【2023年最新】SNSシェア!最新動向やSNSごとの特徴について解説!

スマートフォンを操作している

LINEやInstagram、TikTok、Facebookなど、多くの方がさまざまなSNSを利用しています。この記事をご覧の皆様も、日常的に何らかのSNSを利用しているでしょう。今では使用するのが当たり前のSNSですが、普及したのは15年ほど前からです。非常に速いスピードで利用者が増加してきました。

今回は、SNSのシェアや最新動向、SNSごとの特徴などを解説します。SNSについて理解を深めたい方や、SNSの活用に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

SNSの最新の動向について    

スマートフォンを操作している

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、人々の日常生活において欠かせないものとなっています。情報共有・日常会話・日々の出来事の発信・ライブやイベントでの活用・マーケティングでの活用など、さまざまな場面で利用されています。SNSをまったく使わない人はほとんどいないでしょう。

NTTドコモが全国の15〜79歳の男女に対して行った『スマートフォンの利用者数調査』によると、2010年はわずか4.4%だったスマートフォンの所有率が、2022年では94%に達したことがわかっています。スマートフォンの普及とともに、X(旧:Twitter)やInstagram、LINEなどの大手SNSが流行し、SNSの利用者も爆発的に増加しました。

国内におけるSNSの歴史

国内におけるSNSの歴史は、1990年代後半に誕生した掲示板サービス「みゆきネット」「2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)」からスタートしました。2000年代のネット回線の発達や「mixi」「Facebook」「GREE」の流行、そして2007年発売の「iPhone」の大ヒットなどによって、SNSは多くの人が利用するようになったのです。

さらに「Ameba Blog(アメブロ)」「X」の普及で若年層のSNS利用が拡大し、現在では「YouTube」「TikTok」「Instagram」などの画像・動画系SNSで情報を発信する人も増加しています。

日本と海外のSNSの動向

日本と海外では、SNSのユーザー数・シェア率が異なります。

例えば、日本で人気のXは、世界の利用者数が3億3,000万人に対して、国内利用者数は4,500万人、世界の利用者数に占める国内利用者数の割合は約10%です。X以上の利用者数を誇るPinterestは、世界の利用者数が4億5,000万人に対して、国内利用者数は870万人、国内利用者数の割合はわずか1.9%なのです。

(Pinterestは、公式から「SNSではない」という発表がありましたが、国内外での扱いやSNSの定義などを鑑み、今回はPinterestも含めて比較・解説します。)

また、LINEのユーザー数も国内利用が多くを占めており、海外ではWeChatやカカオトークのほうが普及している国もあります。日本と海外ではSNSのシェアが異なるため、SNSマーケティングやインフルエンサーマーケティングを行う際は、ターゲットごとにSNSを使い分ける必要があるでしょう。

年齢層による使用SNSの違い

年齢層によっても、使用しているSNSが異なります。

TikTokは16〜24歳が利用者の47.7%を占めており、若年層の利用者が非常に多いです。歴史の長いFacebookは35〜54歳の利用者が49%を占めており、18〜24歳の利用者はわずか8%となっています。

SNSごとの特徴を反映していると考えられるでしょう。長文メディア(Facebookやブログ)は中〜高年層、短文メディアは全世代、動画や画像メディアは若年層に好まれる傾向があります。

ビジネスにSNSの利用を検討する際、傾向を把握することは必須でしょう。

SNSごとの特徴や利用者数の推移

スマートフォンを操作している女性

SNSごとの特徴や利用者数の推移・シェア率について解説します。SNSごとに、ユーザー属性・ユーザー数・世界シェア・国内シェアなどが大きく異なります。どのような変化を経て今に至っているのかなども解説するので、ぜひ参考にしてください。

X(旧:Twitter)

X

X(旧:Twitter)は、世界に3億人以上のユーザーがいる2006年にスタートしたSNSです。国内利用者数は4,500万人(2017年時点)で、世界的に見ると日本のシェア率が高いSNSといえます。

140文字以内という短文しか投稿できないSNSですが、ブログのように長文でない気軽さがヒットし、爆発的な人気となりました。2023年7月24日に「Twitter」から「X(エックス)」という名称に変更され、有名なTwitterのロゴである青い鳥も廃止されました。

過去には、Vineというショート動画系SNSの運営や、fleetという24時間で消える投稿機能(Instagramのストーリーズに近いもの)を追加するなど、時代に合わせた運営をしていることも特徴です。現在はVineやfleet機能は終了していますが、「Clubhouse」のヒットに合わせたと思われるスペース機能は人気を博しており、現在も著名人を中心に利用されています。

