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SEOにおける検索意図の重要性!調べ方とコンテンツ作成方法を解説!
2023年04月13日更新日:2024年04月19日
SEOを意識したコンテンツづくりに欠かせないのが「検索意図」です。検索意図を知らないと、ユーザーのニーズを満たせず、コンテンツを上位表示させるのも難しくなります。また、コンテンツの内容そのものも浅いものになってしまうでしょう。
今回は、SEOにおける検索意図の重要性について徹底解説します。検索意図の調べ方やコンテンツの作成方法なども解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
検索意図とは
検索意図とは、ユーザーが検索する際の目的です。どんな意図があって検索したのかを表します。
例えば「鼻水 止め方」で検索した場合であれば、以下のような検索意図が考えられます。
- 花粉症で鼻水が酷いので止めたい
- 鼻水に効く薬が知りたい
- テレビで見た鼻水を止める裏技を思い出したい
- 授業中・仕事中でもできる鼻水の止め方を知りたい
- 風邪を引いて痰が出るので、まず鼻水をなんとかしたい
上記のように、たった2つの単語で検索しただけでも、その裏にはさまざまな意図があると考えられます。まったく同じキーワードでも、ユーザーによって検索意図は異なるため、さまざまな検索意図を把握するのが重要といえるでしょう。
SEOにおける検索意図の重要性
検索意図には「そのキーワードで検索している人がどんな情報を知りたいのか」が表れています。
検索意図に沿ったコンテンツづくりは、ユーザーニーズを満たすことにも繋がるのです。ユーザーニーズを満たしているかは、検索順位に大きな影響を及ぼします。ユーザーニーズが満たせていると、情報の充実度やユーザー滞在時間などの観点から、検索エンジンに高く評価されやすくなるためです。
つまり、検索意図に沿ってユーザーニーズを満たせるコンテンツを作れば、検索上位を獲得しやすくなります。コンテンツクオリティの向上と、それに伴う検索上位の獲得などは、SEOにおける検索意図の重要性を示す要素のひとつといえます。
検索意図には3つの種類がある
検索意図は、主に「ナビゲーショナル」「トランザクショナル」「インフォメーショナル」という3つのクエリに分類できます。これらの分類は、検索クエリの分類をもとにしたものです。検索クエリとは、ユーザーが検索時に用いたキーワードのことで、検索クエリの分類はそのまま検索意図の分類として扱うこともできます。
以下では、分類ごとの特徴を解説しますので、参考にしてください。
ナビゲーショナルクエリ
ナビゲーショナルクエリとは、何らかのWebサイトにアクセスしたい際に用いる検索クエリです。行きたい場所を検索した場合も、ナビゲーショナルクエリに分類されます。どこかへ「行く」ことが意図なので「Goクエリ」や「案内型」と呼ばれることもあります。
ナビゲーショナルクエリの例
- Amazon
- YouTube
- 楽天
- ユニクロ
- 富士急ハイランド
ナビゲーショナルクエリからは、ユーザーが行きたいサイトを把握できます。地名や店舗名などに関しては、サイトに行きたいケースと、その場所に行きたいケースの2パターンが考えられるクエリです。そのため、検索結果にGoogleマップが表示される場合も多くあります。
トランザクショナルクエリ
トランザクショナルクエリは、何かをしたいときに用いるクエリです。「やり方を知る」ことが意図なので「Doクエリ」や「取引型」などとも呼ばれます。また、何かを買いたいときに用いられる「Buyクエリ」も、このトランザクショナルクエリに分類されるものです。
トランザクショナルクエリの例
- エアコンクリーニング 東京
- 鍵交換 深夜
- ホームページ作成 見積もり
- 歯磨き粉 研磨剤なし
- プロテイン チョコ
「サービス名+特徴」や商品の特徴に関するものは、トランザクショナルクエリです。ユーザーに人気のある商品やサービスを把握できます。さらに、既存商品やサービスに対する不満点を知ることもできるでしょう。
Buyクエリに関しては、Googleの検索結果において「ショッピング」の欄が表示されることもあります。
インフォメーショナルクエリ
インフォメーショナルクエリは、何かを知りたいときに用いるクエリです。「知りたい」ということが意図なので「Knowクエリ」や「情報型」とも呼ばれます。
インフォメーショナルクエリの例
- ニキビ 治し方
- 咳 止める方法
- ホワイトニング 自宅
- 成分表示 見方
- インフォメーショナルクエリ とは
インフォメーショナルクエリからは、ユーザーが何をしたいのかがわかります。また、どのような悩みや課題をもっているかも判断できるでしょう。
検索意図の調べ方
検索意図は、ツールを用いる方法やGoogle検索を活用するものなど、さまざまな方法で調べられます。ご自身のやり方に合わせて選択しましょう。また、すべての方法をまんべんなく用いるのもおすすめです。
ここからは、検索意図の調べ方を3つご紹介します。
検索上位の記事を読む
検索上位の記事は、ユーザーニーズをしっかりと満たしている可能性が高いです。検索上位にある記事の内容を見れば、そのキーワードに対してユーザーが何を求めているか(検索意図)を把握するのに役立ちます。
目安としては、上位5〜10記事程度に目を通しておくと、細かなニーズまでしっかりと把握できるでしょう。見出しを一覧化して、上位記事に共通して入っている内容をまとめるのも、検索意図を知るのにおすすめの方法です。
サジェストを参考にする
