ウミガメ株式会社
Menu

2023年07月13日更新日:2024年04月19日

SNS運営

インフルエンサーを起用した「インフルエンサーマーケティング」が注目されるとともに、自社でYouTubeに動画を投稿して集客を図る「YouTube集客」を行う会社が増加しています。2021年に「YouTube Shorts」が正式リリースされてからは、動画制作のしやすさも相まって利用する会社がさらに増えており、集客やマーケティングにおいて重要なプラットフォームとなりました。

今回は、YouTubeを活用した集客方法について解説します。これから動画集客をしようと考えている方や、動画集客がうまくいかず課題を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

YouTubeを活用した集客とは?

カメラの前で撮影をしている女性

集客・宣伝動画をYouTubeに投稿して集客を図ることをYouTube集客とよびます。動画内容は企業ごとに異なり、商品・施設の紹介動画・サービス内容の説明動画・自社ビジネスに関連した内容の動画などさまざまです。昨今は店舗スタッフの人柄を押し出した動画も増加しており、インフルエンサーマーケティングに近い活用方法といえるでしょう。

YouTubeの世界での月間アクティブユーザー数は25億人以上もいます。Googleが2022年10月に開催した「YouTube Brandcast Japan 2022」で発表された最新情報によると、日本国内の18歳以上の月間アクティブユーザー数は2022年5月時点で7,000万人となり、世界最大級の動画プラットフォームとなっています。

幅広いジャンルの動画が投稿されており、それぞれのジャンルである程度の視聴ユーザーやニーズが存在していることから、さまざまな業種で活用しやすいSNSでしょう。動画や音声メディアは情報量が多いことから、今後も安定して利用され続けることが期待できます。

YouTubeを活用した集客のメリット

カメラの前で撮影している女性

ほかのSNSと比べて、YouTubeで集客するからこそのメリットは複数あります。動画メディアだからというだけでなく、ユーザー数やYouTube検索の仕組み、Googleの子会社であることなど、さまざまな要因によって数多くのメリットが生まれているといえるでしょう。

YouTubeで集客を行うメリットを把握することは、動画投稿のモチベーション維持や効果的な活用に非常に重要です。以下、YouTubeでの集客のメリットを解説しますので、これからYouTubeへ動画投稿をしようと考えている方はぜひ参考にしてください。

YouTubeを活用した集客のメリットは、以下の5つです。

  • 入店のハードルを下げることができる
  • 文字・音声メディアに比べて情報量が多い
  • SEO(検索エンジン最適化)に強く、上位表示できる可能性がある
  • 低コストで集客ができる
  • ターゲットを絞って集客できる

それぞれ詳しく解説します。

入店のハードルを下げることができる

お店を利用したことがない人にとって、お店の雰囲気・スタッフの人柄・扱っている商品などは、来店するかどうかを左右する重要な情報です。特に高価な商品を扱っている場合、ハードルが高くて行きにくいと感じている人がいるかもしれません。

YouTube動画で集客を行うと、店内やスタッフの人柄が伝わりやすく、店内の情報がまったくわからない場合と比べて来店しやすいと感じる人が多いでしょう。

文字・音声メディアに比べて情報量が多い

YouTubeを使った動画集客は、視覚情報と聴覚情報を組み合わせて店舗・商品・サービスなどの内容を伝えられるため、文字・音声メディアに比べて情報量が多いことも強みです。商品の質感・お店の内装・商品の使い心地など、さまざまな情報をよりリアルに感じてもらえます。お店の雰囲気や商品の詳細を伝えられることは、あらゆる業種においてメリットになります。

スタッフの話し方や人柄も、動画のほうが伝わりやすいでしょう。「優しそう」「親切そう」などのポジティブな印象をもってもらえれば、より集客につながる効果が期待できます。

SEO(検索エンジン最適化)に強く、上位表示できる可能性がある

SEO対策とは、自店のホームページなどを検索上位に表示させるための取り組みを指します。ホームページ運営の際に重要な施策ですが、業種や地域によっては競合が多く、上位表示させるのが困難なケースも少なくありません。

