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2023年03月12日更新日:2024年07月24日

SNS運営

今やインターネットユーザーであれば利用者はいないといっても過言ではないSNSは、誰でも気軽に情報を投稿・拡散でき、ほかのユーザーと交流できる点が大きな特徴です。

最近ではSNSのそうした特徴を販売促進に生かす「SNSマーケティング」が盛んになっています。SNSで一度情報が拡散されれば、CMやインターネット広告以上の効果を得ることができ、認知度向上やブランディングにつながります。SNSをマーケティングに取り入れ、情報を拡散させるためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

今回の記事では、SNSで情報を拡散させる方法やSNSの使い方についてご紹介します。

SNSを活用したマーケティングが重要な理由

SNSのブロックとコーヒーカップとノートパソコン

SNSといえば、個人ユーザーが日々の出来事や趣味の話を発信し、ほかのユーザーとつながる、いわば「遊び」「娯楽」のイメージが強いかもしれません。

しかし、現在ではSNSをマーケティングに活用する企業が増えており、非常に重要なデジタルマーケティングツールとなっています。その理由をいくつか挙げてみましょう。

スマートフォンの普及によるSNSユーザーの増加

総務省の調査によると、個人におけるスマートフォンの保有率は2019年時点で67.6%となっており、携帯電話・PHSの保有率24.1%を大きく上回っています。そうしたスマートフォンの普及は、SNSを利用して情報を収集する・ほかのユーザーとコミュニケーションを取るというアクションの増加をもたらしています。

同じく総務省の調査によると、2019年におけるSNS利用率は69.0%となっています。2018年の利用率が60.0%であるため、1年で9ポイントも上昇している、つまり利用率が急速に高くなっていることが分かります。

<年齢階層別ソーシャルネットワーキングサービスの利用状況>

総務省 令和4年 情報通信白書

参照元:総務省 令和4年 情報通信白書

このように、SNSは多くのユーザーに利用されており、利用率は年々増加傾向を見せています。SNSをマーケティングに利用することで多くの人に自社の情報を発信することができ、認知度の向上やブランディングにつながることが期待できます。

SNSがもたらす情報拡散による効果

スマートフォンとネットワーク

SNSのもつ大きな特徴としては「情報拡散ができる」という点が挙げられます。ひとたび「バズる(爆発的に情報拡散がなされる)」と、一気に数万人・数十万人というユーザーに情報が広まります。

低コストで大きな効果を得られる

SNSは原則無料で利用できます(『LINE公式アカウント』など例外もあります)。また、Webサイトの作成やブログ執筆などと比べると、用意するテキストや画像の数も少なく、投稿に手間がかかりません。

それでいて先ほどご紹介したような拡散力があることから、結果として有料広告やWebサイトの運営よりも多くのユーザーに情報を届けられる可能性もあるのがSNSの大きな魅力です。特に広告費に予算を割けない個人オーナーにとっては非常に有益なマーケティングツールとなりえます。

消費者目線での情報発信ができる

SNSによる情報収集が当たり前となった現在においては、企業が一方的に発信した情報よりも、消費者発信の情報が重視される傾向にあります。ユーザーが実際に商品やサービスを利用し、その意見や感想を拡散させることで、ユーザーが本当に知りたい情報を効率よく届けられます。

拡散により幅広い層へのアプローチになる

テレビコマーシャル・チラシ・リスティング広告では限られた地域や属性のユーザーにしか情報を発信することができません。

しかし、SNSの拡散力を利用すれば、今までリーチできなかったユーザーに対してもアプローチが可能です。

ブランディングにつながる

SNSで情報を拡散させることで、ユーザーがネット上で企業名・商品・サービスを目にする機会が増え、認知度の向上やブランディングにつながります。

主要SNS 7選の特徴を押さえよう

ソーシャルネットワーク

SNSを活用したマーケティングを行う際には、自社のイメージやターゲット層に自社に合ったものを選ぶことが重要です。代表的な6種のSNSについて、その特徴・ターゲット層・マーケティングツールとしての使い方などをご紹介します。

Twitter

ツイッターが表示されたスマートフォン

Twitterは、140文字以内という短文の投稿が中心のSNSで、何気ないつぶやきやクスッと笑えるネタ投稿を気軽に発信できる点が大きな特徴です。また、拡散力はSNS随一といっても過言ではなく、一度バズると爆発的に情報を拡散させることができます。ユーザー数は5,895万人(2022年1月時点)で、10代~50代までの幅広いユーザーに親しまれています。

