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【2023年版】Google ビジネスプロフィール(旧:Google マイビジネス)を活用して集客を...
2023年01月04日更新日:2024年04月19日
Googleマップでお店や病院を検索すると、同時にその施設の情報も表示されます。こうした情報は、Google ビジネスプロフィールというツールを使用することで、ビジネスオーナーであれば誰でも無料で自店・自院の情報を掲載することができます。
Google ビジネスプロフィールは単に施設情報を掲載するだけではなく、写真や動画の投稿や、分析ツールを用いた閲覧数・検索数確認などができるツールです。このツールを活用することで認知度や好感度アップにつながり、集客力向上が期待できます。
今回の記事では、GoogleマップやGoogle ビジネスプロフィールを活用した集客のコツと注意点についてご紹介します。
Google ビジネスプロフィールの活用で高い集客力が見込める理由
Google ビジネスプロフィールは登録無料で、フォーマットに沿って情報を入力するだけで最低限の利用ができます。誰でも気軽に始めることができますが、集客力と費用対効果が高いWeb対策であるといわれています。
では、なぜGoogle ビジネスプロフィールに登録するだけで、集客アップが見込めるのでしょうか。その主な理由をご紹介します。
Googleマップに自社を表示できる
Google ビジネスプロフィールに登録すると、Googleマップ上に店舗・医院の情報が掲載されます。最近はスマートフォンが普及したこともあり、Googleマップを利用してお店を訪問するユーザーが増えています。Googleが2017年に行った調査によると、44%のユーザーがGoogleマップでお店を検索し、そのうち41%のユーザーが実際に来店しているという結果が出ています。Google ビジネスプロフィールに登録するだけで多くのユーザーの目に留まりやすくなり、集客率を上げることにつながります。
来店動機の高いユーザーに情報を提供できる
上記でご紹介したとおり、Googleマップを利用したユーザーの半数近くが検索後にそのまま来店していることからも分かるように、Googleマップのユーザーは「そのエリア内に現在いて、すぐにお店(医院)を利用したい」場合が多いです。そのため、Google ビジネスプロフィールを活用することで、来店・来院動機の高いユーザーに効率的に情報を提供することができます。
ユーザーの知りたい情報が一目で分かる
Google ビジネスプロフィールでは、店名・住所・電話番号・サイトのアドレスなど、ユーザーの知りたい情報を一覧で表示できます。そうすることで、ユーザーが情報を得やすく、利用につながる確率が高くなります。
自社サイトに誘導しやすい
Google ビジネスプロフィールには、自社サイトへのリンクを掲載することもできます。Googleマップの閲覧により店舗・病院に興味を持ったユーザーを自社サイトに誘導することで、来店・来院や予約といった行動につなげることが可能です。
競合と差をつけられる
Google ビジネスプロフィールの活用は、SEO対策やリスティング広告と比較すると新しいWeb対策であり、行っている店舗や病院はさほど多くありません。今から対策に取り組むことで、競合と差をつけることが可能です。
ローカル検索結果の順位を決める3つの要素
ローカル検索結果の順位を決める要素には、関連性・距離・視認性の高さの3つがあります。その中でも、関連性と視認性の高さは店舗・医院の対策によって改善できるものです。
以下で、順位決定に関わる3要素についてそれぞれ解説しますので、これからGoogle ビジネスプロフィールを活用していきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
関連性
関連性とは、ユーザーが検索したキーワードに対する関連度合いです。例えば「歯科 ホワイトニング」と検索した場合は、ホワイトニングを強みとしている歯科が上位に表示されます。
また、検索には地名を入れる場合も多くあり、その場合はその土地にある店舗・医院が表示されます。こうした関連性は、自店・自院のビジネスプロフィールにサービス情報や取扱商品などを詳細に記載しておくことで、よりさまざまなキーワードで関連性を高められます。
距離
距離は、ユーザーがいる場所と店舗・医院がある距離のことです。Googleマップでは、GPS情報やIPアドレスなどから、検索したユーザーの位置情報を取得し、検索結果に反映しています。そのため、例えば中央区日本橋本町にいるユーザーであれば、本町周辺の施設が表示されるのです。
