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検索クエリとは?キーワードとの違いや種類や確認・活用方法まで徹底解説!
2023年04月28日更新日:2024年04月19日
広告運用やSEO対策を行っている・これから始めてみようと思っている方で「検索クエリがよくわからない」「検索クエリの活用方法について知りたい」とお悩みの方も多いでしょう。
検索クエリにはさまざまな種類があり、ユーザーの検索意図も異なります。検索クエリについての理解を深め、分析・活用することで、広告運用やSEOで成果を出しやすくなります。
今回は、検索クエリの意味から活用方法まで徹底解説しているので、ぜひ最後まで目を通していただき、自社のマーケティングにお役立てください。
検索クエリとは?
検索クエリとは、Googleなどの検索窓でユーザーが実際に検索する際に使用した語句のことです。
広告運用では、自社の商品・サービスに興味のある顧客が入力する語句を予想し、キーワードを設定します。また、自社のオウンドメディア運営でも検索クエリを活用して記事の新規作成・追加(リライト)を行います。
検索クエリの「検索意図」を分析し「集客」「教育」「販売」それぞれの記事を強化することで、売上の向上が見込めるでしょう。
検索クエリとキーワードの違いは?
「検索クエリ」と「キーワード」は少し意味が異なります。
「検索クエリ」はユーザーが実際に検索する際に使用した語句なのに対し、「キーワード」はWebマーケティングの担当者が広告掲載やキャンペーンなどでユーザーをターゲティングするときに使用する語句のことをいいます。
マーケティング担当者は、検索クエリを徹底的に分析し、購買に繋がるキーワードを決定します。
ユーザーの検索意図を理解することの重要性
検索意図を理解するのは、充実したコンテンツ作りに欠かせません。
そもそも「検索意図」とは、ユーザーがどのような動機で検索したのかを表すものです。例えば「検索クエリ とは」という検索キーワードで検索した場合は「検索クエリについて知りたい」「コンテンツ作りへの活用方法が知りたい」などが、検索意図であると考えられます。
検索意図がわかれば、コンテンツを作る際にどのような内容を盛り込めばよいかが明確になります。また、検索ユーザーがほかに気になっていることを把握して、派生した内容を盛り込んだり、関連記事のリンクを設置したりするのにも役立つでしょう。
検索クエリから検索意図を読み取るのは、ユーザーにとって有益で、充実した内容のコンテンツを作るために必要不可欠といえます。
検索クエリの種類
検索クエリの種類は、ユーザーが検索する意図から以下の3つに分類されます。
- インフォメーショナルクエリ(情報型)
- トランザクショナルクエリ(取引型)
- ナビゲーショナルクエリ(案内型)
それぞれ詳しく解説していきます。
インフォメーショナルクエリ(情報型)
「インフォメーショナルクエリ」とは「Knowクエリ」ともよばれ、情報収集を目的に検索されるクエリのことです。
具体例としては、以下が挙げられます。
- チャーハン レシピ
- 筋トレ やり方
- 東京タワー 高さ
- Instagram タグの付け方
- バレーボール 人数
- ブラインドタッチ 練習方法
- マーケティング 意味
この「インフォメーショナルクエリ」が検索クエリのなかで最も多い割合となっています。
商品やサービスの購買には直接繋がらないものの、自社のオウンドメディアなどで、インフォメーショナルクエリを使った有益な記事を提供することで、認知度向上や信頼関係の構築が期待できます。
トランザクショナルクエリ(取引型)
「トランザクショナルクエリ」とは「Doクエリ」とも呼ばれ、商品・サービスの購買や資料請求などの具体的な行動を目的として使用されます。
具体例としては、以下があげられます。
- MacBook Pro 購入
- エアコンクリーニング 格安
- Amazon Prime 会員登録
- Kindle Unlimited アプリ ダウンロード
- アート引越センター 見積もり
- ミラブルプラス 販売店
- アクサダイレクト生命 資料請求
トランザクショナルクエリは購買に直結しやすいため、リスティング広告の運用では、トランザクショナルクエリのなかからキーワードを抽出し広告運用を行うことが多いです。
検索ボリュームが多く、購買に繋がりやすいクエリほど、入札単価は上がりやすいため、費用対効果をよく考えたうえで運用しましょう。
ナビゲーショナルクエリ(案内型)
「ナビゲーショナルクエリ」とは「Goクエリ」とも呼ばれ、特定のサイトに訪問したいという具体的な目的のあるクエリのことです。
具体的例としては、以下が挙げられます。
- Amazon
- サイゼリヤ
- ソフトバンク
- トヨタ自動車
- 代々木公園
- iPhone SE
企業・商品・サービスの知名度が高いほど、よく検索されるクエリです。
ナビゲーショナルクエリを使うユーザーは、サイトに直接アクセスすることで目的が満たされるため、具体的な施策は必要ないといえます。
検索クエリの確認方法
検索クエリを詳しく確認する方法は、以下の4つが挙げられます。
- Googleサーチコンソール
- Googleアナリティクス
- Yahoo!広告
- Google広告