マーケティングツールとしては、臨時休業やタイムセールなどのリアルタイムの情報発信やちょっとした笑えるネタを投稿し、イメージアップや認知度向上に役立てるといった使い方が有効です。

Instagram

Instagramは、写真や動画の投稿が中心のSNSです。2016年10月に国内版がリリースされてから急速にユーザーが増え、アクティブユーザー数は3,300万人(2019年6月時点)となっています。10~20代の若い女性を中心に幅広い層に活用されており、独特の文化や世界観が形成されています。

Twitterと異なりフィード投稿には拡散機能はありませんが、ハッシュタグをうまく活用すれば、その情報を求めるユーザーに見てもらえる確率を高めることができます。また、ビジネスアカウントに切り替えることでビジネスプロフィールの掲載・インサイトの利用・広告出稿ができるなど、ビジネスツールとしての機能も備わっています。

マーケティングツールとしては、写真や動画を掲載し、店舗・医院の雰囲気・商品やサービスを判りやすく伝えるという使い方が効果的です。また、インスタグラマーの中には熱狂的なファンをもつインフルエンサーも多数いるため、インフルエンサーマーケティングのプラットフォームとしても活用できます。

Facebook

Facebook

Facebookは、テキスト・画像・動画などを投稿できるSNSです。実名登録制であることが大きな特徴で、ほかのSNSと比較するとフォーマルな印象があります。そのため高い信頼性が必要とされる病院・歯科医院・士業・学習塾などと相性のいいSNSです。アクティブユーザー数は2,600万人(2019年7月時点)、年齢層は30代~50代とやや高めです。

マーケティングツールとして利用するのであれば、専門性の高い投稿や詳しい商品・サービス情報など、やや長めのテキストが必要なコンテンツを投稿するとよいでしょう。

LINE

LINEは、個人間もしくはグループ間でのコミュニケーションが行えるアプリです。月間アクティブユーザー数は9,300万人(2022年9月時点)と国内人口の7割近くに達しており、幅広い年代に広く利用されています。拡散力はありませんが、「友だち」となったユーザーにダイレクトにメッセージを届けられる点が魅力です。

また「LINE公式アカウント」に登録することでリッチメニューの追加やクーポンカード、抽選といったビジネスに役立つ機能を利用することができます(プランによっては料金が発生する場合があります)。

YouTube

パソコンとYouTubeが表示されたスマートフォン

YouTubeは、動画配信プラットフォームとしては世界ナンバーワンのシェアを誇ります。日本の月間利用者数は7,000万人を超えており(2022年10月時点)、年代を問わず親しまれています。

一方的に配信者が動画を投稿するだけではなく、コメントやライブチャットを通じてコミュニケーションが取れることから、SNSとしての性質も持ち合わせています。Instagramと同じく、トップYouTuberはインフルエンサーとして強い影響力を持っており、インフルエンサーマーケティングも活発に行われています。また、YouTube広告は成果報酬や配信先を細かく設定できることから、費用対効果の高い広告媒体として注目されています。

Linkedln

Linkedin

Linkedln(リンクトイン)は世界最大規模のビジネス特化型SNSです。日本でのユーザー登録数は300万人(2022年8月時点)と決して多くはありませんが、新しいビジネスの発掘やキャリアアップなど、ビジネス目的で登録しているユーザーが多いため、自社の業種とマッチするのであれば効率よくターゲット層にリーチすることができます。

会社のページを作成して投稿することができるため、新商品やサービスのプロモーションやキャンペーン情報の発信に向いています。ビジネス利用のユーザーが多いことから、BtoB(企業間取引)に適したSNSです。

TikTok

TikTok

TikTok(ティックトック)は、ショートムービーの作成や投稿ができるSNSです。動画投稿までに必要な撮影や編集をアプリ内で完結させられるため、誰でもクリエイターのような投稿ができます。アクティブユーザー数は950万人(2019年2月時点)で、若年層を中心に人気を集めています。

アルゴリズムがほかのSNSとは異なるため、フォロワーが少なくてもバズを狙えるのが特徴です。また、ユーザーの検索動向や「いいね」などのアクションを分析し、一人ひとりに合った「おすすめ」を表示してくれます。反応してくれやすいユーザーに動画を表示できるため、高い反応を期待できるでしょう。