この距離に関しては、Google ビジネスプロフィールの対策で変動させられない要素のため、ほかの要素に関して対策を行い、周辺にいるユーザーの検索上位に表示されるようにしていきましょう。
視認性の高さ
視認性の高さとは、その店舗・医院の知名度やWebサイトのアクセス数、口コミ件数などを指します。有名な店舗・医院ほど上位表示されやすいのです。そのため、新規オープンの場合や周辺に有名な競合がある場合は、この視認性の高さにおいて劣ってしまい、検索順位が上がりにくいケースがあるでしょう。
しかし、リアルでの知名度が劣っていても、WebサイトやSNSなどさまざまなネット集客方法を活用しネット上での視認性を高められれば、視認性と検索順位の向上に繋がります。
Google ビジネスプロフィールを活用して集客効果を出すための10のポイント
Google ビジネスプロフィールは、アカウント登録を行って基本情報を打ち込むだけですぐに始められます。
しかし、それはあくまでスタートであり、さらに集客効果を出すためにはこまめな修正や更新が必要です。Google ビジネスプロフィールを活用して集客効果を出すためのポイントを10点ご紹介します。
1.正確な情報を発信する
当然のことながら、情報は正確に入力しなくてはなりません。誤字・脱字はもちろんのこと、自社サイト・SNS・ポータルサイトなどで表記ゆれがあるとGoogleからの評価が下がり、Googleマップの検索上位に表示されにくくなります。
特に、NAPと呼ばれる以下の3点は、必ず表記を統一させておきましょう。
【1】N:Name(店舗・会社名)
例:「春風歯科クリニック」「はるかぜ歯科クリニック」
【2】A:Address(住所)
例:「1丁目2番地」「1-2」
【3】P:Phone(電話番号)
例:「06-6012-3456」「0660123456」
2.情報はこまめに更新する
Google ビジネスプロフィールの情報は、常に最新のものにしておきましょう。移転や営業時間の変更などが反映されていないと、ユーザーが利用を諦めてしまうだけではなく信用を失ってしまうことにもなります。また、そうした大きな変更がなくても、情報を定期的に更新することで検索結果の上位に上がりやすくなります。あとからご紹介する「投稿機能」を活用し、常に新しく魅力のある情報を発信するようにしましょう。
3.適切な対策キーワードを選定する
ユーザーがどのようなキーワードで検索しているかを調査し、そのキーワードを意識した情報を提供することで、Googleマップ検索の上位に表示されやすくなります。これを「キーワード対策」といいます。一般的に、ユーザーは「地域名_業種(サービス)」で検索しています。それぞれのキーワードについて注意すべき点を簡単にご紹介します。
【1】地域名
地域名は、都道府県・市町村(郡)・駅名のいずれかに設定する場合がほとんどです。また、都道府県となると範囲が非常に広くなるため、地域性の高いビジネスや競合の多い業種には向いていません。
上記3種のうち最もよく使われるのは駅名ですが、駅からの方角や距離によっては、自店舗・自院が対象範囲に入りづらいこともあります。駅名もしくは市町村(郡)と業種(サービス)で検索し、自店舗・自院が上位に入っているほうを対策キーワードとするとよいでしょう。
【2】業種(サービス)
業種は「レストラン」「カフェ」「歯科医院」といった範囲の広いものから、「ビストロ」「パンケーキ」「矯正歯科」といった具体的なニーズに絞ったものまで、さまざまな選択肢があります。範囲を広くすると検索数は増えますが、その分、競合も多くなり検索上位に表示されるのが難しくなります。
それに対し、具体的なキーワードにすると、検索数自体は少ないですがニーズの明確な層にアプローチできるため、来店・来院につなげやすくなります。ユーザーのニーズや自店舗・自院の強み、競合の多さなど、さまざまな視点からキーワードを選ぶことが大切です。対策キーワードを選定したら、Google ビジネスプロフィールや自社サイトに掲載する情報に、そのキーワードを意識して盛り込むことで検索上位に表示されやすくなります。
ただし、無意味にキーワードを羅列するなど不自然な使い方をすると、かえって評価が下がることがありますので、文脈を崩さない程度に使用しましょう。
4.インサイトを活用する
Google ビジネスプロフィールは情報や画像を発信すればそれでよい、というわけではありません。ユーザーからのフィードバックを分析し、そのニーズに応えられるようブラッシュアップしていく必要があります。その際に活用できるのが、Google ビジネスプロフィールが提供するインサイトというツールです。
インサイトを使うと、以下のような情報を得ることができます。
- 検索ユーザーがあなたのサービスをWeb上で見つけた方法