しかし、YouTubeであれば検索上位を取れる可能性が高いジャンルが多く、有利といえます。また、YouTube動画はGoogle検索の結果画面1ページ目にいくつかまとめて表示されることも多いです。上位表示されると、Google検索からの流入が見込めるメリットもあります。

低コストで集客ができる

YouTube集客は広告宣伝費やサービス利用料金などがかからないため、非常に低コストで始められます。昨今では無料の編集アプリがあるため、スマートフォンで撮影して無料の編集アプリを使えば、ほとんどコストをかけずにある程度のクオリティの動画を制作することが可能です。

リスティング広告とは異なり、継続して利用する場合でもコストを低く抑えられることもYouTube集客のメリットでしょう。

ターゲットを絞って集客できる

YouTubeは、年齢や性別に関係なく幅広いユーザーに利用されています。そのため、幅広いユーザーのなかから自社に合ったターゲットに絞って運用することが可能です。

YouTubeのアルゴリズムは、ユーザーの趣味や趣向など過去の閲覧履歴をもとに、関連動画を表示しています。ターゲットを絞って動画配信をすることで、クリック率や視聴時間が向上してYouTubeからの評価が高まり、自社に合ったターゲットに視聴されやすくなるでしょう。自社に合ったターゲットに視聴されれば、集客効果が高まります。

YouTubeを活用した集客のデメリット

カメラの前でポーズを取り撮影している女性

コストが抑えられる点や情報量の多さなどメリットの多いYouTube集客ですが、デメリットも存在します。デメリットを把握していないとまったく効果を出せず、YouTube集客に多大な時間と労力を費やすだけになる可能性があるでしょう。

デメリットを把握しておけば、YouTube集客の弱みを認識し弱みを克服して運営することも可能です。他社と差別化を図るという観点でもデメリットの把握は重要です。

YouTubeを活用した集客のデメリットは、以下の5つです。

  • 即効性が低い
  •  動画制作の手間がかかる
  • すでに多くの競合が参入しているジャンルもある
  • 動画編集スキルが必要になる
  • 炎上するリスクがある

それぞれ詳しく解説します。

即効性が低い

YouTube集客をスタートして最初に立ちはだかる壁は、チャンネル登録者数でしょう。ほかのSNSである程度のフォロワーを獲得している企業でも、ほかのSNSのフォロワーがそのままYouTubeに流れるとは断言できません。投稿を見ていない人やキャンペーン情報のみに注目している人が多い可能性もあります。日常的に投稿を見てもらえていない場合は、チャンネル登録者を獲得するのに苦戦するでしょう。

YouTubeには毎日さまざまな動画が投稿され続けているため、せっかく動画を投稿してもほかの動画に埋もれてしまい、まったく見てもらえないこともあります。チャンネル登録者1,000〜5,000人を目指している場合、数か月間かかることも珍しくありません。

動画制作の手間がかかる

動画制作は、字幕付け・BGM選定・音声編集・カット編集などを含めると作業量が非常に多いです。10分程度の動画でも、慣れていないと編集に数時間〜数日かかることもあります。今までホームページやSNSで集客を行っていた方は「1本の動画を作るのに労力と時間がかかりすぎる」と感じるかもしれません。

動画撮影に慣れていない場合、話す内容を間違う、言葉に詰まるなどが原因で撮り直す回数も多くなるでしょう。うまく撮影できたと思って確認してみると暗い印象になっている場合や、声が小さいことに気づくこともあります。1本の動画を撮影するために何度も撮り直すことがストレスで、投稿をやめてしまう方もいるでしょう。

すでに多くの競合が参入しているジャンルもある

TwitterやInstagramに比べて投稿に手間のかかるYouTubeは、数年前までは参入企業が少なく、優位に集客を進められる状況でした。

しかし、スマートフォンのカメラの性能が向上して動画撮影が容易になったことや、無料で優秀な動画編集アプリが増えたことで、小規模事業者もYouTubeに積極的に参入するようになりました。そのため、レッドオーシャンになっているジャンルや業種が増えています。

