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2022年09月26日更新日:2024年04月19日

SNS運営

InstagramやTwitter、YouTubeなどのSNSにおいて、料理関連のコンテンツは常に人気があります。そのため、料理画像や動画などをSNSにアップロードして、集客に活用している飲食店も少なくないでしょう。昨今はInstagramで良い飲食店がないか調べる人も増えているため、うまく運用すればとても効果的に集客をすることができます。

本記事では、そんな飲食店のInstagram活用・運用術について徹底解説します。成功事例もご紹介しますので、具体的にどのようにInstagramを活用すれば良いか、どのような効果があるのかなど理解を深めつつ、ご自身の飲食店経営にご活用ください。

Instagramを飲食店の集客に活用するべき理由

飲食店で写真を撮る男女

Instagramは、画像や動画の投稿・共有をメインとしたSNSです。2010年にサービスを開始したInstagramは、2019年に月間利用者数3,300万人超えを達成し、今も多くのユーザーが利用する世界的画像・動画共有プラットフォームとなっています。

Instagramは画像や動画といった視覚メディアをメインに取り扱うSNSのため、見た目でも楽しめる「料理」と非常に相性が良く、飲食店集客でぜひ運用しておきたいSNSのひとつです。

飲食店が集客を行うにあたり、Instagramを活用すべき理由を3点ご紹介します。以下の解説を読むと、Instagramの強みや魅力も再確認できるかと思いますので、導入前にぜひご覧ください。

国内外においてユーザー数が多い

Instagramの2019年時点での月間利用者数は3,300万人を突破しており、これはFacebookやTikTokを大きく上回る人数です。世界の利用者数は2021年12月時点で20億人に達するという調査結果もあり、国内外において非常に多くの利用者がいるSNSであるといえるでしょう。

利用者数の多いSNSを集客のために運用すると、より多くの人に見てもらえる可能性が高まります。

Instagramで飲食店を調べる人が増加している

日経クロストレンドとテスティーが2018年に行った調査によると「半年間で飲食店を探すときに最も利用しているサービス」という問いに対して、19.5%もの人が「Instagram」と回答しました。これは食べログ(20.4%)に次ぐ数値で、多くの人がInstagramを利用して飲食店を探していることが分かります。

また、Instagramを飲食店集客で活用・運用していくと一般ユーザーが拡散してくれる確率も高まります。公式Instagramアカウントの画像を見た人が「このお店の料理はおいしそう」と感じて来店し、実際に提供された料理の写真をアップして、その画像を見た人がまた来店するという好循環が生まれやすくなるのです。

低コストで集客・運用ができる

ぐるなびや食べログをはじめとしたサイトは掲載するのに料金がかかり、継続してかかるコストがお店の経営を圧迫することもあるでしょう。

Instagramであれば、アカウント作成や投稿には一切コストがかからないため、非常に低コストで集客ができます。また、スマートフォンで画像撮影と編集まで行えば、Instagramアカウントの運用にかかるのはスタッフの賃金のみとなるため、ほぼ0コストでの集客も実現できるのです。

引用元:META「Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破

Instagramを飲食店の集客に活用するメリット

タブレットでオーダーを取る店員

集客のために既にTwitterやInstagramなどのSNSを運用・活用しているという飲食店は多いでしょう。

では、具体的にInstagramならではの強みや運用メリットとはなんでしょうか?ただ複数のSNSを使っているだけでは、効果的に集客することは出来ません。Instagramを活用した飲食店集客について、Instagramならではの強みやメリットを以下に詳しく解説します。SNSをどのように使い分けるかのヒントにもなりますので、参考にしてください。

Instagramを飲食店の集客に活用するメリットは以下の3つです。

  1. 画像を一覧で見やすく、視覚的にアピールできる
  2. ストーリーズハイライトなど、集客に使いやすい機能がある
  3. ほかのSNSと連携しやすい

それぞれ詳しく解説していきます。

画像を一覧で見やすく、視覚的にアピールできる

Instagramの強みは、画像に特化したSNSであるということです。TwitterやFacebookに比べて、その人の投稿した画像が一覧で見やすいため「このお店にはどんなメニューがあるのか」が一目で認識しやすくなっています。

