを選択しましょう。
LINE公式アカウントを友だち追加してもらうためのポイント

スタッフからの声がけ
メニューを伺う際やお会計の際に「友だち追加するメリット」を伝えることで、友だち追加してもらえる確率がグッとあがります。スタッフから積極的に声をかけるようにしましょう。
店頭POP・掲示物で告知する
卓上・メニュー・入口・レジ横など、目立つ位置に「友だち追加用のQRコード」を印刷した掲示物を設置することで、ユーザーがメリットを感じれば友だち追加してくれるでしょう。掲示物は友だち追加することのメリット(魅力)を感じる内容であることが大切です。
LINE公式アカウントの活用事例

LINE公式アカウントを活用することで、大きな成果を得た事例がたくさんあります。本記事では、そのなかでも3つの事例に厳選してご紹介します。
株式会社アークミール
株式会社アークミールは「ステーキのどん」「ステーキハウス フォルクス」「しゃぶしゃぶすき焼き どん亭」「ドン・イタリアーノ」の4ブランドを展開している会社です。
LINE公式アカウントを開設し「LINEで予約」を全店舗で導入したところ、最初の5日間で約650組が「LINEで予約」を利用した来店予約がありました。これは1店舗あたり平均10組程度が「LINEで予約」経由で来店している計算となります。その後も利用ユーザーは順調に伸長しています。
有限会社味源
有限会社味源は、菓子類・麺類・健康食品など自社ブランド商品の製造・販売のほか、他社ブランドの企画や開発を行っている会社です。
開封・クリック率・経由売り上げが低迷しているメルマガに代わるツールとして、LINE公式アカウントを導入しました。セール前日の事前告知や当日午後のリマインド配信によりメッセージ経由の売り上げが5倍に増加し、カードタイプのメッセージを活用したところ、リッチメッセージに比べてクリック率が2倍に増加しメッセージ経由の売り上げが3倍となりました。
LINE公式アカウントを運用してから、売り上げの増加に加え、販売層の拡大にも成功しています。
参照元: LINE for Business 事例
霧島酒造株式会社
霧島酒造株式会社は、芋焼酎「黒霧島」で知られる全国でも有数の焼酎メーカーです。
人口減少や若年層のアルコール離れにより、業界全体の売り上げが下降傾向にあるなかで、その打開策としてLINE公式アカウントを導入しました。キャンペーンの応募チャネルをLINEに一本化し、友だちとの継続的なコミュニケーションを実施したところ、キャンペーン応募者の20~30代の割合が前年のキャンペーン時に比べ232%増加し、LINE公式アカウントの友だち数は約18万人を超えました。
売り上げはもちろん、 ユーザーのエンゲージメント強化にもつながり、データを活用することで今後の戦略にもつながる良い事例といえるでしょう。
まとめ

LINEは日本国内で最大の利用者を誇るSNSサービスです。LINE公式アカウントを有効に活用できれば、集客・販促に絶大な効果があります。
自社でLINE公式アカウントを導入していない場合は、本記事の内容を参考に、今すぐ導入しましょう。