Instagram（インスタ）ストーリー広告の活用方法｜出稿にかかる費用もご紹介

Instagramユーザー層がターゲットの商品やサービスがあるため、画像や動画を用いて効果的に宣伝することができないかとお悩みの人はいませんか？

この記事では、Instagramのストーリーを活用して効果的に宣伝を行いたい方に向けて、Instagram（インスタ）のストーリーズ広告について詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

Instagram（インスタ）ストーリーズ広告の概要

Instagram（インスタ）ストーリーズ広告は、Instagram上の動画広告の一種で、Instagramストーリーズに表示される広告です。通常のストーリーズと同様にフルスクリーン表示され、画像や動画を使ってユーザーにアピールすることができます。

しかし、フィード広告とは異なり、ストーリーズ広告は一時的なコンテンツとして表示されます。ストーリーズは、通常24時間で自動的に消えます。そのため、ストーリーズ広告は短期的なプロモーションに適しているといえるでしょう。

また、ストーリーズ広告は、ターゲットユーザーにダイレクトにアピール可能です。Instagramのアルゴリズムは、ユーザーがどのようなストーリーズを好むかを把握しているため、広告主は狙った層に訴求することができるでしょう。

フィード広告は、ストーリーズ広告と比較して、より長期的なキャンペーンに適しています。フィード広告は、投稿がユーザーのフィードに表示されるため、より多くの人々にリーチすることができるでしょう。また、フィード広告にはストーリーズ広告にはないリンクを含めることができます。これにより、ユーザーは広告主のウェブサイトに直接アクセスすることが可能です。

つまり、ストーリーズ広告は短期的なプロモーションに適しており、ターゲットユーザーにダイレクトにアピールすることができ、フィード広告はより長期的なキャンペーンに適しており、より多くの人々にリーチすることができるといえるでしょう。

ストーリーズ広告は、Instagram・Facebook・Messengerの3つで配信することができるのですが、それぞれの仕様の違いを表にまとめてみました。

Instagram（インスタ）のストーリーズ広告はFacebookやMessengerとは異なり、編集ツールが搭載され、広告の目的も多数の中から選択できるのが特徴的だと言えるでしょう。

参照元：Instagram|Business　Instagramストーリーズ

参照元：FACEBOOK for Businessビジネスヘルプセンター「ストーリーズ広告のデザイン仕様」

Instagram（インスタ）ストーリーズ広告を出稿するメリット・見込める効果

Instagram（インスタ）ストーリーズ広告を出稿するメリットや見込める効果を3つご紹介します。

広告感を薄めてユーザーにアピールできる

Instagramではユーザーにとって親和性の高い投稿がフィード内に表示されることとストーリーズは24時間で消えるという仕様になっていることで、Instagram（インスタ）ストーリーズ広告はユーザーにしつこさを感じさせにくいという特徴があります。

さらにストーリーズは自然に投稿が切り替わるため、Instagram（インスタ）ストーリーズ広告は広告感が薄く、ユーザーに受け入れられやすいのがメリットだと言えるでしょう。

年齢層の若いターゲットにもアピールできる

10代や20代前半の若い年齢層では、Instagramストーリーズだけを使用するためにInstagramを導入している人がいます。Instagram（インスタ）ストーリーズ広告では、このような層にタイムリーに情報を届けることができるため、コンバージョンにつなげやすいのがメリットだと言えるでしょう。

ユーザーに行動を促しやすい

Instagram（インスタ）ストーリーズ広告ではさまざまなコールトゥアクションを設定することができるため、ユーザーに行動を促しやすいのがメリットだと言えます。自社の売りたい商品やサービスに合ったコールトゥアクションを設定することで、さらに成果につなげやすくなるでしょう。

Instagram（インスタ）ストーリーズ広告を出稿するときにかかる費用相場

Instagram広告では出稿した広告ごとに予算を設定しますが、掲載期間に応じて均一に消化されるよう調整され、予算を超える費用はかかりません。そのため、Instagram広告は１日100円から予算を設定でき、いつでも変更できます。この予算設定や配信期間を自由に設定できる広告配信方式をセルフサーブ型（運用型）と呼びます。

Instagram広告の課金方式は4種類あります。それぞれの概要・適した広告配信の目的・費用相場を表にまとめてみました。

予算設定は、商品・サービスの種類・広告配信の目的・達成したい目標や地域性によっても異なるため、始めは少額の予算で試し、運用しながら少しずつ金額を増やしていくことをおすすめします。

