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【2023年最新】共起語とは?コンテンツSEOに必須の最新ライティング知識を徹底解説
2023年03月01日更新日:2024年07月24日
「共起語」 とは、指定したキーワードと関連の深い単語を指します。SEOを意識したコンテンツ作成では、この共起語を活用することが非常に重要です。
今回は、共起語の基礎知識や活用法についてご紹介します。
共起語とは?
共起語(きょうきご)とは、あるキーワードを指定した際、それぞれのコンテンツにおいてキーワードと一緒に出現する頻度が高い単語のことを指します。例えば「歯科医院」というキーワードでは「治療」「診療」「インプラント」といった単語が共起語になります。
上記からわかるように、共起語はキーワードから自然と連想される言葉やキーワードを説明するために必要な単語などが該当します。
似た言葉との違い
共起語と混同されがちな言葉に「関連語」や「サジェストワード」がありますが、実は意味が違います。その違いをしっかりおさえておきましょう。
【1】関連語
関連語とは、ユーザーがキーワードから連想する言葉を指します。
例えば、Googleを使用して「歯科 無痛」について検索すると、画面下部に以下のようなリストが表示されます。
関連語を調べることで、そのキーワードについて調べているユーザーがどのようなコンテンツを必要としているかを読み取ることができます。
【2】サジェストワード
サジェストワードとは、検索窓にキーワードを入力した際に一緒に表示される単語のことです。
例えば「歯科医院」と入力すると、このようなサジェストワードが表示されます。
検索回数の多い単語がサジェストワードとして表示されるため、それを調べることでユーザーのニーズを知ることができます。
「共起語」がコンテンツを提供する側が盛り込むべきワードであるのに対し、「関連語」や「サジェストワード」はユーザーの検索行動や興味の傾向を示すワードです。関連語やサジェストワードを共起語として上手に取り込むことで、ユーザーのニーズに添った質の高いコンテンツを作り上げることが可能になります。
共起語が重要視される理由や使うメリット
共起語が重要視される理由には、さまざまなものがあります。共起語はSEO対策において利用されることが多く、検索上位に表示させるために重要なものと思いがちですが、読み手にとっても大切なものなのです。
以下の項目では、共起語を重要視する理由や、使用するメリットについて詳しく解説します。
検索エンジンの評価があがる
共起語を使用すると、検索エンジンからの評価が上がりやすくなります。
検索エンジンがコンテンツを評価する際には「ユーザーが求めている情報がどのくらい含まれているか」をチェックします。共起語を使うと、ユーザーが求めている情報や、関連する情報を自然とコンテンツに入れられるため、検索エンジンからの評価が上がりやすくなるのです。
また、コンテンツの審査においては、共起語の「質」や「量」も審査されます。キーワードに関連する共起語を多種使用するとと、コンテンツの評価が上がり、検索順位にも表示されやすくなるでしょう。
ユーザーが読みやすくなる
共起語をコンテンツの中に入れていくと、ユーザーの読みやすさも向上します。
共起語は、ユーザーが求めている情報や関連する情報に繋がるものです。共起語を使用することで、ユーザーは自分が知りたかった情報や関連情報をたくさん知れて、コンテンツの内容が頭に入りやすくなります。
また、さまざまな共起語が使用されていると、情報の充実度が上がり、読んだユーザーの満足度も高まるでしょう。このように、ユーザーの読みやすさや満足度の向上に繋がるのも、共起語を使用するメリットです。
コンテンツを作成しやすくなる
共起語を使うメリットは、検索エンジンやユーザーからの評価だけではありません。共起語を使用すると、コンテンツを作成する側にも大きなメリットがあります。
コンテンツを作成する際、メインのキーワードを定め、共起語を検索したとしましょう。共起語を検索すると、ユーザーがどのようなことに興味関心があるのか、今の自分が知らない部分はないかが明確になります。「Aというキーワードでコンテンツを作成しようとしていたけど、関連するBについての情報はあまり知らないな」と気付くきっかけになるのです。
コンテンツ作成において、関連する情報の知識をもっていれば、より正確かつ充実した内容のコンテンツを作成できます。コンテンツを作成する側がよりスムーズに作れるようになるのも、共起語を利用するメリットなのです。
共起語の活用法
共起語を活用することで、SEO対策になるだけではなくユーザーのニーズに応えられる良質なコンテンツ作成が可能です。共起語はコンテンツ作成時にはもちろんのこと、作成におけるさまざまな段階において活用できます。
ここでは、共起語の活用法をご紹介します。
コンテンツのテーマ設定や構成に活用する
最もオーソドックスな活用方法は、新規コンテンツの作成に活用するものです。
コンテンツを作成する際、まずはテーマと構成を決めます。テーマや構成を決めるのに際して、共起語を活用できるのです。テーマとなるキーワードを決め、それと関連性のある共起語を調べることで、文章をどう構成していけばよいかをつかむことができます。
外注時の指示書に活用する
コンテンツの作成を外部のライターに依頼する場合には、執筆意図をうまく伝えないと、希望とかけ離れた内容のコンテンツに仕上がってしまう場合があります。