それぞれ詳しく解説していきます。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールでは、検索されたクエリのうち、広告以外で流入した検索クエリや表示回数・クリック数・掲載順位などがわかります。Web集客を効率的に行っていくうえで非常に重要なツールなので、まだ自サイトとGoogleサーチコンソールを連携していない方は今すぐ行うことをおすすめします。
Googleサーチコンソールで確認する方法は、ホーム画面左メニューの「検索パフォーマンス」→「検索結果」→画面中央の「クエリ」を選択すると、検索クエリを確認できます。
上記のページでは、クエリごとのクリック数・表示回数・クリック数・掲載順位などを一覧で確認できます。また、期間や特定ページに流入するクエリに絞って調べることも可能です。
Googleサーチコンソールを使用することで、実際の数値を見て集客・購買に繋がるクエリを判断できるので、広告運用やSEO対策に有効なツールだといえます。
Googleアナリティクス
Googleサーチコンソールと連携させることで、Googleアナリティクス上でも確認できます。
以前まではGoogleアナリティクスのみで確認できましたが、2022年5月現在は確認できなくなっています。Googleアナリティクスでは、検索されたクエリのうち、広告と自然検索のそれぞれで流入した検索クエリを確認可能です。
広告を経由したクエリを確認する方法は、画面左側の「集客」のなかにある「Google広告」の「検索語句」で確認しましょう。自然検索のクエリを確認する方法は、画面左側の「集客」のなかにある「Search Console」の「検索クエリ」で確認可能です。
自サイトの記事数が少ない場合やサイトを作成して間もない場合は、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの双方において、収集された検索クエリの数は少ないため参考になりません。ユーザーに有益な記事をコツコツと追加していき、データを集めていきましょう。
「other」とは
Googleアナリティクスで検索クエリを確認すると「other」と表示されている場合があります。この「other」とは、アナリティクスの仕様による制限や上限によりうまく収集できなかった「その他」の値を意味します。
Yahoo!広告
Yahoo!広告の管理画面からでも、検索クエリの確認が可能です。CSVファイルで一括ダウンロードすることもできます。
Yahoo!広告の管理画面から検索クエリを確認したい場合は、まずトップページから「検索広告」を選択してください。次に「キャンペーン管理」のタブを選択してから「キーワード」を選択します。画面中央にある「検索クエリーを表示」を選択してから「表示されているすべてのキーワード」か「選択したキーワード」を選択すると、検索クエリが表示されます。
最後に選択した項目によって、表示される検索クエリは異なります。「表示されているすべてのキーワード」を選択した場合に表示されるのは、すべての検索クエリです。一方「選択したキーワード」を選んだら、キーワード一覧でチェックした単語を含む検索クエリのみが表示されます。
用途によって、使い分けましょう。
Google広告
Google広告を運用している方は、管理画面から検索クエリを確認できます。
まず、トップページ左側のパネルにある「すべてのキャンペーン」を選択しておきましょう。そして、ページ上部にある「ツールと設定」から「キーワードプランナー」を選択します。
キーワードプランナーに移動したら「新しいキーワードを見つける」を選択して、任意のキーワードを入力し検索すると、検索クエリが表示されます。Google広告で検索をすると、検索ボリュームのほか、直近3か月の検索ボリュームの推移、広告料の目安なども調べられるため、非常に便利です。
検索クエリの分析方法
収集した検索クエリを集客・購買に最大限活かすには「検索クエリを分析すること」が大切です。
ユーザーが検索した裏側には必ず「検索した目的」があるため、記事の内容が目的に合ったものでなければ、せっかく訪れてくれたユーザーはすぐに離脱してしまうでしょう。そのため、検索クエリの分析で大切なことは、ユーザーの目的を把握することだといえます。
検索クエリだけを見て検索した目的を正確に把握することは難しいため、以下の方法をおすすめします。
- 検索結果を参考にする
- Yahoo!知恵袋を参考にする
- Googleサジェストを参考にする
- Twitterを参考にする
それぞれ詳しく解説していきます。
検索結果を参考にする
実際にGoogleで検索クエリを検索し、検索結果の1ページ目に表示される記事を参考にしましょう。
検索結果の1ページ目に表示される記事は、Googleのアルゴリズムによってユーザーが知りたい内容が書かれた記事であると判断された記事なので、非常に参考になります。
注意点として、競合サイトと内容が重複しすぎているとGoogleからペナルティを受けることがあるため、記事を投稿する際は念のためコピーチェックツールを活用するとよいでしょう。コピーチェックには「CopyContentDetector」がおすすめです。無料プランでは、1回のコピーチェックは4,000文字、有料プランでは8,000文字のチェックが可能です。
Yahoo!知恵袋を参考にする
ユーザーの生の声(疑問・不安)を調査したい場合は、Yahoo!知恵袋がおすすめです。
