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検索ボリュームとは?調べ方やキーワードの選び方についても解説!
2023年05月24日更新日:2024年04月19日
「キーワードの検索ボリュームって何?」「キーワードの調べ方や選び方がわからない」とお悩みの方はがいるのではないでしょうか。自社でサイト運営を行っていくうえで、キーワード選定は最も大切な要素といっても過言ではありません。いくらコンテンツの内容が素晴らしくても、キーワード選定を間違えると、思ったような集客効果は見込めないでしょう。
この記事では、キーワード選定における重要なポイントと、おすすめのツールについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
検索ボリュームとは
検索ボリュームとは、GoogleやYahoo!などの検索窓でキーワードが検索された回数のことをいいます。基本的に、Googleの検索ボリュームを参考に狙うべきキーワードを選定することが多いです。
検索ボリュームの分類
検索ボリュームは大きく分けて以下の3つに分類されます。
- ビッグキーワード
- ミドルキーワード
- スモールキーワード
検索ボリュームの分類は、Googleから正式に定義付けられたものではありませんが、多くのSEOマーケターが検索ボリュームを上記の3つに分類しているため、目安の一つとして覚えておきましょう。
ビッグキーワード
ビッグキーワードとは、1万回以上の月間検索ボリュームのキーワードのことです。例を挙げると、以下のような一語のキーワードが多い傾向にあります。
月間検索ボリュームは、分析ツール「Ubersuggest」にて調査した結果です。
ビッグキーワード(例) | 月間検索ボリューム |
---|---|
無料ゲーム | 100万回 |
クレジットカード | 24万6,000回 |
マッチングアプリ | 30万1,000回 |
不動産 | 24万6,000回 |
美容院 | 55万回 |
ビッグキーワードのなかには10万〜100万を超えるキーワードも存在するので、同じビッグキーワードでも大きな差があります。ビッグキーワードで検索結果の上位に表示されると多くのアクセスを集められますが、競合が多いため上位表示は難しいでしょう。
ビッグキーワードを狙うのであれば、自社サイトのコンテンツを充実させ、SEOに関するノウハウが身に付いたあとに取り組むことをおすすめします。
ミドルキーワード
ミドルキーワードとは、1,000〜1万回の月間検索ボリュームのキーワードのことです。ビッグキーワードとスモールキーワードの中間に位置し、主に以下のような2語の組み合わせのキーワードが多い傾向にあります。
ミドルキーワード(例) | 月間検索ボリューム |
---|---|
無料ゲーム 脳トレ | 3,600回 |
クレジットカード キャッシング | 5,400回 |
マッチングアプリ 体験談 | 1,900回 |
不動産 売却 | 9,900回 |
美容院 おすすめ | 1,600回 |
ミドルキーワードの場合、ユーザーの「検索意図」がある程度分かるので、検索意図に合った記事が書きやすくなります。また、ビッグキーワードと比べ、競合が少ないキーワードを見つけやすいのでおすすめです。
スモールキーワード
スモールキーワードとは、100〜1,000回の月間検索ボリュームのキーワードのことで、主に以下のような3語以上のキーワードや、ニッチなキーワードが該当します。
スモールキーワード(例) | 月間検索ボリューム |
---|---|
無料ゲーム 脳トレ 漢字 | 590回 |
クレジットカード キャッシング 返済 | 390回 |
マッチングアプリ 体験談 失敗 | 110回 |
不動産 売却 注意点 | 170回 |
美容院 メンズ 東京 | 140回 |
スモールキーワードは、ミドルキーワードよりも「検索意図」がわかりやすいので、より検索意図を満たした記事が書きやすいといえます。また、スモールキーワードは競合が少ない傾向にあるので、立ち上げたばかりのサイトでも検索上位を狙いやすいでしょう。
スモールキーワードで少しずつアクセスを集め、サイトを育てていくのが一般的なコンテンツSEOの手法です。
キーワードの選び方
キーワードを選ぶ際は、以下の流れで行いましょう。