YouTube集客の場合は、動画撮影や編集など投稿までの手間がかかります。レッドオーシャンのジャンルに挑戦して半年〜1年ほど経過してもまったく効果が出なかった場合、費用対効果は非常に低くなるでしょう。

YouTube集客をスタートする場合は、具体的にどのような動画を投稿するかを考えて、その内容と類似している競合をしっかりと調査してからスタートしてください。

動画編集スキルが必要になる

動画編集には、ある程度の知識とスキルが必要です。昨今はYouTube集客をする企業が増えたために全体的な動画のクオリティが上がっており、知識やスキルがない状態で挑戦するのは難しくなっています。クオリティの低い動画を投稿すると、高クオリティな動画を見慣れている視聴者は違和感を覚え、ブランドイメージを傷つける可能性もあるでしょう。

動画編集の知識やスキルがない場合、外部委託も考えられますが、SEO対策・文章作成・SNS投稿代行と比べると平均相場が高いです。相場より低い価格で委託すると低品質な動画が仕上がるリスクもあり、想定外に多くのコストがかかることもあるでしょう。

炎上するリスクがある

YouTubeはSNSの一種なので、不適切な言動や内容だと思われると炎上するリスクがあります。一度炎上すると一瞬で拡散されて、企業の信頼やブランドイメージが損なわれる可能性があるでしょう。「すべてのコメントを保留にする」と設定してコメントを確認し、承認後にコメントを表示するなどの炎上対策を行ってください。

YouTubeの始め方

スマートフォンをカメラにして撮影している女性

YouTube集客のメリット・デメリットを把握したうえで「YouTube集客を行おう!」と決断した方は、さっそく動画投稿とチャンネル運営をスタートしましょう。アメリカのソフトウェア企業であるDOMOの調査結果によると、YouTubeには毎分500時間もの動画が投稿されています。始めるのが遅くなればなるほど動画が投稿されるので、自分が投稿した動画が埋もれる可能性が高くなるのです。できる限り早くスタートを切ったほうがよいことがわかるでしょう。

YouTubeは操作性が高く扱いやすい動画投稿プラットフォームですが、投稿に際しては設定などで注意すべき点があります。動画編集に関しても初心者が起こしやすいミスがありますので、以下の解説を参考にしてください。

Gmailアカウントを作成する

Gmailアカウント取得画面

まずは、Googleアカウントを取得しましょう。すでにGoogleアカウントがある場合はそのアカウントで始めても問題ありませんが、YouTube用に別アカウントを作成してもよいでしょう。

Googleアカウントを作成する際は、上記タイトル部分をクリックして遷移するか、Googleで「Gmail 作成」などと検索します。Googleアカウントの作成ページが表示されるので、作成しましょう。

チャンネルを開設する

YouTubeチャンネル開設の設定画面

Googleアカウントの用意ができたら、チャンネルを開設します。チャンネル名やアカウント画像は、動画を見てもらうために非常に大切な要素です。できる限りわかりやすく見やすいものを用意しましょう。

チャンネル概要欄には店舗の詳細やURLを明記します。SNSをやっている場合は忘れずに記載してください。

動画を制作する

動画を制作編集している

チャンネルの準備ができたら、動画を制作します。動画制作にあたっては「画質」「字幕」「音声」「カット」などを意識してください。スマートフォンで撮影する場合の画質は、1080p/60fpsに設定するとよいでしょう。

字幕・音声・カットなどの編集をしたら、最後まで飽きずに見てもらえる動画を目指します。字幕が消えるのが早い、BGMが大きすぎる、話のテンポが悪いなどは、視聴者が途中で離脱する原因になります。編集の際は注意して確認してください。よい編集方法がわからない方は、競合の動画をいくつか見て参考にするとよいでしょう。

