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被リンクとは?SEOに与える影響と獲得方法を解説!
2023年07月26日更新日:2024年04月19日
「被リンク」という言葉をご存じでしょうか。被リンクはSEO対策において長年重視されてきたもので、よい被リンクを多く獲得できると、検索順位の向上が期待できます。
ただし、被リンクには「よい被リンク」と「悪い被リンク」があります。被リンクの意味や対策を知っていないと、ご自身のサイトが検索結果から消される可能性もあるのです。
今回は、SEO対策における被リンクの重要性や、被リンクの獲得方法などを解説します。よい被リンクと悪い被リンクの見分け方や調べ方も解説するので、現在サイトを運営している方やSEO対策に興味がある方は、ぜひご覧ください。
被リンクとは?
被リンクとは、自分のサイトURLを外部サイトに貼ってもらうことです。
多くの被リンクを獲得できると「さまざまな人から信頼されているサイトだ」と検索エンジンが評価するため、上位表示されやすくなります。被リンクを獲得できるかどうかは、SEO対策において非常に重要なのです。
なぜ被リンクが検索結果・SEOに影響するのか
GoogleやYahoo!の検索エンジンは、各サイトの内容だけでサイトの信憑性を判断できません。各サイトがどの程度認知されていて、どの程度信用できるのかは、さまざまな要素をもとに判断しています。
判断材料のひとつとして用いられるのが、被リンクです。被リンクが多いサイトは、多くの人々に認識・信頼されているサイトであると考えられます。また、嘘の情報がなく内容が充実していて、ユーザーにとって有益なサイトであるとも判断できるため、評価が高くなり検索結果でも上位表示されやすくなるのです。
Googleが被リンクについてどのように考えているか
Googleが掲げる10の真実では、被リンクについて以下の記述があります。
「ウェブ上の民主主義は機能する。Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトがほかのページから最高の情報源として投票されているかを分析します。(以下略) 」
引用元:Google が掲げる10の事実
上記の内容を要約すると「被リンクが多いサイトほど、重要なコンテンツと判断しやすい」と解釈できます。SEO対策において被リンクを多く獲得することが、いかに重要かがわかるでしょう。
SEOにおける被リンクの重要性
前述のとおり、SEO対策において被リンクは非常に重要です。検索エンジンから信頼されるためには、ほかのサイトからの被リンクが必要不可欠といえます。
被リンクを多く獲得すると具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。被リンクを獲得するメリットは、以下の3つです。
- 検索上位を獲得しやすくなり、PV数の増加が期待できる
- ドメインパワーが上がることで上位表示されやすくなる
- クローラーに巡回されやすくなる
それぞれ詳しく解説します。
検索上位を獲得しやすくなり、PV数の増加が期待できる
被リンクの多いサイトは検索エンジンからの評価が高くなり、検索上位に表示される可能性が高まります。検索上位を獲得できれば、PV(ページビュー)数の増加やコンバージョン率の向上も期待できるでしょう。
サイトへの訪問者が増加すれば、上位表示されたページ以外のページもPV数が増加しやすくなります。サイト全体の好循環を生み出すためにも、被リンクは欠かせません。
ドメインパワーが上がることで上位表示されやすくなる
ドメインパワーとは、ドメイン自体の信用度のことです。ドメインは「〇〇〇.com」や「〇〇〇.jp」などで、ドメイン自体の信用度が高まると、そのサイトにある全ページの表示順位が向上しやすくなります。被リンクを多く獲得できると、サイト自体の評価が高まるため、ドメインパワーが上がりやすいのです。
ページごとに上位表示されることも重要ですが、ドメインパワーが強ければ各ページを個別に育てずともスピーディーに上位表示させやすくなります。ドメインパワーが弱いと大企業のページに勝てず、いくら対策してもトップ3に入れないことも珍しくありません。ドメインパワーを向上させることは、SEO対策において非常に大切なのです。
クローラーに巡回されやすくなる
クローラーとは、ネット上にあるさまざまなコンテンツを調査して検索結果に反映するものです。クローラーが巡回していないページは、そもそも検索結果に表示されません。長期間クローラーが巡回していないページは評価が低いままで、どれだけ対策しても効果が出ないことがあります。