- 自社のビジネスと関連性の高いキーワードを決める
- 上位表示が見込めるキーワードを選ぶ
それぞれ詳しく解説していきます。
自社のビジネスと関連性の高いキーワードを決める
はじめに、自社のビジネスと関連性の高いキーワードを決めましょう。
例えば、自社が「ホームページ制作」を行う会社であった場合、ホームページを作成してほしいユーザーを集客する必要があるので「ホームページ」「サイト制作」などがキーワードの候補にあげられます。
上位表示が見込めるキーワードを選ぶ
先ほど候補の例にあげた「ホームページ」はビッグキーワードに分類され、月間検索ボリュームは4万9,500回です。上位表示すれば多くのユーザーを集客できますが、競合が非常に強いので「ミドルキーワード」や「スモールキーワード」などの比較的ライバルの少ない上位表示が見込めるキーワードを選びましょう。
「ミドルキーワード」「スモールキーワード」は、この後にご紹介するツールを使用すれば、一覧で確認できます。例えば、有料ツールの「Ubersuggest」で「ホームページ」と検索すると、以下のようにキーワードの候補が一覧で表示されるためキーワード選定がとてもやりやすくなります。
ツールのなかには、競合の強さ(ドメインパワー)やキーワードの難易度を数値で示してくれるなどの機能があるので、ぜひ活用しましょう。 また、キーワード選定はツールだけに頼らず、実際にGoogleの検索窓に候補のキーワードを打ち込み、上位表示サイトを確認することが大切です。ツールの活用と併せて自身の判断力をあげていきましょう。
検索ボリュームの調べ方
検索ボリュームは、ツールを使用すれば簡単に調べられます。ツールには、無料と有料のものがあります。それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
無料ツール
検索ボリュームを調べるツールのなかで、おすすめの無料ツールは以下の4つです。
- キーワードプランナー
- aramakijake(アラマキジャケ)
- Keyword Surfer(キーワードサーファー)
- rishirikonbu.jp(リシリコンブ)
- ruri-co(ルリコ)
それぞれ、詳しく解説していきます。
キーワードプランナー
キーワードプランナーは、Googleが提供している無料ツールで、多くの方に利用されています。
キーワードプランナーで確認できる項目は、以下のとおりです。
- キーワードの月間検索ボリューム
- キーワードの競合性
- 広告の入札単価
- 関連性の高いキーワード
月間検索ボリュームや関連キーワード調査などの基本的な機能に加え、広告の入札単価も確認することができます。広告の入札単価とは、対象のキーワードで広告出稿を行った際の1回あたりのクリック単価のことで、広告運用を行う際はクリック単価を把握することが必須のため、広告運用を考えている方には特におすすめのツールです。
キーワードプランナーを使うには、Google広告のアカウントを作成する必要があるので、公式HPから登録しましょう。
aramakijake(アラマキジャケ)
aramakijakeは、SEOブログで有名な「SEOラボ」を運営している株式会社ディーボが提供しているツールです。
確認できる項目は、以下のとおりです。
- キーワードの月間検索ボリューム
- 関連性の高いキーワード
- 競合分析
aramakijakeは、月間検索ボリュームの確認などの基本的な機能に加え、競合分析もできます。Googleの検索結果は、競合ページとの相対評価によって順位が決まるため、競合ページを分析することはとても大切です。競合ページのURLとキーワードを入力することで「月間推定検索ボリューム」「現在の順位」が調べられます。
そのほか詳細については、公式サイトをご確認ください。
Keyword Surfer(キーワードサーファー)
Keyword Surferは、完全無料で使えるGoogle Chromeの拡張機能で、確認できる項目は、以下の通りです。
- キーワードの月間検索ボリューム
- 関連性の高いキーワード
- 競合分析(競合の月間検索数)