- Google上であなたのサービスを見つけるために使われた機能
- あなたのサービスを見つけたユーザーが次に取った行動
- 経路を調べたユーザーの出発点
- 直接電話したユーザーの曜日と回数
- リピーターの数
- 混雑する時間帯
- Google ビジネスプロフィールに追加された写真の閲覧数(同業他社との比較データ)
- Google ビジネスプロフィールに追加された写真の枚数(同業他社との比較データ)
上記の情報を分析することで、キーワード選定や投稿の内容を見直し、Google ビジネスプロフィールや自社サイトのブラッシュアップを行うことで、より集客力を高めることができます。
5.口コミの数を増やす
口コミの数が多ければ多いほど、検索結果の上位に表示されやすくなります。また、ユーザーは口コミを参考にして行く店や病院を決めますので、高評価の口コミがあれば選ばれやすくなります。口コミの数を増やすには、まず来店・来院したユーザーによいサービスを提供することが大切です。その後、以下のような方法で口コミを依頼するとよいでしょう。
- 会計時に口コミを依頼する
- 来店・来院のお礼をメールもしくははがきで伝え、併せて口コミを依頼する
いずれの場合も、Google ビジネスプロフィールのアドレスやQRコードを渡すことで口コミをしてもらいやすくなります。「サービス向上のため、率直な意見をお聞かせください」というような言葉を添えるとよいでしょう。
なお、口コミに対して報酬を渡すのは違反行為となりますので絶対にしないようにしましょう。違反行為については後ほど詳しくご紹介します。
6.口コミに返信する
もらった口コミは放置するのではなく、できるだけ返信するようにしましょう。返信を受けたユーザーは自分の意見が反映されたことを知り、よりよい口コミを投稿してくれる可能性があります。また、口コミを見た他のユーザーにも興味や好意を持ってもらえることから、新たな顧客の獲得にもつながります。
以下の点に気をつけて、効果的な口コミをするようにしましょう。
- 定型文ではなく、その口コミに沿った内容の返信をする
- キーワードを意識して盛り込むようにする
- 悪い口コミにも誠実に返信する
7.魅力的な画像や動画を掲載する
Google ビジネスプロフィールの情報を充実させるためには、文章だけではなく画像や動画を掲載することも重要です。
キャッチーな画像や動画はユーザーの目を引き、自店舗・自院の魅力を知らせるのに役立ちます。歯科医院であれば、外観・治療室・キッズスペースなどのアピールポイントになるような写真を掲載するとユーザーへの訴求につながります。また、院長やスタッフの写真を適度に掲載することで親しみを持ってもらえるという効果もあります。
8.投稿機能を活用する
Google ビジネスプロフィールでは、投稿機能を使ってさまざまな情報を発信することができます。飲食店であれば期間限定のメニューやキャンペーンの紹介などを掲載する、病院や歯科医院であれば受診に関わることや提供できる医療サービスについて掲載することで、ユーザーの興味を引き、来店・来院動機を高めることができます。
9.自社サイトとGoogle ビジネスプロフィールとの関連付けをする
先ほどご紹介したとおり、Google ビジネスプロフィールには、基本情報として自社サイトのアドレスを掲載することができます。それに加え、自社サイトにもGoogleマップの共有リンクやGoogle ビジネスプロフィールの地図情報を記載するなど、サイトからGoogle ビジネスプロフィールへの動線を作ることで、Google ビジネスプロフィールのアクセス数を上げることができます。その結果、Googleからの評価が上がり、Googleマップで上位に表示される可能性が高まります。
10.自社サイトのSEO対策をする
Google ビジネスプロフィールでの評価は、自社サイトの検索結果の掲載順位も考慮されます。そのため、自社サイトのSEO対策を行うことでGoogleマップでも上位に表示されやすくなります。主なSEO対策としては、先ほどご紹介したキーワードを意識し、それに関連したコンテンツを盛り込むこと、構造化マークアップ行うことなどが挙げられます。ユーザーのニーズに応える分かりやすいサイトを作り上げることで、検索エンジンの上位に上がりやすくなり、Googleからの評価もアップします。
Google ビジネスプロフィールの閲覧数と検索数
Google ビジネスプロフィールのインサイトでは、ビジネス情報の閲覧数や検索数などを確認できます。この閲覧数と検索数は意味が混同しやすいため、注意が必要です。
以下では、閲覧数と検索数の違いや、それぞれの確認方法について解説します。
閲覧数
閲覧数とは、自店・自院のビジネスプロフィールコンテンツが閲覧された回数を表します。