参照元：FACEBOOK for Business ビジネスヘルプセンター「Instagram広告料金の請求について」

Instagram（インスタ）ストーリーズ広告の支払い方法

Instagram（インスタ）ストーリーズ広告を利用する際の支払い方法には、自動決済と手動決済の2種類があります。それぞれの方法について、詳しく解説していきます。

自動決済

自動決済は、Instagram広告マネージャーで設定した支払い方法に基づいて、広告費用が自動的に請求される方法です。

自動決済を利用する場合の広告費用が請求されるタイミングは、広告が掲載された際に即座に請求される方法と、広告が掲載され、一定の期間が経過したあとに請求される方法があります。

手動決済

手動決済は、Instagram広告マネージャーで手動で支払いを行う方法です。

手動決済を利用する場合の広告費用が請求されるタイミングは、手動で支払いを行うタイミングです。手動決済を利用する場合、予算の管理がしやすく、自動決済よりも広告費用の管理がしやすいというメリットがあります。

以上が、Instagramストーリーズ広告の支払い方法についての説明です。自動決済と手動決済、それぞれのメリットやデメリットを十分に理解したうえで、自社のビジネスに合った支払い方法を選択するようにしましょう。

Instagram（インスタ）ストーリーズ広告を出稿する方法

Instagram（インスタ）ストーリーズ広告を広告マネージャから作成する手順は次のとおりです。

1.広告アカウントの作成

まず最初に、Facebook広告マネージャーで広告アカウントを作成します。すでにアカウントを持っている場合は、そのアカウントを使用することもできます。

2.広告キャンペーンの作成

広告アカウントを作成したら、Instagramストーリーズ広告用の広告キャンペーンを作成します。広告キャンペーンの目的、ターゲットオーディエンス、広告予算などを設定しましょう。

3.広告セットの作成

次に、広告セットを作成します。広告セットは、広告キャンペーンの下位カテゴリにあり、ここで広告の配信対象や配信時間、予算などを設定します。

4.広告の作成

最後に、Instagramストーリーズ広告を作成します。広告の種類、テキスト、画像、リンクなどを設定し、プレビューを確認してから広告を送信します。

Instagramストーリーズ広告を作成する手順は比較的簡単ですが、ターゲットや広告コンテンツの設計が重要です。広告の効果を高めるためには、注意深く計画し、テストを繰り返す必要があるでしょう。

Instagram（インスタ）ストーリーズ広告を制作する際のポイント

ここでは、Instagramストーリーズ広告を制作する際のポイントについて説明します。

目的を明確にする

広告を制作する前に、広告の目的を明確にしましょう。

例えば、製品やサービスの知名度を高めたい場合は、ブランディングを強化するための広告を制作す必要があります。一方で、商品の販売促進を目的とする場合は、直接的なコール・トゥ・アクション（CTA）を含めた広告を制作する必要があります。

短くシンプルなメッセージを作成する

ストーリーズ広告は15秒程度の短い時間で表示されるため、簡潔でシンプルなメッセージを作成することが重要です。

視覚的なコンテンツを利用し、ストーリーズのデザインに合わせたメッセージを作成することで、効果的な広告を制作できるでしょう。

視覚的な要素を取り入れる

ストーリーズ広告は、視覚的な要素が重要な役割を担っています。アニメーション、GIF、写真やビデオなどの視覚的な要素をうまく利用し、ストーリーズの特性を活かした広告を制作しましょう。

ターゲットに合わせた配信設定を行う

Instagramは、広告の配信設定に多様なオプションを提供しています。

広告の配信先は、地域や年齢層、性別、関心など、ターゲットに合わせた配信設定を行うことで、より効果的な広告を制作することができるでしょう。

テストと改善を行う

広告の制作後は、広告の成果を定期的に分析し、改善を行うことが重要です。

広告の成果を分析することで、広告の課題や改善点を把握し、テストを繰り返すことで、より効果的な広告を制作することができるでしょう。

Instagram（インスタ）ストーリーズ広告を活用した事例5選

Instagramの（インスタ）ストーリーズ広告を毎月利用している企業や個人は400万件にも上ります。その中から、Instagram（インスタ）ストーリーズ広告で成果を出した活用事例を５つご紹介します。