Keyword Surferは、Google Chromeの 拡張機能に追加するだけで設定が完了します。あとはいつも通りGoogle Chromeの検索窓にキーワードを入力すれば上記の項目を確認できるため、とても便利です。Google Chromeを使うときは常に関連キーワードの検索ボリュームが表示されるので、思わぬお宝キーワードに出会う確率が高くなるでしょう。
rishirikonbu(リシリコンブ)
rishirikonbuとは、北海道札幌市にある「株式会社ディーボ」が提供しているツールで、北海道の名産である利尻昆布(りしりこんぶ)がツール名となっています。
rishirikonbuで確認できる項目は、以下の通りです。
- SEO難易度チェックツール
- 関連語や候補キーワードの検索数
rishirikonbuのSEO難易度の調査は、3つのキーワードを同時に調べられるためキーワード調査の時短になります。サイト立ち上げ時のドメインパワーが弱いときは、SEO難易度の低いキーワードから攻めていきましょう。また、検索したキーワードの「関連後・候補キーワード」が一覧で表示され、それぞれの予想検索数も分かるので、ロングテールキーワードを使用したコンテンツ作成の際にとても役立つツールです。
そのほか詳細については、公式サイトからご確認ください。
ruri-co(ルリコ)
ruri-co(ルリコ)は、コンテンツマーケティング事業を手がけるCROCO株式会社の検索ボリューム調査ツールです。
検索ボリュームだけでなく、検索上位記事に使われているキーワードが調査できるのも特徴です。例えば「ホワイトニング」というキーワードの場合、関連キーワードである「ホワイトニングとは 歯科」や「オフィスホワイトニング 種類」といったキーワードが、上位10記事のうちどの記事に使用されているかが一覧で表示されるのです。
ruri-coで確認できる項目は、以下のとおりです。
- 検索ボリューム
- 検索上位記事
- 関連キーワードの類似率
- 上位記事における関連キーワードの使用状況
- 上位記事のタイトルにおける関連キーワードの使用状況
上位記事のタイトルに使われているキーワードに関しても、細かく調査できます。タイトルや本文にどういった単語を含めるべきか、どのような情報を入れ込むとよいかがわかり、充実した記事制作に役立つでしょう。
詳しくは公式サイトをご確認ください。
有料ツール
おすすめの有料ツールは、以下の3つです。
- Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
- ahrefs(エイチレフス)
- Keywordmap(キーワードマップ)
それぞれ、詳しく解説していきます。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
Ubersuggestは、アメリカの有名なデジタルマーケター(ニール・パテル氏)が提供しているツールです。
確認できる項目は、以下のとおりです。
- キーワードの月間検索ボリューム
- 関連性の高いキーワード
- SEO難易度
- SNSシェア数
- 競合サイト分析
- クリック単価
- メインスコア
Ubersuggestは、無料でも利用できますが回数や機能に制限があるため、有料プランがおすすめです。月額2,999円(税込)から利用できます。Ubersuggestの機能としては、キーワードの月間検索ボリューム調査などの基本的な機能に加え、分析したいサイトのURLを入力することで「被リンク調査」「ドメインの価値」「流入キーワード」など、さまざまな分析ができます。
そのほか詳細については、公式サイトをご確認ください。
ahrefs(エイチレフス)
ahrefsは、シンガポールに本社があるAhrefs社が提供しているツールで、全世界のデジタルマーケティング担当者に利用されています。
ahrefsで確認できる項目は、以下のとおりです。
- キーワードの月間検索ボリューム
- 関連性の高いキーワード
- キーワード難易度
- 被リンク数
- 競合サイト分析
ahrefsもUbersuggestと同じく、月間検索ボリューム調査のほか、分析したいサイトの「被リンク数」「ドメインの価値」「流入キーワード」など、さまざまな分析が可能です。また、ソーシャルメディアで話題になっているコンテンツも調査することができます。月額99ドルから利用可能なのも嬉しいポイントです。
そのほか詳細については、公式サイトをご確認ください。
Keywordmap(キーワードマップ)