被リンクを増やすと、ほかのサイト経由での巡回が増え、そのページの評価も向上しやすくなります。新着記事の評価もされやすくなり、ページごとの情報や評価も修正されやすくなるため、SEO対策をよりスムーズに進められるのです。
被リンクの種類
被リンクは、ただ外部サイトにリンクを貼ってもらえばよいわけではありません。被リンクには「よい被リンク」と「悪い被リンク」があります。これらを把握していないと、ペナルティによってサイトの信用度を下げてしまう可能性もあります。
「よい被リンク」と「悪い被リンク」の特徴や具体的な例を解説しますので、現在SEO対策を行っているサイト運営者の方は、ぜひ参考にしてください。
よい被リンク
まずご紹介するのは、よい被リンクです。具体的には被リンクの使い方や内容が自然なリンクを指し、ナチュラルリンクとよぶこともあります。
よい被リンクの具体例や、ナチュラルリンクと判断されるための方法は、以下のとおりです。
信用度の高いサイトからの被リンク
すでに検索エンジンの評価が高いサイトからの被リンクは、よい被リンクと判断されやすいです。信用度の高いサイトは「ドメインパワーの高いサイト」で、こうしたサイトから被リンクを受ければ、自分のサイトの評価も高くなりやすいでしょう。
信用度の高いサイトはすでに多くのユーザーから見られている可能性が高いです。そのため、そのサイトから自分のサイトへ複数のユーザーが流れることでPV数が増加し、SEO上も有利に働くケースが多くあります。
自然な文脈で使用される被リンク
サイトの信用性に関わらず、適切に使われている被リンクは、SEO対策においてよい影響が出やすいとされています。特に、被リンクしたサイト側のジャンルやコンテンツ内容が有益なものであれば、よい被リンクと判断されやすいでしょう。
内容が自分のサイトと関連性が高いと、よい被リンクであると判断される傾向があります。
IPアドレスやドメインが分散されている複数の被リンク
IPアドレスやドメインが分散していると、リンク先サイトとは関係のないサイトからの被リンクと考えられるため、よい被リンクと判断されやすくなります。
逆に、同一のIPアドレスやドメインから複数の被リンクを獲得した場合、リンク先サイトと関係があると判断されやすく、利害関係があると判断されるケースもあるため注意しましょう。
悪い被リンク
悪い被リンクは、場合によってはペナルティの対象となり、SEO対策において不利になる可能性があります。意図せず悪い被リンクをもらう可能性も十分にあるでしょう。
ペナルティ回避のためにも、以下の解説を読み、ご自身のサイト運営にお役立てください。
まったく関係のないサイトからの被リンク
まったく関係のないサイトやコンテンツからの不自然な被リンクは、SEO対策でよい影響が出にくいとされています。
サイトジャンルが関係なくても、コンテンツの内容と関連があればよい被リンクと判断できますが、コンテンツ内容もまったく関係がないと、何のための被リンクなのかが不透明になるためです。できる限り関連性のあるサイトやコンテンツからの被リンクを獲得できるようにしましょう。
ワードサラダからの被リンク
ワードサラダからの被リンクは、ペナルティの対象となる確率が非常に高いので注意してください。ワードサラダとは、文法に問題がないのに支離滅裂な文章を指し、SEO対策のために自動生成されたコンテンツを指す場合が多いです。例えば「私は身長が高いので、コーヒーを買いに行きます」のような文章です。
ワードサラダは、当初は検索エンジンの特性を逆手にとった手法として注目されましたが、現在は検索エンジン側がしっかりと対策を行っています。ワードサラダから被リンクを受けると「悪質サイトと関係がある」と判断され、ペナルティを受けるのです。
購入した被リンクや隠しリンク
リンク販売業者から被リンクを購入するのは、ペナルティを受ける可能性が高い被リンク方法です。以前はリンクを大量購入して被リンク数を増やし、ドメインパワーを高める手法がありましたが、現在では不自然な被リンクは検索エンジン側で対策されています。被リンクを購入していることが発覚すると、最悪の場合は検索結果から消されるので利用しないでください。
ユーザーが見えないように配置する「隠しリンク」も同様です。ユーザーに気づかれないようにリンクを貼って被リンクを稼ぐ手法も、現在は対策されているのでペナルティを受ける可能性があります。
被リンクの獲得方法