JAL

JALは、世界的なラグビーイベントに合わせて応援キャンペーンを展開し、ライトなファンも楽しめるInstagram（インスタ）ストーリーズ広告を出稿することで、1000万人以上に訴求を行いました。その結果、リーチは目標値と比較して26％増加・リーチ単価の改善率は目標値と比較して13％に達したのです。

JALは、ライトなファン層へとアピールするため著名なアスリートを起用して、もっとイベントを楽しむための情報を簡単に学べる動画をInstagram（インスタ）ストーリーズ広告で配信しました。また、一瞬の視聴でもユーザーの印象に残す工夫として、動画自体の冒頭にブランドロゴを入れながら、画面上下に常時ロゴやキャンペーンメッセージをテキストで表示させておくようにしたのです。

この結果を踏まえて 、JALは今後もInstagram施策の更なる展開を予定しています。

FURLA

イタリアのファッションブランド「FURLA」は、日本のミレニアル世代をターゲットにInstagram（インスタ）ストーリーズ広告を出稿し、幅広く認知度をアップするキャンペーンを展開しました。その結果、広告想起が16ポイント上昇・25才～34才の年齢層での広告想起が19ポイント上昇・25才～34才の年齢層での好感度が3ポイント上昇という結果を導き出したのです。

FURLAはターゲットに日本の若者を想定していたため、この層がFURLAの洋服を着ている画像や動画をInstagram（インスタ）ストーリーズ広告を通じて配信しました。広告はすべてモバイルに最適化し、縦長フォーマットを使用したのも英断だったと言えるでしょう。

このキャンペーンの成果から、FURLAはターゲット市場とターゲット層に関する重要な知見を得たため、今後の戦略に活かしたいとしています。

BVLGARI

BVLGARIは、非営利慈善団体である「セーブ・ザ・チルドレン」とのパートナーシップの認知度を高め、同団体への寄付や募金を増やすためにInstagramのオーガニック投稿と広告の両方にインフルエンサーを起用した戦略を用いました。その結果、広告想起リフトが3ポイントを超え、推定メディア価値が368,100ドルに達したのです。

BVLGARIは50人以上のインフルエンサーを起用し、それぞれにInstagram（インスタ）ストーリーズを用いて寄付を呼びかけてもらいました。また、ジュエリーの売上の一部が「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付されるキャンペーンを行い、Instagramのフィード広告とInstagram（インスタ）ストーリーズ広告を通じて配信を行ったのです。

このように包括的な寄付戦略を取ることで、寄付の精神を浸透させたことにBVLGARIはとても満足しています。

DAZN JAPAN

年間10,000試合以上を配信するスポーツチャンネル「DAZN JAPAN」は、好きなチームを応援したいというファンのニーズをとらえてInstagram（インスタ）ストーリーズ広告を出稿しました。その結果、獲得単価を18％削減・コンバージョン率を1.8X改善・クリック率を11％向上させたのです。

DAZN JAPANではアンケートスタンプを用いたInstagram（インスタ）ストーリーズ広告を配信し、ファンとのコミュニケーションを開始しやすく、また広告にエンゲージメントしやすくしたのです。二択のアンケートと画像素材だけのシンプルな内容ではありましたが、DAZN JAPANでは今後のアプリインストールやサービス加入促進も踏まえてサービス利用意向を高めるのに成功したと言えます。

ANA

ANAは夏季スポーツの祭典の１年前にキャンペーンを展開し「すべての人に優しい空」という企業ビジョンをInstagram（インスタ）ストーリーズ広告で200万人以上に訴求しました。その結果、目標値に対するリーチは24％増加し、目標値に対するリーチ単価は85％削減されたのです。

ANAでは、国籍・性別・障がいの有無など多様な人々を描くため、著名アスリートを採用したInstagram（インスタ）ストーリーズ広告を配信しました。３枚の静止画を基にしたスライドショー形式の動画は縦型の全画面フォーマットとも相まって、強い印象をユーザーへと与えることに成功したのです。

まとめ

Instagram（インスタ）ストーリーズ広告は通常のInstagramストーリーズと同様フルスクリーンで配信されるため、画像や動画を用いてユーザーに印象的にアピールすることが可能であるとわかりました。

成果を上げた事例も分析しながら、ぜひ自社に合った形でInstagram（インスタ）ストーリーズ広告を取り入れてみてください。