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2022年12月29日更新日:2024年04月19日

SNS運営

インターネット上で気軽に投稿し、ユーザー同士が交流できるSNSは、今や検索エンジンやホームページを越えるビジネスツールとしても活用されています。SNSを活用するためには、それぞれの特徴やユーザー層を把握し、それに合った運用を行っていくことが必要です。

今回の記事では、人気SNSの概要とユーザー数についてご紹介します。集客・集患にSNSを利用している、もしくは利用しようと思っている方は、ぜひ最後までお読みください。

SNSとは?

SNSと書かれたブロックのまわりに7人が集まっているフィギュア

SNSとは「Social Networking Service」の略で、Web上で社会的交流を構築するためのツールです。テキストや画像、動画などのコンテンツを投稿したり、他のユーザーとリアルタイムに会話したりすることができます。こうしたSNSの機能はビジネスにも活用できます。自店舗・自院の情報を効率よく発信し、ユーザーとコミュニケーションを取ることで、ブランディングや集客・集患アップにつながります。

SNSによって、細かい機能や特徴・ユーザーの年齢・エリアは大きく異なります。特徴ごとにいくつかのカテゴリに分けて、現在人気のSNSや今後注目のSNSについて、その特徴やユーザー数をご紹介します。

※ユーザー数は特に記載がない限り、MAU(月間アクティブユーザー数)を指します。

グローバルに利用されているSNS

高層ビルと空とネットワーク

国内のみにとどまらず、世界中の人とコミュニケーションを取れる点がSNSの最大の魅力です。世界中に情報を発信したり、交流したりすることで、インバウンドの拡大や新たなビジネスの開拓につながります。特にグローバルに利用されているSNSであれば、そうした効果はより高まります。

世界中に多くのユーザーがいるSNSについて解説します。

世界中で利用されているグローバルなSNS|Facebook(フェイスブック)

ユーザー数:(全世界)29億3,000万人(2022年9月時点)/(国内)2,600万人(2019年7月時点)

Facebookは、利用者数が世界でもっとも多いSNSです。実名登録が義務化されているため、他のSNSよりもフォーマルな印象があります。特に高い信頼性が求められるビジネスに向いたツールです。ユーザーの年齢層は国内外問わずやや高めで、オンライン上で知らない人とつながるというよりは、ビジネスやオンラインサロンとして活用されています。

投稿はテキストのみでも可能ですが、写真や動画の投稿もできます。また「いいね!」だけではなく「ウケるね」「悲しいね」などの リアクションボタンを使ってさまざまな感情を表したり、コメントを残したりすることで、投稿者とユーザーが交流することもできます。

140字以内のメッセージでコミュニケーションを取るSNS|Twitter(ツイッター)

ユーザー数:(全世界)3億3,000万人(2019年4月時点)/(国内)4,500万人(2017年10月時点)

日本国内では3番目に利用者数の多いSNSであるTwitterでは、140字以内のテキスト・画像・動画などを投稿できます。他のSNSと比較するとカジュアルな雰囲気で「今、ここ」で起こったことや感じたことを気軽に投稿できるので、特に10~20代のユーザーに人気です。拡散力はSNSの中でもトップクラスで、リツイートによってフォロワー以外にも情報を広げることができる点が大きなメリットで、拡散力を活かしたキャンペーンを行う企業も多くあります。

なお、2021年5月からは音声ライブ機能「Space」を開始しました。ラジオのように使ったり、フォロワーと会話を楽しんだりできます。

音声特化型SNS|Clubhouse(クラブハウス)

ユーザー数:不明

ダウンロード数:(全世界)1140万件(2021年3月時点)

Clubhouseは、音声を中心にコミュニケーションを行うSNSで、音声版ツイッターとも呼ばれています。招待制となっており、電話番号を知っている人から招待されないと利用することはできません。ユーザーはプラットフォーム上に存在するチャットルームを選んで入室し、世界中の人たちとリアルタイムでの音声のやり取りができます。チャットルームの入退場は自由です。自分でチャットルームの作成もできます。

名前どおり「クラブハウス」に自由に出入りし出会いと会話を楽しめるため、他のSNSとは少し異なるコミュニケーションを取れることがClubhouseの魅力です。

友人・知人とのオンライン交流や単発的な出会いの場としても活用されるほか、イベントへの展開も起こりうる可能性があることから、ビジネスやマーケティングを拡大する場としても期待できます。