1回の検索でさまざまな店舗・医院を見比べる場合、ページを行き来しますが、例えば3往復して3回閲覧されれば、閲覧数は3となります。このように、閲覧したユーザー数と閲覧数に表示される数は異なり、例えば1ユーザーが5回閲覧する場合もありますので、注意しましょう。
検索数
検索数は、自店・自院情報について検索された回数を表します。
1検索でも複数回のカウントが入る閲覧数と異なり、検索数は1検索につき1回のため、閲覧数よりも検索数は少なくなるのが正常です。なお、検索数には「直接検索」と「間接検索」の2種類がありますが、店名・病院名で検索された場合は直接検索、「日本橋 歯科 矯正」などのキーワードで検索された場合は間接検索という扱いになります。
閲覧数・検索数を確認する方法
Google ビジネスプロフィールで閲覧数や検索数を確認する方法には、通常の操作画面だけでなく「レポートのダウンロード」を活用するのがおすすめです。この方法では、店舗・医院のビジネス情報に関して、閲覧数や検索数を一目で確認できます。
レポートのダウンロードをしたい場合は、ビジネスプロフィールマネージャーのメニューから『お店とサービス』を選択し、情報を知りたい店舗・医院のチェックボックスをクリックしたあと、右上『操作』から、インサイト→検索に関するインサイト→期間入力→ダウンロードの手順でダウンロードしましょう。
この一括ダウンロードは、特に複数の店舗・病院の情報を確認したい場合やデータをエクセルで管理したい場合などに便利です。また、インサイトが移行した影響で少し情報を管理しにくくなったと感じている方も、ひとまずこちらのCSVデータダウンロードを利用するとよいでしょう。
Google ビジネスプロフィールを活用して集客するときの注意点
Google ビジネスプロフィールは、無料で手軽に始めることができるというメリットがある反面、知識を学ばないまま取り組んでしまうことがデメリットになりえます。
Google ビジネスプロフィールにはガイドラインが設けられており、違反するとGoogleからの評価が下がるだけではなく、アカウントを停止させられてしまうことにもなりかねません。公序良俗に反した内容を掲載しないというのはもちろんのこと、高評価を得るための恣意的な行動も違反対象になります。始める前にガイドラインを読み込み、違反行為をしないようにしましょう。
また、MEO代行業者の中には、ガイドラインを熟知していない、もしくは知っていながら違反行為を行う業者も存在します。悪質な業者を見抜くためにも、ガイドラインの内容はしっかり理解しておくことが重要です。特に行いがちな違反行為を以下にご紹介します。
【1】ビジネス名に不適切なワードを盛り込む
「〇〇歯科」という院名であるにも関わらず「足立区で歯を矯正するなら〇〇歯科」などと、院名以外のワードを入れることは禁止されています。必ず正しい店舗名・医院名を記載するようにしましょう。
【2】ビジネスの説明に不適切な内容を盛り込む
以下のような内容はユーザーにとって不利益であるとみなされ、違反行為と判断される場合があります。
ユーザーの誤解を招く恐れがあるコンテンツ
例:掲載されている情報やサービスが実際のものとは異なっている
質が低い、関連性がない、または閲覧の妨げとなるコンテンツ
例:誤字や記号(顔文字含む)が多い、写真が不鮮明
- 過度な広告
例:特別キャンペーン・特別料金などの過度な強調
- リンクを含むコンテンツ
例:URL入力不可の欄に自社サイトのURLを入力する
- 不快に感じる、または不適切なコンテンツ
例:嫌がらせ・いじめ・差別にあたる内容や侮辱や卑猥な事柄を含むなど、人を不快にさせる内容を掲載する
【3】口コミを不適切な方法で集める
よい口コミを書いたユーザーに報酬を渡す、アカウントを変えて何度も口コミを書き込むなど、恣意的によい口コミを集める行為は違反となります。
まとめ
Googleマップで行きたいお店や病院を選ぶユーザーが増えている現在において、Google ビジネスプロフィールの活用はより重要性を増しています。Google ビジネスプロフィールのアカウントは無料で取得できるうえ、運用に費用や手間もさほどかからないため、手軽に始めることができ、集客力アップが望める費用対効果の高いWeb対策です。
しかし、集客力を上げたいがために不適切な行為を行うと、かえって評価が下がるだけではなく、最悪の場合アカウント自体を失うこともあります。ユーザーのニーズに応えた情報を正確に提供する、こまめに更新や口コミへの返信を行うなど、誠実で細やかな対応を行うことで、Googleとユーザー双方の評価を上げ、集客アップにつなげることができます。そのためにも、Google ビジネスプロフィールの仕組みやガイドラインはしっかり理解しておくようにしましょう。