アップロードする

YouTubeアップロード画面

チャンネルと動画の準備が整ったら、アップロードします。アップロードは、YouTubeトップページまたはYouTube Studioから行います。動画の概要欄・タグ付け・公開日時など、設定項目が複数ありますので、一つひとつ確認しながら進めましょう。

編集時に気づかなかったミスに、投稿後に気づくこともよくあります。アップロード直後は「非公開」設定にして、YouTube上で全編視聴をするとミスを防ぐことができるでしょう。

アップロード設定に関する注意点

アップロード設定に関して、まず注意すべきは「子ども向け設定」です。「子ども向け」に設定すると、ミニプレイヤーでの再生ができなくなります。通常の集客動画であれば「子ども向けではありません」に設定しましょう。

初めて動画投稿をする場合、いわゆるアンチコメントが心配という方も多いと思います。アンチコメントが心配な場合は、コメント設定を「すべてのコメントを保留して確認する」に設定しましょう。完全に非公開にすると、視聴者(ファン)が付きにくくなる場合や、商品の問い合わせなどがしにくくなる場合があります。     

YouTube集客を成功させる7つのポイント

デスクの上にスマートフォンを置き撮影している

YouTube集客をする際には、効率よく行うためのポイントを押さえておく必要があります。多くの時間と労力が必要なので、ポイントを押さえて効率よく集客しましょう。

前述のデメリットをクリアするためにも重要なポイントなので、ぜひ参考にしてください。

動画投稿を継続しやすい環境を作る

YouTube集客は、継続することが重要です。20〜30本ほどの動画を投稿するまで効果が見えないこともあるため、いかに継続して動画を投稿できるかがカギとなります。継続して投稿するには「撮影・編集作業をどのように分担するか」「投稿頻度や動画尺をどうするか」などをあらかじめ決めておくとよいでしょう。

繁忙期などで思うように投稿ができなくなる場合もあります。繁忙期に備えてストックを作るのか、繁忙期は投稿せずに無理なく継続するのかなども決めておくと、投稿できないストレスを感じにくいです。

ターゲット選定を行う

YouTube集客におけるターゲットを明確にして、どうしたらそのターゲットに見てもらえるかを分析しましょう。YouTubeは10代以下〜60代以上まで、幅広く利用されているプラットフォームです。アプローチの方法を間違えなければ、どの層に対してもリーチします。

まずは「20代の男性」「50代以上の女性」などターゲットを定めて、そのターゲット層がどのような動画に興味があるのかなどを分析すると、動画内容を定めやすいでしょう。

例えば、アパレルで「20代 男性」にターゲットを絞った場合、20代に適したブランドに検索ニーズがあるため、ブランド紹介系の動画を出すとヒットしやすいことがわかります。脱毛やヘアスタイルなど、ファッション以外の検索ニーズも多いため、そうした内容を絡めた動画もニーズがあると推定できるでしょう。

検索ニーズは「ラッコキーワード」「Google トレンド」「Google キーワードプランナー」などを用いて調べることができます。

SEO対策やサムネイルの工夫を行う

SEO対策はホームページを検索上位に表示させるための対策を指しますが、YouTubeにおいても検索上位に表示させるための工夫が必要です。例えば、タイトル内にニーズのあるワードを含める、動画の概要欄を充実させる、YouTube Studioで動画ごとに設定できる「タグ」を設定するなどを行うと、上位表示させる可能性を高められます。

サムネイルを工夫すると視聴者にクリックしてもらいやすくなるため、視聴回数が増え、上位表示されやすくなります。YouTube上で上位表示されると、Google検索でも上位表示されやすくなるでしょう。

YouTube検索での検索順位とGoogleの検索結果に表示される検索順位は一致しませんが、片方で上位を取れるだけでも視聴回数の増加が期待できます。SEO対策は必ず行いましょう。

ほかのSNSと組み合わせて集客効果を高める

TwitterやInstagramをはじめとしたほかのSNSとYouTubeを組み合わせることは、集客効率を高めるうえで必須といえます。すでに何らかのSNSを運営している場合は、そのSNSでYouTubeの宣伝を行いましょう。