被リンクの仕組みや概要を理解できたら、獲得に向けて取り組みましょう。被リンクを獲得するための効果的な方法を3つご紹介するので、ご自身のサイト運営に役立ててください。
良質なコンテンツを提供し続ける
一番重要なのは、ユーザーにとって価値あるコンテンツを提供し続けることです。急がずによいコンテンツを提供し続ければ、サイトのファンが増え、被リンク数も増加するでしょう。
過度に被リンクしてもらうように働きかけても、サイトそのものの内容が伴っていなければ「サイト滞在時間」や「再訪問回数」が上がらず「直帰率」や「離脱率」が高まるばかりで、サイトの信用度は高まりません。
良質なコンテンツが豊富にあるサイトを作成すれば、ファン層が厚くなり、長期的に安定してPVを稼げるサイトに育ちます。無理に被リンクを増やそうと焦らず、まずは良質なコンテンツの作成に努めましょう。
SNSで宣伝する
SNSでサイトについて発信するのは、サイトの認知度を高めるために必要不可欠です。Twitter・Instagram・TikTok・YouTubeなど、SNSごとに発信方法を工夫しながら、有効活用してサイトの認知度を高めましょう。SNS経由での流入が増加すれば、被リンクの有無に関わらずサイト信用度が高まるため、取り組んで損はありません。
SNSで自分のサイト名を取り上げてもらうと、サイテーションとしてSEO対策にプラスの効果があります。リンクを貼ってもらわなくても効果があるので、サイテーション獲得のためにもSNSを運用するとよいでしょう。
専門性を強化し、引用したくなる内容を記載する
被リンクを得やすい内容として「引用」があります。「引用:厚生労働省〇〇」や「引用:バイク専門サイト〇〇」のように、引用する場合にはリンクを貼るのがルールなので、被リンクを獲得しやすくなるのです。専門性が高く、ほかにない情報を扱えば引用される確率が高まり、被リンクも得やすくなるといえます。
例えば、自分自身で足を運んで調べた情報やさまざまな情報をもとに、自分なりの考察や新たな課題点を書いたページや、商品の比較レビュー、独自に行った実験の結果などは、引用元として取り上げてもらいやすいです。コンテンツ作成に時間がかかりますが、専門性の高い良質なコンテンツを作成すると、被リンクが獲得しやすくなるでしょう。
シェアボタンを設置する
シェアボタンを設置することも、被リンクを獲得するのに効果的な手法です。シェアボタンとは、一般的にTwitterやFacebookなどのマークが描かれているリンク作成用のボタンを指します。押すと各サービスサイトに遷移し、URL付きの投稿ができる仕組みになっているボタンです。
シェアボタンがあると、ボタンを押すだけで自分のアカウントからコンテンツに関する情報を簡単に投稿できます。被リンクをより手軽に獲得するのに非常に効果がある方法です。シェアボタンは、WordPressであればソースコードを編集するか、専用のプラグインをインストールすることで設置できます。
獲得した被リンクの確認方法
被リンクを獲得しても、メールなどで通知されるわけではありません。自分自身でリンクを確認するためのツールを使って、どのサイトのどのページにリンクが貼られたのかを調べる必要があります。
被リンクを確認すると、競合他社と比べてどのくらい被リンクを獲得できているのかがわかり、SEO対策の施策を考えるのに役立つでしょう。被リンクを獲得しやすいページとしにくいページを把握できるので、リライトするページの優先順位を付ける、今後作成するページの注意点を洗い出すなどにも活用することが可能です。
被リンクを調べないと、悪質なサイト(ワードサラダやリンクばかりのサイトなど)から被リンクを受けて、ペナルティを受ける可能性もあります。月に1回程度は調査を行ってください。
リンクチェックツールを使用する
リンクチェックのためのツールは、無料のものが数多く提供されています。無料で利用できるリンクチェックツールは、以下のとおりです。
上記のツールは事前設定をせずに利用でき、操作も簡単です。ひとまず自分のサイト状況を知りたい方には適しているでしょう。SEO対策ツールでは、リンクだけでなくコンテンツの充実度や競合分析などを細かく確認できるため、SEO対策を本格的に行いたい方はぜひ導入を検討してください。
Link Explorer
Link Explorerは、Mozアカウントを作成すれば誰でも無料で利用できるリンクチェックツールです。被リンクのほかに、ドメインパワー(ドメインの評価)やランキングされているキーワードの数なども調査できます。
ただし、無料版は1か月に10回までしか利用できません。週2回以上の調査を行いたい場合は、有料版を登録しましょう。