また、タグ付けをすればそのタグで検索した人に画像を見てもらえるため、見栄えにこだわっている飲食店ほど優位にInstagramを運用できるでしょう。

ストーリーズハイライトなど、集客に使いやすい機能がある

Instagramは画像に特化しているため、食べログやTwitterと比べて飲食店集客には使いにくいのではないかと感じる方もいらっしゃいます。

しかし、アカウントトップ画面に固定される「ストーリーズハイライト」や位置情報機能など、飲食店集客において活用しやすい機能も豊富です。

ストーリーズハイライトとは、通常24時間で投稿が消えてしまう「ストーリーズ」を、固定して常に見られるようにできる機能のことを指します。この機能を利用して、トップ画面に「予約方法」「アクセス」「今月の営業時間」などをすぐ確認できるようにしている飲食店も多く、こうした機能を活用することで集客につながりやすくなるでしょう。

ほかのSNSと連携しやすい

Instagramは、Facebookを運営している「Meta(旧:Facebook)」が運営していることもあり、ほかのSNSとの連携が簡単です。

例えば、Instagramに投稿した文面をTwitterに自動投稿したり、概要欄にホームページURLを載せておくことも可能です。Instagramを入り口として、さらに細かい内容はホームページや食べログ、Twitterに掲載するという使い方もできるでしょう。

Instagramの導入方法

飲食店で悩んでいる店員

Instagramを飲食店集客に活用するメリットが理解できても、実際にどのように始めれば良いのか分からないという方も少なくありません。利用が比較的簡単なInstagramではありますが、前述のとおり機能も豊富で、画像加工などの手間もあるために、運用するのが難しいのではと感じる方もいるでしょう。

しかし、写真撮影や編集がスマートフォン一台で手軽に行えるようになった今、ポイントを抑えれば、手間をかけずに効率よく集客に活用できるようになりました。

以下ではInstagramの導入方法について解説しますので、これからInstagramアカウントの運用をスタートしようと考えている方は、参考にしながら作業を進めてみてください。

アカウントを作成し、アカウント名や概要欄を設定する

Instagramアカウントの作成画面

まずは、Instagramのアカウントを作成しましょう。

メールアドレスがあれば簡単に作成できますので、誰でも手軽に始められます。なお「フルネーム」は日本語で店名などを入力し、「ユーザーネーム」には「Insta_cafe」などその店が連想できるものを入力するのが一般的です。ユーザーネームは「@Insta_cafe」のようにメンションを付けるときに使用するので、意味が分かりにくいものや長すぎるものは避けましょう。

投稿テイストをあらかじめ決めておく

色のトーンで分けられた画像

上記画像を見て、右より左のほうが統一感があるように感じられるかと思います。

上記画像は色のトーンを統一していますが、画像の編集方法、画像の中にどのくらい文字情報を入れるのかなど、投稿する画像のテイストをあらかじめ決めておかないと、画像右側のように散漫な印象になってしまいがちです。そのため、Instagramアカウントの運用をスタートする時点で、どのような投稿をしていくかをある程度決めておきましょう。

ただし、今までビジネス用のInstagramアカウントを運用したことがない場合、投稿テイストを決めようとしてもうまくイメージできない方が多いようです。その場合は、競合他社で人気のものや自分自身が良いと思うアカウントを5〜10個ほど探して、そのアカウントの投稿を参考にしてイメージを固めていくことをおすすめします。

画像やストーリーズを投稿する

Instagramの投稿画面

アカウントの作成と投稿準備が整ったら、早速画像やストーリーズを投稿していきましょう。

投稿をする際にはフィルターも使えますが、画像加工の段階で色味などは決めてしまい、Instagram側であまり加工しないほうが良い場合もあります。

画像の説明文には、メニューの情報はもちろん、タグ付けも忘れずに行うようにしましょう。「#居酒屋」「#パン」などのタグだけでなく「#(店名)」のようなタグも付けておくと、来店したお客様に同じタグで投稿してもらいやすくなります。また、ストーリーズにはその日の営業時間や食材の入荷状況などを投稿するのがおすすめです。