SNSで情報を拡散させる効果的な方法とは

3人の女性のうち1人が持っているスマートフォンからいいねやコメントの吹き出しが出ている

SNSを利用したマーケティングにはユーザーが情報を拡散してくれるというメリットがありますが、裏を返せば情報が拡散されるか否かをユーザーに委ねなければならないというデメリットがあります。

SNSで情報を拡散させるためには、企業はどのようなことを行い、どのような点に留意すればよいのでしょうか。効果的な方法をいくつかご紹介します。

キャンペーンを実施する

SNSで情報を拡散させる方法として一般的なのがキャンペーンの実施です。指定のハッシュタグをつけて投稿してもらう・Twitterでリツイートしてもらうなど、簡単な参加条件を設定しキャンペーンを行うことで、SNS上に自社の情報を拡散させることができます。

SNSを利用したキャンペーンは、ユーザーにとってもハードルが低いため参加がしやすく、口コミが広がってさらなる拡散につながるというメリットもあります。

インフルエンサーを起用する

強い影響力をもつインフルエンサーに自社の商品・サービスを紹介してもらうことで、多くの消費者に情報を拡散させられます。コスメであれば美容関係のインフルエンサー、飲食店であればグルメ系のインフルエンサーなど、自社の業種やイメージに合ったインフルエンサーに依頼することで、ターゲット層に効果的にアプローチできるでしょう。

コストはかかりますが、即効性が期待できる方法です。

ハッシュタグを活用する

ハッシュタグとは、SNSの投稿において「#(ハッシュ)」マークがついたキーワードを指します。ハッシュタグがついたキーワードはハイパーリンク化され、同じキーワードを含む記事を検索することができます。特に若い世代ではこのハッシュタグを使った検索行動が増えているため、SNSで情報拡散を目指す場合には、ハッシュタグをいかに使いこなすかが大きな課題です。

例えば、歯科医院のSNSで、ハッシュタグを「#歯科医院」というハッシュタグをつけて投稿しても、数多くある投稿の中に埋もれてしまいます。「ホワイトニング」「歯みがきのコツ」「歯石除去」など、具体的なアピールポイントやサービス内容をハッシュタグにつけることで競合相手が少なくなり、検索上位に表示されやすくなります。

ハッシュタグは複数つけられますので、さまざまなキーワードをバランスよく組み合わせることが重要です。また、先ほど「キャンペーンを実施する」の項でご紹介した指定のハッシュタグをつけて投稿してもらう方法は「ハッシュタグキャンペーン」と呼ばれるもので、情報拡散に非常に有効な手段です。

口コミネタを投稿する

SNSは効果的なビジネスマーケティングツールではありますが、それ以上に興味深い情報を得たり、ユーザー同士が交流したりする「楽しみの場」でもあります。企業が一方的に商品やサービスの情報を発信するだけでは面白みに欠け、ユーザーの興味を引くことはできません。楽しめる、または役に立つコンテンツを投稿することでユーザーに注目され、拡散される確率が高まります。

【1】時事ネタ

最新情報・緊急ニュース・流行に関する情報といった高い話題性を持つ時事ネタは、ユーザーの興味を引きやすく拡散されやすい傾向にあります。

ただし、スポーツの勝敗・政治・ジェンダーの問題など、論争を起こす可能性のある内容は炎上につながる場合もありますので十分な配慮が必要です。

【2】専門性を生かしたお役立ちコメント

お役立ちコメントやちょっとした豆知識は、ほかのユーザーと共有したくなるため拡散される確率が高いコンテンツです。投稿する内容は専門性を生かしたもの、例えばアパレルであれば服の手入れの仕方やコーディネート例、歯科医院であれば歯ブラシの選び方や歯の磨き方や最新の医学ネタなどを投稿するとよいでしょう。

単発ではなく、コンスタントに投稿することでフォロワー数アップも期待できます。

【3】エンターテイメント性の高い投稿

先ほどご紹介したとおり、SNSは「楽しみの場」です。ユーザーが楽しめるようなエンターテイメント性の高いコンテンツも投稿していくとよいでしょう。

好例としては、かさま歯科クリニックのTwitterが挙げられます。

かさま歯科クリニックのTwitter

こちらの歯科医院の院長はペーパークラフトを趣味としており、作品をTwitterに投稿しています。そのクオリティの高さはWebニュースに取り上げられるほどで、話題性は抜群です。それにより歯科医院自体の認知度も上がり、イメージアップにもつながります。