参照元:X公式アカウント

Facebook

Facebook

Facebookは、2004年にスタートした20年近い歴史をもつSNSです。2023年7月の月間ユーザー数は全世界で約30億人、日本での月間ユーザー数は2019年7月で約2,600万人です。Facebookは、世界1位のユーザー数を誇るSNSといえます。

いわゆるブログ系のサービスで、原則本名で利用することが特徴です。連絡先情報や学歴情報などから、知人と思われる人を紹介してくれます。Facebookを通じて「十数年ぶりに友人と再会した」というケースも少なくありません。

ユーザーの年齢層は30代以上が約半数を占めており、若年層のシェアは8%と少ないです。実名登録であるということや、ほかのSNSで連絡を取れることなどが、若年層の利用者が少ない要因と考えられます。

参照元:Growth Seed『【2023年8月最新】SNSの利用者数とユーザー属性や特徴まとめ

Instagram

Instagram

Instagramは、全世界に20億人、国内では約3,300万人(2019年3月時点)のユーザーをもつ2010年にスタートしたSNSです。投稿の中心が画像や動画という点が特徴で、フィルターで手軽におしゃれな画像を作成・投稿できることが話題となりました。よい写真が撮影できる場所や物を指す「インスタ映え」という言葉が2017年のユーキャン流行語大賞になるほど人気のSNSです。

ユーザー数の推移を見ると、スタートから2か月で100万人、2年後の2013年には1億人のユーザーを獲得しており、非常に速いペースでユーザーが増加したことがわかります。写真という一目で判断しやすいメディアに絞ったこと、フィルターやハッシュタグ、ストーリーズなど、時代に合ったアップデートが充実していたことなどが要因といえるでしょう。

参照元:Meta『Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破

LINE

LINE

LINEは、2011年にスタートしたサービスで、全世界で2億人、国内では9,500万人が利用しているチャットタイプのコミュニケーションツールです。タイやインドネシア、韓国などのアジア圏で人気があります。それ以外の国ではMessangerやWeChat、WhatsApp、カカオトークなどのシェア率が高いです。

チャットタイプでメールよりも気軽に連絡が取れることや、スタンプ機能・通話機能・プレゼント機能などが豊富で、日常生活のさまざまな場面で利用されていることが特徴です。

総登録者数の推移を見ると、2012年時点で5,000万人、2013年には1億人を突破しています。Instagram同様、スタートから3年以内で非常に多くのユーザーを獲得していることがわかるでしょう。

2016年以降はユーザー数の増加が鈍化していると考えられます。WeChatやWhatsAppと比較すると、月間アクティブユーザー数は数億人程度の差が開いています。

参照元:LINEキャンパス『LINEの特徴やユーザーを知る

TikTok

TikTok

TikTokは、2018年にスタートしたサービスで、全世界で10億人、国内では1,690万人のユーザーをもつ動画系のSNSです。スタートから6年程度のSNSとしては、非常に多くのユーザー数を獲得しています。15秒から1分程度の短尺動画を投稿・共有できる点や、スマートフォン向け縦型動画に特化している点が特徴です。

ユーザー数の推移を見ると、2018年時点ですでに8,500万人のユーザーを獲得しており、そのあとも年間2〜3億人ペースでユーザーが増加しています。国内では、2018年のテレビCM投下前からユーザーは増加傾向でしたが、テレビCMやネット広告を打ち始めてからは2か月で倍になるほどのスピードで増加しました。

ユーザー層は若年層が中心です。短尺動画を次々に見られるスタイルが、スマートフォンネイティブ世代といえる若年層の心を掴んだのでしょう。

参照元:TikTok『Thanks a billion!

参照元:MarkeZine『「2021年に活用を始めないと乗り遅れる」電通天野氏に聞くTikTok活用の今』

YouTube

YouTube

YouTubeは、2005年にスタートした動画系SNSで、ユーザー数は全世界に20億人、国内では7,000万人となっています。動画配信プラットフォームとしてスタートしたYouTubeですが、投稿者(YouTuber)を支援する機能や生配信機能、配信での投げ銭機能などが搭載され、インフルエンサーマーケティングの領域においても重要なSNSとなりました。

ユーザー数の推移を見ると、日本語含む10か国語に対応した2007年ごろから増え始め、2008年に1億6,000万人、2012年に8億人、2014年に13億人と、年間2億人前後のペースで増加しています。TikTokのブームに影響を受けたとされる「YouTube Shorts」も注目を集めており、機能拡充によってさらなるユーザー数の増加が見込まれます。