テーマと併せて共起語を指定することで、そのコンテンツのテーマや意図をわかりやすくライターに伝えることができ、ミスマッチが生じにくくなります。
リリースしたコンテンツのリライト
コンテンツを公開したものの思うように順位が上がらない場合は、リライトを検討する必要があります。その際にも共起語は役に立ちます。
上位表示されているコンテンツの分析や、のちほどご紹介する共起語ツールを使用することで、現在のニーズに沿ったキーワードを見つけることができます。このようなキーワードを意識してコンテンツに盛り込むことで、効率よくコンテンツをブラッシュアップすることができます。
共起語を活用する際の注意点
共起語を多く含むコンテンツは高い評価を受けるとご紹介しましたが、だからといって共起語にとらわれすぎて必要以上に盛り込んでしまうと、かえって評価が下がってしまいます。
先ほどご紹介したとおり、人は何らかの「引っかかり」があると、それが気になって文章に集中できません。不自然に共起語が含まれている場合も同様で、読み進めるのが難しくなります。また、共起語を入れたいと思うがあまりに、本来のテーマから逸脱してしまったり、内容に一貫性がなくなったりしてしまう可能性があります。読みづらく、わかりづらい文章であるということから、ユーザーの離脱率が高くなり、Googleからの評価も下がってしまうというわけです。
ユーザーのニーズに応えられるわかりやすい文章を書けば、自然と共起語が盛り込まれたコンテンツが完成します。共起語はSEO対策において重要な要素ですが、あくまで一要素です。まずはユーザーに求められる記事を書くということを意識しましょう。
無料で試せる共起語ツール6選
共起語を見つけるためには、サジェストワードから探す・上位表示されているコンテンツから調べるなど、さまざまな方法がありますが「共起語ツール」の利用が最も手軽で正確です。指定したキーワードにおいて上位表示されるコンテンツを分析し、自動で共起語を抽出して一覧表示してくれるため非常に便利です。
無料で利用できるおすすめの共起語ツールをいくつかご紹介します。
共起語検索
共起語検索は、Googleの検索ワードTOP30サイトを母集団に共起語を抽出する無料ツールです。
会員登録の必要がないため、手軽に使うことができます。共起語リストは抽出数と一緒に表示されますが、コピペ用にワードのみが表示される欄があるため、エクセルやワードに移す際に便利です。
サクラサクラボ 共起語無料ツール
共起語調査ツール(無料)は、サクラサクマーケティングが運営している「SEO研究所サクラサクラボ」にて提供されている無料ツールです。GoogleとYahoo!JAPANの検索結果上位のページで頻出する語を抽出してくれます。利用には会員登録(無料)が必要で、調査には30分~数日かかるケースがあるのはデメリットといえます。
しかし、同社のさまざまな無料ツールが利用できるうえ、検索エンジンの変動状況などSEOに必要な情報を得られるため活用するとよいでしょう。
AIテキストマイニング
AIテキストマイニングは、コンテンツを入力すると自動的に共起語を抽出してくれるツールです。
解析結果はワードクラウドで表示され、スコアが高い単語ほど大きく、品詞によって色を変えて図示されるため、共起語の重要度や種類が一目でわかる点が大きな特長です。また、2つの文書を比較する機能も搭載されており、競合コンテンツと自社のコンテンツを比較して課題を洗い出す際にも活用できます。
ミエルカ共起語ツール
株式会社Faber Companyが提供するSEO対策分析サービス「ミエルカ」では、アクセス数解析や内部施策チェックなど、さまざまな機能を搭載したSEOサービスを提供しています。
共起語分析機能もサービス内に含まれており、指定したキーワードの共起語を出現回数と併せて確認可能です。サービス自体は有料ですが、無料トライアルでツールの使用感を試すことができるので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
Keywordmap
本格的な共起語分析を求めるのであれば、株式会社CINCが提供しているSEO・コンテンツマーケティングの調査・分析ツール「Keywordmap」がおすすめです。
Keywordmapの共起語ツールでは、本文抽出エンジンを用いて本文箇所からのみ共起語を抽出し、解析します。共通箇所であるサイドバーやフッターの単語は解析結果に含まれないため、より精度の高い解析が可能です。7日間の無料トライアルで、その高い分析力を確認してみるとよいでしょう。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、サジェストや共起語検索ツールとしてはかなり知名度の高いものです。画面がシンプルで操作しやすく、検索結果も見やすいため、共起語検索ツールに不慣れな方でも利用しやすいでしょう。
会員登録をしなくても利用できますが、検索回数が1日5回までと制限されているため、無料会員登録をして利用するのがおすすめです。有料プランも複数展開されているため、仕事として利用する方でも、利用状況に合わせて最適なプランが見つかります。
SEOの最新動向について
上記のような共起語ツールで共起語を解析すると、数多くの単語が表示されます。