Yahoo!知恵袋の検索窓に検索クエリを打ち込むと、そのクエリに関連するユーザーの投稿が表示されるため、ユーザーが求めている情報をより深く理解できます。
Googleサジェストを参考にする
Googleサジェストとは、Googleの検索窓にキーワードを打ち込んだ際に候補として表示される検索クエリのことです。例えば「ドッグフード」と検索すると、「種類」「おすすめ」「無添加」「食べない」などのクエリが候補として表示されます。
Googleサジェストを見ることで、どのようなニーズがあるのか把握できます。
Twitterを参考にする
Twitterには、消費者の本音が多く投稿されています。商品やサービスに対する不満、日常生活で困っていること、感動した体験など、消費者の思考を読み取るヒントが数多く投稿されています。
例えば、特定の病気に関する検索意図を調べたいのであれば、病名や治療薬などのキーワードで検索してみましょう。人々がどのようなことを疑問に思っているのか、何に悩んでいるのか、治療する場合は何がネックになるのかなどがわかります。
検索クエリの活用方法
検索クエリの確認・分析をしたあとは、検索クエリを活用していきましょう。
検索クエリの活用方法としては、以下が挙げられます。
- 広告のキーワードに活用
- コンテンツSEOに活用
それぞれ詳しく解説していきます。
広告のキーワードに活用
さきほど解説した「トランザクショナルクエリ」と「インフォメーショナルクエリ」を広告のキーワードに活用していきましょう。
トランザクショナルクエリの活用
トランザクショナルクエリは、購買意欲の高いユーザーが検索するクエリのため、最優先で活用していきましょう。例えば「商品名+販売店」「商品名+最安値」「商品名+購入」などのクエリは、購買意欲が高いユーザーが検索するクエリです。現時点でコンバージョンが発生していなくても、広告のキーワードに登録することをおすすめします。
ただし、購買意欲が高い検索クエリは、競合他社も力を入れていることが多いです。広告費で太刀打ちできないケースも多々ありますので、費用対効果をよく考えたうえでトランザクショナルクエリの活用を行っていきましょう。
インフォメーショナルクエリの活用方法
インフォメーショナルクエリは、情報収集を目的に検索されるクエリのため、トランザクショナルクエリと異なり、すぐに購買に至る可能性は低いといえます。そのため、競合他社はインフォメーショナルクエリに広告費をかけていないケースが多いためチャンスともいえます。
インフォメーショナルクエリは、情報収集をしている人に先駆けてアプローチできるクエリなので、購買への導線を意識したコンテンツを作成すれば、コンバージョンを上げていくことも可能です。
コンテンツSEOに活用
実際に表示されている検索クエリのなかで、上位表示が可能かつ成約や集客に使えそうなクエリを選んで、記事に追加していきましょう。
Googleは相対評価により順位を決定しているので、検索上位にいる競合ページに勝てる検索クエリを選ぶことが大切です。上位表示している競合ページの分析項目は、以下のとおりです。
ドメインパワーの強さ
ドメインパワーとは、サイトの強さを示す言葉です。このドメインパワーの概念はGoogleの公式指標ではないため、あくまで参考の目安となりますが、多くのSEO専門家からランキングを決める要因になっているといわれています。
上位表示サイトのドメインパワーが、自サイトのドメインパワーよりもはるかに上の場合、違う検索クエリを狙ったほうがよいケースが多いです。
被リンクの数
被リンクは、ランキングの決定要因に影響していると「Google が掲げる 10 の事実」でも言及されています。競合サイトの被リンク数と自サイトの被リンク数がかけ離れている場合は、競合サイトに勝つことは難しいと考えられるため、違う検索クエリを狙ったほうがよいでしょう。
しかし、被リンクは「質」も重要なので、競合サイトの被リンク元がスパムサイトや価値のない誘導ページからの被リンクが多い場合は、この限りではありません。
コンテンツの内容
コンテンツの内容は、ランキングを決める要因に深く関わっています。Googleのアルゴリズムがコンテンツの内容を判断し、検索意図に合ったコンテンツを検索結果の上位に表示しています。そのため、検索上位を上回る充実したコンテンツの作成を心がけましょう。
最近はオリジナルコンテンツの重要性が増してきているため、自身の体験や経験などの独自観点(一次情報)も付け加えることが大切です。
おすすめの分析ツール
前述した「ドメインパワー」「被リンクの数」を調査する際は、競合分析ツールを使うことをおすすめします。
おすすめの分析ツールは以下の4つです。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
ahrefs(エイチレフス)
Gyro-n SEO(ジャイロンエスイーオー)
Moz(モズ)
競合分析ツールには有料のものと無料のものがありますが、無料のものは一日に調査できる回数に制限があることが多いため、本格的にコンテンツSEOに取り組んでいきたいと考えている方は、有料ツールの活用をおすすめします。
まとめ
常日頃から検索クエリを確認・分析し検索意図を把握することで、広告運用やコンテンツSEOに活かすことができます。地道な作業になりますが、確実に集客・購買に繋がるため、この記事を参考にぜひ継続して行っていきましょう。