ただし、ほかのSNSと組み合わせたからといって、必ずしも集客効果が高まるわけではありません。ユーザー属性や使い方によってはまったく効果がでないこともあります。効果を出しやすくする方法として、投稿内容の棲み分けを明確に定めるとよいでしょう。

例えば「YouTubeは商品の説明を中心にして、Twitterは日々のお店の様子など自店を身近に感じてもらえる内容を中心にする」「Instagramは入荷情報やキャンペーン情報が中心で、YouTubeは各スタッフの人柄がわかる内容にする」など明確に棲み分けて、どちらも視聴したいと思わせることが重要です。

商品やホームページへ誘導する

概要欄に商品やホームページのリンクを挿入するなど、自社の商品やホームページに必ず誘導しましょう。YouTube集客の目的は、動画を通して見込み客やファンを獲得し売上アップやブランディングを行うことです。

しかし、動画に興味をもってもらえても、視聴者が自ら積極的に商品を調べて購入するケースは少ないのが現状です。視聴者は、少しでも手間がかかる・面倒だと感じるとすぐに離脱します。興味をもってもらえた時点で、簡単にアクションしてもらえるように「興味がある方は概要欄から、ホームページへアクセスしてください!」などのアクション導線を作りましょう。機会を損失することなく売上アップにつながります。

分析と改善を繰り返す

YouTube運営を成功させるには、分析と改善が欠かせません。YouTubeには無料で使える「YouTubeアナリティクス」というツールがあるので活用しましょう。

YouTubeアナリティクスでは、以下のデータが分析できます。

  • 視聴回数
  • 人気の動画
  • 視聴者の性別・年齢・地域
  • 視聴者維持率
  • 動画視聴の時間帯

上記のほかにもさまざまな分析項目があり、分析することで視聴者の属性やニーズ、改善点を把握できます。分析・改善の例として、ターゲットが視聴している時間を分析し、動画が視聴されやすい時間帯に配信するなどが挙げられるでしょう。

分析と改善を繰り返すことでチャンネル登録者数や視聴回数を増やし、売上アップやブランディングを促進できます。

1つの動画は1つのテーマに絞る

動画制作の際に伝えたいことが多くあると、内容が複雑になることで伝えたい内容が伝わらないことがあります。1つの動画は1つのテーマに絞りましょう。

動画時間が長いと視聴するハードルが高くなるので、10分程度にするとすき間時間に気軽に見てもらいやすいです。伝えたいテーマが複数ある場合は、動画を複数に分けてシリーズ化する、動画の最後に関連動画として紹介するなどを行いましょう。

YouTubeを活用した集客成功事例

寝転びながらパソコンを見ている女性

最後に、YouTubeを活用した集客の成功事例をご紹介します。今となっては人気のYouTubeチャンネルとなっていますが、視聴回数が伸びない期間を長く過ごした方も少なくありません。以下のチャンネルを参考に、ご自身の動画作りやモチベーション向上に活用しましょう。

各チャンネルの動画一覧を見ると、サムネイルの作り方やタイトルの付け方、動画尺、再生回数の多い動画などが一目でわかります。そうした情報も参考にすると、より一層効果的にYouTube集客を行いやすくなるので、ぜひお役立てください。

B.R.CHANNEL Fashion College

B.R.CHANNEL Fashion College

B.R.CHANNEL Fashion Collegeは、高級アパレルやファッション関連グッズを取り扱う通販サイト「B.R.ONLINE」が運営するファッション系YouTubeチャンネルです。干場義雅氏が先生役、寺田有希氏が生徒役となって、ファッションについて知識を深めていく「Fashion College」企画が人気となり、現在のチャンネル名となりました。

人気となった要因としては、当時まだ少なかった40〜50代の大人が楽しめるファッションチャンネルであったこと、大人が他人に聞きにくいファッション知識を教えてくれる内容だったこと、さまざまなハイブランドが登場してファッションについて深く学べる内容だったことなどが挙げられます。