しかし、そのすべてを盛り込めばよいコンテンツができるというわけではありません。共起語はあくまで「手段」です。コンテンツの作成や改善に共起語を活用するためには、SEOの最新動向に関する知識が必要です。
SEOに大きな影響を与えているのは、スマートフォンユーザーの増加です。スマートフォンの普及により、SEOのアルゴリズムやユーザーの検索行動は刷新といってもよいほど大きな変化のときを迎えています。そうした中でSEOに取り組む場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
ここでは、SEOの最新動向と、その対策法について解説します。
モバイルファーストインデックスへの完全移行
2021年3月より、Googleはモバイルファーストインデックスへの完全移行に踏み切りました。モバイルファーストインデックスとは、検索順位を決めるための基準をPCサイトではなくモバイルサイトに定めるというものです。
たとえPCサイトの評価が高くても、モバイルサイトの評価が低ければPCサイトからのユーザー流入数も低下してしまいます。これからのコンテンツ作成は「モバイルファースト」が大前提といえます。モバイル向けサイトやレスポンシブWebデザイン対応サイトの作成はもちろんのこと、コンテンツの書き方も工夫する必要があるでしょう。
スマートフォンでは、表示される文字数がパソコンより少なくなります。そのため、ユーザーを強く引き付けるキーワード(キラーワード)は、タイトルや記事の冒頭など、目につくところに配置しなければなりません。
ツールにより抽出された共起語をむやみに使うのではなく、その中からキラーワードを見つけ出す分析力が必要といえるでしょう。
音声検索の増加
スマートフォンやスマートスピーカーの普及により、ユーザーの検索行動はテキスト検索から音声検索と移行しつつあります。そのため、音声検索においてコンテンツを上位表示させるための施策「VSO(Voice Search Optimization)」に取り組む企業も増えています。
VSOにおいては「書き言葉」より「話し言葉」を重視したキーワード設定が望ましいと考えられます。音声検索をする際には「明日の天気を教えて」というように、デバイスに話しかけるようなかたちで検索をすることが多いためです。また、音声検索に関しては、難しい言葉より会話で使われるような簡単な言葉のほうが望ましいといえます。
VSOを意識しつつ共起語をコンテンツに取り入れる場合には「シンプルな話し言葉である」ことを重視するとよいでしょう。
ローカル検索の増加
スマートフォンの普及によって、ローカル検索の増加ももたらしました。
ローカル検索とは、特定のエリアや場所に関連するキーワードに対して、それに合った検索結果を表示させることをいいます。例えば「赤坂 歯科」で検索すると、赤坂の歯科がピックアップされます。また、スマートフォンを使ってGoogle検索を行うと、地名を入れなくてもその業種やサービスを提供する近隣の施設が検索結果に表示されます。これもローカル検索と呼びます。
スマートフォンの普及により「今利用したい」店舗やサービスを検索するという行動が増えたことから、ローカル検索への対策は重要性を増しています。特に、地域性の高いビジネスである飲食店やクリニックでは、必要不可欠な施策であるといえます。
コンテンツを作成する際には、地名や駅名を意識して盛り込むとよいでしょう。また、Googleビジネスプロフィールの情報を上位表示させるための施策「MEO(Map Engine Optimization)」も併せて行う必要があります。
E-A-TからE-E-A-Tへ
これまで、Googleの品質評価者ガイドラインでは「E-A-T」という3つの指標を示していました。E-A-Tは「Expertise:専門性」「Authoritativeness:権威性」「Trustworthiness:信頼性」の3つの頭文字を取ったものです。この指標に、2022年から「Experience:経験」が加わり、E-E-A-Tになりました。
この変更から、Googleが「その内容を語るのにふさわしい経験をしているか」を重視するようになったと考えられます。製品レビューなら「買って試したのか」、旅行に関するコンテンツなら「実際に行ったのか」、マーケティング関連なら「マーケティング担当者として働いたのか、実践経験があるのか」といったことです。つまり、これからの時代はただ情報収集をしてコンテンツを作成するのではなく、専門性や権威性のある人が自分の経験をもとに書いたようなものでないと、検索上位に表示されにくくなるといえるでしょう。
逆に言えば、自社の強みをしっかりと活かしたコンテンツ作成をすれば、検索上位を取りやすい時代になる可能性もあるといえます。
まとめ
今回は、SEOに取り組むに当たり押さえておきたい「共起語」について、用語の意味・活用することのメリット・活用法などをご紹介しました。
コンテンツ作成におけるテーマ(結論)がゴールだとすると、共起語はゴールに行きつくためのマイルストーンのようなものです。SEOの動向やユーザーのニーズとうまく呼応する共起語を見つけ出すことで、コンテンツ全体の構成が組みやすくなり、結論までスムーズに文章を展開することができます。
また、共起語は外部のライターにライティングを依頼する際や、競合コンテンツとの比較、リライトなど、さまざまなシーンで役立てることもできます。共起語を抽出・解析できる便利なツールも数多くあるため、活用するとよいでしょう。