サジェストとは、GoogleやYahoo!などが提案するキーワードのことです。一般的には、予測変換候補などとも呼ばれます。
例えば、Googleの検索窓に「検索」と入力すると、以下のようなサジェストが表示されます。
- 検索履歴
- 検索サイト
- 検索エンジン
上記のように、ユーザーが入力したキーワードに対して「続くであろう言葉」を予測して提案してくれるのが「サジェスト」です。
サジェストは、これまでユーザーが検索してきたキーワードから、情報を分析したうえで表示されます。つまり、サジェストには、多くのユーザーが使ってきたキーワードの組み合わせが表れているのです。サジェストを知れば、どのような単語の組み合わせで検索する人が多いか、人々が知りたいと思っている情報は何かがわかります。
ツールで共起語を調べる
共起語とは、特定のキーワードが含まれるコンテンツにおいて、どのような単語が頻出するかを表すものです。前述した「上位記事の確認」と併せて活用すると、高い効果を発揮します。共起語には、一見なんの関係もないような単語が含まれていることもあります。
しかし、上位表示されている記事を調べたうえで見てみると、どのような文脈で用いられるか、なぜ共起語になっているのかが理解しやすくなるのです。
また、上位表示されている記事によく出てくる話題を大まかに掴みたいときにも、共起語は役立ちます。共起語を把握してから上位記事を見ると、各記事の共通点を見出しやすくなるからです。
共起語を調べたいときは、ツールを活用しましょう。代表的な共起語検索ツールには、以下のようなものがあります。
ほかにもさまざまな共起語検索ツールがあります。無料でシンプルなものから、有料で多機能なものまであるため、ぜひ扱いやすいものがないか探してみてください。
検索意図に沿ったコンテンツ作成方法
検索意図を把握しただけで、よいコンテンツ作成ができるわけではありません。調査した検索意図をどのように活用するかが非常に大切です。
ここからは、検索意図に沿ったコンテンツの作成方法をご紹介しますので、これからWebサイトを制作しようと考えている方は、ぜひコンテンツ作りにご活用ください。
検索意図を大まかに分類する
まずは、把握した情報の整理を行いましょう。
サジェストや共起語、さらに上位記事から拾ったキーワードをただ羅列しただけだと、何をどう活用すればよいのか判断できません。特定のキーワードで括ったり、前述した3分類に当てはめたりしながら、どのような検索意図が考えられるか、いくつかの分類にまとめてみてください。
検索意図の整理ができると、似通っているものや、言い回しが違うだけでほぼ同じ語句であるものなどが見つかります。すべてのキーワードを盛り込むのは難しいので、うまく取捨選択しながら、利用すべきキーワードを選別していきましょう。
冒頭にユーザーが最も求めている情報を入れる
メインとなるコンテンツには、ユーザーが特に欲しいと思っているであろう情報を盛り込みましょう。
ユーザーが求めている情報を出し渋ってしまうと「このコンテンツに、自分が欲しい情報はなさそうだ」と思われて、離脱される原因になります。冒頭にユーザーが求めている情報を入れれば、そのあとの部分も読んでもらえる可能性が高まります。場合によっては、ほかのページも見てくれるかもしれません。
検索意図を整理したうえで、特に重要度が高いと判断した情報に関しては、前半にもってくるようにしましょう。
タイトルや見出しを工夫する
タイトルや見出しには、ユーザーが求めている情報を必ず盛り込みましょう。具体的には、サジェストや共起語にあった単語を入れると、検索意図に沿ったコンテンツが作りやすくなります。
なお、タイトルに関しては以下のポイントを意識すると、より効果的なものが作れます。
- 30文字前後に収める
- 大切なキーワードはなるべく前半に入れる
- 「〇選」「〇つのコツ」など、数字を用いる
また、タイトルや見出しには、検索エンジンに対して「このコンテンツはこのような内容が記載されています」と伝える機能があります。つまり、ユーザーが求めている情報をタイトルや見出しに含めれば、さまざまな検索キーワードにおいて上位表示される可能性が出てくるということです。
より多くの人にコンテンツを見てもらうためにも、タイトルや見出しは時間をかけて作り込みましょう。
一次情報を入れる
一次情報を入れると、検索上位を獲得している記事との差別化ができます。独自に調べたアンケート結果や研究結果、体験談など、何らかのオリジナルコンテンツを含めると、特に差別化しやすいでしょう。
一次情報を入れると、被リンクや引用を獲得しやすいのもメリットです。被リンクを多く獲得できると、SEOにおいて有利に働きます。さまざまな人から信用されているサイトと判断され、上位表示されやすくなるのです。一次情報を得るためには、アンケートを行ったり、研究を実施したりと労力がかかるものです。
しかし、一度何かの一次情報を手に入れれば、ほかにはない魅力的なコンテンツを作成できます。差別化や上位表示獲得のために、積極的に行動していきましょう。
まとめ
検索意図は「なぜユーザーはそのキーワードで検索したか」という意図を指すものです。検索意図にはユーザーのニーズが表れており、満足度の高いコンテンツを作成するために非常に役立ちます。まったく同じキーワードでも、検索意図はいくつかに分かれるケースも多くあります。共起語検索ツールや、サジェスト検索などさまざまな方法を活用しながら、正確に検索意図を把握するのが、良質なコンテンツ作成には欠かせません。
今回ご紹介した以外にも、検索意図の調査方法や活用の仕方にはさまざまなものがあります。ぜひご自身でもさまざまな手法を試しながら、検索意図に沿ったコンテンツ作りをしてみてください。