Keywordmapは、株式会社CINCが2016年よりリリースしているツールで、以下の分析が可能です。
- キーワードの月間検索ボリューム
- ユーザーニーズ
- サイト流入
- 競合サイトとの比較
- 順位一括チェック
Keywordmapは50以上の機能があり、キーワードの月間検索ボリュームなどの基本機能はもちろん、競合サイトとの比較調査まで行うことができる万能ツールです。月額料金は、使用する機能によって料金プランが異なるため、提供元の株式会社CINCに問い合わせて、最適なプランを提案してもらいましょう。
そのほか詳細については、公式サイトをご確認ください。
検索ボリュームを活用したコンテンツ制作のポイント
検索ボリュームを調べても、活用方法を正しく理解していなければ意味がありません。ツールを使って調べた検索ボリュームが、どのようなことに役立つのかを理解して、コンテンツ制作に役立てましょう。
以下では、検索ボリュームを活用したコンテンツ制作のポイントを4つご紹介します。
費用対効果を考えるのに活用する
どれだけ良質なコンテンツを制作したとしても、そもそも誰も調べていない話題であったら意味がありません。
コンテンツ作成は、会社の認知度アップや店舗集客のために行うケースがほとんどです。制作にかけた時間に対して、見合った成果が得られるように「そのキーワードで上位表示を取れたら、どのくらい効果があるか」を把握しましょう。
ただし、検索ボリュームが少ないからといって、制作する意味がないわけではありません。例えば、検索ボリューム10,000の記事を10記事制作して、上位表示が取れずPVが伸びないより、検索ボリューム500の記事を10記事制作して、上位表示を獲得できたほうが効果があるためです。
検索ボリュームの多さだけにとらわれず、目標に対して現実的にどのくらい効果が得られそうかを考える指標として、検索ボリュームを活用しましょう。
自社サイトの現状を知る
自社サイトのドメイン(〇〇.comや〇〇.jpなど)が、検索エンジンからどのくらい信用されているかによって、選択すべきキーワードは異なります。前述のとおり、検索ボリュームの多いキーワードは競合も多く、信用度の低いサイトでは上位表示が困難だからです。
例えば、自社サイトがまだ立ち上げたばかりで、会社自体の認知度もあまり高くないのであれば、ミドルキーワードやスモールキーワードを選んだほうがよいでしょう。逆に、ミドル・スモールキーワードで上位表示を取れているのであれば、人気のキーワードを選んでも上位表示が期待できます。
自社サイトの現状を知るためには、ページごとの検索順位を把握したり、ドメインパワーを調べるのがおすすめです。自社サイトの現状を正しく理解し、最適なキーワードを選択しましょう。
タイトルとメタディスクリプションを最適化する
検索ボリュームの大小からキーワードを選定したら、タイトルやメタディスクリプションに対策キーワードを盛り込みましょう。
メタディスクリプションとは、検索結果に表示される説明文のことです。ページタイトルの下に表示される文章を、メタディスクリプションと呼びます。タイトルやメタディスクリプションに対策キーワードが含まれていないと、検索エンジンから「このキーワードに関連したページなのか」が判断されにくくなってしまいます。
上位表示を獲得するために、本文や見出しだけでなく、タイトルやメタディスクリプションにも対策キーワードを必ず盛り込んでください。
関連キーワードの検索ボリュームもチェックする
自分が調べたいキーワードだけでなく、関連キーワードの検索ボリュームも必ずチェックしておきましょう。
先ほどご紹介した検索ボリューム調査ツールの多くで、関連キーワードを提示する機能が搭載されています。また、ツールによってはキーワードごとの検索ボリュームも調べることが可能です。
関連キーワードの検索ボリュームを把握しておくと、コンテンツ制作時に「こっちのキーワードのほうがよさそうだ」と気付くきっかけになります。また「この情報も入れておこう」と情報の充実度を高めるのにも役立つでしょう。
まとめ
今回は、キーワード選定やおすすめの分析ツール、コンテンツ制作のポイントについて詳しく解説しました。
自社サイトを運営していくうえで、キーワード選定は最も大切な要素といっても過言ではありません。本記事を参考に、キーワードを選定する能力をコツコツと身につけていきましょう。