再生回数は数万回ですが、通販サイト運営は競合他社が少ないです。コンバージョン率がよく、結果が出しやすいジャンルと考えられるでしょう。

税理士YouTuberチャンネル!! / ヒロ税理士

税理士YouTuberチャンネル!! / ヒロ税理士

税理士YouTuberチャンネル!! / ヒロ税理士は、2017年10月にチャンネルを開設したチャンネル登録者数36万人の人気チャンネルです。ヒロ税理士は大阪の梅田で十数名のスタッフを抱える会計事務所を運営しています。

税理士業界で20年以上の経験があるYouTuberです。中小企業経営者と税理士の2つの立場から、ビジネスの話、会計や税金の話、節税策や資金調達の方法など、経営に関する有益な情報を発信してチャンネル運営を成功させています。

人気の理由は、会計や税金という一見難しいテーマを、軽快でユニークな語り口調でできるかぎり専門用語を使わず、わかりやすく解説している点でしょう。「年金を受給したら確定申告は必要なのか?20分でわかる!年金・雑所得の確定申告書記載の仕方。」や「これは経費で落とせます!所得税・確定申告向け節税ランキングベスト9!【完全保存版】」など、確定申告についての動画は非常に人気で、視聴回数は100万回を超えています。

YouTubeチャンネルの成功からオンラインサロン運営も同時に展開するなど、専門家としての信頼を獲得し見込み客からの問い合わせや採用につながった好例といえるでしょう。

永田 ハードオフ久留米国分店

ハードオフ東久留米国分寺店

永田氏は「ハードオフ東久留米国分寺店」に勤める店員YouTuberです。当初は自店の商品紹介動画を投稿していましたが、店舗商品のみを使用してX JAPANの「紅」を全パート自分で演奏した動画が注目を集め、一躍人気のチャンネルとなりました。

若干特殊な動画ではありますが、大正琴やカメラなどの豊富な品揃えや、ジャンク品も取り扱うハードオフならではの強みを活かしたアイデア動画といえるでしょう。

楽器に限らず多くの商品紹介動画が投稿されていますが、それぞれのジャンルで人気YouTuberが存在するため、特定店舗が新規で始める場合には埋もれやすい動画ジャンルです。このような少し違った角度から商品を広める方法はないか、アイデアを考えることが重要といえるでしょう。

Chef Ropia料理人の世界

Chef Ropia

Chef Ropia氏は、2013年からニコニコ動画、2018年からYouTubeで動画投稿をスタートしたイタリア料理のプロ料理人です。2023年5月7日まで、長野県で「Ristorante Floria」を経営しており、店舗集客や認知度向上などのために動画投稿をしていました。料理動画だけでなく、包丁やフライパンなどの料理道具のメンテナンス動画や、サブチャンネルでは飲食店経営に関する動画など幅広い動画を投稿しています。

過去動画から順番に見てみると、動画内容・音声・サムネイル・編集などを改善し続けていることがわかります。ニコニコ動画時代を含めると約10年前から動画投稿を継続しており、継続することがいかに重要かもわかるでしょう。YouTubeを見て興味をもち、遠方から足を運ぶお客様もいたそうです。

まとめ

カメラで撮影している

YouTube集客は、ホームページ集客やTwitter・Instagram集客と比べて非常に手間がかかるため、うまく行えていない店舗が非常に多い方法です。本記事をご覧の方のなかにも、登録していたチャンネルの動画投稿が止まった経験がある方もいるでしょう。ご自身のチャンネルをおもちの方で、過去に挫折した経験があるという方もいるのではないでしょうか。チャンネル登録者数が1,000人に到達しているのは上位15%ともいわれており、継続した運営とチャンネル登録者の獲得がいかに難しいかがわかります。

しかし、一度軌道に乗れば継続して集客効果を得やすいプラットフォームであるため、労力と時間を費やす価値は十分にあります。本記事を参考にしながら、できる限り効率よくYouTubeチャンネル運営を行いましょう。

2024 © UMY-GAME inc.