ユーザーがSNSを利用する時間帯に投稿する

SNSでの拡散を狙うには、多くのユーザーに投稿を見てもらう必要があります。

ユーザーがSNSを利用する時間帯を狙って投稿すると見てもらいやすくなるため、拡散する確率が上がるでしょう。SNSは、平日だと出勤時間帯の7〜8時や昼休みに入る12時、退勤したり帰宅後にゆっくりしたりする21時頃に利用する人が多いです。休日は1日の終わりである21〜22頃の利用者が多いといわれています。この時間帯に投稿することを意識してみてください。

SNSで情報を拡散する際の注意点

SNSで情報を拡散する際の注意点は、以下の3つです。

  • ユーザーを一番に考えたコンテンツを作る
  • 炎上リスクを最大限に抑制する
  • 著作権や肖像権の侵害に十分注意をはらう

それぞれについて具体的に解説します。

ユーザーを一番に考えたコンテンツを作る

SNSは情報拡散力が高いため、自社の商品・サービスのよいところをアピールしたいと考える方は多いでしょう。

しかし、プロモーション色が強いとユーザーから嫌煙され、投稿が拡散しにくくなります。特に、SNSは各企業のプロモーション投稿が多く見受けられるため、いかにもプロモーションだとわかるものはユーザーに避けられやすいでしょう。ユーザーが拡散したいと思うコンテンツはどのようなものかをよく考え、投稿することが大切です。

炎上リスクを最大限に抑制する

SNSの利用には、炎上のリスクがあります。炎上すると企業の信用問題にかかわるため、投稿内容が不適切でないか、必ず確認してください。例えば、不確かな情報や嘘の情報を発信し、あとからそれが誤りだと判明すると、企業に批判が殺到するでしょう。嘘の情報を流した企業だとネガティブな情報が拡散し、企業の信頼の失墜をはじめとした大きな損失を被ります。

また、相手に受け取り方を勘違いされやすい言葉の選び方や、モラルのない発言をするのも問題です。発信してよい情報か、相手の誤解を与えないかを複数人で確認のうえ、投稿を行いましょう。

著作権や肖像権の侵害に十分注意をはらう

SNSの投稿にも、著作権や肖像権があります。例えば、商品・サービスの口コミを勝手に利用すると、著作権侵害にあたります。相手に許可を取らずに利用すると訴えられる可能性があるため、注意が必要です。

また、店舗に人が集まっている様子をSNSに投稿すると、肖像権の侵害に当たる可能性があります。著作権や肖像権についての正しい知識を身につけることが大切です。

SNSで拡散された成功事例

タブレットを持ち窓際で微笑んでいるビジネスマン

SNSで拡散された成功事例を3つご紹介します。自社でSNSを運営する際の参考にしてください。

森永製菓株式会社(森永チョコレート)

森永製菓株式会社のTwitter

森永製菓株式会社は「ベイク」というお菓子の売れ行きがよくなかったため、Twitterで「買わない理由」を募集しました。買わない理由を100円で買い取るという変わったキャンペーンは話題になり、またたく間に4万リツイートと大きく拡散されました。

今までにない変わったキャンペーンだったこと、投稿するだけで100円もらえることなどが成功の理由だと考えられます。

UHA味覚糖

UHA味覚糖のInstagram

UHA味覚糖は、Instagramのフォロワーが1万人を突破したことを受けて、1万円分のお菓子が当たるキャンペーンを行いました。参加方法は「いいね」とフォローのみです。

誰でも手軽に参加できるため、多くの人々がキャンペーンに参加し、フォロワー獲得にもつながっています。

江崎グリコ

江崎グリコのキャンペーン

お菓子メーカーの江崎グリコは、TikTokで、ポッキー&プリッツの日(11月11日)に「#ポッキー何本分体操」のハッシュタグキャンペーンを行いました。「このハッシュタグをつけて投稿された動画の中から選ばれたものが、渋谷のグリコビジョンに映し出される」という内容で、最終的には2万本を超える動画が投稿されています。

さらなる認知度アップや、企業のブランディングにもつながっています。

まとめ

タブレットもっている男性とソーシャルネットワーク

SNSが普及し、情報収集やコミュニケーションツールとして、あって当然のものとなった現在において、SNSを活用したマーケティングは必要不可欠なものになっています。

SNSは原則として無料で利用でき、その拡散力によってこれまでリーチできなかったユーザーにもアプローチできることから、その費用対効果は非常に高いといえます。それぞれのSNSの特徴やターゲット層に合わせた投稿を行うことで、その効果は最大限に発揮されます。新しいマーケティングツールとして、SNSを積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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