Ubersuggest
Ubersuggestは、サイトに関するSEO情報全般を調査できるツールです。被リンク数はもちろん、オーガニック検索からの流入数や、人気のあるページ、どのような検索キーワードで検索したユーザーが訪れているかなどの情報もわかります。ほとんどの項目が日本語対応しており、ドメインURLを入力するだけで利用できるので、自社サイトの状況を確認してみたい方に適しているでしょう。
Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleが提供する検索パフォーマンスチェックツールです。事前にサイト所有者のチェックを行う必要はありますが、無料で利用できます。被リンクは、メニューにある「リンク」から確認可能です。Googleアナリティクスを使用している人は、使用感が似ているので扱いやすいでしょう。日本語にも対応しているので、英語が苦手な方でも利用できます。
なお、Googleサーチコンソールを利用する際にはDNS設定が必要です。WordPressに「All in One SEO」を導入している場合は、以下の手順で設定しましょう。
- プラグイン設定からSEO設定を選択する
- Webmaster Toolsから Google Search Consoleを選択する
- TXTレコードをコピー&ペーストする
簡単に設定できますので、お試しください。
Ahrefs
Ahrefsは、世界で60万人が導入しているSEO分析ツールです。世界最大級の被リンクデータをもっており、正確な被リンク情報を確認できます。
無料で利用できるのは「Ahrefsウェブマスターツール」で、被リンク情報や流入キーワードなど、Ahrefsの機能の一部を利用可能です。本格的なSEOツールを使用してみたいけれど、最初から有料のものは心配と感じる方は、ぜひ一度使用してください。
Bing Webmaster Tool
Bing Webmaster Toolは、Bingの検索エンジンにおける検索パフォーマンスを確認できるツールです。さまざまな検索エンジンにおける検索パフォーマンスを向上させたい場合に利用するとよいでしょう。被リンクの確認は、メニューにある「SEO」の「バックリンク」から確認できます。
被リンクを獲得する際の注意点
サイトの評価向上に必要な被リンクですが、獲得する際にはいくつかの注意点があります。注意点を知らないと、サイトの評価を落とすこともあるでしょう。以下で解説する内容を念頭において、サイト運営を行ってください。
被リンクの数だけを追い求めない
被リンクの数ばかりを追い求めると、低品質な悪い被リンクが増える場合や、焦りから被リンクを購入する場合などがあるでしょう。重要なのは、よい被リンク(ナチュラルリンク)を増やし、より多くの方に見てもらうことです。検索順位の向上だけが目的にならないよう注意しましょう。
相互リンクの相談には慎重に対応する
お互いにリンクを貼り合って被リンク数を増やす「相互リンク」ですが、お互いのサイトに関連性がない場合はよい被リンクと判断されない確率が高いでしょう。無理のある相互リンクの相談には応じないでください。
しかし、相互リンクを断ることで悪い評判を立てられる可能性もあります。相手に対して最大限丁寧に対応し、お互いにとって不利益にならないような交渉を心がけましょう。
悪質な被リンクがないか定期的に確認する
悪質な被リンクが増えると、自分のサイト評価が不当に落とされる原因になります。定期的にリンクチェックツールでリンクの質を調査し、悪質な被リンクをされていないか確認することを習慣にしましょう。
質の低い被リンクがあった場合はサイト運営者へ連絡して対応しなくてはなりませんが、連絡が取れないケースも少なくありません。連絡が取れない場合は、 Google Search Consoleからリンクを否認できます。すでに悪質な被リンクがある場合は、Search Consoleヘルプを参考に対処しましょう。
まとめ
サイトのSEO対策において重要な「被リンク」は、より多くの人にコンテンツを楽しんでもらうための手段として非常に効果があります。
しかし、重要なのは被リンクを増やすことではなく、よいコンテンツを継続して提供することです。よいと思ってもらった人から被リンクをもらうことで、検索エンジンの評価にも繋がるでしょう。
被リンクの獲得が目標になると、悪質な被リンク業者に引っかかるなど、トラブルの原因にもなりかねません。第一に魅力的なサイト作りをして、多くの人に見てもらうための手段のひとつとして被リンクを活用してください。