参照元:YouTube Official Blog『YouTube has billions of monthly logged-in users

参照元:Think with Google『「選ばれている、理由がある」—— 生活者・マーケターにとっての YouTube

Pinterest

Pinterest

Pinterestは、2010年にスタートした画像共有サービスです。ユーザー数は世界で4億5,000万人、国内で870万人となっています。

なお、Pinterestは公式から「SNSではない」と発表されています。XやInstagramは「過去の出来事を共有する」「誰かと繋がる」ということに重点を置いているのに対して、Pinterestは「未来の自分のためのアイデア集め」のためのツールであるからです。

Pinterestは、インターネット上にアップされた画像をピン止め(ブックマークのようなもの)できるツールです。自分のコルクボードに、ピン止めした画像を共有できることが特徴といえるでしょう。

ユーザー数の推移を見ると、2016年から年間1億人弱のペースで増加していますが、2020年以降は維持、または減少しています。XやInstagramなどが「自分自身の体験や創作物」を共有するのに対し、Pinterestは既存の画像をまとめて共有するサービスなので、Pinterestのスタイルが理解されていない・浸透していないことが背景にあると考えられるでしょう。

参照元:CNET Japan『コロナ禍に「Pinterest」が急成長した理由–前年比で利用者1.6倍、料理レシピ探しにも

note

note

noteは、文章をメインに手軽に情報発信できるサービスです。無料で登録できます。2020年5月の月間アクティブユーザー数が6,300万人を突破しました。コンテンツを有料販売できる点や、文章を書くことに特化している点などが特徴でしょう。

全体的に機能がシンプルなので、誰でも簡単に情報を発信できます。初心者でも迷わず使用できるでしょう。有益な経験・ノウハウをもっている場合は、有料記事としてまとめられます。100〜10,000円の間で価格を設定できますが、15〜25%は手数料として運営側に提供しなければいけないため注意してください。

参照元:note『noteの月間アクティブユーザーが6,300万突破。法人利用も半年で倍増の1,600件に。

カカオトーク

カカオトーク

カカオトークは、韓国発のアプリケーションです。日本国内はもちろん、海外でも簡単にメッセージを送受信できる無料のメールアプリケーションです。2023年5月時点、海外で5,000万人以上の月間アクティブユーザー数がいます。

5人までなら無料で音声・ビデオ通話が可能です。SNS以外のアプリとの連携が強いことや、タイムライン機能がないこと、100人以上のグループを作れることなどが特徴でしょう。

参照元:ガイアックス『2023年9月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(Twitter、Instagram、TikTokなど13媒体)

LinkedIn

LinkedIn

LinkedInは、世界最大級のビジネス特化型のSNSで、日本で300万人以上、欧米では50%以上の人が使っている主要な転職ツールです。コロナ禍の影響で採用活動のオンライン化が進んだことで、LinkedInの普及はさらに進みました。実名・顔出しでの登録が原則です。

無料でもLinkedInは利用できますが、有料版もあります。無料版と有料版の一番の違いは、InMailです。LinkedInでは「つながり(フォロワーのようなもの)」があるアカウント同士であれば、無料アカウントでも自由にメッセージのやり取りができます。

しかし、「つながり」をもたない相手にメッセージを送る際はInMailを利用する必要があります。

LinkedInは現在も進化している使いやすいビジネスSNSといえるでしょう。

参照元:Michael Page『LinkedInとは?ビジネス特化型SNSの使い方・転職への活用方法

参照元:Linkedln Pressroom『About Us

Weibo

Weibo

Weiboは、新浪微博が運営している中国で最も普及しているSNSです。全世界で7億人のユーザーがいます。

中国では「グレートファイアウォール」とよばれるネット規制により、XやInstagramなどが閲覧できません。そのため、Weiboは一般的に「中国版のSNS」ともよばれています。

人気の理由は、数多くのKOL(キーオピニオンリーダー)やインフルエンサーが活躍していることなどが挙げられます。Weiboには7億人のユーザーがいるため、KOLやインフルエンサーの影響力が非常に大きいです。

Weiboは中国のためのSNSツールのようなものですが、インフルエンサーなども含めユーザーが非常に多いです。高い情報拡散力を期待できるでしょう。

参照元:中華ライフハック『日本人がWeiboアプリを使う方法|中国最大のSNSを活用

まとめ

スマートフォンを操作している

今回は、SNSのシェアについて、国内・海外のユーザー数推移や各SNSの特徴などを解説しました。国内におけるSNSの歴史や、年齢ごとのシェアの違いなど、SNSに関する理解は深められたでしょうか。

SNSが普及したのは15年ほど前からです。そのため、SNSの利用方法やマーケティングでの活用については、さらに変化することが予想されます。

今後も新たなSNSが登場する可能性や、思わぬ活用方法を編み出す人が現れる可能性があるでしょう。SNS業界の変化に適切に対応しながら、有効活用してください。

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