Instagramを飲食店の集客に活用する際のポイント

飲食店でジュースを飲みながらスマートフォンを持っている女性

Instagramを飲食店の集客に活用する場合、効果的に運用するためのポイントがあります。このポイントを抑えておくだけでも、かなりスムーズにInstagram運用を行えるでしょう。また、継続して投稿するのが重要なSNSにおいて、投稿が途切れてしまったりすることも防ぐことができます。

以下でInstagram集客のための運用のポイントを解説しますので、参考にしてください。

Instagramを飲食店の集客に活用する際のポイントは以下の4つです。

  1. ストーリーズを活用して、スタッフ・お客様双方に優しい運用をする
  2. 予約方法やアクセス情報は「ストーリーズハイライト」に
  3. タグを有効活用する
  4. 古い情報を放置しないように注意

それぞれ詳しく解説していきます。

ストーリーズを活用して、スタッフ・お客様双方に優しい運用をする

ストーリーズは、24時間で消える投稿のことです。日々の出来事を手軽に発信するための機能ですが、この機能を活用すると、お店のスタッフとお客様のどちらにも優しいアカウント運用ができるようになります。

例えば、スマホの縦型撮影で料理や店内の様子を撮影し、その日の営業時間やメニュー名などを添えて投稿すると、投稿にかかる負担が軽減できます。さらに、ストーリーズを毎日継続して投稿すると、お客様にとっては「こんなお店なんだな」「今日は何時までやっているんだな」など情報を得やすくなります。

定休日に間違えて来店してしまったというトラブルも回避でき、お客様にとっても優しいInstagram運用となるのです。

予約方法やアクセス情報は「ストーリーズハイライト」に

予約方法やアクセス情報、毎月の営業時間などは「ストーリーズハイライト」にまとめておきましょう。

この機能は前述の通り、アカウントトップ画面の上部に固定しておける投稿のことです。この機能をうまく活用できると、画像を見たお客様がお店への行き方や予約方法などを簡単に知ることができるため、来店確率が高まります。

逆にこうした機能をうまく使いこなせていないと、ほかの店と比べて見劣りしてしまい来店確率が下がる可能性もあります。豊富な機能を使いこなすのは大変ですが、慣れれば難しい機能ではないので、積極的に活用していきましょう。

タグを有効活用する

タグは、Instagram運用において非常に重要な存在です。タグとは「#〇〇」のように特定のワードを紐付ける機能で、タグ検索をするとそのタグが付いている画像を一覧で見られるため、飲食店を探す際に重宝されます。

例えば「#焼き肉」「#渋谷居酒屋」「#ロールケーキ」などのタグを使って、行きたい地域や食べたいものを扱っている飲食店を検索するのです。

タグを付けるのに個数制限はありませんが、あまりに多いと雑然とした印象になってしまうことがあるので、20個以内が相場と考えておきましょう。タグは投稿用スマートフォンのメモ帳などに入れておき、コピー&ペーストですぐ入力できるようにしておくと便利です。

古い情報を放置しないように注意

Instagram運用で注意したいのは、古い情報を放置したことによるトラブルです。

昨今は原材料の高騰によって価格改定をしている飲食店も多いですが、価格改定前の情報を放置しているとトラブルやクレームに繋がってしまいます。数年前の投稿であっても、タグ検索した人は気付かずに「今の情報だ」と誤解してしまう恐れもあるため、気をつけましょう。

古い情報を放置しないようにするためには「価格はストーリーズハイライトのみに記載する」「(〇〇年〇月〇日現在)や(〜〇月〇日まで)などの注釈を入れる」などの対策が考えられます。せっかく作成した画像を消してしまうのはもったいないですし、投稿の説明欄をいちいち編集するのも手間がかかるので、トラブル防止の対策をあらかじめ講じておくのが良いでしょう。