世界最大級のビジネス特化型SNS|LinkedIn(リンクトイン)

ユーザー数:不明

会員数:(全世界)8億5,000万人 /(日本)300万人(2022年8月時点)

LinkedInは、世界最大クラスのビジネス特化型SNSです。2003年に米国でサービスを開始、日本では2011年にスタートしましたが、まだ日本での普及は進んでいません。

プロフィールに勤務先・役職・スキルなどを入力し、LinkedInの中で交流を行うことで、業界内での人脈作りや人材確保といったビジネスのつながりを広げられます。さまざまなスキルを磨いたり、ビジネスに役立つ情報を得られたりするのがLinkedInの魅力といえるでしょう。

2016年にマイクロソフト社が買収したのちも順調に成長しており、利用者は国内外ともに、今後ますます増えていくと予想されます。

写真や動画を投稿・共有できるSNS

スマホの上部に複数の画面が浮き出ている

InstagramやYouTubeなど、写真や動画を投稿・共有できるSNSは、撮影した写真や動画を気軽に投稿できます。文字が主流のSNSとは異なり、感覚的に情報を得られるため、手軽に楽しめるSNSとして人気を集めました。

写真や動画を共有できるSNSは、ビジネスにも向いています。視覚的に情報を伝えられるので、文字だけでは伝えにくい自店舗・自院の雰囲気やお役立ち情報を分かりやすく伝えることが可能です。このような理由から、集客・集患にInstagramやYouTubeなどのSNSを利用するケースも増えています。

さまざまな個性的な機能を持つ写真・動画投稿系のSNSをご紹介します。

ユーザー数が世界最大の動画SNS | YouTube

ユーザー数:(全世界)20億人以上(2022年7月時点) /(国内)6,900万人(2021年5月時点)

Googleが提供しているYouTubeは、世界最大の動画共有SNSです。ユーザーは自分のYouTubeチャンネルを作り、動画を投稿していきます。チャンネル登録者数が増えてGoogleに認められれば、動画の収益化が可能です。近年は短めの動画が人気を集めやすいことを受け、2021年には「YouTubeショート」と呼ばれるショート動画(最大60秒)のサービスがリリースされました。

また「YouTubeメンバーシップ」という機能を使えば、有料で動画コンテンツの配信が可能です。YouTubeは集客・集患や商品・サービスの認知度を上げられるだけでなく、お役立ちコンテンツを有料で配信するのにも役立ちます。

写真・動画共有SNS|Instagram(インスタグラム)

ユーザー数:(全世界)20億人(2022年10月時点)/(国内)3,300万人(2019年6月時点)

Instagramは、世界でもっとも利用されている写真・動画共有SNSです。ハッシュタグを使った独自の利用法や「インスタ映え」という言葉に代表される独特の世界観は、もはやひとつの文化として確立しています。

一般的な投稿(フィード投稿)に加え、24時間で自動的に消える短尺の動画投稿が可能な「ストーリーズ」、さまざまな演出をつけてプロモーションビデオのような使い方ができる「リール投稿」、本格的な長尺動画の投稿が可能な「IGTV」など、新しい機能が続々追加されており、ビジネスでの利用の幅も広がり続けています。

短尺動画を作成・投稿できるSNS|TikTok(ティックトック)

ユーザー数:(全世界)10億人(2021年9月時点)/(国内)950万人(2019年2月時点)

TikTokは、15秒~3分程度の短借映像の撮影・編集・作成・投稿ができるSNSです。撮影した映像にリストから選んだBGMを組み合わせてひとつの「作品」を作り、他のユーザーと共有したり、コメントやいいね・シェアでコミュニケーションを取ったりできます。

シンプルなインターフェースでキャッチーな動画を作成できることから、10代の若者を中心に多大な人気を集めています。

写真・動画共有SNS|Snapchat(スナップチャット)

ユーザー数:(全世界)3億8,150万人(2020年1月時点)

Snapchatは、写真・動画共有SNSのひとつです。大きな特徴としては、写真や動画が数秒間で消える投稿を行える点にあります。消去時間は10秒までの間で選択でき、「投稿はしたいけどずっと公開はしたくない」「他のユーザーの反応を気にせず気軽に投稿したい」というユーザーに向いています。

Webサイト上にある画像を集めてブックマークできるSNS|Pinterest(ピンタレスト)