Instagramを活用した集客の成功事例

飲食店でオーダーを取っている

Instagramアカウントを使った集客や運用方法について解説しましたが、それでも自分のお店がどのように活用すれば良いのかイメージできないという方もいらっしゃるでしょう。

ここからは、Instagramをうまく活用して集客に繋げている飲食店を5つご紹介します。スイーツ、ファストフード、居酒屋、焼き肉と幅広いジャンルのアカウントを集めましたので、ご自身の飲食店に活かせるものがないか探してみてください。

幸せのパンケーキ_公式(@ahappypancake)

幸せのパンケーキのInstagram

「幸せのパンケーキ」は、渋谷や池袋、京都、神戸、淡路島など日本各地に店舗を構えるパンケーキ専門店です。

ストーリーズハイライトを見ると「公式通販」や「公式HP」など他サイトへの誘導用の投稿もあり、連携をしっかりと行っていることが分かります。また「インスタ限定」のリンクも貼ってあり、このトップページを見た方が思わず予約したくなるような施策も行っている点が参考になるでしょう。

日本初!生クリーム専門店 MILK(ミルク)【公式】(@milk20170701)

生クリーム専門店 MILKのInstagram

「生クリーム専門店 MILK」は、横浜や立川に店舗を構える生クリームスイーツの専門店です。

投稿はミントグリーン系で統一されており、手書き風の横文字を添えることでおしゃれさが際立っています。飲食店の場合は、概要欄に営業時間などの情報を記載するのが一般的ですが、このアカウントは『生クリームの本当の美味しさ 知っていますか?』という文言とサイトURLのみで、洗練された印象を与えているのもポイントでしょう。

Shake Shack Japan(@shakeshackjpn)

Shake ShackのInstagram

「Shake Shack」は、アメリカに本社を置くハンバーガー専門店です。

このアカウントの投稿は、シェイクシャックのカラーでもある「緑」と、ハンバーガーで使われる「茶」「赤」などに色味が統一されています。また、ストーリーズハイライトのアイコンにも統一感があるのが印象的で、こうした細部にこだわると好印象をもつ方は多いでしょう。

ハカタホタル中目黒店(@hakatahotaru.nakameguro)

ハカタホタル中目黒店のInstagram

「ハカタホタル中目黒店」は、フォトジェニックな料理やお酒が話題となった居酒屋です。

投稿画像は過度な加工をせず、料理をアップでおいしそうに撮影しているのが特徴的でしょう。また、ハカタホタルはアイスを熊に見立ててデコレーションした「メロンクリームソーダサワー」が有名で、いわゆるインスタ映えするお酒や、女性でもデザート感覚で飲みやすいお酒を提供することで、顧客が自発的にインスタで拡散して人気となった点も参考になります。

焼肉 石垣牛 うしみず(@ushimizu_ishigaki)

焼肉 石垣牛 うしみずのInstagram

「焼肉 石垣牛 うしみず」は、沖縄に店舗を構える肉料理専門店です。

画像編集に特徴があり、お皿の縁や料理の外側に沿うようにして文字を入れているのが、おしゃれさを際立たせています。画像に文字を入れると、どうしてもごちゃごちゃとした印象になりがちですが、フォントや文字の入れ方を工夫して非常に見やすい画像に仕上がっているのが印象的です。さらに、ここ最近の投稿は「料理→お知らせ→料理」の順番で投稿されており、縦3列に画像が表示されるInstagramにおいて、とてもバランスよく表示されるように工夫されています。

まとめ

飲食店で写真を撮る男女

飲食店の集客において、Instagramは今後も重要になってくるものと推測できます。今まで運用してこなかった方にとっては、画像加工の手間などがストレスに感じるかもしれませんが、うまく運用できれば効率よく低コストで集客ができるツールですので、ぜひ前向きに活用していきましょう。また、画像加工のテクニックは、Instagramに限らず、さまざまなWebメディアにおいて重要です。そのため、これを機に写真撮影や編集のテクニックを磨いておくと、今後あらゆる場面で活きてくるでしょう。

この記事をご覧のみなさんも、本記事を参考にしてInstagramを効果的に活用・運用してみてください。

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