ユーザー数:(全世界)4億7,800人(2021年4月時点)/(国内)870万人(2020年12月時点)

Pinterestは、投稿された画像や外部webページの画像を集めてブックマークができるSNSです。ボードと呼ばれるテーマごとのフォルダのようなものを作成し、写真や動画をコレクションします。例えば、同じユーザーでも「ヘアスタイル」や「レシピ」など複数のボードを作ることができ、そのボードごとにフォローすることもできます。

自分の作ったボードを眺めるだけでも楽しく、また他のユーザーやボードをフォローすることで必要な情報を効率良く集められる点が、他のSNSにはないPinterestの魅力です。

次世代写真SNS|Dispo(ディスポ)

ユーザー数:不明

Dispoは「使い捨て」を意味する「Disposable」の略で、日本の使い捨てカメラからアイデアを得て誕生したSNSです。大きな特徴としては「今撮った写真しかアップできない」「アップした写真は翌日の朝9時にならないと見られない」という点にあります。一見不自由に感じますが、リアルタイムに撮影した画像や動画を確認でき、自由に加工や保存ができるのが当然となっている現代において、逆に新鮮であると評判です。

もうひとつの特徴としては、友達同士でロールを作れるという点です。ロールとは、撮影した写真を仕分けるフォルダのようなものです。友達同士でロールを共有すれば、例えば世界中の「ニューイヤー」や「朝食」などを見せ合うことができます。また、「今日の夜9時に見ていた景色」などお題を決めて写真を撮り、仲間同士でロールに入れておき、次の日に写真を見ながら会話を楽しむといった使い方もできます。

他のSNSにはない独特の機能をどう生かしていくか、そのアイデアを考えることも楽しめる、想像力を刺激されるSNSです。

なお、Dispoはコメント機能がありません。他人の意見を気にすることなく自由に投稿できる点がメリットでもあります。

ブログ系SNS

BLOGと表示されているノートパソコンを操作している

テキストを中心としたコンテンツを発信できるのがこのブログ系SNSです。ブログ作成はHTMLの知識が少なからず必要ですが、こうしたSNSではそうした知識がなくても簡単にデザイン性の高いコンテンツを作成できます。

世界中で利用されているブログ型SNS|Tumblr(タンブラー)

ユーザー数:不明 / ブログ数:(全世界)4億9,600万人(2021年2月時点)

Tumblrは、ダッシュボードというメインページからテキスト・画像・動画・音声といったコンテンツを投稿できるブログ型SNSです。テーマ性の多さや高いデザイン性が魅力で、無料で質の良いブログを作りたいという方におすすめのSNSです。

FacebookやTwitterといったSNSと連携できたり、アクセス解析ができたりするので、ビジネス利用にも向いています。

コンテンツを販売できるSNS|note(ノート)

会員登録数:(日本)550万人(2022年8月末時点) / ユーザー数:(日本)4,066万人(2022年8月末時点)

noteは、株式会社NOTEが提供する、テキスト・アニメ・写真・音声といったコンテンツを投稿できる日本製のサービスです。他のSNSと同じく、他のユーザーをフォローして交流ができる機能があるほか、コンテンツへの課金も可能で、副業としてnoteでコンテンツ販売を行うユーザーも増えています。

企業の公式アカウントがコンテンツを募集するイベントを行うこともあり、マーケティングや情報収集にも活用されています。

チャットタイプSNS

ノートパソコンを操作している上に人とコメントのアイコンが5個浮き出ている

チャットタイプSNSは、1対1もしくはグループ内のコミュニケーションに利用できるSNSです。日本ではLINEやKakaoTalkがありますが、日本ではなじみがないものの欧米や中国でよく利用されているSNSも存在します。

特にインバウンドによる集客・集患アップを目指す場合には、そうしたSNSを活用することを検討しても良いでしょう。

日本国民のほとんどが使っているチャットタイプSNS|LINE(ライン)

ユーザー数:(全世界)1億8,700人(2021年4月時点)/(国内)9,300万人以上(2022年9月時点)

日本でもっとも利用されているSNSといえばLINEです。月間アクティブユーザー数は8000万人を超えており、スマートフォンユーザーのほとんどがLINEを利用しているといっても過言ではありません。LINEでは、友達登録をした個人同士もしくはグループで「トーク」と呼ばれるチャット機能を使うことができます。また、音声・ビデオ通話機能や画像・動画を共有できるタイムライン機能もあります。

ビジネスではLINE公式アカウントという機能が利用できます。企業が公式アカウントを作成してユーザーと友達になり、イベントやキャンペーンの紹介といったメッセージ・クーポン・アンケートを送ることが可能です。また、ユーザーからの質問に個別に対応することもできます。

他のSNSのような拡散機能はありませんが、1対1で丁寧にコミュニケーションを取り、確実に情報を届けられる点がLINEをビジネスで利用するメリットです。

欧米版LINE|WhatsApp(ワッツアップ)

ユーザー数:(全世界)20億人(2020年2月時点)

WhatsAppは、欧米を中心にグローバルに活用されているチャット型SNSです。その大きな特徴としては、電話番号が分かっていればやり取りができるという点にあります。LINEと異なり友達登録が不要であるため、面識のない相手からでも電話番号さえ知らせていればメッセージを受け取ることができます。それに加え、Windows・Macに対応するブラウザ版も頻繁に活用されているという点が大きな特徴です。

特に海外の取引先や顧客とやり取りをする場合には、WhatAppの導入を検討すると良いでしょう。

中国版LINE|WeChat/微信(ウィチャット)

ユーザー数:(全世界)12億3,000万人(2020年12月時点)

WeChatは、中国を中心に、マレーシア・インド・インドネシア・オーストラリアなどで広く利用されているチャット型SNSです。LINEと同じく、チャット・モーメンツ(タイムライン)・WeChatmoney(電子マネー)が使えるほか、位置情報により近くにいるユーザーを探したり、チャット内でリアルタイムに翻訳ができたりと独自の機能を備えています。

中国人の取引先や友人とコミュニケーションを取ったり、中国に出張や旅行に行く際に利用したりする際に役立つSNSです。

韓国版LINE|KakaoTalk(カカオトーク)

ユーザー数:(全世界)5,137万人(2019年7-9月時点)

KakaoTalkは、韓国初の無料メッセージアプリで、韓国ではNo.1のシェア率を誇ります。

LINEと同じく、1対1もしくはグループ内でのチャットや写真・動画などのやり取り、音声及びビデオ通話ができます。それに加え、トークルーム内で投票ができる「投票機能」や、トーク内容の一部を「お知らせ」として設定できる「お知らせ機能」など、グループ内でのコミュニケーションに役立つ機能が搭載されています。また、オープンチャットと呼ばれる機能では、友達登録をせずに簡単にチャットができます。

その他のSNS

スマホとメイクブラシとリップとパフ

最後に、上記のいずれにも入らない個性的な機能を持ったSNSをご紹介します。

コスメ・美容特化型SNS|LIPS(リップス)

ユーザー数:(日本)1,000万人(2020年4月時点)

LIPSは、株式会社AppBrewが運営するコスメ・美容に特化した国内最大級のプラットフォームで、特に10~20代の女性に人気です。情報を得るだけではなく、サンプルの利用や商品の購入もできます。

商品へのレビューは、テキストだけではなく写真・動画・イラストなどでも可能で、好きなレビュアーをフォローすることもできます。レビュアーはフォローされることでいっそうレビューに熱が入り、より質の高いレビューが集まるという好循環を生み出しています。

企業側としても、公式アカウント・サンプリングキャンペーン・ブランドムービータイアップなど、マーケティングに役立つ機能を利用することができます。コスメ・美容系の企業がLIPSを活用することで、ブランディングや売り上げアップに役立てられるでしょう。

まとめ

歯科医の椅子と歯のアイコンに囲まれているタブレット

現在の国内において、多くのユーザーがいるSNSや、今後注目すべき個性的な機能を持つSNSをご紹介しました。

SNSは誰でも気軽に情報を発信し、他のユーザーとつながってコミュニケーションを取れる便利なツールです。ふだんの生活や遊びに使うだけではなく、現在ではビジネスでの利用も盛んになっています。

自店舗や自院の情報を伝えるだけではなく、顧客や取引先と交流したり、イベントやキャンペーンを実施したりすることもでき、活用次第で自社サイトやリスティング広告以上に効果的なWeb集客になりえます。SNSによって、特徴・機能・ユーザー層が異なりますので、マーケティングの目的やターゲットに合わせて使うべきツールを選び、運用していくことが重要です。

SNSを用いた集客方法その事例についての記事もありますので、ぜひ併せてお読みください。

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